日刊IWJガイド・非会員版「北欧3ヶ国とバルト3国が米国と防衛協力協定締結! フィンランド東部に米軍を増強! 米軍は6方面で戦う気なのか!?」2023.12.27号~No.4107


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~クリスマスにサンタクロースの追跡調査をする米軍! そのサンタクロースの出身地フィンランドなど北欧3ヶ国とバルト3国が米国と防衛協力協定を締結! ロシアと国境を接するフィンランド東部に米軍を増強! NATOとロシアの直接対決の緊張が高まる! 米軍は6方面で戦う気なのか!? 正気か!?

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■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! シオニスト政権イスラエルとの直接対決を宣言していたイエメンのフーシ派が「パレスチナ国民とともに戦闘員に加わる用意がある」と宣言!】フーシ派がイスラエルに対し、地上戦を挑む!? 紅海では米艦船がフーシ派に発砲したとの報道も!! 米軍指揮下の多国籍軍を巻き込んで紅海に戦火が広がる危険性も!(『パース・トゥデイ』、2023年12月25日)

■【第2弾!クリスマス休戦もないパレスチナ紛争!】「ブラッディ・クリスマス」を宣言してキリスト教徒の感情を逆なでするネタニヤフ首相!!(『タイムズ・オブ・イスラエル』2023年12月25日ほか)
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■はじめに~クリスマスにサンタクロースの追跡調査をする米軍! そのサンタクロースの出身地フィンランドなど北欧3ヶ国とバルト3国が米国と防衛協力協定を締結! ロシアと国境を接するフィンランド東部に米軍を増強! NATOとロシアの直接対決の緊張が高まる! 米軍は6方面で戦う気なのか!? 正気か!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 12月25日は、クリスマスでした。クリスマスといえば、サンタクロースが世界中で大忙しになるとされる日です。

 米軍とカナダ軍とによる、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、この時期、毎年サンタクロースを追跡する「特殊任務」をホームページで公開しています。本気なのか、ユーモアのつもりなのか、よくわかりません。NORADの追跡の結果、サンタクロースは今年、78億8369万3263個のプレゼントを、世界中で配り終わったようです。

※Official NORAD Tracks Santa
https://www.noradsanta.org/ja/

 しかし、とても悲しいことに、NORADの追跡調査によると、イエスの生誕地であるパレスチナのベツレヘムやイスラエルのテルアビブではプレゼントを配ったサンタクロースが、ガザ地区に立ち寄った形跡は見られませんでした。

 悲劇の地、ガザを、薄情なことにサンタクロースは避けて通り過ぎたらしいのです。あくまで米軍等の追跡によれば、ですが、パレスチナ人の、特に子供達には気の毒な話です。サンタからのプレゼントの代わりに、頭上からイスラエル軍の爆弾を「プレゼント」されている、というのは、あまりにも痛ましい限りです。

 そもそも、ガザでパレスチナ人虐殺を続けるイスラエルを、世界中から非難されようとも、一方的に擁護し、支持・支援し続けている米軍が、平和の象徴のようなサンタクロースの追跡情報を公開していること自体が、ファンタジーというよりも、ブラックジョークでしかない、と思われる方もいることでしょう。

 サンタクロースは、4世紀に現在のトルコに実在した聖人(神父)、聖(セント)ニコラウスがモデルで、「ニコラウス」のオランダ語読み「シンタクラース」が語源だとされています。

 子供好きで孤児の世話などをしていた聖ニコラスは、貧しいために身売りしなければならない3姉妹の家の煙突から、3枚の金貨を投げ入れ、その金貨が暖炉に置いていた靴下の中に落ちた、という伝承が、東ローマ帝国時代に、子供を守る聖人の伝説としてヨーロッパに伝わったそうです。

 中世ヨーロッパでは、聖ニコラスの命日の12月6日の前日に、子供達にプレゼントを配る風習が広まり、その後、宗教改革で聖人崇拝が批判されたことから、イエスの誕生日を祝うクリスマスと一緒の行事になりました。

