┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~モディ首相率いるインド人民党が掲げる「ヒンドゥー至上主義」の闇! イスラム教徒への迫害を通して政権与党へ躍進! すこぶるインドに甘い米国の連邦政府委員会の年次報告書ですら、インド人民党の母体・民族義勇団(RSS)を「宗教的少数派に対して暴力、差別的行動及び宗教的動機」により、「恐怖の環境」を作り、「非ヒンドゥー教徒がインド国内では歓迎されていない」と感じさせていると指摘! 憲法上でのカースト否定は建前だけ! カースト最上位のバラモンはアーリア人種であるとして、アーリア人の優越を説いたナチスの人種差別思想を肯定! 教科書でナチスとヒトラーを称賛!!
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┠■経済的にピンチのIWJへの応援・ご支援をお願いします!! IWJへのご寄付・カンパの月間目標額達成率は、先月3月は162万2511円、目標額の41%の達成率でした! 11月から3月までの5ヶ月間は連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 4月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、今期5ヶ月間の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!
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┠■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。3月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!
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┠■【中継番組表】
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┠■【日本の「人でなし知識人たち」シリーズ(2)米国のウクライナ支援608億円の下院可決を賞賛する愚か者たち! このウクライナへの軍事支援の借款部分は最終的に日本が肩代わりする密約がある!?】(『BBC』、2024年4月21日ほか)
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┠■トランプ氏公判の裁判所前で、トランプ氏を支持する男性が抗議の焼身自殺!「陰謀論者」扱いの報道が目立つが、4つの刑事訴追というトランプ氏の前代未聞の「逆境」に、米国ではかえって若者の支持が増加?
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■はじめに~モディ首相率いるインド人民党が掲げる「ヒンドゥー至上主義」の闇! イスラム教徒への迫害を通して政権与党へ躍進! すこぶるインドに甘い米国の連邦政府委員会の年次報告書ですら、インド人民党の母体・民族義勇団(RSS)を「宗教的少数派に対して暴力、差別的行動及び宗教的動機」により、「恐怖の環境」を作り、「非ヒンドゥー教徒がインド国内では歓迎されていない」と感じさせていると指摘! 憲法上でのカースト否定は建前だけ! カースト最上位のバラモンはアーリア人種であるとして、アーリア人の優越を説いたナチスの人種差別思想を肯定! 教科書でナチスとヒトラーを称賛!!
おはようございます。IWJ編集部です。
昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしたように、インド議会の下院総選挙(4月19日から6月1日までの7段階投票)で、与党インド人民党(BJP)の圧倒的な優勢が報じられ、党首であるナレンドラ・モディ首相の3期目は確実視されています。
※はじめに~インドで、10億人近い有権者による世界史上最大規模の総選挙が始まった! インド選管は「世界最大の民主主義の祭典」と自賛! 現政権であるモディ首相と、「ヒンドゥー至上主義」「ヒンドゥー教ナショナリズム」を掲げて、インド国民の8割を占めるヒンドゥー教徒を取り込んだ与党・インド人民党の優位が報じられる! 他方、野党に対する弾圧、イスラム教徒への差別・迫害疑惑も! イスラム憎悪のために、シオニスト・イスラエルを支持! アーリア人の優越性を主張し、英国と対立したナチスとヒトラーに今も共感! ガンジー、ネルーの流れを汲む名門インド国民会議のラーフル・ガンジー氏は、もはや最後の灯火か?
