日刊IWJガイド・番組表「審議入りした『共謀罪』!本日15時35分頃より、国会で鋭い追及を続ける民進党・山尾志桜里議員に岩上安身が緊急独占インタビュー!/国民の年金が米国のクラスター爆弾製造会社の株に投資されている!?政府は『問題ない』とする答弁書を閣議決定!/注目配信多数☆民進党離党を表明した長島昭久議員、都の百条委員会で偽証の疑い濃厚の浜渦武生元副知事が記者会見!」2017.4.10日号~No.1669号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「審議入りした『共謀罪』!本日15時35分頃より、国会で鋭い追及を続ける民進党・山尾志桜里議員に岩上安身が緊急独占インタビュー!/国民の年金が米国のクラスター爆弾製造会社の株に投資されている!?政府は『問題ない』とする答弁書を閣議決定!/注目配信多数☆民進党離党を表明した長島昭久議員、都の百条委員会で偽証の疑い濃厚の浜渦武生元副知事が記者会見!」2017.4.10日号~No.1669号~ ■■■
(2017.4.10 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>米ミサイル攻撃への応酬か、ロシアがシリア空爆…さらに北朝鮮へのけん制まで!?米空母が朝鮮半島に向け出港(記事構成・岩上安身)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(城石エマ)
┠――【1】国民の年金が米国のクラスター爆弾製造会社の株に投資されている!? 政府は「問題ない」とする答弁書を閣議決定!
┠――【2】ロンドン、サンクトペテルブルクに続きストックホルムでもテロ!…犯人はISに共感!?
┠――【3】福一1・2号機の排気筒に新たな破断が発見!倒壊すれば大量の放射性物質が撒き散らされる!
┠――【4】市場問題プロジェクトチームが築地再整備案を発表!市場移転をしなくても、期間7年・整備費734億円で改善可能!
┠――【5】4月20日にも辺野古埋め立て工事の第一段階に着手か 強引な事実上の「埋め立て」に沖縄県は訴訟の構え
┠――【6】自主避難は「本人の責任」「うるさい」――暴言の今村復興大臣と安倍総理が福島を訪問し、形だけの「謝罪」 安倍総理は「夜の森で歩いてお花見ができる」とのんきなコメント
┠■<★本日の岩上さんのインタビュー★>ついに共謀罪法案が審議入り…本日15時35分頃から、審議の最前線で鋭い追及を続ける民進党・山尾志桜里衆議院議員に岩上さんが緊急インタビュー!(林俊成)
┠■<お知らせ>4月12日(水)午前10時~サーバーメンテナンスの後、記事システムが新しくなって便利になります!引き続き、改造プロジェクトに手を貸してくださる方は、IWJスタッフにご応募をお願いいたします!(伊藤理)
┠■わとはぷ~What happened today?「本日は『生物兵器禁止条約』が署名された日」(文・城石エマ 記事構成・岩上安身)
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<はじめに>米ミサイル攻撃への応酬か、ロシアがシリア空爆…さらに北朝鮮へのけん制まで!?米空母が朝鮮半島に向け出港
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 「和平」ヘ向かって落ち着きを見せていたはずのシリア情勢が一変しました。シリア北西部イドリブ県で4日、一般市民にサリンとみられる化学兵器が使用されたと報じられ、米軍がアサド政権の管轄するシャイラート空軍基地へミサイル攻撃を実施(米軍による直接のアサド政権への攻撃は初めて)、そして今度は、昨日9日、ロシア軍機による空爆がイドリブ県の、反アサド政権のシリア征服戦線(旧ヌスラ戦線=アルカイダ)に対して行なわれ、子ども5人を含む民間人18人が亡くなったと伝えられました。

 シリア国内で行われていた米ロの代理戦争のプレイヤーに、米ロがそれぞれ直接的に打撃を与えたことが、注目されます。シリア上空で米ロの直接衝突だけはまだ避けられている、という情勢ではありますが、その危険性は急速に高まりつつあります。

・ロシア軍空爆か、子供ら18人死亡=化学兵器疑惑のシリア北西部(時事通信、2017年4月9日)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040900194&g=int

 米ロ外相は昨日、米国によるシリア攻撃後初の協議を実施。ロシアのラブロフ外相は「テロリズムと戦っている国(アサド政権を指す)を攻撃することは過激派を利するだけだ」として、米国のアサド政権に対する単独行動を非難、サリン攻撃をアサド政権によるものと断定した米国の主張について「事実と一致しない」と強調しました。

 実際、ロシア軍の支援を背景に、ISや旧ヌスラらに対するアサド政権の優位はこの数ヶ月でほぼ確立されており、市民相手にサリンを用いる動機は考えにくいと思われます(西側の報道は日本を含め、米国政府の決めつけた報道一色です)。

