日刊IWJガイド・非会員版「本日午後6時半から、岩上安身による哲学者・一橋大学名誉教授・鵜飼哲氏インタビューを生配信します!」2023.7.18号~No.3960号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>「戦争」や「勝利」の概念が変質し、「戦争の社会化」が起きた今日、ロシア・ウクライナの外の人々も「戦争の中にいる」!? 本日午後6時半から、岩上安身による哲学者・一橋大学名誉教授・鵜飼哲氏インタビューを冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します!

■7月も後半に入り、IWJの今期第13期もあと残り14日となりました! この間のご寄付は57件、67万7000円、月間目標額の17%でした! この11ヶ月間の累積の不足額は、2039万3900円となりました!! 7月こそは月間目標額390万円を達成し、さらに赤字幅を少しでも減らしたいと願っています! 今月末の期末まで緊急のご支援・ご寄付・カンパを、どうぞよろしくお願いいたします!!

■【中継番組表】

■ロバート・ケネディJr氏が、「すべてのアメリカ人が聞く必要がある」とツイート! ネットメディア『デュラン』で語られた、米国の外交政策を牛耳ってきたネオコン内部の分裂! バイデン政権に巣食うブリンケン、ヌーランドの強硬派を飛び越えて、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と停戦へのソフトランディングを模索する米国外交の一部のエスタブリッシュメント! この内部分裂の裂け目から見えてきたものは、ロシアの政権転覆と、分裂、バルカン化を狙って、ウクライナとロシアを紛争に向かわせるように仕向けてきたのは米国である、という真実!

■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! またクリミア橋で爆発! 2人死亡1人重傷!】ロシア本土とクリミア半島を結ぶクリミア橋でまた爆発! 乗用車の家族が巻き込まれ、両親が死亡、女児が重傷! ロシアはウクライナによるテロと断定! ウクライナ軍は「ロシア側の挑発行為の可能性」などとロシアに罪を着せる発表をするも、ウクライナ保安庁(SBU)関係者は匿名で「SBUと海軍の特別作戦」と発言!! しかし西側の報道は、ロシアがやったと、ウクライナのプロパガンダだけをたれ流し!

■【第2弾! ロシア領内での原発へのテロ攻撃が続発!! ロシア領内のクルスク原発付近で無人機が墜落! ロシア外務省のザハロワ報道官はまたもウクライナによる原発へのテロ攻撃と非難!】ロシアのクルスク原発近郊クルチャトフで、無人機が墜落、爆発! 住民、原発施設に被害はなし! 外務省のザハロワ報道官は、ウクライナによる原発へのテロ攻撃と非難! 4月にもクルスク原発への無人機攻撃をロシア側が撃退!(『スプートニク』、2023年7月15日)

■【第3弾! ロシア軍の地雷原に反撃を阻まれたウクライナ軍は、夜間目視、手作業で地雷除去!】ウクライナ軍が西側から提供された最新鋭の地雷除去装置は戦闘初期に狙い撃ちされた! 大型地雷除去装置は目立つ、日中は目立つ、金属探知機は目立つため、夜間に目視、手作業で地雷除去!! ウクライナ軍の兵器は反撃初期に20%が破壊され、米国が提供のブラッドレー戦闘車両はすでに3分の1が損失! それでもバイデン大統領は「プーチンはすでに負けている!」と虚言を吐く! 日本のマスメディアは、バイデンのその虚言をそのままたれ流し!!(『ワシントン・ポスト』、2023年7月15日)
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■はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>「戦争」や「勝利」の概念が変質し、「戦争の社会化」が起きた今日、ロシア・ウクライナの外の人々も「戦争の中にいる」!? 本日午後6時半から、岩上安身による哲学者・一橋大学名誉教授・鵜飼哲氏インタビューを冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は本日午後6時半から、哲学者で一橋大学名誉教授の鵜飼哲氏にインタビューを行います!

 鵜飼氏は、昨年12月13日に「平和と憲法をまもる信州大学人の会」シンポジウムで、『ヨーロッパ問題としてのロシア・ウクライナ戦争』と題してご講演されました。

 さらに、同名の論文『ヨーロッパ問題としてのロシア・ウクライナ戦争――戦争の社会化とナショナリズム』を、今年3月31日刊行の明治学院大学国際平和研究所(PRIME)の学術雑誌(紀要)『PRIME』の第46号の特集「戦争から逃げる、戦争から逃げられない」に、ご寄稿されました。

