日刊IWJガイド「【お詫びとお知らせ】本日午後2時より予定していた『岩上安身による中国通エコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第3弾』は岩上さんの体調不良のため延期となりました。」2018.11.28日号~No.2267号~(2018.11.28 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~【お詫びとお知らせ】本日午後2時より予定していた「岩上安身による中国通エコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第3弾」は岩上さんの体調不良のため延期となりました。大変申し訳ありません。今後の予定は決まり次第お知らせいたします。
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】外国人労働者の受け入れ拡大を狙う入管難民法改正案が衆議院本会議で強行採決! 衆院法務委員会での審議時間はわずか17時間強! 審議の日程は安倍晋三総理の外遊日程にあわせていた!?
┠―【2】実際には支払われていない不確実な「約束した将来の報酬」不記載が「隠蔽」!? カルロス・ゴーン日産前会長逮捕に正当性はあるのか!?
┠―【3】パリ中心部で燃料税引き上げに抗議する大規模デモが発生!マクロン経済改革は支持されていない! ルノーによる日産の経営統合はマクロン政権の起死回生の一手だった!? ルノー新CEOに極右の政治家が名乗りを挙げた!?
┠■<お知らせ>
┠―■今期がスタートした8月1日から11月26日までのご寄付・カンパの目標達成率は75.6%。目標の4分の3のご寄付は寄せられました。ありがとうございます。ですがまだまだ目標額を下回っており、気が抜けません。引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いします!
┠―■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~【お詫びとお知らせ】本日午後2時より予定していた「岩上安身による中国通エコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第3弾」は岩上さんの体調不良のため延期となりました。大変申し訳ありません。今後の予定は決まり次第お知らせいたします。

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日、午後2時より、「岩上安身による中国通エコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第3弾」をお送りする予定でしたが、連日お伝えしていますとおり、岩上さんの体調不良のためインタビューは延期となりました。楽しみにされていた会員の皆様には誠に申し訳ありません。今後の予定は、スケジュールが決まり次第、お知らせいたします。今しばらくお待ちください。

 一昨日深夜の発熱を受け、不安定な体調と立て込むスケジュールを睨みながら、岩上さんは本日のインタビュー中止を決断いたしました。岩上さんは「原稿を読むこと、書くことも、カメラの前で話すことも、普段は全然負荷とは感じないのに、今は相当の負荷になると感じています」と述べています。積年のハードワークと訴訟負担のため、普段はなんでもないルーティーンワークさえも、心身に堪えているようなのです。

 昨日主治医の診察を受けた岩上さんは、「免疫力が下がってしまっているので、症状がなくなるまで安静にするしかない」と、診断されたということです。

 岩上さんのいないIWJは、船長不在の航海をしているようなものですが、スタッフは一丸となって、それぞれの持ち場で、荒波に耐えています。それはIWJの困難な航跡が、時代の道標になるとの確信があるからにほかなりません。岩上さんが復帰されるまでの間も、IWJが独立メディアとしての使命を果たせるよう、スタッフ一同全力を尽くしてまいります。どうか、より一層の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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◆中継番組表◆

**2018.11.28 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】14:00~「日本外国特派員協会主催『外国人労働者受入れ問題について』 ―外国人技能実習生問題弁護士連絡会 共同代表・指宿昭一弁護士 記者会見(同席:カンボジア人技能実習生、中国人技能実習生)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 「日本外国特派員協会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外国人技能実習生関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%AE%9F%E7%BF%92%E7%94%9F
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【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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【IWJ・Ch6】19:00~「市民連合シンポジウム『安倍政権にかわる新しい選択肢』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」主催のシンポジウムを中継します。登壇予定者は、立憲民主党 福山哲郎幹事長、国民民主党 平野博文幹事長、 日本共産党 小池晃書記局長、社会民主党 吉川元幹事長、自由党 森裕子幹事長、無所属の会 大串博志幹事長。

 これまでIWJが報じてきた市民連合関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B8%82%E6%B0%91%E9%80%A3%E5%90%88

