【献本御礼】郭洋春著『国家戦略特区の正体 外資に売られる日本』(集英社新書)

記事公開日:2016.3.4 献本御礼(ブックレビュー)
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 郭洋春様から『国家戦略特区の正体 外資に売られる日本』をご恵贈いただきました。

郭洋春著
『国家戦略特区の正体 外資に売られる日本』
集英社新書 2016.2.17

 安倍政権が成長戦略の一つとして進める「国家戦略特区」は、東京圏を含む全国10の指定地域で、医療、雇用、教育、農業など重要分野の各種「岩盤規制」を取り払い、「世界で最もビジネスがしやすい国」を目指すと言われています。

 しかし、その実態は、特区で得られる利益は外国企業に持ち去られ、地域間、国民間の格差をより拡大させる「治外法権区域」「植民地」に他ならないと、本書は指摘しています。

 また、「日本のGDPの半分以上を外資に売り渡さんとする亡国の経済政策」と厳しく断じ、国民皆保険制度は形骸化し、企業は解雇が思いのままとなり、憲法違反の疑いもあるとして、その危険性に警鐘を鳴らしています。

 さらに、国家戦略特区とは別個の政策として進められている「残業代ゼロ法案」、「派遣法労働者の固定化」などの労働・雇用形態に関する法改定や、2016年2月に調印されたTPP(環太平洋戦略的経済的連携協定)との関連にも触れ、その「真の目的」に迫っています。

 「TPP以前に日本は『売られていた』」、「国にも、国民にもメリットがない。負担は国民と国民が支える国家へ、利益は企業へ、これが国民戦略特区の正体である」と赤字で書かれた文字が、安倍首相の写真の上で鈍く光っている同書の帯も印象的です。

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