 さらに18世紀から19世紀にかけて、プロテスタント移民の多い米国で、英国の民間伝承の要素も取り入れられ、赤い服に白い髭、8頭のトナカイが引くソリに乗った、現在のサンタクロースのストーリーの原型が作られました。

 この時期に、「サンタクロースの故郷は北極」という設定も考えられました。その後、1927年に、フィンランド国営放送が、サンタクロースの居住地をラップランドのコルヴァトゥントゥリの山中だと設定し、現在ではラップランドの主要都市ロヴァニエミ市内のサンタクロース村で、サンタクロースは暮らしていることになっています。

※サンタクロースは実在した?! 知られざる起源と誕生の歴史を解説(TURKISH Air&Travel)
https://turkish.jp/blog/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9/

※サンタクロース事務局
https://santaclausvillage.jp/

※ラップランドのサンタクロースに会いに行こう(Visit Finland)
https://www.visitfinland.com/ja/kiji-ichiran/santa-ainiiku/

 世界中の子供たちにプレゼントを配るサンタクロースを追跡していた米国が、サンタの出身地とされるフィンランドや、デンマーク、スウェーデンの北欧3国、そして、かつて旧ソ連の連邦構成共和国で、反ロシア感情の強いエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国は、ロシアの北方で最前線に位置します。この6ヶ国が今年(2023年)12月に「防衛協力協定」を結んだという物騒なニュースを、12月21日付け米『ポリティコ』が報じています。

 「この新たな複数年協定の核心は、米軍が訓練任務のために、北欧3国とバルト3国の国内で活動することを許可し、緊急時には迅速に展開できるよう、人員や装備品の煩雑な手続きを緩和するためのガイドラインである」と、『ポリティコ』は報じています。

※Rush of new defense deals with US shows Europe’s growing concern over Russia(PORITICO、2023年12月21日)
https://www.politico.com/news/2023/12/21/defense-europe-russia-nato-00132945

 この『ポリティコ』の記事は、フィンランド戦略国際問題研究所の主任研究員チャーリー・サロニウス・パステルナク氏のコメントを引用して、「これによって米国は、『スウェーデンでは給油できない』などと言うことなく、この地域全体をひとつの防衛地域として、計画、演習、抑止作戦のいずれでも、合理的にすべての協力ができるようになる」と報じています。

 この防衛協力協定は、NATO側から見れば、ロシアからの安全保障上の脅威に対抗するものであることは明らかです。この『ポリティコ』の記事は、フィンランド戦略国際問題研究所の欧州・ロシア・ユーラシアプログラム責任者であるマックス・バーグマン氏が、「特に(※ロシアと国境を接する)フィンランドの場合、東方への米軍増派の必要性がある」と語ったと報じています。

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■2023年末最後のお願いです! 仕事納めまであと2日を残すのみです! IWJへの緊急支援をお願いします! マスメディアが真実を伝えず、プロパガンダたれ流しの現代にあっても、事実にもとづいた真実を、IWJは市民の皆さまに伝え続けます! その活動を続けるには、市民の皆さんのご支持とご支援が何よりも必要です! 財政危機にあるIWJを、助けてください! 12月こそ皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願い申し上げます! 緊急のお願いです! IWJへの会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 12月末が近づいています。仕事納めの28日まで残すところ、本日27日を含めて、あと2日です!

 12月は22日までの22日間で、101件、168万9500円のご寄付をいただいています。ありがとうございます!