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◆中継番組表◆

**2018.11.29 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】15:00~「立憲民主党 枝野幸男代表 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 立憲民主党 枝野幸男代表による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた枝野幸男代表関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9E%9D%E9%87%8E%E5%B9%B8%E7%94%B7
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【CAS・Ch2】17:45~(予定)「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。「中長期ロードマップの進捗状況」の記者会見は、毎月1回開催されています。これまでIWJが報じてきた「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記事は以下のURLからご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/medium-to-long-term-road-map
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【IWJ・エリアCh2・福島】18:30~「リアルタイム線量測定システムの配置の見直しに関する住民説明会(福島県・国見町)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 原子力規制委員会が撤去する方針を示しているモニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)について、福島県内各地でおこなわれている住民説明会を中継します。今回は福島県・国見町での開催です。説明者は武山松次氏(原子力規制庁 放射線防護グループ監視情報課長)ほか。

 IWJがこれまで中継した住民説明会と「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会」による要請書提出に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88

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■<ニュース・フラッシュ>
【1】外国人労働者の受け入れ拡大を狙う入管難民法改正案が衆議院本会議で強行採決! 衆院法務委員会での審議時間はわずか17時間強! 審議の日程は安倍晋三総理の外遊日程にあわせていた!?

 外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法改正案が昨夜27日、衆議院本会議で採決が強行され、与党である自民、公明と、日本維新の会などの賛成多数で可決されました。衆院本会議に先立って行われた衆院法務委員会でも強行採決が行われ、自民、公明、維新の賛成多数により入管法改正案が可決されました。衆院委員会での強行採決は今年だけで、「働き方改革」関連法案、参議院定数6増法案、カジノを含む統合型リゾート(IR)法案に続き、入管法改正案で4例目となります。

※入管法が衆院通過=自公、採決強行(時事通信、2018年11月27日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018112700828&g=pol

※入管法 外国人就労拡大案、衆院法務委で可決(毎日新聞、2018年11月27日)
https://mainichi.jp/articles/20181128/k00/00m/010/029000c

 入管法改正案の衆院法務委での審議時間はわずか17時間15分です。今年の通常国会で強行採決されたIR実施法案の審議時間は19時間43分でした。それよりもさらに短い審議時間であるにもかかわらず、自民党の加藤勝信衆議院議員は「前例などを踏まえ、必要な時間に達した」と語りました。加藤議員が当時厚生労働相として頻繁に答弁に立ち、「ご飯論法」で煙に巻くような回答に終始していた「働き方改革」関連法案であっても、審議時間は34時間38分でした。

 入管法改正案は本日28日から参議院で審議入りする見込みで、政府・与党は、審議の内容はおろか、審議時間すらろくに確保しないで、12月10日の会期末までに成立させる魂胆なのでしょう。

 安倍晋三総理は、今月30日に開かれるアルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席後、12月7日までに南米とイギリス、オランダを訪問する予定でした。しかし、入管法改正案を今臨時国会で成立させるために、イギリスとオランダの訪問を取りやめて、12月4日に帰国することが伝えられています。

※外遊 安倍首相、英国・オランダへの訪問を取りやめ(毎日新聞、2018年11月26日)
https://mainichi.jp/articles/20181127/k00/00m/010/076000c

 安倍総理が日本を発つのは今月29日ですので、安倍政権は、総理の出発前に何としてでも入管法改正案を衆院で通過させたかったのでしょう。国会の日程を総理の外遊日程にあわせるなど言語道断です。

 政府は、外国人労働者の受け入れ拡大を人手不足の深刻化の対応策として強調していますが、このような弥縫策は焼け石に水でしかありません。

 生産活動の中核となる15歳以上64歳以下の人口層を生産年齢人口といいます。生産年齢人口は1995年には約8700万人いましたが、2015年には約7600万人にまで減少しました。生産年齢人口の減少は長期的に続く見通しで、総務省は、2060年には約4400万人にまで減少すると推計しています。

