須藤正美様から『ヒトラーの裁判官フライスラー』をご恵贈いただきました。
ヘルムート・オルトナー 著
須藤正美訳『ヒトラーの裁判官フライスラー
白水社 2017/3/24
最も狂信的なナチスの裁判官の一人だった「人民法廷」長官ローラント・フライスラー。彼が長官を務めたナチス法廷は、最多の死刑判決を言い渡しました。
本書では、ナチス抵抗運動の青年グループ「白バラ」の被告人やヒトラー暗殺未遂事件の被告人ほか、無数の死刑判決を下したフライスラーの生涯、そして独裁者に仕えたこの「血の裁判官」の実相に迫り、ヒトラー体制下と戦後ドイツの司法界の闇を暴いています。 人はどのようにして加害者、命令者に従う犯罪者となるのか。どのようにして「ごく普通の男たち」が嗜虐的な死刑執行人になるのか。
この苦い問いに答えを見出すことが、「過去70年間で最も人々の心を捉えた政治的・歴史的テーマ」だったのではないかと、著者は先の大戦以降の世界を振り返っています。 著者による特別寄稿「記憶と忘却について日本語版読者の皆さまへ」や「死刑判決文」・図版・史料も収録されています。
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