特集記事：11月16日金曜日 衆議院解散 2012.11.16
※本記事はハイライト動画や新たな情報が入り次第、随時更新していきます。また、記事下部にご意見・ご感想・情報提供などが記入可能なコメント投稿欄を追加しました。
2012年11月16日（金）、野田首相による衆議院解散当日。IWJは午前より5大臣の定例会見、衆院本会議での解散の後は、自民党・民主党の会見を中継するなど、可能な限り永田町の動きを追い続けた。
大臣の定例会見では、解散のタイミングに批判的な下地郵政担当相や田中文科相らと、野田首相を擁護する岡田副総理ら民主党執行部の、意見の相違が明確となった。またTPPに関しては、「我々は、守るべきものが守られるなら、TPPに入るべきという立場。安倍さんも、投票日までに立場を明らかにしてほしい」と、TPP推進の姿勢をはっきり打ち出し、自民党を牽制した枝野経産相の発言とは対照的に、これまで慎重姿勢とみられていた自民党安倍総裁は、明確な回答を避けた。
18時、官邸前抗議のシュプレヒコールがこだまする中、官邸内で野田首相が会見を行い、衆院選へ向けての意気込みを語った。その後18時30分から有楽町で行なわれた、民主党の街頭宣伝では、登壇した菅元首相や蓮舫氏に対し、聴衆の一部から激しい野次が飛んだ。
15日・16日と、政府に対する激しい抗議行動とは裏腹に、衆議院解散の手続きは粛々と進み、激動の選挙戦へと突入した。
【11月16日（金）、午前】
■下地幹郎 郵政民営化・防災担当大臣 定例会見
下地大臣は閣議後懇談会の場で、野田総理に対し「この時期の解散はやるべきではない」と伝えたことを明らかにした。
本記事はこちら→
■田中真紀子 文部科学大臣 定例会見
田中大臣は、衆院解散による政治空白が予想されることについて、「これだけ景気が悪く、経済も最悪の状態で、尖閣、オスプレイと、問題があるなかでの選挙。少数政党も多く、選挙は混乱するだろう。どの政党が、何を考えているのか（有権者には）わからず、どこに（票を）入れていいかわからない。選挙後も、誰が政権を担うにしても、内閣を組織するまで、また一ヶ月かかる。これは大変な国家的ロス」との認識を示した。
本記事はこちら→
■枝野幸男 経済産業大臣 定例会見
枝野大臣は、民主党から離党者が続出していることについて、「到底、有権者から理解される行動ではないだろう」と離党者を批判。またTPPについては、「我々は、守るべきものが守られるなら、TPPに入るべきという立場。安倍さんも、投票日までに立場を明らかにしてほしい」と、自民党を牽制した。
本記事はこちら→
■中塚一宏 金融担当大臣 定例会見
中塚大臣は「TPPを衆議院選挙の争点にすべきか」という問いに、「交渉の中で、日本のためにいろいろなものを勝ち取ることが政治家の役割」と述べ、TPP交渉参加に賛成の意向を示した。
本記事はこちら→
【午後】
■岡田克也副総理 定例記者会見
岡田副総理は、14日の党首討論を振り返り、「社会保障と税の一体改革をやり抜こうという野田さんの決意が見れた」と、野田総理の答弁を高く評価した。
本記事はこちら→
【15時】
■民主党 安住淳幹事長代行 定例記者会見
安住幹事長代行は、今回の解散を「日本のリーダーを選ぶ解散」とでも名付けたいと語った。
本記事はこちら→
【15時50分 衆議院解散】
衆院本会議において、藤村修官房長官が解散詔書を運び込み、横路孝弘衆院議長が読み上げ、一同万歳。
【16時15分】
■自由民主党 安倍晋三総裁 記者会見
安倍総裁はTPPについて、「守るべきものが守られれば参加するのか」との問に対し、「交渉で、聖域なき関税撤廃をすべて無くす。この前提がすべて」と、明確な回答を避けた。
本記事はこちら→
【17時】
■民主党 両院議員総会ハイライト
野田総理は挨拶で「とりわけ今回は重たい決断だった」と述べ、これから選挙に臨む民主党員に理解を求めた。選挙の争点となるか注目されるTPPに関しては、日中韓FTA、RCEPとともに、国益を守りつつしっかりと推進していくとの認識を、あらためて示した。
本記事はこちら→
【18時】
野田首相が官邸で記者会見。衆院選について「政治を前に進めるか、政権交代前に時計の針を戻すかだ」と意気込みを語った。官邸前では「原発反対」のシュプレヒコールが響いた。
■大飯原発を停止せよ！首相官邸前抗議
本記事はこちら→
■共産党 街頭宣伝
JR新宿駅西口で行なわれた共産党の街頭宣伝では、志位委員長が、反TPP、反オスプレイ、反原発などについて力強いアピールを行った。
本記事はこちら→
【18時30分】
■民主党 街頭宣伝ハイライト
有楽町イトシア前で、民主党の街頭宣伝では、脱原発を掲げる菅直人氏など、民主党に対し市民の一部から厳しい声があがった。
本記事はこちら→
Tweet
