■■■ 日刊IWJガイド・番組表「北朝鮮ミサイル効果!? 安倍内閣の支持率が4ヶ月ぶりに不支持を上回る! 森友・加計学園疑惑はどこへ? 安倍総理が自衛隊幹部に訓示! さらに米国追従を宣言!/沖縄県の翁長雄志知事が防衛省へ日米地位協定改定の要請書を提出!/反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる「神話」の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏インタビュー!」2017.9.12日号~No.1824号~ ■■■
(2017.9.12 8時00分)
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>北朝鮮ミサイル効果!? 安倍内閣の支持率が4ヶ月ぶりに不支持を上回る! 森友・加計学園疑惑はどこへ? 安倍総理が自衛隊幹部に訓示! さらに「米国と共に具体的な行動を取る」と追従を宣言!(ぎぎまき)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(谷口直哉)
┠――【1】「米軍属による殺人事件や、オスプレイ墜落事故により、県民の怒りは限界を超えつつある!」沖縄県の翁長雄志知事が防衛省へ日米地位協定改定の要請書を提出!
┠――【2】安倍総理お気に入りのNHK御用記者がまさかの裏切り!? 月刊誌に安倍批判文を寄稿!
┠■<★岩上さんのインタビュー報告★>現代の反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる「神話」の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏インタビュー(林俊成)
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<はじめに>北朝鮮ミサイル効果!? 安倍内閣の支持率が4ヶ月ぶりに不支持を上回る! 森友・加計学園疑惑はどこへ? 安倍総理が自衛隊幹部に訓示! さらに「米国と共に具体的な行動を取る」と追従を宣言!
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おはようございます。IWJのぎぎまきです。
「発射直後から落下まで、ミサイルの動きを切れ目なく完全に監視し、追尾した。国民から信頼を勝ち得ている自衛隊は、私の誇りだ」「米国と共に防衛態勢と能力の向上を図るべく、具体的な行動を取る」――
北朝鮮のミサイル問題を追い風に、安倍政権は、日本を一気に軍事色の強い国家へつくり変えようとしているようです。
安倍総理は昨日11日午前、防衛省で行われた自衛隊高級幹部会同に出席し、同省幹部や自衛隊指揮官を前に、「自衛隊は私の誇りだ」と演説。北朝鮮の相次ぐミサイル発射について、「脅威を抑止しなければならない。米国と共に防衛態勢と能力の向上を図るべく具体的な行動を取る」と訓示しました。
野党が加計学園問題などの安倍総理の問題を追及できない国会の閉会中に、支持率回復を狙っているのでしょう。北朝鮮ミサイルの脅威を必要以上に印象づけようとする安倍総理の姿勢や言動が目立ちます。
・安倍晋三首相が自衛隊幹部に訓示「北の脅威抑止に米国と具体的な行動を取る」(産経新聞、2017年9月11日)
http://www.sankei.com/politics/news/170911/plt1709110011-n1.html
先日10日にNNNが実施した世論調査では、安倍内閣の支持率が4ヶ月ぶりに不支持率を上回りました。支持は前月比で6.5ポイント上昇し、42.1%に。不支持は前月から6.3ポイント減り41.0%となっています。
この4ヶ月の間に、安倍総理が成果を上げたことなどあるでしょうか。支持率低下を生んだ森友学園問題や加計学園疑惑、稲田朋美元防衛大臣のPKO日報隠蔽疑惑などの解明は、何一つ進展せず、真相は何も明らかになっていません。普通に考えれば、支持率が回復する理由など、どこにもありません。
しかし安倍政権は、これまでにもおこなわれてきた北朝鮮によるミサイル発射や核実験を、「これまでにない脅威」だと必要以上に煽り、森友・加計学園問題から注意をそらすだけでなく、支持率回復に利用しています。