(日刊IWJガイド、2024年4月22日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240422#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53426#idx-1
他方で、「世界最大の民主主義国家」を標榜するインド国内で、ヒンドゥー至上主義を掲げるインド人民党や、その母体である民族義勇団(RSS)が、イスラム教徒との対立を煽ったり、少数派コミュニティーに対して迫害を行っていることや、憲法で否定されたはずのカーストを再徹底し、最下層の、アウト・カースト(不可触賎民)への差別の強化と、最上位の祭祀階級であるバラモンがアーリア人の末裔であることから、アーリア人種の優越性を説いたナチスを肯定し、ヒトラーを称賛していることなどは、日本ではまったく報じられていません。
「カースト」とはポルトガル語で、インドでは「ヴァルナ」といい、肌の色のことを指します。先住民が色が黒く、北方から約3000年前に侵略してきたアーリア人達が肌の色が白い白人であったことで、世界一長期に渡るアパルトヘイトともいうべき人種差別制を構築し、それをヒンドゥー教という宗教によって、正当化してきた歴史があります。
仏教は、この身分差別を否定し、平等を説いた教えでしたので、革命的な思想でしたが、本家のインドでは、仏教は途絶えて、再びヒンドゥー教が覆い尽くしました。この生まれながらの厳しい身分差別制度と、ヒンドゥー教は不可分です。
今年1月、『BBC』が、インド北部のウッタル・プラデシュ州アヨーディヤで、ヒンドゥー教の大寺院が建立され、モディ首相も儀式に参加したことを報じました。モディ首相は、政教分離などまったく意に介さず、ヒンドゥー教の再強化を自らはかっているのです。
1月22日付け『BBC』は、この寺院が建てられた場所を「ヒンドゥー教徒の多くが信仰するラーマ神の生誕地とされる」とした上で、「同じ場所に16世紀から建っていたイスラム教のモスクは1992年12月、ヒンドゥー教徒の暴徒らによって破壊された。これを機にインド全土で宗教対立が激化し、約2000人が死亡した」と報じています。
インドの人口の14%は、イスラム教徒ですが、そのイスラム教徒の神経をあえて逆撫でし、隣国の、もとは同じ国だったイスラム教国のパキスタンを含めて、中近東からアジアまで人がるイスラム教国に対して、喧嘩を売っているような態度です。
※モスク破壊跡地にヒンドゥー教大寺院建立、インド首相が式典参加 対立恐れるイスラム教徒(BBC、2024年1月22日)
https://www.bbc.com/japanese/video-68052590
この『BBC』の記事は、「アヨーディヤでの寺院建立運動の先頭に立ったのが、モディ首相率いるインド人民党(BJP)で、BJPは寺院建立運動の盛り上がりを通じて、地域政党から全国区の政権与党へと台頭した」と報じています。
この記事によると、1992年のモスク襲撃で殺害されたイスラム教徒の被害者に対して、インド政府は過ちを認めていないとのこと。さらにインド政府は、アヨーディヤを「世界的な巡礼と観光」の都市にするとの方針のもと、周辺の住宅や店舗、ヒンドゥー教ではない宗教施設などを破壊しています。
インドはもはや貧しい国ではなく、大国となり、その動向は、海外からも注目を集めています。そうした中で、反イスラム、反イギリスの裏返しとしてのナチス・ドイツ賛美、うまれながらの人種・身分差別制度の維持・肯定、シオニズムのイスラエル支援と、外見上は「自由と民主主義」の国として、米国からほめそやされていますが、その内実は、とても「自由と民主主義」国家とはいえない、問題をはらみ、その問題を、インド人民党は是正するより、拡大しつつあります。
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■経済的にピンチのIWJへの応援・ご支援をお願いします!! IWJへのご寄付・カンパの月間目標額達成率は、先月3月は162万2511円、目標額の41%の達成率でした! 11月から3月までの5ヶ月間は連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 4月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、今期5ヶ月間の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
しかしながら、IWJの財政は、本当に厳しい状況にあります!!
3月は31日間で、135件、162万2511円のご寄付・カンパをいただきました。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!
しかしながら、この金額は、月間目標額の41%の達成率にとどまっています。
今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月まで、5ヶ月連続で目標金額に到達しておらず、この5ヶ月間の不足額の合計は、972万3789円にもなってしまいました。
もし、4月も目標未達となると、年の半分が未達確定となり、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう具体的な可能性が出てきました。
4月のご寄付・カンパの状況は、4月1日から22日までの22日間で、73件、328万円です。
これは、月間目標額の82%に相当します。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!
4月こそは、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!
ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!
岩上安身拝
■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。3月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!
3月は31日間で、135件、162万2511円のご寄付・カンパをいただきました。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!
ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方58名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、X(旧ツイッター)、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。
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佐原伸 様
K.M. 様
J.K. 様
K.N. 様
T.I. 様
T.M. 様
足立 安晧 様
斉藤純子 様
庄司芳幸 様
K.O. 様
高橋 様
梶野智恵子 様
井出 隆太 様
落合正明 様
藤本ひさ子 様
T.K. 様
T.Y. 様
藤田利光 様
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皆さま、インフレによる生活が厳しい折、誠にありがとうございました。
いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。
今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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◆中継番組表◆
**2024.4.23 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】8:45メド~「伊藤信太郎 環境大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
伊藤信太郎環境大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた環境省関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%92%b0%e5%a2%83%e7%9c%81
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◆中継番組表◆
**2024.4.24 Wed.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
原発事故以来続けてきた金曜デモには様々な人々の力があったが、原発のない社会の実現にはまだ及んでいない!「一緒に声をあげていただきたい」~4.19 第315回 脱原発盛岡金曜デモ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522714
伊方原発からの避難リスク問題が再燃! 17日深夜に愛媛県を襲った震度6弱の地震に、周辺住民は怯えている!~4.19 原発反対八王子行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522681
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■【日本の「人でなし知識人たち」シリーズ(2)米国のウクライナ支援608億円の下院可決を賞賛する愚か者たち! このウクライナへの軍事支援の借款部分は最終的に日本が肩代わりする密約がある!?】(『BBC』、2024年4月21日ほか)
昨日もお伝えした米国下院でのウクライナを支援する608億ドル(9兆4000億円)の緊急予算案の可決ですが、賛成311、反対112の賛成多数で可決しました。
【米下院で608億ドル(約9兆4000億円)のウクライナへの追加支援を含む緊急予算案が可決、週内にも成立の見通し!】日本の大新聞も法案可決を絶賛!「岸田政権も武器・弾薬などの援助を解禁すべき」と主張する識者も! ウクライナに武器弾薬さえ送ればロシアに勝てると思っている無知と平和ボケ!(『日本経済新聞』、2024年4月21日)(日刊IWJガイド、2024年4月22日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240422#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240422#idx-7
共和党の議員は112人が反対、101人が賛成、1人は出席したうえでの棄権。共和党は、真っ二つに割れました。対して、与党・民主党は、出席した議員210人全員が賛成しました。
※アメリカ下院、ウクライナ軍事支援案を圧倒多数で可決 近く上院でも可決の見通し(BBC、2024年4月21日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c6pyx23wxqdo
この緊急予算案は、総額およそ608億ドル、日本円にしておよそ9兆4000億円ですが、支援の一部は返済義務がある借款の形をとることになっています。
下院での可決を受けて、バイデン大統領は、20日、声明を発表しました。
「本日、両党の下院議員は、我が国の国家安全保障上の利益を促進し、世界の舞台における米国のリーダーシップの力について明確なメッセージを発信する投票を行った。この重要な転換点において、彼らは歴史の要請に応えるために団結し、私が何ヶ月にもわたって確保に向けて闘ってきた、緊急に必要とされる国家安全保障関連法案を可決した。
この法案は、イスラエルとウクライナに重要な支援を提供し、ガザ、スーダン、ハイチ、その他世界中の紛争や自然災害の影響を受けている地域に、切実に必要とされている人道支援を提供し、インド太平洋地域の安全保障と安定を強化するものである。
イスラエルはイランからの前例のない攻撃に直面し、ウクライナはロシアからの砲撃を受け続けている。
ジョンソン下院議長、ジェフリーズ党首、そしてわが国の安全保障を最優先することに賛成した超党派の下院議員連盟に感謝したい。そして、ウクライナの緊急の戦場でのニーズに応えるため、武器と装備を迅速に送ることができるようにする」。
※Statement from President Joe Biden on House Passage of the National Security Package(ホワイトハウス、2024年4月20日)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2024/04/20/statement-from-president-joe-biden-on-house-passage-of-the-national-security-package/
バイデン大統領、自ら、この608億ドル(9兆4000億円)の緊急予算案の下院での可決を転換点(inflection point)と呼んでいます。
転換点(inflection point)という言葉は、もともと、数学の関数グラフ上で曲線の凹凸が変わる点などの転換点を指します。
バイデン大統領は、この予算案可決によって、ウクライナの戦況が、劇的に好転し、ウクライナ軍が優勢となる転換点を期待して述べたものですが、昨日もお伝えしたようにそれはまず、あり得ません。
ウクライナ軍は路上で見境なく市民を拉致するほど兵士が足りず、老人と女性まで徴兵に駆り出そうとしているのです。
さらに、戦闘意欲ではウクライナ国民の8%しか、ロシア軍と戦う意思がありません。
バイデン大統領の言う「転換点(inflection point)」の「現実の意味」は、ウクライナに対して、「ウクライナ人が最後の一人になるまで戦わせる」条件が整った、という意味であり、トランプ氏が大統領に返り咲いても、この608億ドルは生きていますから、戦争が継続される条件は整った、ということになります。
こうした残酷無比で、非情極まりない「戦争強制」支援金が、この予算案の本質です。
この下院での予算案可決(上院では民主党が優勢なので可決は必至です)に対して、日本では、現実を認識する見当識も、見識もなく、ただただ、米国の提灯持ちとして、この予算案を絶賛する知識人が雨後の竹の子のように現れています。
昨日、お伝えした、現実をまるで認識していない、好戦的な提灯持ち「知識人」として、政策研究大学院大学の岩間陽子教授、政策研究大学院大学の竹中治堅教授、笹川平和財団の渡部恒雄上席フェローの3名を取り上げましたが、一夜明けて、さらに、同類が次々に現れています。本日も、実名をあげて批判していきたいと思います。
★元陸自・東部方面総監の渡部悦和氏は、21日、X(旧ツイッター)に次のようにポストしています。
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■トランプ氏公判の裁判所前で、トランプ氏を支持する男性が抗議の焼身自殺!「陰謀論者」扱いの報道が目立つが、4つの刑事訴追というトランプ氏の前代未聞の「逆境」に、米国ではかえって若者の支持が増加?