 これは、毎月の活動費の月間目標額400万円のまだ42%でしかありません。月末まで1週間を切った時点で、この状況は非常に厳しいと申し上げざるを得ません。月間目標額の400万円に到達するためには、12月末までに、あと58%、231万500円が必要となります! 年末の休みがあり、仕事納めが28日であることを考えると、今週の水曜日までの2日間しか残されていません! このままですと、年が越せません!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月を越すたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その額は2200万円となってしまいました。第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、私、岩上安身1人の力で乗り越えることは不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 今期14期はもちろん、支出を徹底的に削ってきました。今期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、消費不況の影響を受け、会員数も減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

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 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 年末まであと3日、緊急の支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2023.12.27 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.12.28 Thu.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】ブラッディ・クリスマス!「ハマスはナチス」と主張して、大量虐殺を続けるネタニヤフ政権と、その蛮行を支援する米バイデン政権に対し、ホロコーストと反ユダヤ主義の研究者ら16人が「誤りだ」と指摘!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520703

レプリコンワクチンで副反応被害が出た場合の責任について、IWJ記者の質問に「ワクチンのリスクと効果のバランス判断は有識者が審議し、最終決断は厚労大臣が負う!」と武見大臣~12.26 武見敬三厚生労働大臣定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520667

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! シオニスト政権イスラエルとの直接対決を宣言していたイエメンのフーシ派が「パレスチナ国民とともに戦闘員に加わる用意がある」と宣言!】フーシ派がイスラエルに対し、地上戦を挑む!? 紅海では米艦船がフーシ派に発砲したとの報道も!! 米軍指揮下の多国籍軍を巻き込んで紅海に戦火が広がる危険性も!(『パース・トゥデイ』、2023年12月25日)

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、パレスチナでのイスラエルの一方的なジェノサイドが、中東全体での戦争に拡大しています。

※はじめに~パレスチナ紛争がついに中東全域へ拡大か!? 日本企業所有のタンカーにドローンによる自爆攻撃! イラン革命防衛隊の副調整官がジブラルタル海峡の閉鎖に言及! 日本にオイルショックの可能性が再び浮上! 米軍は4方面で戦えるのか!?(日刊IWJガイド、2023年12月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231226#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53059#idx-1

※【第1弾! 2方面の戦争が可能な戦力維持が国家戦略のはずの米国が、ウクライナとイスラエルへの軍事支援、対中国に対する戦争準備に加えて、イラン、そしてイスラム教シーア派が力を持つイエメンとも戦争か!?】5方面での戦争は、米国の戦力・国力の限界を突破している!(『日経新聞』2023年12月22日ほか)(日刊IWJガイド、2023年12月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231226#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53059#idx-6

 12月25日付けイラン『パース・トゥデイ』は、アラビア半島の南端の国、イエメンの国営サバー通信の報道を引用して、「イエメン民兵2万人が、パレスチナ国民への全面的な支援を表明するとともに、同地の開放に向けてパレスチナ国民とともに戦う用意があると強調した」と報じました。

 この記事は、イエメンの民兵2万人が、軍事訓練終了後にパレードを行い、「圧政下にあるパレスチナ人の救済」というスローガンを掲げて「アメリカに死を」、「イスラエル政権に死を」と連呼したと報じています。

 さらにこのパレードでは、イエメン民兵が声明で「パレスチナ人の女性と子供に対するシオニスト政権イスラエルの犯罪に立ち向かう必要性を強調し、またパレスチナ国民とともに戦闘員に加わる用意があると宣言した」と、『パース・トゥデイ』は報じています。

※イエメン民兵2万人が、対イスラエル戦争の用意ありと表明(Pars Today、2023年12月25日)
https://parstoday.ir/ja/news/middle_east-i121708

★この「イエメン民兵」というのは、内戦下にあるイエメンでサウジアラビアが支援する政府と対立し、イランの支持を受けているいわゆる「フーシ派」(シーア派組織アンサーロッラーまたはアンサール・アッラーの、政府側からの呼称)のことです。サウジアラビアとフーシ派(アンサーロッラー)は、2022年に停戦協定を結んでいます。

 この『パース・トゥデイ』の記事は、このパレードに先立って「アンサーロッラー(フーシ派)の幹部の一人、ムハンマド・アル・バフティ氏も、カタール衛星通信アルジャジーラのインタビューで、『もしイエメンがパレスチナと国境を接していたなら、イスラエルの息の根を止めていただろう』と強調した」と報じています。凄まじい、シオニスト・イスラエルに対する戦意の表明です。

