日刊IWJガイド・非会員版「ついに西側メディアが、ザポロージエ原発への攻撃をウクライナの仕業と報じる!! ロシアの攻撃という今までのプロパガンダは全くの嘘!!」2024.4.9号~No.4196


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ついに西側メディアが、ザポロージエ原発への攻撃を、ウクライナ軍の仕業と報じる! 今までロシア軍による攻撃としてきたのは、ウクライナと西側の合作のプロパガンダだった! 当初から「ロシア軍が確保している原発をロシア軍が攻撃するはずはない」と嘘を見抜いていた岩上安身は、「これは典型的な偽旗作戦」であり、ウクライナと西側との間に亀裂が生じている可能性を指摘!!

■IWJが経済的にピンチです! IWJへのご寄付・カンパの月間目標額達成率は、先月3月は162万2511円、目標額の41%の達成率でした! 11月から3月までの5ヶ月間は連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 4月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 国連人権理事会(UNHRC)で、イスラエルへの武器売却の全面停止を求める決議案を過半数の国々が支持し、採択! ただし、最大の武器支援国である米国をはじめとする6ヶ国が反対! 日本は棄権!】バイデン大統領は、米NGO「ワールド・セントラル・キッチン」のスタッフ7名がイスラエル軍によって殺害された事件に「強い不満」を示すも、武器支援の見直しには言及せず!「虐殺の共犯者」たる米国が、武器の提供でイスラエルを支援し続ける限り、ガザでのジェノサイドは続く!(『AFPBB』、2024年4月6日他)
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■はじめに~ついに西側メディアが、ザポロージエ原発への攻撃を、ウクライナ軍の仕業と報じる! 今までロシア軍による攻撃としてきたのは、ウクライナと西側の合作のプロパガンダだった! 当初から「ロシア軍が確保している原発をロシア軍が攻撃するはずはない」と嘘を見抜いていた岩上安身は、「これは典型的な偽旗作戦」であり、ウクライナと西側との間に亀裂が生じている可能性を指摘!!

 おはようございます。岩上安身です。

 東京は桜が満開です。ある日、突然に花が咲く、その驚きにも似て、嘘とごまかしのプロパガンダで封じ込めていても、「真実」は必ず表にあらわれます。

 2年にわたって、ウクライナと西側全体が嘘のフタをしてきたザポロージエ原発への攻撃の「犯人」は、ロシア軍ではなく、ウクライナ軍であると、ついに、西側メディアが報じました!!

 4月7日、ウクライナのザポロージエ原発に対して、ドローンによる連続攻撃がありました。これは3月14日以来の攻撃です。

※Attacks on Zaporizhzhia nuclear plant significantly increase accident risk, IAEA head says(AP、2024年4月8日)
https://apnews.com/article/russia-ukraine-war-zaporizhzhia-nuclear-drone-a28710a691f3259b5dd6586787838b60

 IWJは、日本のマスメディアも含めて、ロシア軍がザポロージエ原発を攻撃している、と虚偽の報道を流す中、ウクライナ軍の攻撃であると報じてきました。

※はじめに~ウクライナ軍が、ザポロージエ原発に対して砲撃! 14日、同原発のチェルヌク所長が認める! 同原発への攻撃は、ロシアからの攻撃とされてきた西側の発表は、全部ウソだった!!(日刊IWJガイド、2024年3月16日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240316#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53311#idx-1

 IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、7日、Xにポストして、これまでのように誰が攻撃したのかに言及することなく、次のように述べました。

 「今日、2022年11月に、私が放射線影響を伴う深刻な原発事故を回避するための5つの基本原則を示して以降、初めて、@IAEAorg の #ISAMZ は、ZNPP のメイン原子炉格納容器構造物に対して、少なくとも3回の直接攻撃があったことを確認しました。こんなことはあり得ません」。

※ラファエル・グロッシ事務局長の7日のXへのポスト
https://x.com/rafaelmgrossi/status/1777052598249394254

 グロッシ事務局長も、ザポロージエ原発を運転している、ウクライナ人のスタッフも、誰がこの原発を守備し、誰がこの原発を攻撃してきたか、十二分にわかっているはずです。守備しているのはロシア軍であり、攻撃しているのは常にウクライナ軍です。

