【献本御礼】明石順平著『人間使い捨て国家』(角川新書)

記事公開日:2019.12.22 献本御礼(ブックレビュー)
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 弁護士の明石順平様から『人間使い捨て国家』をご恵贈いただきました。

明石順平著
『人間使い捨て国家』
角川新書、2019.12.7

 明石様は、ブラック企業被害対策弁護団事務局長で、アベノミクスの失敗を指摘した『アベノミクスによろしく』(インターナショナル新書)の著者でもあります。

 働き方改革が叫ばれているものの、低賃金・長時間労働で潰される労働者は後を絶ちません。

 著者は、日本の労働者が仕事に殺されうる、低賃金・長時間労働を可能にしているのは、穴だらけの法律だと指摘します。企業は、コストカットのために残業代を払わず、残業代カットを前提に、労働者に長時間労働を強いるということを、当たり前のように行ってきました。賃金が上がらなければ、現状から脱却することはできません。

 本書のタイトルにもある通り、著者はこのような日本の労働環境を「人間の使い捨て」と批判しており、様々な図や表を効果的に用いながら、人間使い捨て国家の実態を明かしています。

 まえがきで、自身も長時間労働の会社に勤務していたと綴る著者。その現実を目の当たりにしてきた経験から、あとがきでは人命がかかっていると訴え、「人間使い捨て国家」の脱却は最優先で、それを実行するためにはまず政治を変えなければならないと、主権者の1人として声を上げています。

 また、YouTubeでは「バニ夫」といううさぎに扮した明石さんが、体を張って、残業代請求の重要性を訴えております。残業代請求の時効は2年です。時効が来る前に「請求しろ!」だそうです。皆さん是非、まずはこの動画からご覧ください!

※請求しろ(ブラ弁、2019年12月11日)

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