※総務省平成28年度版 情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc111110.html

 岩上さんは、2007年にまとめた論文「日本人が消滅する日 ―― データで読み解く未来の姿」(「別冊正論」7号掲載)で、長期的な人口の推移を丹念に分析した上で、「外国人の受け入れだけでは、日本の人口問題を解決することはできない」ことを明らかにしました。そして、「社会のサステナビリティー(持続可能性)を維持する」ためには、地道な「次世代育成支援」に努めなければならず、その方が「社会コストははるかにリーズナブルである」と結論づけています。

※「日本人が消滅する日 ―― データで読み解く未来の姿」(「別冊正論」7号、2007年7月23日)
http://seiron-sankei.com/756

 岩上さんは10年以上も前に、上記の論文の本論となる大部の論文を執筆しており、その論文の中で、様々な統計資料を隅々まで分析し、日本の人口減少がいかに深刻であるのか、明快に訴えています。特に、この論文の移民や外国人労働者に関する部分は極めて重要ですので、リード文を付してIWJのアーカイブにアップいたします。長期的な人口減少および少子高齢化は、日本国内における21世紀最大のテーマといえます。岩上さんの論文は必見です! アップまでもうしばらくお待ちください。

【2】実際には支払われていない不確実な「約束した将来の報酬」不記載が「隠蔽」!? カルロス・ゴーン日産前会長逮捕に正当性はあるのか!?

 金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕され、取り調べを受けている日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の容疑事実である「有価証券報告書への虚偽記載」が、実は報酬の隠蔽どころか、実際にまだ支払われていない「将来の支払いの約束」であり、犯罪と言えるかどうかも怪しいことが判明しました。

 大手メディア各社は揃って「ゴーン前会長が取り調べに対し、高額報酬への批判を懸念して、報酬の一部を役員退任後に受け取ることにしたことを認めたが、逮捕容疑は否認している」と報じています。

※ゴーン容疑者、退任後報酬認め「違法ではない」(読売新聞、2018年11月27日)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181126-OYT1T50109.html

 しかし、弁護士の郷原信郎氏は、これについて、「『虚偽記載』とされたのは、ゴーン氏が日産から『実際に受領した報酬』ではなく、退任後に支払うことを『約束した金額』で、現実の支払ではなかったのだとすると、およそ起訴できるような事実ではない」と、分析しています。

※ゴーン氏事件についての“衝撃の事実” ~“隠蔽役員報酬”は支払われていなかった(ヤフーニュース、2018年11月25日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20181125-00105394/

 ゴーン前会長の逮捕をめぐっては、読売新聞が「受け取りの確実性に曖昧さが残る場合、罪に問えるかどうかは議論の余地がある」と、疑問視する論調を見せはじめています。

 IWJには会員の方から「なぜ、IWJは『ゴーン(前)会長』と書くのか? 逮捕されたのだから『ゴーン容疑者』と書くべきではないか」という意見が、いくつか寄せられています。

 このようなご意見について、岩上さんはこう答えています。

 「逮捕の時点で、容疑者ではありますが、『犯罪を犯した』と決めつけることはできません。推定無罪の原則がわかっていらっしゃらないと思います。容疑者=犯人扱いは、間違いです。なお、今回の件は、政治性を帯びた不当逮捕という可能性もまだ残っています。ゴーン氏は依然として、ルノーの会長のままです。

 容疑者という呼称がつくと、日本では一般的に実質、犯罪者の扱いを受けるので、用心が必要です。衆人環視のもとで犯罪を犯し、現行犯逮捕されたような場合、つまり犯罪行為を犯した事実認定は争えないような場合を除いて、犯罪者扱いするのは、考えものです。特に検察が政治性を帯びた国策捜査をする場合は、警戒しなければなりません。

 そうしたことを踏まえて、容疑者呼ばわりには、一定の躊躇がまだあってしかるべきだと思います」

 日刊IWJガイド上にて、ご質問に対する岩上さんからの回答とさせていただきます。

 岩上さんは、2009年に民主党の小沢一郎氏(現・自由党代表)の陸山会事件で日本中が「小沢叩き」に徹している時、ただ一人異議を唱える論陣を張っていました。

 この陸山会事件では、結局小沢氏は嫌疑不十分で不起訴となりました。その後、2011年に指定弁護士により強制起訴されたため、小沢氏は民主党の常任幹事会により党員資格を停止されました。小沢氏は2012年に無罪判決が確定し、党員資格も回復しましたが、政治家としての影響力は以前とは比べ物にならないほど小さくなってしまいました。「政治家生命」を国策捜査によって奪われたといっても過言ではありません。