NNNの世論調査では、北朝鮮情勢についてもアンケートを実施しており、北朝鮮に核やミサイル開発をやめさせるために「経済制裁など外交的な圧力」が望ましいと答えた人が49.7%で最も多く、「対話」と回答した人は29.4%にとどまっています。また、防衛政策に関する質問では、「差し迫った脅威なら相手の基地への先制攻撃を本格的に検討する」が12.3%で「ミサイル迎撃システムの強化」などが56.7%。どちらも、政府の対朝政策を後追いしているだけの回答であり、大変気になります。
先制攻撃を行えば、当然、核による報復攻撃を覚悟しなければならず、ミサイル防衛システムは有効ではありません。IWJではこうした軍事的リアルについて、繰り返しお伝えしていますが、マスメディアが、まともな検証をともなう報道を行わないので、世論はどんどん危ない方向へと傾きつつあります。
・2017年9月定例世論調査(日本テレビ世論調査、2017年9月10日)
http://www.ntv.co.jp/yoron/201709/soku-index.html
本日未明、北朝鮮への追加制裁決議案を議論している国連安全保障理事会が開かれます。強気な姿勢を見せている米国と、強力な制裁に慎重なロシア・中国との間で、理事会は紛糾すると見られています。一方の北朝鮮は11日に声明を出し、「米国が国連安全保障理事会で史上最悪の『制裁決議』をでっち上げようとしている」と非難。その上で「いかなる最後の手段も辞さない準備ができている。相応な代価を支払わせる」とし、決議案が採択されれば軍事的対抗措置も辞さないと警告しました。
・北朝鮮「最後の手段辞さず」=制裁決議案、米に警告(時事通信、2017年9月11日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091100160&g=prk
こうした状況の中、一昨日岩上さんは北朝鮮取材から帰ってきたばかりの写真家・初沢亜利氏へインタビューをおこないました。北朝鮮への現地取材を6回も重ねてきた初沢氏だからこそ伝えられる、リアルな北朝鮮の姿に、「目から鱗」だった方も少なくないのではないでしょうか。
今の北朝鮮は高層マンションが林立し、急速に台頭してきた富裕層が高級車のレクサスやBMWを乗り回しているといいます。豊かさは首都・平壌だけではなく、地方にも行き渡りつつあることが初沢氏の写真からも読み取れました。これまで国威発揚のためにおこなわれてきたマスゲームも今では廃止され、国や軍隊のために国民を召集するのではなく、代わりに教育や労働を促すことで、国全体の生産力をあげ、内需拡大を図るという政策に、北朝鮮は大きくシフトしているというのです。
それは、北朝鮮の軍事政策の転換でもあります。北朝鮮は戦闘機や戦車など、「通常兵器」による「通常戦」の戦略を事実上放棄し、「核兵器」だけに頼る戦略に移行しつつあり、その分、余剰となった物資や人手などのリソースを民生分野にふり向けている、というのです。
核ミサイルを手にすると同時に、国民の日常生活に豊かさの彩りを与えつつある、というのは、驚き以外の何物でもありません。「豊かさ」と言っても、もちろん日本の消費生活の水準とは比べものにならないつつましいものだと思いますが、そうであっても国民の多数が飢餓で苦しんでいると伝えられてきた北朝鮮のイメージは、大幅な修正が必要なようです。
この「豊かさ」が、核を手に入れたからこそ実現できたものであるならば、北朝鮮の指導部だけでなく、「豊かさ」の味を覚えた北朝鮮人民もまた、この路線を放棄しないでしょう。つまり、北朝鮮が核を手放すことはありえないというリアルな認識を前提として、日本を含めた周辺国は対応を考えなくてはならない、ということになります。
※日本の報道には映らない北朝鮮の姿を伝えたい! 岩上安身による写真家・初沢亜利氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397882
安倍総理は「米国と共に具体的な行動を取る」と宣言しています。日本が今後、米国の北朝鮮政策にどんな形で巻き込まれるか、すべては米国次第、と主権を放棄したようなものです。
すでにF35戦闘機やオスプレイ、イージス艦など、総額2兆円にも達する武器を米国から購入する計画があり、来年度予算案では、防衛費が過去最大の5兆2551億円に上るなど、安倍政権の米国追従により、国民の血税がじゃぶじゃぶと軍事費に消えつつあります。通常兵器による戦争を事実上放棄したに等しい北朝鮮を相手に、なぜそこまで通常戦のために戦力の拡充が必要なのでしょうか?