 一方、ティラーソン米国務長官は、米国を非難したロシアについて「非常に失望した」と述べており、米ロ関係はすでに悪化しはじめています。

 時を同じくして8日、米原子力空母が朝鮮半島に向けて出港。ミサイル発射や核実験を繰り返す北朝鮮へのけん制を狙ったものとされています。

・米空母、朝鮮半島へ出航 北朝鮮をけん制(共同通信、2017年4月9日)
https://this.kiji.is/223592816812195841?c=39550187727945729

 日米政府トップは先日、「敵基地攻撃能力の保有」で足並みを揃えたばかりでの空母出港は、あたかもシリア同様に米国が北朝鮮のミサイル基地叩きを展開しようとしていかのようであり、北朝鮮が過剰反応する可能性も充分に考えられます。

 対外的な危機が続いている一方で、国内でも危機が生じています。

 4月6日、ついに審議入りした「共謀罪」。「現代の治安維持法」と言われる超危険な法案の審議入りを受け、岩上さんは本日、この問題を鋭く追及してきた民進党の山尾志桜里議員に緊急インタビューを行います!詳細はぜひ、後段の<★本日の岩上さんのインタビュー★>をご一読ください。

★岩上安身による民進党・山尾志桜里衆議院議員インタビュー
[日時]2017年4月10日(月)15時35分頃~
[YouTube Live]https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 また民進党に関連して、衆院選に向け共産党との候補者調整を模索している党の態度に反発した長島昭久議員が離党を表明。本日行われる長島議員の離党表明記者会見も中継しますので、ぜひ、ご視聴ください。

★長島昭久衆議院議員 離党表明記者会見
[日時]2017年4月10日(月)11時~
[視聴URL]http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 また、昨日緊急再配信した岩上安身による長島議員への単独インタビューも、アーカイブで御覧いただければと存じます。

※「右へウイングを広げて、政権交代に向けた戦略を描いて行くべき」!?共産党捨身の「野党共闘」に反対し、安倍政権の「解釈改憲」を合憲と主張する民主党右派・長島昭久議員に岩上安身が直撃インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268897

 未解決のままの「森友学園」「加計学園」問題も一方で追いつつ、対外的な問題から国内問題まで、IWJは幅広く追及していきますが、小さな所帯のIWJにとって、問題が増えれば増えるほど、負担は大きくなります。

 シリア情勢の急変、そしてそれに連動するがごとき、朝鮮半島情勢の緊迫化は、後回しにできる話題ではありません。米国の急激な態度変化は、国内におけるトランプ政権の不安定性と、権力闘争の激化を意味しているでしょうし、米国の影響を、「従属国」である日本はダイレクトに受けてしまいます。

 共謀罪や会見への動き、原発を抱えたままでの敵基地攻撃論の是認など、後先を考えないような安倍政権の対応は、その乱反射のような現象です。こんな時は言うまでもなく、政府の発言や報道はプロパガンダ一色となってしまいます。こうした時こそ、IWJならではの切り口で、次々と真実を明らかにしていきます!近々。岩上さんが孫崎享さんにインタビューしますので、ご期待下さい!!

 捨て置けない問題ばかりが噴出する今だからこそ、どうぞ、IWJの会員にご登録いただき、みなさまの会費でIWJをお支えください!

※会員登録はこちらから。
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 また、IWJの活動を今の規模で続けるためには、残念ながら会費だけではまかないきることができません。どうぞ、みなさまのご寄付・カンパでIWJをご支援くださいますよう、よろしくお願いいたします!(記事構成・岩上安身)

※ご寄付・カンパのご支援はこちらから。
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◆中継番組表◆

**2017.4.10 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】11:00~「長島昭久衆議院議員 離党表明記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※長島昭久衆議院議員による民進党 離党表明記者会見を中継します。

【Ch5】12:00~「『主要農作物種子法』廃止法案 参議院会館前アクション!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「日本の種子(たね)を守る有志の会」主催の参議院会館前アクションを中継します。

【Ch5】14:00~「第2回『日本の種子(たね)を守る会』講演会と農水省、生産者、消費者による意見交換会『主要農作物種子法廃止で日本はどう変わるのか』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「全国有機農業推進協議会」、「日本の種子(たね)を守る有志の会」 主催で開催される講演会と意見交換会を中継します。内容は、西川芳昭 龍谷大学経済学部教授講演、農林水産省からの説明、生産現場の声、意見交換会など。

【Ch6】14:00~「元東京都副知事 浜渦武生氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※元東京都副知事 浜渦武生氏 記者会見を中継します。

