┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~プリゴジン氏のクーデター計画を、米政権もウクライナ軍当局も事前に知っていた! プリゴジン氏はロシア軍司令部とクレムリンの分断に失敗したが、正規軍やロシアの治安機関にもある程度の支持者がいたと、米政府当局者が指摘!
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┠■【IWJ号外】を、昨日6月25日日曜日の午後8時に発行しました! 米国防総省の機密文書流出事件「ディスコード・リーク」から、『ワシントン・ポスト』が5月、すでに「プリゴジンは、ウクライナ国防省・軍事情報局に通じていた」とスクープしていた!
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┠■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から5月まで10ヶ月間の累積の不足額は、1868万2900円となりました! 6月は23日までの23日間で、85件、178万4000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の46%にあたります。そして、月間目標額の達成にはあと54%、211万6000円が必要になります。6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠【本日のニュースの5連撃!】
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┠■【第1弾 モスクワ・タイムズ、24日】ワグネルが占拠していたロストフ・ナ・ドヌーから撤退、プリゴジン氏への刑事訴追は取り下げ、ブリゴジン氏はベラルーシへ出国か?
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┠■【第2弾 ウォール・ストリート・ジャーナル、24日】「米国と同盟国は、ワグネルとクレムリンのどちらかにつくことを望まない』~米国務省がワグネルへの制裁発表を延期
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┠■【第3弾 日本経済新聞、25日】「プリゴジン氏とロシア軍の対立が大きくなった一番の原因はプーチン大統領にある」~笹川平和財団主任研究員の畔蒜泰助氏
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┠■【第4弾 RT、24日ほか】クレムリンのペスコフ報道官「ウクライナ紛争最前線での努力を考慮し、ワグネル戦士は責められない」「反乱への参加を拒否したワグネルの戦闘員、部隊は国防省と契約できる」と発表!
┃
┠■【第5弾 Tass、25日】メドベージェフ元大統領、武装反乱軍を「国の権力掌握を目的とした、周到に検討され計画された作戦」と非難! 国防省への不満との見方に「通用しない。ナンセンスだ」と強調!「外国の専門家の部隊」が参加している可能性にも言及!!
┃
┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
┃
┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~プリゴジン氏のクーデター計画を、米政権もウクライナ軍当局も事前に知っていた! プリゴジン氏はロシア軍司令部とクレムリンの分断に失敗したが、正規軍やロシアの治安機関にもある程度の支持者がいたと、米政府当局者が指摘!
おはようございます。IWJ編集部です。
昨日の「IWJ号外」では、バフムートの攻防で大きな役割を果たしたワグネルのプリゴジン氏について、5月15日付け『ワシントン・ポスト』が、ウクライナ情報局と密会し、ロシア軍の位置情報提供を打診していたと、米国防総省の機密情報漏洩事件、いわゆる「ディスコード・リーク」で明らかになったとお伝えしました。
※【IWJ号外】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター! ウクライナ幹部は「我々のシナリオ通り」!ワグネルのトップ・プリゴジン氏にはウクライナ情報局との内通疑惑も!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516797
※【IWJ号外・続報】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター!<その2>プリゴジン氏は、ベラルーシのルカシェンコ大統領の説得に応じて、モスクワ進撃をやめる!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516798
一方、プリゴジン氏によるクーデター終結直後の、米東部時間24日午後9時に、『ワシントン・ポスト』は電子版で、「米国の情報機関がプリゴジン氏のクーデター情報を6月中旬に入手し、ホワイトハウスや国務省、国防総省、米議会高官らは事前に知っていた」と報じました。
この『ワシントン・ポスト』の記事は、匿名の米国政府当局者が、「過去2週間、プーチン大統領が権力の座にとどまるのか、核兵器の管理にどのような影響があるのか、大きな懸念を抱えていた」と語ったと報じています。
また、この記事は、ウクライナ軍当局も、6月10日にロシア国防省が、すべての志願兵にロシア政府との契約書に署名する命令を発したことで、これは「ロシア軍によるワグネル傭兵部隊の乗っ取り」だと確信し、プリゴジン氏がクーデターを起こす可能性があるとして、動きに注目していたと報じています。
この『ワシントン・ポスト』の記事は、プーチン大統領も、プリゴジン氏のクーデター計画を「間違いなく24時間以上前」に知らされていたと、米情報機関は考えているという、米当局者のコメントを報じた上で、プーチン大統領が何の対応も取らなかったことについて、「ロシア政府内での高官レベルの調整の欠如と、おそらく国内の対立を反映していると米国当局者は推測している」と報じています。
この『ワシントン・ポスト』の記事は、「西側諸国と米国の情報当局者らは、プリゴジン氏とその軍隊がロストフ・ナ・ドヌーに進軍し、南部軍管区司令部を掌握した際、ほとんど抵抗にあわなかったと指摘し、同氏が正規軍からもある程度の支持を受けていることの表れであると述べた」と報じています。
※U.S. spies learned in mid-June Prigozhin was plotting Russia uprising(The Washington Post、2023年6月24日)