4月19日、トランプ氏の不倫口止め疑惑をめぐる刑事裁判の公判が行われている裁判所の外で、男性が自らに火を付けました。
男性は病院に運ばれましたが、死亡。警察や目撃者によると、男性は自分に可燃性の液体をかけた後、「陰謀論」の書かれたパンフレットを空中に投げてから、自らに火を付けたといいます。トランプ前大統領の支持者による抗議だったのではないかと思われますが、そのような扱いは受けておらず、ただ単に「陰謀論者」扱いされた報道のみです。
裁判には連日報道陣が詰めかけていたため、事件はテレビカメラの目の前で発生。現場に残されたパンフレットは、「世界の真実の歴史(ホーンテッド・カーニバル版)」と題され、「邪悪な億万長者」などの言及がありました。
米メディアは、男の動機やパンフレットの詳細を、なぜか報じてはいません。警察もこの男を「陰謀論者」と見なし、捜査もその観点から進められると述べました。
今回の裁判は、11月の大統領選挙を前に、他の刑事裁判に先駆けて進められています。
トランプ氏は「これは政治的な魔女狩りだ」「民主党にとっては完璧なことだ。まさに彼らの思うつぼだ。これは選挙妨害だ」と発言しており、今回の焼身自殺は、そうしたトランプ氏の主張に賛同した人物による、抗議だったと考えるのが、自然ではないか、と思われますが、その「思想」は、伝えられないままです。
今回公判が行われている「不倫口止め疑惑」は、2016年の大統領選挙の前に、「トランプ氏と性的関係を持った」と主張するポルノ女優などに顧問弁護士を通して口止め料を支払い、その後、自らの会社から弁護士側に返済した際、「弁護士費用」としたことが記録の改竄にあたるとして、罪に問われているものです。
米国の一部メディアは、トランプ氏がこの裁判で有罪となれば、最大で禁錮4年が科される可能性があるとの見方を伝えています。
陪審員による評決までには2ヶ月程度かかるため、無罪を主張しているトランプ氏は、裁判に多くの時間や資金を割くことになり、十分な選挙活動ができていないといわれます。これまで、各種の世論調査によって、トランプ氏がバイデン氏より優勢と報じられてきましたが、この刑事裁判による選挙運動の低迷、イメージダウンなどで、本当にバイデン氏の逆転勝利がありえるかもしれません。その場合、「これは選挙妨害だぞ」というトランプ氏の主張が、まったく根拠のないものといえるかどうか、疑問も生じてきます。
この他にも、トランプ氏は次の3つの刑事裁判を抱えています。
・4年前の大統領選挙をめぐって、結果を覆そうと、結果を確定する手続きを故意に妨げた罪
・大統領を退任後に、核兵器や軍の能力に関する情報など、最高機密を含む文書を不正に自宅で保管していたとする罪
・4年前の大統領選挙で敗れた際に、ジョージア州での敗北の結果を覆すよう、州政府に圧力をかけたとする罪
トランプ氏は、この全部で4つの起訴について、「起訴は選挙妨害を目的とした司法権の乱用だ」などとし、無罪を主張しています。
こうしたトランプ氏の強気で一貫した姿勢に、前記のように、バイデン氏の逆転勝訴の目が出てきたという見方がありうる一方で、米国内では若者を中心に、トランプ支持者が増加しているともいわれています。
米世論調査データ収集サイト『リアル・クリア・ポリティクス』によると、大統領選の候補者支持率は、3月12日から4月20日まで、常にトランプ氏がバイデン大統領を上回っています。
※アメリカ大統領選2024(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/us-election/
※RealClearPolitics
https://www.realclearpolitics.com/
ロイターが、トランプ氏を支持する30歳以下の若者20人に行ったインタビュー調査によると、トランプ氏を支持する理由として最も多かったのは「インフレ」と、「経済が自分達のために機能していないという認識」だったとのことです。
※焦点:トランプ氏、若者の支持拡大 インフレやウクライナ支援に疲れ(ロイター、2024年4月22日)
https://jp.reuters.com/world/us/OTILQ24GZRJTFBD3L3C45OELFA-2024-04-22/
インタビューではまた、ロシアと戦争をするウクライナへの支援に慎重なトランプ氏に同意すると答えた人が大多数を占めました。
そして、今トランプ氏が直面する4件の刑事訴追や、2020年の選挙結果を覆そうとした同氏は民主主義を脅かす存在だ、という考えには、全員が「関心はない」と答えたといいます。
今後、裁判という逆境に立ち向かうトランプ氏の姿が、むしろ若者の支持を拡大させる可能性もあるでしょう。
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それでは、本日も1日、よろしくお願いします。
※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240423
IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、佐々木隼也)
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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