 本日のインタビューでは、この講演と論文から、既存の大手メディアによるウクライナ紛争報道のあり方や、「この半世紀を振り返ると、軍事大国が実際の武力紛争で勝利したと言える事例がほとんどない」という鵜飼氏のご指摘、ウクライナ紛争が局地的な紛争でありながら「世界化」しつつある、という鵜飼氏のお考えなどについて、くわしくおうかがいする予定です。

 詳しくは、ぜひ本日の生配信をご視聴ください! 冒頭のみオープンで、その後は会員限定での配信になります。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

※会員のご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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【IWJ_YouTube Live】18:30~
岩上安身による 哲学者 鵜飼哲一橋大学名誉教授インタビュー
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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■7月も後半に入り、IWJの今期第13期もあと残り14日となりました! この間のご寄付は57件、67万7000円、月間目標額の17%でした! この11ヶ月間の累積の不足額は、2039万3900円となりました!! 7月こそは月間目標額390万円を達成し、さらに赤字幅を少しでも減らしたいと願っています! 今月末の期末まで緊急のご支援・ご寄付・カンパを、どうぞよろしくお願いいたします!!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます!

 7月も後半に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、いよいよ残り14日となりました!

 7月は1日から14日までの14日間で、57件、67万7000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の約17%にあたります。

 厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださっている皆さま、誠にありがとうございます!

 あと半月で、月間目標額に達するには、目標額の83%、322万3000円が必要です! どうぞ7月末まで緊急のご支援をよろしくお願いします!

 また、今期第13期6月末までの、11ヶ月間の累積の不足額は、2039万3900円と、2000万円を超えてしまいました! 今月7月は第13期最後の月です! 月間目標額を達成した上で、さらに残り半月でこの2000万円の累積の赤字幅を少しでも圧縮できるように、どうぞ本当にご支援をよろしくお願いします!

 今月末の会期末まで、ぜひ、皆さま、緊急のご寄付・カンパ・会員登録・YouTube登録による、皆さまのご支援の力で、ご支援をよろしくお願いいたします!!

 また、現状の会員数をお知らせします。

 6月末時点での会員総数は2630人(前年同日比:1061人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています!

 経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。どうぞ、会員登録、あるいは元会員の方は、再開をよろしくお願いします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。近いうちに、また私がIWJにつなぎ融資をしなければならない見込みですが、本当にもう貯金が底を尽きます!

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会費も減少し、ご寄付までもが急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJも支出を減らし、業務を縮小し、効率化をはかるなどしておりますが、限界もやはり、あります。

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか!?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.7.18 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】15:00~「カルロス・ゴーン氏、日産に対する10億ドルの名誉毀損訴訟―登壇:カルロス・ゴーン氏(元日産自動車・ルノーCEO兼会長)、郷原信郎氏(弁護士)」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「日本外国特派員協会(FCCJ)」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきたカルロス・ゴーン氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%83%ad%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%b4%e3%83%bc%e3%83%b3

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【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による 哲学者 鵜飼哲一橋大学名誉教授インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定):https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による鵜飼哲氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた鵜飼哲氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%b5%9c%e9%a3%bc%e5%93%b2

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◆中継番組表◆

**2023.7.19 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】19:00~「『関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年!』~歴史に誠実に向き合い・国家責任を問い・共生の未来へ~ ―登壇:田中宏一橋大学名誉教授」
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「たんぽぽ舎」主催の「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年!」を中継します。これまでIWJが報じてきた関東大震災関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%96%a2%e6%9d%b1%e5%a4%a7%e9%9c%87%e7%81%bd

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■ロバート・ケネディJr氏が、「すべてのアメリカ人が聞く必要がある」とツイート! ネットメディア『デュラン』で語られた、米国の外交政策を牛耳ってきたネオコン内部の分裂! バイデン政権に巣食うブリンケン、ヌーランドの強硬派を飛び越えて、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と停戦へのソフトランディングを模索する米国外交の一部のエスタブリッシュメント! この内部分裂の裂け目から見えてきたものは、ロシアの政権転覆と、分裂、バルカン化を狙って、ウクライナとロシアを紛争に向かわせるように仕向けてきたのは米国である、という真実!

 ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が7月10日、「すべての米国人は、自殺的なウクライナ政策を推進している狂気を理解するために、この会話の最初の10分間を聞く必要がある」と、ネットメディア『デュラン(The Duran)』のポッドキャスト番組をツイッターで紹介しました。

※ロバート・ケネディJr氏のツイート(2023年7月10日)
https://twitter.com/RobertKennedyJr/status/1678126463420170243

 ケネディJr氏が紹介したのは、『デュラン』が7月7日に公開した「ネオコンがバイデン・ホワイトハウスに警告、ウクライナをNATOに参加させるな」と題した番組です。

※Neocons warn Biden White House, Don’t Let Ukraine Join NATO(The Duran Podcast、2023年7月7日)
https://podcasts.apple.com/us/podcast/neocons-warn-biden-white-house-dont-let-ukraine-join-nato/id1442883993?i=1000619922396

 同じ内容の番組が、YouTubeでも紹介されています。

※Neocons warn Biden White House, Don’t Let Ukraine Join NATO(The Duran、2023年7月8日)
https://youtu.be/EsYxz4OxsR0

 『デュラン』は、アレックス・クリストフォロウ(Alex Christoforu)氏と、アレクザンダー・メルクーリス(Alexander Mercouris)氏による、会員制のニュースメディアのコミュニティ・プラットフォームです。米国の独立メディアのひとつ、と言ってよいでしょう。

※The Duran
https://theduran.locals.com/

 クリストフォロウ氏は「ウィリアム・アンド・メアリー大学で経済学士号、サンダーバード・グローバル・マネジメント・スクールで経営学修士号を取得。専門分野 マネジメント、ウェブ・テクノロジー、モバイル・ウェブ・テクノロジー、オペレーション、プロジェクト・マネジメント、インターフェース・デザイン。ビジネスプランの構想、作成、執筆」、と『リンクドイン』で自己紹介をしています。

※Alex Christoforou Chairman of the Board and Writer at The Duran(linkedin)
https://www.linkedin.com/in/alexchristoforou/?originalSubdomain=cy

 メルクーリス氏は、「ロンドンを拠点とする国際問題ライターで、ロシアと国際法に特に関心がある」と『ピンタレスト』で自己紹介をしています。

※Alexander Mercouris@alex_mercouris(Pinterest)
https://www.pinterest.co.uk/alex_mercouris/

 このポッドキャストの番組の中で、メルクーリス氏は、7月7日に公開された『フォーリン・アフェアーズ』の新記事「ウクライナをNATOに参加させるな――同盟拡大のコストは利益を上回る」について、米国の外交政策を牛耳ってきたネオコンの内部で分裂が起きている、と指摘しています。

 メルクーリス氏は、レーガン政権末期から米国の外交政策を掌握してきた、シンクタンク「外交問題評議会」を中心とするネオコンのより原理主義的(more fundamentalist ones)なグループが、ブリンケン国務長官、ヌーランド国務次官らといった、より戦闘的で強硬なネオコン(the more militant neocon hardliners)と分裂し始めている、と分析しています。

 メルクーリス氏は、「より原理主義的」か、「より戦闘的で強硬」か、と冒頭で述べていますが、後半まで聞いていくと「より現実的か」、「より感情的か」という表現があっているように思います。

 メルクーリス氏は、4月により現実的なネオコン・グループが、バイデン政権を飛び越えて、ロシアのラブロフ外相と、ウクライナ危機の出口を模索する会談を行い、今も独自に交渉を続けている、と述べています。

 以下にケネディ・ジュニア氏が「必聴」と述べた、「ネオコンがバイデン・ホワイトハウスに警告、ウクライナをNATOに参加させるな」の冒頭約9分の仮訳をご紹介します。

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クリストフォロウ「さて、『ネオコン外交』――というのが正しい表現だろうね――について話そう。

 『フォーリン・アフェアーズ』誌に『ウクライナをNATOに参加させるな――同盟拡大のコストは利益を上回る』(※IWJ注1)というタイトルの記事が掲載された。

 この『フォーリン・アフェアーズ』の記事のように、ウクライナをNATOに加盟させることについて、バイデン・ホワイトハウスに警告を発しているネオコンたちがいる。このネオコンたちは、実際にロシアの外交官と関わって、ウクライナ危機の解決策を見つけようとしている。

 これで正しい? 私は『もうひとつの世界』か何かにいるのかな? 今、何がどうなってるんだ?」。

メルクーリス「いや、君が『別世界』にいるわけじゃない。まったくその通り。今起こっているのは、まさにその通りのことなんだ。言うなれば、ブリンケンやヌーランドといった、非常に戦闘的なネオコン強硬派の人々と、より原理主義的な(ネオコンの)人達との間で分裂が起き始めているんだ」。

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■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! またクリミア橋で爆発! 2人死亡1人重傷!】ロシア本土とクリミア半島を結ぶクリミア橋でまた爆発! 乗用車の家族が巻き込まれ、両親が死亡、女児が重傷! ロシアはウクライナによるテロと断定! ウクライナ軍は「ロシア側の挑発行為の可能性」などとロシアに罪を着せる発表をするも、ウクライナ保安庁(SBU)関係者は匿名で「SBUと海軍の特別作戦」と発言!! しかし西側の報道は、ロシアがやったと、ウクライナのプロパガンダだけをたれ流し!