 ただ、大きな政治的圧力がかかっているため、IAEAはザポロージエ原発の現地視察をした上でも、攻撃したのはどちらか、明言しませんでした。明言できなかった、というべきでしょう。

 グロッシ事務局長が、攻撃側の名前を言わないのは、今も変わりませんが、その攻撃の仕方が、非常に危険なものになってきていることを、今回の『X』では伝えています。

 単なる脅しではなく、ウクライナ軍の攻撃から、本当にザポロージエ原発を破壊して、放射能事故を起こそうとする危険な「意志」を感じとったものと思われます。

 これまで、IWJが繰り返し指摘してきたように、ロシア軍が確保し、守備しているザポロージエ原発を、同じロシア軍が標的にして、 攻撃を加えるなど、論理的に考えてありえません。ありえるとしたら軍内部でクーデターでも起きた時で、そんなことはまったく起きていないし、報じられてもいません。

 子供の頭でもわかる、こんなデタラメを、ウクライナと一体化した日本を含む西側メディアは、ウクライナ軍の攻撃であると明言せず、あたかもロシア軍の攻撃であるかのように、嘘をたれ流し続けてきたのです。全紙、全局ともです。ジャーナリズムの誠実さのカケラもありません。

 IWJは、2年前から始まった、同原発への攻撃をロシア軍によるものと報じたことは、1度もありません。論理的・常識的に考えて絶対にあり得ないと確信をもっていたからです。

 自分の頭で考えれば、わかることです。日本のマスメディアは「裸の王様」を、裸であると言わずに、足並み揃えて、嘘をつき続けできたのです。

 7日付『AP』は、「ザポロージエ原子力発電所の関係者によると、同発電所は日曜日、ウクライナ軍の無人機によって攻撃され、同発電所の第6発電ユニットのドームも攻撃されたという」と、ザポロージエ原子力発電所の関係者の話を引用しながら、攻撃主体がウクライナ軍であることを明示した報道を行っています。これは、今まで、西側メディアになかったことです。

 ロシア側が、いくらウクライナ軍の攻撃によるものだと発表しても、まったくとりあわず、逆に、ロシア側がデマを流している、と非難するような始末でした。

 8日付『ロイター』は、ロスアトムとウクライナ情報機関の非難を、次のように、両論併記して公平を装っています。

 「ロシア国営原子力企業ロスアトムは7日、ウクライナ南部でロシアの制圧下にあるザポロージエ原子力発電所をウクライナ軍が連続で攻撃したと非難した。国際原子力機関(IAEA)は原発周辺での攻撃の即時停止を訴えた。(中略)

 ウクライナ情報機関の当局者は、同国は攻撃に関与していないと表明し、ロシアの自作自演だとの見方を示唆した」。

※ザポロジエ原発に連続攻撃で負傷者、ロ発表 ウクライナは関与否定(ロイター、2024年4月8日)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/QFIRFCIWJNMM5IOSJ4BSHMUZYY-2024-04-07/

 7日付『ワシントン・ポスト』は、攻撃主体がウクライナ軍であることを明示した『AP』の記事をそのまま転載しています。

※Attacks on Zaporizhzhia nuclear plant significantly increase accident risk, IAEA head says(ワシントン・ポスト、2024年4月7日)
https://www.washingtonpost.com/world/2024/04/07/russia-ukraine-war-zaporizhzhia-nuclear-drone/000922c6-f4ec-11ee-9506-c8544e5c9d86_story.html

 7日付『ガーディアン』は、ウクライナ側の主張抜きで、ウクライナ軍が原発攻撃の主体だとするロシア側の主張を報じてはいますが、弁明と責任逃れのため、こうした報告を、自分達は検証できないと、次のように報じています。

 「ウクライナは日曜日に、ロシアが支配するザポロージエ原子力発電所を攻撃し、発電所の第6号機のドームに対する攻撃も行ったが、被害はなかったと、発電所のロシア派遣の管理者が声明で述べた。

 これ以前にも、管理者は発電所の食堂近くに駐車していたトラックに損傷を与えたドローン攻撃を報告していたと、ロシアの国営ニュースエージェンシー『TASS』が、発電所当局を引用して報じた。