【IWJ_YouTube Live】15:35頃~「岩上安身による民進党・山尾志桜里衆議院議員インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※民進党・山尾志桜里衆議院議員へ岩上安身がインタビューします。

【Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による記者会見を中継します。

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◆中継番組表◆

**2017.4.11 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【再配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「どうなる、シリア内戦! カギを握るのは中東の雄・トルコ!? 岩上安身による中田考氏(イスラム法学者)らインタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年12月収録の「岩上安身による中田考氏(イスラム法学者)らインタビュー」を再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/353082

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

闇深き「2001年7月18日」をめぐり百条委員会で新事実発覚!浜渦元副知事は責任を部下に押しつけ遁走!? 行政文書に偽り!?~岩上安身が森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏にインタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372661

今村大臣発言撤回!?「『綸言(りんげん)汗の如し』一旦出た国の本音はいくら拭ってもだめ! 撤回するなら帰還政策まるごと!」――「避難する権利を認めろ!」復興庁前で怒りの声、涙の訴え http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372663

リノベーション!築地市場改修案に死角無し!! 成功の条件はただ一つ「働く人たちの強い気持ち」だけ!? ~豊洲市場問題「東京都専門委員による説明と意見交換」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372993

首長選挙改正案」について三木由希子共同代表らが審議――公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト主催・選挙市民審議会 第8回第3部門審議会
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372909

今村大臣「自己責任」発言―「これは私たち被災者に権力者が言い放った『大人の中の原発いじめ』! 原子力災害が起こったら国民がいじめられる側になるということ」~避難者らによる協同会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372662

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<★本日の岩上さんのインタビュー★>ついに共謀罪法案が審議入り…本日15時35分頃から、審議の最前線で鋭い追及を続ける民進党・山尾志桜里衆議院議員に岩上さんが緊急インタビュー!
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 おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。

 4月6日、ついに共謀罪法案が審議入りしました。

 これを受けて、本日15時35分頃から、共謀罪法案を所管する金田勝年法務大臣や安倍総理に対し、法案の問題点について、予算委員会や法務委員会で鋭く追及を続けてきた民進党の山尾志桜里衆議院議員に、岩上さんがインタビューをおこないます。

★岩上安身による民進党・山尾志桜里衆議院議員インタビュー
[日時]2017年4月10日(月)15:35頃〜
[YouTube Live]https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 山尾議員は、衆院予算委員会で、政府が「現行法では対応できず、共謀罪が必要となる事例」として挙げた「毒物によるテロ」、「航空機によるテロ」、「サイバーテロ」という3つの事例に対し、一つずつ反論。個別の法改正で十分に対応できること(改正すら必要ない例も!)を指摘してきました。

 また、政府は「一般人が対象となることはない」と強弁していますが、山尾議員の質疑により、捜査機関が「性質が一変した」と認定すれば、NPO法人や同窓会、草野球チームでさえも、共謀罪の対象となりうることが明らかになりました。

 「実際におこなわれた罪」ではなく、「合意」を裁くのが共謀罪です。合意の有無を調べるためには、対象となる全ての国民を、
常に監視し続ける以外に方法はなく、「超監視社会が来る」と警鐘が鳴らされていますが、それに加えて、さらに驚くことがあります。

 刑法学が専門の高山佳奈子京都大学教授は、3月30日に開かれた講演会において、警察などの『特別公務員職権濫用罪』や『暴行陵虐罪』、政治家の『公職選挙法違反の罪』や『政治資金規正法違反の罪』は、共謀罪の対象から外れていることを指摘しています。

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※「政治家の汚職は共謀罪の対象から外れている」!? ついに共謀罪審議入り! 京大・高山佳奈子教授が徹底批判!「テロ対策」と言いつつ捜査機関は「テロリスト」の「言語」さえ読み解けない! 2017.3.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/371324
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 一般人は共謀罪により、常に監視され、犯罪を実行しなくても逮捕される可能性がある一方で、密室でおこなわれる政治家や官僚や企業の汚職の共謀は対象外――。

 このような、権力者側にだけ都合の良い法案を認めることができるのでしょうか。この点について、山尾議員にお話をうかがう予定です。

 元検事の経験を生かし、法理に基づいた追及で安倍総理や金田大臣を追い詰めるほか、待機児童問題に熱心に取り組み、反原発を主張する、とても頼もしい山尾議員ですが、少し気にかかる点もあります。

 実は山尾議員は2011年12月、衆議院憲法審査会において、「非常事態において、まさに危機にさらされている国民の生命財産など究極の人権を守るために、内閣総理大臣に権限を集中して、人権を平時よりも制約することが必要となる場合があり得ます」と述べ、緊急事態条項の必要性を主張していました。