 ロシア本土とクリミア半島をつなぐクリミア橋(ケルチ橋)で7月17日、またしても爆発がありました。クリミア橋は、ロシア軍への主要補給動脈となっています。

 前回のクリミア大橋の爆発は、2022年の10月8日に起こり、ロシアは「ウクライナによるテロ行為」と言いましたが、ウクライナは「ロシアによる自作自演」「口実をでっち上げるための『偽旗作戦』に当たる」と、言いました。

 そして昨年の10月、米国のバイデン大統領は、「これらの攻撃は民間人を殺傷し、軍事的な目的もなく目標を破壊した。プーチン氏によるウクライナの人々に対する違法な戦争の残虐性を再び実証するものだ」と、ウクライナの主張を受け入れ、それ以上に過激な言葉で、一方的にロシアとプーチンのみを非難しました。

※はじめに~恐れていた報復のエスカレーション! ロシアがウクライナによるクリミア橋爆破テロの報復へ! 月曜の朝8時、ロシア軍が首都キーウに続き、ウクライナ全土を砲撃、死傷者多数! ウクライナは「意図的に民間人・民間インフラを狙った戦争犯罪」と非難! ロシアは「エネルギー、軍事指揮、通信施設に対する高精度の大規模攻撃」と主張!(日刊IWJガイド、2022年10月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221012#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51396#idx-1

 日本の林芳正外務大臣は、ロシア側のウクライナへの報復攻撃に対して、「ウクライナ各地において多くの市民が犠牲となっていることを極めて深刻に受け止めている」と述べ、「民間人や民間施設への攻撃は国際法違反であり、断じて正当化できないものであり、強く非難する」と述べましたが、クリミア大橋へのテロ攻撃に対しては、抗議をしていません。

※林外務大臣会見記録(令和4年10月11日(火曜日)10時33分 於:本省会見室)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken24_000139.html

 日本のマスメディアでは、「リベラルの最後の砦」と言われた東京新聞や他の国内メディアも、ウクライナ政府の姿勢、米国バイデン大統領の発言、そしてそれに追随する日本政府の側に立って、ロシアの報復攻撃のみを非難する論調の記事を出しました。

※プーチン氏「クリミア橋炎上はテロ」強調も根拠示さず ウクライナ全土をミサイル攻撃、14人死亡、90人以上負傷(東京新聞、2022年10月11日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/207485

 しかし今年の7月になって、ウクライナの国防次官が、「ロシアの補給を混乱させるためにクリミアの橋に対して最初の攻撃を行った」と、クリミア大橋爆破を認める発言をしています。つまり、爆破直後の、「ロシアの自作自演だ」という発言は虚飾であり、当然バイデン大統領の発言もすべて虚飾で、それに日本のマスメディアは踊らされて、一緒になって「真犯人」のウクライナと肩を組み、濡れ衣を着せられたロシア非難の大合唱に加わっていたのです。

※ウクライナ国防次官、昨年のクリミア大橋爆破への関与認める(毎日新聞、2023年7月10日)
https://mainichi.jp/articles/20230710/k00/00m/030/008000c

 今回のクリミア橋の爆破はどうだったのでしょうか。

 17日付け『ロイター』(英語版)は、「爆発で乗用車の両親2人が死亡、女児が重傷を負った」と報じています。

 『ロイター』によると、ロシア側は、「午前3時4分と午前3時20分に、橋で2回の攻撃があったと報告した」とのこと。

 他方で「ウクライナ南部軍司令部のナタリア・フメニウク報道官は、クリミア橋での事件は、ロシア側の挑発行為である可能性があると述べた」などと、『ロイター』は報じています。

 前回のクリミア橋へのテロ攻撃の直後と同様、ウクライナ側は、ロシアに罪を着せる「偽旗作戦」的な情報を発表し、西側の『ロイター』は、前回の反省もなく、無批判に、検証も加えることなくそれをたれ流しています。

※Blasts on Crimea Bridge kill two, threaten Russian war supply lines(REUTERS、2023年7月17日)
https://www.reuters.com/world/europe/crimea-bridge-key-russian-supply-line-damaged-two-dead-reports-blasts-2023-07-17/

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■【第2弾! ロシア領内での原発へのテロ攻撃が続発!! ロシア領内のクルスク原発付近で無人機が墜落! ロシア外務省のザハロワ報道官はまたもウクライナによる原発へのテロ攻撃と非難!】ロシアのクルスク原発近郊クルチャトフで、無人機が墜落、爆発! 住民、原発施設に被害はなし! 外務省のザハロワ報道官は、ウクライナによる原発へのテロ攻撃と非難! 4月にもクルスク原発への無人機攻撃をロシア側が撃退!(『スプートニク』、2023年7月15日)