https://www.washingtonpost.com/national-security/2023/06/24/us-intelligence-prigozhin-putin/
以下は、IWJによるこの6月24日午後9時にアップロードされた『ワシントン・ポスト』の記事の全文仮訳です。
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「米国のスパイは6月中旬、プリゴジンがロシアで武力行動を計画していたことを知った(タイトル)
この情報は、ウラジーミル・プーチン大統領が権力の座に留まり続けるのか、また不安定な状況が、ロシアの核兵器の管理にとってどのような意味を持つのかについての懸念を煽った(サブタイトル)
米国のスパイ機関は6月中旬、ワグネル傭兵隊長のエフゲニー・プリゴジンが、『ウクライナ戦争を失敗させた』と長年非難してきた、ロシア国防当局に対する武力行動を計画していることを示す情報を入手し、ホワイトハウスや他の政府機関に緊急に通報した。複数の米国当局者は土曜日(24日)、『だから不意を突かれたわけではない』と述べた。
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■【IWJ号外】を、昨日6月25日日曜日の午後8時に発行しました! 米国防総省の機密文書流出事件「ディスコード・リーク」から、『ワシントン・ポスト』が5月、すでに「プリゴジンは、ウクライナ国防省・軍事情報局に通じていた」とスクープしていた!
6月24日にクーデターを起こした、ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏が、ウクライナと密通していた、と『ワシントン・ポスト』は5月15日にスクープしています。
『ワシントン・ポスト』は、4月に発覚した、米国防総省の機密書類漏洩事件「ディスコード・リーク」で漏洩した機密書類を調査し、プリゴジン氏が1月下旬、バフムートの戦いの真っ只中に、ウクライナ軍のバフムート撤退と、ロシア軍の情報を提供する交換条件とする提案を、ウクライナ国防省の軍事情報局にしていたと指摘しました。
題名は「ワグネルの首領がウクライナにロシア軍の位置を教えると申し出たとリーク情報 ―― THE DISCORD LEAKS|エフゲニー・プリゴジンは、ウクライナ軍がワグナー部隊が大損害を被っているバフムート市から自軍を撤退させた場合、ロシア軍を攻撃する場所を教えると述べた」です。
IWJはこの『ワシントン・ポスト』のスクープ記事を全文仮訳し、昨日、【IWJ号外】としてお送りしました。
詳しくはぜひ、昨日お送りした号外をお読みください。
※【IWJ号外】米国防総省の機密文書流出事件「ディスコード・リーク」から、『ワシントン・ポスト』が5月、「プリゴジンは、ウクライナ国防省・軍事情報局に通じていた」とスクープしていた!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516815
■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から5月まで10ヶ月間の累積の不足額は、1868万2900円となりました! 6月は23日までの23日間で、85件、178万4000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の46%にあたります。そして、月間目標額の達成にはあと54%、211万6000円が必要になります。6月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成し、また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
6月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り2ヶ月を切りました。
厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました!
しかしながら、今期第13期5月末までの累積の不足額は、1868万2900円となりました。この累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!
6月は23日までの23日間で、85件、178万4000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の46%にあたります。そして、月間目標額の達成にはあと54%、211万6000円が必要になります。
ぜひ、皆さま、今月6月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
また、現状の会員数をお知らせします。
5月末時点での会員総数は2648人(前年同日比:1113人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています。
経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。
どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、独立系メディアの意義と、米国に忖度する日本政府、大手主要メディアの「情報操作」の恐ろしさについて、広めてください。
IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。
私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。近いうちに、また私がIWJにつなぎ融資をしなければならない見込みですが、本当に貯金が底を尽きます。
私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、会費も減少し、ご寄付までもが急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。
ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」が、東アジアで画策されている今、私、岩上安身とIWJは、破滅的な戦争を回避すべく、また、ウクライナ紛争報道で明らかになった、偏向マスメディアの不誠実な「情報操作」に代わるべく、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるよう走り続けたいと存じます。
その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために、今後も全力で頑張ってゆきたいと思います。
日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?
皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
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ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。
※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
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どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
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◆中継番組表◆
**2023.6.26 Mon.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2023.6.27 Tue.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
清末愛砂教授「防衛産業強化法は、国家軍事産業の国有化をも可能とする法律。戦力の不保持や交戦権の否認を規定する憲法9条2項の下で、立法化されてはならない」~6.23 原発反対八王子行動 2023.6.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516782
【IWJ号外】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター! ウクライナ幹部は「我々のシナリオ通り」!ワグネルのトップ・プリゴジン氏にはウクライナ情報局との内通疑惑も! 2023.6.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516797
【IWJ号外・続報】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター!<その2>プリゴジン氏は、ベラルーシのルカシェンコ大統領の説得に応じて、モスクワ進撃をやめる! 2023.6.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516798
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【本日のニュースの5連撃!】
■【第1弾 モスクワ・タイムズ、24日】ワグネルが占拠していたロストフ・ナ・ドヌーから撤退、プリゴジン氏への刑事訴追は取り下げ、ブリゴジン氏はベラルーシへ出国か?
『IWJ号外』でもお伝えしたように、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者であるエフゲニー・プリゴジン氏によるクーデターは、ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介により、終結に向かいました。
ロシアの非政府系英語メディア『モスクワ・タイムズ』は、現地時間の25日未明、クレムリンのペスコフ報道官が、「プリゴジン氏に対する刑事訴追は取り下げられ、プリゴジン氏はベラルーシへ出国する」と発表したと報じました。
『モスクワ・タイムズ』は、さらにこの2時間後の25日早朝、「ワグネルの戦闘員がプリゴジン氏とともに、軍事基地を占拠していたロシア南部の都市ロストフ・ナ・ドヌーを出発し、野営地へ向かった」と、現地のワシリー・ゴルベフ知事がテレグラムで発表したと報じました。
※Live: Wagner Chief Rebels Against Military Leadership(The Moscow Times、2023年6月25日)
https://www.themoscowtimes.com/2023/06/24/live-wagner-chief-rebels-against-military-leadership-a81618
※【IWJ号外】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター! ウクライナ幹部は「我々のシナリオ通り」!ワグネルのトップ・プリゴジン氏にはウクライナ情報局との内通疑惑も!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516797
※【IWJ号外・続報】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター!<その2>プリゴジン氏は、ベラルーシのルカシェンコ大統領の説得に応じて、モスクワ進撃をやめる!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516798
■【第2弾 ウォール・ストリート・ジャーナル、24日】「米国と同盟国は、ワグネルとクレムリンのどちらかにつくことを望まない』~米国務省がワグネルへの制裁発表を延期
24日付け米『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、国務省がワグネルに対する制裁の発表を予定であると報じました。
米国は、ワグネルに対し、中央アフリカでの採掘事業などについて制裁措置を発表する予定(前述「はじめに」参照)でしたが、今回のクーデターを受けて、ワグネルに制裁を科すことで、プーチン大統領を支持していると見られることを懸念したとのことで、この『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記事は、「関係者は、『米国は、この件で(プーチン大統領とワグネルの)どちらかの側についているとは見られたくない』と話している」と報じました。
※U.S., Allies Keen Not to Take Sides in Wagner-Kremlin Clash(THE WALL STREET JOURNAL、2023年6月24日)
https://www.wsj.com/articles/u-s-allies-warily-watch-chaos-in-russia-32a813c0
■【第3弾 日本経済新聞、25日】「プリゴジン氏とロシア軍の対立が大きくなった一番の原因はプーチン大統領にある」~笹川平和財団主任研究員の畔蒜泰助氏
25日付け『日本経済新聞』は、「ワグネル創始者のプリゴジン氏とロシア軍との対立は以前から表面化していた」として、今回のプリゴジン氏の行動を、「ワグネルを傘下に収めようとするロシア軍に対する、プリゴジン氏の反発」だとの見方を示しています。
畔蒜氏は「ロシア軍がワグネルへの圧力を強めることを事実上認める一方で、プリゴジン氏がショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長を激しい言葉で非難しても何も行動をとってこなかった」として、対立が大きくなった一番の原因は「プーチン大統領にある」と指摘しています。
畔蒜氏は、プリゴジン氏と関係が近いとされるスロビキン副司令官が、今回はプリゴジン氏から距離を置いたことを指摘し、「ロシア軍の幹部の間で対立が起きている雰囲気はない」と分析する一方、「末端の兵士の反応は読めない」として、今回のような蜂起がロシア各地に波及する可能性も指摘しています。
※ワグネル反乱、識者の見方(日本経済新聞、2023年6月25日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR243GQ0U3A620C2000000/
★プーチン大統領が優柔不断であるのは今に始まったことではなく、それを今気がついたかのように言い立てる方こそ、おかしいと、なぜ、マスコミは自らを顧みて、思わないのでしょうか。さんざん、プーチンを「独裁者」呼ばわりしてきたのですから、そことの矛盾をどうするのか。「優柔不断な独裁者」など、矛盾もいいところです。「独裁者」というのを、まず、訂正してから、「優柔不断」と言い出すべきでしょう。行き当たりばったりで、本当に信用を落としていることに早く気づいてもらいたいものです。
プーチンが、優柔不断であることを責めるならば、2014年の段階で、ウクライナ東部ドネツクの2つの「人民共和国」からのクレムリンへの介入要請に、「ダー(イエス)」と言わないで8年間も時間を費やしてしまった優柔不断も、ぜひ、責めてください。(IWJ)
■【第4弾 RT、24日ほか】クレムリンのペスコフ報道官「ウクライナ紛争最前線での努力を考慮し、ワグネル戦士は責められない」「反乱への参加を拒否したワグネルの戦闘員、部隊は国防省と契約できる」と発表!
