【献本御礼】岩井俊二著『リップヴァンウィンクルの花嫁』(文藝春秋)

記事公開日:2015.12.29 献本御礼(ブックレビュー)
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 岩井俊二様から『リップヴァンウィンクルの花嫁』をご恵贈いただきました。

岩井俊二著
『リップヴァンウィンクルの花嫁』
文藝春秋、2015.12.4

 この小説は同名の映画作品として、著者である岩井氏が自らメガホンをにぎり、2016年3月26日に公開が予定されています。出演は黒木華、綾野剛、Coccoなど。本書はその原作本にあたります。

 ※映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』公式サイト

 主人公は声の小さな皆川七海。派遣教員の仕事をクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられてしまいます。行き場をなくした主人公は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受けますが、あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白でした。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出しますが…。岩井氏が描く「現代の嘘(ゆめ)と希望と愛の物語」です。

 送っていただいた書籍には、岩井様の直筆で次のようなメッセージも添えられていました。

 「幸福の青い鳥は
  こんな時代の、こんな世の中で、
  どの辺に生息しているんだろう?
  そんなことを考えながら
  この物語を書きました。
  お手元に置いて頂けると幸いです」

 映画と共にぜひ本書もお楽しみいただければと思います。

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