 ゴーン前会長は今回の逮捕の直後、起訴もされていないうちに日産自動車の役員会で会長職を解任されています。もしこのまま不起訴となっても、あるいは裁判で無罪判決が出ても、日本では経済人としてカムバックするチャンスがあるかどうか。ゴーン氏の「経営者生命」は奪われたままとなるかもしれません。この先も慎重に見ていく必要があります。

※日産ゴーン会長逮捕でルノー株急落! この値動きの意味するものは!? 日仏関係にどんな影響が出るのか? 日産の中国市場進出・EV開発はどうなる!? 2018.11.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436173

 IWJが報じた陸山会事件については、以下の特集ページをご覧ください。

※【特集】IWJが報じた小沢一郎/陸山会事件
https://riku.iwj-beta.com/

【3】パリ中心部で燃料税引き上げに抗議する大規模デモが発生!マクロン経済改革は支持されていない! ルノーによる日産の経営統合はマクロン政権の起死回生の一手だった!? ルノー新CEOに極右の政治家が名乗りを挙げた!?

 11月24日に、パリのシャンゼリゼ通りで、燃料税引き上げに抗議する市民らによる大規模なデモが発生しました。このデモは1週間前からフランス各地で続くマクロン政権への抗議行動の一環でした。マクロン大統領は、26日の閣議で、このデモを「戦争のような光景」と批判しました。

※マクロン改革、岐路 仏全土でデモ、雇用に不安(日経新聞、2018年11月27日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3818836026112018FF1000/

 日経新聞によると、マクロン氏の支持率は26%で、史上最も不人気だと言われたオランド前大統領の同時期の29%よりも低くなっています。

 今回の抗議行動は数十万人のデモ参加者が蛍光色の黄色いベストを着用して道路を遮断し、自然発生的に始まったものと言います。デモ参加者のプラカードには「マクロン辞めろ」や「我々は闘わずに夜通し帰らない」といった言葉が見られました。パリのデモには、極右の活動家も参加していました。

※仏で抗議デモ続く シャンゼリゼ通りで警察と衝突も(AFP、2018年11月25日)
http://www.afpbb.com/articles/-/3199029?pid=20745206

 フランスの失業率は2018年7-9月で9.1%です(EU平均が6.7%、日本の失業率は2.5%(7月)、2.4%(8月)、2.3%(9月))。こうした雇用不安が、デモの背景にあります。次回のデモは12月1日に予定されています。

 こうした経済状況の中で、フランス政府が株式の15%を保有するルノーは、雇用維持という点で、まさにマクロン政権の虎の子です。11月19日のカルロス・ゴーン前会長の逮捕を受けて、その日のうちに、ルメール仏経済・財務相は「ルノーの安定と雇用を優先する」と語っています。

※フランスはルノーの安定呼び掛け、「雇用優先」と経済相(Bloomberg、2018年11月20日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-19/PIGB4E6K50XX01

 2017年5月に就任したマクロン大統領の経済改革は上手く行かず、失業率も改善されないままです。ルノーによる日産の経営統合の背後には、マクロン大統領の意向が強く働いていたという報道もあります。日産をフランス企業にしてフランス社会の雇用改善を図ろうという意図も透けて見えます。

※日産、ゴーン追放で「ルノーと経営統合&フランス企業化」を寸前で回避…西川社長の英断(ビジネスジャーナル、2018年11月23日)
https://biz-journal.jp/2018/11/post_25656.html

 現在、フランスで火を噴いている各地のデモは、マクロン大統領の経済改革が失敗していることを物語っています。そうである以上、ルノーからの日産への経営統合圧力は止むことはないでしょう。こうしたフランス社会の状況を踏まえると、ルノーによる日産の経営統合は、フランス政府の経済改革の起死回生の一手だったことが見えてきます。マクロン大統領の任期は2022年までです。この間、まだまだ、ルノー・日産問題には新展開があると見た方がいいでしょう。