 ガーディアンは、これらの報告を検証することができない」。

※Russia-Ukraine war: Nuclear watchdog urges restraint after Zaporizhzhia nuclear plant attack ― as it happened(ガーディアン、2024年4月7日)
https://www.theguardian.com/world/live/2024/apr/07/russia-ukraine-war-live-ukraine-halts-drone-attack-says-military-zelenskiy-warns-we-might-run-out-of-missiles?page=with%3Ablock-661282448f08fd57229dc728

 興味深いのは、7日付『ニューヨーク・ポスト』です。

 「ウクライナ、ロシア占領下の原子力発電所の原子炉ドームに対してドローンを爆発させる」という記事を配信し、より明確に、原発に対する攻撃主体がウクライナ軍であることを明示しているのです

※Ukraine detonates drone against reactor dome at Russian-occupied nuclear power plant(ニューヨーク・ポスト、2024年4月7日)
https://nypost.com/2024/04/07/world-news/ukraine-detonates-drone-against-reactor-dome-at-zaporizhzhia-nuclear-power-plant/

 7日付『ニューヨーク・ポスト』は、読者コメント欄も興味深く、たとえば、米国市民と思われる複数の読者から、次のような的を射たコメントが寄せられています。

 「もういい! 議会はウクライナとロシアの戦争に資金を提供するのをやめるべきだ。

 ウクライナの行動は無謀で、戦略的価値がないだけでなく、放射性降下物(プルーム)で地域内のすべての国を脅かす可能性がある。

 この戦争は、特定の腐敗した米国の政治家たちが、ウクライナの銀行を経由して、追跡不可能なオフショア口座に米国の税金を、さらにマネーロンダリングするための新たな手段にすぎない」。

 まったく、その通りです。ウクライナは、ロシアのせいにしようとやっきになってきましたが、たとえ原発を傷つけたところで、ウクライナがこの戦争に勝利できるわけではありません。「無謀で、戦略的価値がない」とは、非の打ち所のないコメントです。

 「ウクライナは、NATOと現政権によってこの戦争に押し込まれた。ウクライナが最初にNATOを非難していれば、このようなことは起こらなかっただろう。もちろん、バイデンは納税者の金で資金を提供し続けるつもりだ。DNC(民主党全国委員会)は、米国人労働者を犠牲にして、この大失敗を利用しているのだ」。

 このコメントもその通りですが、ウクライナがNATOを非難したり、拒否したりできなかったのには、理由があります。

 2014年のユーロマイダン・クーデターで、米国の支援のもと、抗議集会の主役をネオナチに乗っ取られ、ウクライナ側のスナイパーが実弾で攻撃を始めて流血の惨劇となり、合法で、民主的に選ばれたヤヌコヴィッチ政権が追放され、以後、米国の傀儡政権に支配されてしまったからです。

 ウクライナ国民は、被害者・犠牲者でもあるのです。

 「原子力発電所を攻撃すると、すべての信用を失う。ウクライナはすでにチェルノブイリ、世界で最悪または最も悪い原子力発電所事故の一つを抱えている。そして、これもやってしまうのか。ノー、もう1ドルたりともつぎ込むな。人道に対してこれは許されない」。

 では、そもそも、ウクライナ軍は、どうしてザポロージエ原発を攻撃するのでしょうか。

 これに対して、岩上安身は、これは「偽旗作戦」であると指摘し、スタッフに説明するために、社内のメーリングリストに、以下のようにポストしています。

 その説明に、付け加えることも、直すことないので、本日は、その説明をそのまま公開いたします。

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 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 しかしながら、IWJの財政は、本当に厳しい状況にあります!!