ロシアのメディア『RT』はロシア時間24日午後8時のニュースで、「クレムリンは24日夕方、プリゴジン氏に対する刑事訴訟が取り下げられ、プリゴジン氏はロシアを離れ、ベラルーシに行くと発表した」と報じました。
『RT』の記事によると、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、「ウクライナ紛争の最前線での彼らの努力を考慮して、ワグネルの戦士たちは迫害されることはない(責められない)」「プーチン大統領のチームは、常に彼らの功績を尊重してきた」と語ったとのこと。
ただ、この『RT』の記事は、「反乱への参加を拒否したPMC(民間軍事会社)の請負業者(戦闘員)、そして、部隊全体が参加しなかった請負業者は、ロシア国防省との契約に署名することが許可されるだろうとペスコフ氏は述べた」とのみ報じており、クーデターに参加した兵士らについては言及していません。
※Kremlin reveals details of Wagner deal(RT、2023年6月24日)
https://www.rt.com/russia/578640-kremlin-wagner-deal-details/
■【第5弾 Tass、25日】メドベージェフ元大統領、武装反乱軍を「国の権力掌握を目的とした、周到に検討され計画された作戦」と非難! 国防省への不満との見方に「通用しない。ナンセンスだ」と強調!「外国の専門家の部隊」が参加している可能性にも言及!!
ロシアのメディア『タス』は、25日、ロシア安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長(元大統領)が、クーデター終結前の24日に、進行中の武装反乱について、記者団に対して「これが国の権力掌握を目的とした、周到に検討され計画された作戦であることは明らかだ」と語ったと報じました。
メドベージェフ氏「現在起きている事態の展開は、武装反乱を組織した人物らの行動が、非常によく考えられ組織されたクーデターの計画に完全に合致していることを示している。
計画の高度な準備、行動の専門的な調整、軍隊の移動の質の高い管理を考慮すると、考え抜かれた軍事計画と、以前にエリートとして勤務していた人々が反乱に参加していると考えることが可能だ。ロシア軍の部隊、あるいはおそらく外国の専門家の部隊も含まれるだろう」。
さらにメドベージェフ氏は、このクーデターについて、「過去に受けた犯罪、国防省の特定の義務の不履行、後方地域に対する一部の『攻撃』、当局者の汚職などに関する憶測は、通用しない。これはナンセンスだ」と強調したとのこと。
その上でメドベージェフ氏は、「核大国におけるクーデターは、世界の滅亡の危機に瀕する」と警告したとのことです。
※Mutiny in Russia aiming to take over power – Medvedev(TASS、2023年6月25日)
https://tass.com/russia/1637889
★元大統領のメドベージェフ氏は、優柔不断ではないようです。彼がプーチン後に、再び大統領になった時、その果断さを実行できるか、それが世界にとってプラスかどうかはまたさておき、ですが。
その、歯切れのいい、タカ派のメドベージェフ氏ですが、「核大国におけるクーデターは、世界が滅亡の危機に瀕する」という言葉は、だから、「核なき世界」に向かわなきゃいけないんだろとまぜっ返す前に、真剣に聞いておくべき言葉です。
仮に、クーデターが、第一幕で、ロシア南部の主要な軍事基地を占拠してしまったとしたら、戦術核の一部は、プリゴジン氏の手に落ちていたかもしれません。どこからどこまで、核のコントロールが首都で効くのか、不明ですが、核兵器の現物が押さえられて、なおかつ外部から無効化するなどのコントロールが効かないとすると、本当に戦術核がアウト・オブ・コントロールになっていたかもしれません。
そうしたことに思い至らず、マスメディアでも、ネットでも、プリゴジン行け行け的な論評があったならば、危険極まりないことだと思います。(IWJ)
■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。
入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。
※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform
■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。
雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。
入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。
※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform
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それでは、本日も1日、よろしくお願いします。
※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230626
IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)
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