 この中でも、気になる動きは、極右の国民連合(RN)のブルーノ・ゴルニッシュ欧州議会議員が、ルノーの後継会長候補になっているという報道です。

※Bruno Gollnisch (RN) candidat pour remplacer Carlos Ghosn à la tête de Renault(LE FIGARO、2018年11月22日)
http://www.lefigaro.fr/politique/le-scan/insolites/2018/11/21/25007-20181121ARTFIG00128-bruno-gollnisch-rn-candidat-pour-remplacer-carlos-ghosn-a-la-tete-de-renault.php

 11月21日に発表したコミュニケの中で、ゴルニッシュ氏はルノーの新CEO選出のための緊急株主総会の開催を求めました。「私なら蟻塚を蹴って、多くの問題を白日の下にさらけ出すことができる」このようにゴルニッシュ氏は述べています。経営経験のないルノーの一株主にすぎない氏がCEOに選出される可能性は低いですが、フランス社会の動きを表す指標として注目に値します。

■<お知らせ>
■今期がスタートした8月1日から11月26日までのご寄付・カンパの目標達成率は75.6%。目標の4分の3のご寄付は寄せられました。ありがとうございます。ですがまだまだ目標額を下回っており、気が抜けません。引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いします!

 いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月1日から26日までのご寄付・カンパは202件、514万7700円となっています。11月は今期に入って初めて1か月分の目標額を達成することができました!私たちのご支援の呼びかけに応じてくださった皆様、本当にありがとうございます。

 ですが、まだまだ油断はできません。今期がスタートした8月1日から11月26日までのトータルのご寄付・カンパの目標達成率は、まだ75.6%にとどまっております! ようやく4分の3までたどりついた、というに過ぎません。現状ではまだまだマイナスです。

 IWJでは年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと人件費を含む支出が大赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJには、ご寄付・カンパをいただいた皆様から温かいメッセージが届いています。一部ですが、ここにご紹介いたします。

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・年金生活者ですので限られた金額ながら今回も送金しました。私も病を抱えながらの生活で、岩上さんのご様子をうかがう度に居ても立ってもいられません。健康は何より大切な財産です。何があっても犠牲にしないでください。心から応援しています(匿名希望)

・大企業に左右されないメディア、ジャーナリズムを応援したい(緒方 浩美様)

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 皆様、本当にありがとうございます。頂戴いたしました会費やご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください!

 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
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(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、活動運営資金を集めるためのファンドレイジング・イベントの開催を考えており、今回のイベントに関してアンケート調査を行っております。

 11月16日までに皆様からご回答いただいたアンケート結果の一部を、中間報告としてお知らせいたします。

 今回のファンドレイジング・イベントの形式については、一つのテーマに絞った上で、そのテーマに詳しい識者を3名から4名ほどお呼びする「シンポジウム形式」をご希望した方が19名、これまでのように多様なテーマでバラエティ豊かなイベント形式である「従来の形式」をご希望した方が1名となっております。

 まだ確定ではありませんが、ほとんどの方がテーマをしぼった「シンポジウム形式」をご希望されていることを踏まえ、「シンポジウム形式」で準備を進めていきます。「従来の形式」ご希望の方には大変恐縮ですが、なにとぞ、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 アンケートにご回答いただいた方のご希望のテーマは様々ですが、やはり最も多いのは憲法改正問題です。また、改憲問題に関連して、緊急事態条項や、日米関係・在日米軍基地・沖縄問題などもご希望のテーマとして挙がっています。こうしたテーマについては、21世紀最大のテーマである米中覇権交代を抜きにして語ることはできないでしょう。

 ファンドレイジング・イベントに関するアンケートはまだまだ受け付けていますので、ぜひ、皆様のご希望、ご要望をお聞かせください!ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。

※アンケートはこちらからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc1Pw-BQUaRe7WIuRV8lc-vKe0LZ4njOgLPhr4ipD8aqVp_8w/viewform

 ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、元文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。DVDのパッケージデザインも完成しましたので、ぜひ、以下のURLからご確認ください! ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、城石裕幸、尾内達也、川上正晃)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/