 3月は31日間で、135件、162万2511円のご寄付・カンパをいただきました。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、この金額は、月間目標額の41%の達成率にとどまっています。

 今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月まで、5ヶ月連続で目標金額に到達しておらず、この5ヶ月間の不足額の合計は、972万3789円にもなってしまいました。

 もし、4月も目標未達となると、年の半分が未達確定となり、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう具体的な可能性が出てきました。

 4月のご寄付・カンパの状況は、4月1日から5日までの5日間で、 24件、140万4000円です。

 これは、月間目標額の35%に相当します。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 4月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.4.9 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】16:00~「東京都医師会 記者会見 ―内容:健康食品やサプリメントのメリット・デメリットほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 東京都医師会による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京都医師会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%83%bd%e5%8c%bb%e5%b8%ab%e4%bc%9a

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◆中継番組表◆

**2024.4.10 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】18:30~「被ばく労働者の労働条件改善を求める2024春闘集会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「被ばく労働を考えるネットワーク」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた被ばく労働者関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%a2%ab%e6%9b%9d%e5%8a%b4%e5%83%8d%e8%80%85

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

政府がウクライナへ1492億円を拠出!「最終的に対ロシア戦争まで覚悟しているのか?」とのIWJ記者の質問に「自らの安全保障問題として対露制裁とウクライナ支援を行ってきた」と上川大臣!!~4.5上川陽子 外務大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522512

岡本厚氏「パレスチナの即時停戦については市民運動も平和運動も大体一致するが、ウクライナの停戦についてだけは、なお賛成・反対入り乱れている」~4.1 今こそ停戦を Cease All Fire Now!「停戦をためらう構造について」シンポジウム5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522422

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 国連人権理事会(UNHRC)で、イスラエルへの武器売却の全面停止を求める決議案を過半数の国々が支持し、採択! ただし、最大の武器支援国である米国をはじめとする6ヶ国が反対! 日本は棄権!】バイデン大統領は、米NGO「ワールド・セントラル・キッチン」のスタッフ7名がイスラエル軍によって殺害された事件に「強い不満」を示すも、武器支援の見直しには言及せず!「虐殺の共犯者」たる米国が、武器の提供でイスラエルを支援し続ける限り、ガザでのジェノサイドは続く!(『AFPBB』、2024年4月6日他)

 スイスのジュネーブで4月5日に開催された国連人権理事会(UNHRC)は、イスラエルへの武器売却の全面停止を求める決議案を採択しました。4月1日に、ガザに食料を運ぶNGO団体のスタッフが7名殺害された事件を受け、過半数の国が決議案を支持しました。4月6日付『AFPBB』などが報じています。

 決議案は、アルバニアを除くイスラム協力機構(OIC)加盟国を代表して、パキスタンが提出しました。

 決議案のポイントは、以下3点です。

1)即時停戦
2)緊急の人道的アクセスや人道支援
3)さらなる国際人道法違反や人権侵害を防ぐため、イスラエルへの武器、弾薬、その他の軍装備品の売却、譲渡、移転の停止

 国連人権理事会を構成する47ヶ国のうち、28ヶ国が賛成、6ヶ国が反対、13ヶ国が棄権しました。イスラエルへの最大の武器供与国である米国はじめ、イスラエルへの武器輸出を倍増しているドイツなどが反対し、日本は棄権しました。

※イスラエルへの武器売却の停止要請 国連人権理、決議採択(AFPBB、2024年4月6日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3513667

 4月6日付『エルサレム・ポスト』は、47ヶ国の投票状況を伝えています。(以下、アルファベット順)

賛成:アルジェリア、バングラディシュ、ベルギー、ブラジル、ブルンディ、チリ、中国、コートジボワール、キューバ、エリトリア、フィンランド、ガンビア、ガーナ、ホンジュラス、インドネシア、カザフスタン、クェート、キリギスタン、ルクセンブルグ、マレーシア、モルディブ、モロッコ、カタール、ソマリア、南アフリカ、スーダン、アラブ首長国連邦、ベトナム(28ヶ国)

反対:アルゼンチン、ブルガリア、ドイツ、マラウイ、パラグアイ、米国(6ヶ国)

棄権:アルバニア、ベニン、カメルーン、コスタリカ、ドミニカ共和国、フランス、ジョージア、インド、日本、リトアニア、モンテネグロ、オランダ、ルーマニア(13ヶ国)

 UNHRCは、イスラエルに「(戦争犯罪の)重大な懸念」があるとし、国連加盟国に対して「監視のための商品や技術、殺傷能力の低い武器(軍民のデュアルユースを含む)の輸出、販売、移転」を控えるよう求めました。

※UNHRC calls for arms embargo against Israel, asks it to prevent genocide(The Jerusalem Post、2024年4月6日)
https://www.jpost.com/israel-hamas-war/article-795553

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)

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