平和国家・日本が安倍総理のもと、一気に軍事色を強めていくのか、それとも、国民の手でそれを食い止めることができるのか。今、私たちは重要なターニングポイントにいることは間違いありません。この先には、改憲発議も待ち構えています。
IWJは、安倍政権の主張をそのまま垂れ流す太鼓持ち報道の波に押し負けることなく、そして臆することなく、今後もこの北朝鮮問題についての現実にもとづく、冷静な分析をお届けしていきます。
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※寄付・カンパのお願い
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◆中継番組表◆
**2017.9.12 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch5】9:50頃~「小野寺五典 防衛大臣 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
小野寺五典 防衛大臣の定例会見を中継します。
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【録画配信・Ch4】17:00~「関東大震災時の朝鮮人虐殺 ―そのとき、軍、警察、民衆は何をしたのか ―講師:山田昭次氏(立教大学名誉教授)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
9月10日収録の、wam(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」)で開催されたセミナーを録画配信します。
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【再配信・IWJ_YouTube Live】20:00~「現代の反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる『神話』の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
9月11日収録の、岩上安身による国際日本文化研究センター教授 倉本一宏氏インタビューを再配信します。
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◆中継番組表◆
**2017.9.13 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ_Youtube Live】16:00~「岩上安身による元経産省官僚・古賀茂明氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
岩上安身による元経産省官僚・古賀茂明氏インタビューを中継します。
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
日本の報道には映らない北朝鮮の姿を伝えたい! 岩上安身による写真家・初沢亜利氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397882
日本の安全保障を守る国の気概はあるのか!? 復帰後何百回も抗議してきたが全てが悪くなっている!! ~翁長雄志沖縄県知事が防衛省へ日米地位協定改定の要請書提出
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397945
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<★岩上さんのインタビュー報告★>現代の反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる「神話」の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏インタビュー
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おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。
岩上さんは昨日、国際日本文化研究センターの倉本一宏教授にインタビューをおこないました。
倉本氏の専門は、日本古代史。現在北朝鮮の核開発やミサイル実験が問題となっていますが、昨日のインタビューでは、日本と朝鮮(韓国・北朝鮮)の関係について、古代に遡ってお話をうかがいました。
インタビューの模様は本日20時から再配信します!
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★【再配信・IWJ_YouTube Live】
現代の反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる「神話」の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授 倉本一宏氏インタビュー
[収録日時] 2017年9月11日(月)12:30~14:00
[配信日時] 2017年9月12日(火)20:00~
[YouTube Live] https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?view=2&flow=grid
[ツイキャス] http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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古代日本史を考える上では、日本書紀や古事記が資料となります。史実と神話の区別を付けずに議論するのはもっての外ですが、神話だから(史実ではないから)といって、軽視するのも問題です。
倉本氏は、なぜ神話が構築されたのか、記述の背景に何があるのか、そういう視点を持って考える必要があると指摘します。
中国では、皇帝は「天帝から下された天命」として支配を正当化していましたが、皇帝の政治に問題があると、他の人が「天命が自分に下りた」として支配者を殺し、王朝が交代します。この「天命が改まること」が「革命」でした。
それに対して、日本の6世紀ころの支配者は、支配の根拠として、天照大御神から続く「万世一系」の神話を考えました。この場合、「天命」を根拠としないため、「革命」は起こせません。インタビューの中で倉本氏は、日本の神話がそうした目的をもってつくられたことを指摘しました。
倭国(日本)と高句麗、新羅、百済の朝鮮三国との関係、特に、倭国のもつ新羅に対する憎しみの起源はどこにあり、それが歴史の中でどのように反芻されてきたのか。岩上さんは、現代のヘイト問題を考え、それに対抗していくためにも、戦前の日本のアジア侵略や現在の北朝鮮問題について考える上でも、歴史を深く掘り下げ、ていねいにひも解き、日本という国家の原型が形成された時点で、セットにして形成されたこうした視点を持つことが重要だと考えています。
倉本氏の著書『戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで』は、それを考える大きな手掛かりとなります。現在IWJ書店で販売中です。冊数限定ですので、お早めにご確認ください!
※【倉本一宏さんサイン入り】戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=340
IWJは今後も、めまぐるしく転変する目前の現実について報じると同時に、歴史を遡り、現代の様々な問題の起源を探る「井戸の深堀」をしていきます! また、倉本氏への続編インタビューも検討しています。ご期待ください!
※現代の反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる「神話」の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授 倉本一宏氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/397924
それでは、今日も1日、IWJをよろしくお願いします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170912
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