 『パース・トゥデイ』の、まさにクリスマス当日の12月25日付けの別の記事は、「イエメン政府(※『パース・トゥデイ』はイラン国営なので、この場合の「政府」とは、イランが支持する反政府勢力=「フーシ派」側)は去る10月27日より、シオニスト政権イスラエルとの直接対決に突入しました」と報じており、フーシ派が、イスラエルへのミサイル攻撃や、紅海での船舶の航行遮断といった作戦を実施していると報じています。

 ところが、シオニスト・イスラエルを偏愛する米国の米軍は、イエメンに対して一方的に攻撃してきたと、この『パース・トゥデイ』の記事は報じています。もう米軍とイエメンのフーシ派の直接対決が始まっているのです。

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■【第2弾!クリスマス休戦もないパレスチナ紛争!】「ブラッディ・クリスマス」を宣言してキリスト教徒の感情を逆なでするネタニヤフ首相!!(『タイムズ・オブ・イスラエル』2023年12月25日ほか)

 イスラエルのネタニヤフ首相は、25日、クネセト(イスラエル国会)のリクード党の会合で「我々は立ち止まらない。戦いを続け、これからの数日間で戦いを深めていく。これは長い戦いであり、終わりが近いわけではない。忍耐と結束が必要であり、我々の使命を忠実に遂行することが重要だ」と述べ、クリスマス停戦がないことを宣言しました。

※After rare visit to Gaza, Netanyahu says war ‘not close to being over’(タイムズ・オブ・イスラエル、2023年12月25日)
https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/after-gaza-visit-netanyahu-says-war-not-close-to-being-over/

 25日付『タイムズ・オブ・イスラエル』は、25日に、ネタニヤフ首相がガザの予備役部隊を訪れて、予備役の兵士たちがどういう気持ちでいるのか、内閣に次のように報告したと報じています。

 「みんなは、私にたった一つのことを求めました。終わるまで止めないで続けてほしいと」。

 こうしたイスラエル国内の好戦的な空気の一方で、イスラエル国防軍の空爆等で殺害された2万を超えるパレスチナ人だけでなく、これから、イスラエルによる残酷な包囲によって、閉域ガザの中で、飢餓で死んでゆくパレスチナ人も多数に上ることが確実に予想され、世界中で懸念されています。

 21日に公表された国連の総合的食料安全保障レベル分類(IPC)報告書は、12月初め時点までにガザでは200万人以上が危機的な飢餓状態にあり、37万8000人超は「壊滅的な飢餓」に直面していると指摘しているのです。

 イスラエルという国は、200万人の罪のない民間人を戦死させる前に、餓死に追い込もうとしているのです。こんなジェノサイドを座視して、止めようともしなかったら、その国の人々も、罪を負うことになるのではないでしょうか。我々日本人は、一神教の狂信の伝統から免れています。人間としての「良識」で、この蛮行に対し、「やめろ!」と迫るべきだと思います、

※配給頼るガザ住民、わずかな食料に長蛇の列 餓死の恐れも(AFP、2023年12月24日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3497660

★ネタニヤフ首相は、25日付『ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)』に、「平和のための3つの前提条件」というタイトルで寄稿しています。

※Benjamin Netanyahu: Our Three Prerequisites for Peace(ウォールストリート・ジャーナル、2023年12月25日)
https://www.wsj.com/articles/benjamin-netanyahu-our-three-prerequisites-for-peace-gaza-israel-bff895bd

 この寄稿文の中で、ネタニヤフ首相は、1)ハマスの破壊、2)ガザの非武装化、3)パレスチナ社会全体の脱過激化の3つの条件を挙げています。

 この3条件が、イスラエルの攻撃停止の前提条件だというのです。

 狂っているとは思うものの、それでもまず、ネタニヤフ首相の主張を、『WSJ』の寄稿文に沿って取り上げてみましょう。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也)

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