新宿書房から『《原爆の図》全国巡回――占領下、100万人が観た!』をご恵贈いただきました。
岡村幸宣著 『《原爆の図》全国巡回――占領下、100万人が観た!』
新宿書房、2015.11
1950年から53年まで展開された《原爆の図》全国巡回展の知られざる実態を、関係者への取材と丹念な資料集めによってあきらかにしたドキュメンタリー作品です。
「原爆」という言葉さえ使えなかった1950年、丸木位里・赤松俊子(丸木俊)夫妻は、広島原爆投下の惨禍を《原爆の図》に描きました。そして、同夫婦は絵を携え小さな巡回展を始めますが、やがて若者たちの協力を経て、野原に放った火のように日本各地へと広がっていきます。
本文には《原爆の図》をデジタル新撮影したカラー口絵や200点を越す写真・図版、巡回展の年譜、地図を掲載。そして、記録映画“原爆の図”(1953)のシナリオも収録しています。
著者の岡村幸宣氏は1974年東京都生まれ、著書に『非核芸術案内――核はどう描かれてきたか』(岩波書店)、共著に『「はだしのゲン」を読む』(河出書房新社)などがあります。
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