 ロシア南西部クルスク州のクルスク原子力発電所近郊の町クルチャトフで、7月14日、無人機(ドローン)が墜落し、爆発しました。怪我人はなく、原発施設への被害もありませんでした。

 これについて14日、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウクライナによる原発へのテロだと非難しました。15日付け『スプートニク』(国際版)は、ザハロワ報道官のコメントを次のように報じています。

 「我々は、ウクライナがロシアの原子力発電所に対して、ヨーロッパで大規模な核災害を引き起こす可能性のある、積極的なテロ手段を用いようとする悪意ある計画を強く非難する。我々は、国際社会と国際原子力機関(IAEA)および国連の指導力を求める。この件に細心の注意を払い、キエフの無責任な行動を強く非難するよう求める」

※Moscow Strongly Condemns Kiev’s Plans to Attack Russian Nuclear Power Plants(SPUTNIK、2023年7月15日)
https://sputnikglobe.com/20230715/moscow-strongly-condemns-kievs-plans-to-attack-russian-nuclear-power-plants-1111892286.html

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■【第3弾! ロシア軍の地雷原に反撃を阻まれたウクライナ軍は、夜間目視、手作業で地雷除去!】ウクライナ軍が西側から提供された最新鋭の地雷除去装置は戦闘初期に狙い撃ちされた! 大型地雷除去装置は目立つ、日中は目立つ、金属探知機は目立つため、夜間に目視、手作業で地雷除去!! ウクライナ軍の兵器は反撃初期に20%が破壊され、米国が提供のブラッドレー戦闘車両はすでに3分の1が損失! それでもバイデン大統領は「プーチンはすでに負けている!」と虚言を吐く! 日本のマスメディアは、バイデンのその虚言をそのままたれ流し!!(『ワシントン・ポスト』、2023年7月15日)

 6月はじめに始まった、ウクライナ軍による「反転攻勢」が、ロシア側の地雷原によって前進を阻まれている現実を、7月15日付け『ワシントン・ポスト』が報じています。

 ロシア側の防衛線を突破できずに立ち往生しているウクライナ軍の悲惨な現状が、1ヶ月半も経過して、ようやく影響力のあるメジャー紙が、生々しい最前線の実情をレポートしたわけです。

 今になって、ようやくこのような報道が出たのは、本日の日刊IWJガイドの前段で取り上げたように、米国内の外交・安全保障エスタブリッシュメント内部の分裂を見てとり、6月半ばでは出せなかった「反転攻勢」の失敗の状況を、1ヶ月後の今なら出せると踏んでの掲載ではないか、とも考えられます。

 記事によると、ウクライナ軍は、米国から提供されたM58地雷除去ラインチャージ(MICLIC)システムが、早期に破壊されてしまい、西側から供給されたブラッドレー戦闘車両やレオパルト戦車も、ロシア側の地雷原を突破することができないでいるとのこと。

 さらに、ロシア軍が高地に陣地を敷いているのに対し、地雷原は広大な原野で、ウクライナ側の装備や車両が身を隠す場所がほとんどないとのこと。

 この『ワシントン・ポスト』の記事は、工兵部隊の司令官が、戦闘の初期にはドイツから供与されたワイゼント地雷除去戦車を使用したが、「巨大で、騒音が大きく、ロシア軍が視認しやすい」ため、簡単に攻撃されることから「今ではすでに効果がない」と語ったと報じています。

 また別の士官は、反撃の初日に、ブラッドレー戦闘車両とレオパルト戦車の一部部隊が、前方の工兵の地雷除去車両が用意したルートから外れて、地雷原に入り込み、集団で立ち往生したところを、上空からロシア軍のヘリコプターや対戦車ミサイルで攻撃され、大きな損害を受けたと語ったとのことです。

 この士官は、「わずか数日の攻撃で、レオパルト戦車や特別な機器(IWJ注・地雷除去システムなど)が破壊された」と述べています。

 このため、現在ではウクライナ軍は、手作業で地雷除去を行なっているとのこと。しかも、日中は目立つので夜間に、さらに金属探知機は目立ちすぎるため、目視で地を這いながら、地雷除去を進めていると、この『ワシントン・ポスト』の記事は報じています。

※The biggest obstacle to Ukraine’s counteroffensive? Minefields.(The Washinton Post、2023年7月15日)
https://www.washingtonpost.com/world/2023/07/15/ukraine-war-russia-mines-counteroffensive/

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、前田啓)

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