 緊急事態条項の危険性については、IWJにもたびたびご登場いただいている弁護士の永井幸寿氏が国会で意見陳述されています。IWJはこの意見陳述を文字起こしし、国会ハイライトとして掲載しています。

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※【国会ハイライト】「災害をダシに憲法を変えてはいけない」〜永井幸寿弁護士が憲法審査会で意見陳述!緊急時の国会議員の任期問題は「参議院緊急集会」と公選法「繰延選挙」で対処可能!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/370892
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 緊急事態条項については、岩上さんが自民党改憲草案を逐条で読み解いた『前夜増補改訂版』が大変オススメです。もしまだお読みでない方がいらっしゃいましたらぜひ、この機会にご一読をオススメします!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

 緊急事態条項に対する山尾議員の現在の考えはどのようなものなのか。迫り来る改憲に向けて、岩上さんが直接うかがう予定です。ぜひご覧ください。

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<お知らせ>4月12日(水)午前10時~サーバーメンテナンスの後、記事システムが新しくなって便利になります!引き続き、改造プロジェクトに手を貸してくださる方は、IWJスタッフにご応募をお願いいたします!
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 おはようございます。Web班の伊藤理です。

 本日は、12日水曜日午前10時~予定しております、サーバーメンテナンス作業のお知らせとなります。

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・4月12日(水)午前10時~11時頃まで(予定)
 IWJサイトの全ページの閲覧ができなくなります。

・引き続き、12日(水)午前11時頃~昼頃まで(予定)
 一般会員とサポート会員用の記事ページの閲覧、会員ログインができなくなります。
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 このメンテナンス作業が予定通り完了しますと、記事システムが新しくなって便利になります!

 3つに分かれていた記事システムが、1つに統合された新しい記事システムになりますので、「公開用記事(http://iwj.co.jp/wj/open/)」でしかできなかった全記事からのキーワードやタグ検索が、「一般・サポート会員用記事(http://iwj.co.jp/wj/member/)」、「サポート会員用記事(http://iwj.co.jp/wj/fellow/)」でも、どちらでも可能になりますので、ログインして会員用記事をご覧になり始めた後も大変便利になります。

 また、会員用の個別記事の本文中や下部にあるIWJ関連記事のリンクが、会員用記事のまま続けて閲覧できるようになります。

 ただ、新しい記事システムに対応した個別記事の統合作業が、まだ3割弱ほど残っており、関連記事のリンクをすべて会員用記事にするころまでは至っておりません。統合作業は、今期の7月末までに完了することを目標としておりましたので、引き続き、Web班では人員を投入し、取り組んでいく所存ですが、もし、HTMLコーディングの経験があって、PC操作やデータ入力を素早くできる方がいらっしゃいましたら、Webスタッフへのご応募の検討をぜひよろしくお願いいたします。

【IWJ レギュラースタッフ 募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 今後は、残りの記事の統合作業を行いつつ、7月末の今期決算までに、TOPや特集ページ、ショッピングページのスマホ対応化の完成を目標に、Web班もひと踏ん張りしてまいりますので、どうか皆さまには、ご理解とともに、経済的なご支援のほどを、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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※ご寄付・カンパによる、ご支援をよろしくお願いいたします。
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わとはぷ~What happened today?「本日は『生物兵器禁止条約』が署名された日」
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 本日4月10日は、「生物兵器禁止条約」が署名された日です。この条約の正式名称は「細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約」。生物・化学兵器の開発・生産・貯蔵を禁止することを目指したもので、日本は1972年の4月10日に署名、1982年に6月8日に批准しました。

 その後、国家間の条約整備だけでなく、各国国内でも化学兵器を禁止する法整備が進んでいきますが、大きなきっかけとなったのが、1995年3月20日のオウム真理教による地下鉄サリン事件だと言われます。

 現・東京メトロの丸ノ内線、日比谷線、千代田線で撒かれたサリンにより、乗客・駅員13名が死亡、約6300人が負傷したこの最悪の事件は、世界中に衝撃をもたらしました。サリンの毒性に最初に注目したのはナチスドイツだとされますが、実際に大都市で一般市民にこの猛毒が使用されたのは、地下鉄サリン事件が初めてでした。一方で、1980年~1988年のイラン・イラク戦争で、イラク軍がクルド人住民を殺害するために、サリンの含まれる化学兵器を用いたとも言われています。

 一度触れれば、中枢神経系や副交感神経が損傷し、仮に死亡を免れても、言語障害や視力減退、呼吸困難や全身の痙攣、昏睡状態など、重度の後遺症が残るとされるサリン。世界中が二度とそうした残酷な兵器を人体に用いるまいと、化学兵器の撲滅を目指してきたはずが、再び惨劇が繰り返されてしまったと、冒頭でも述べたように大きく報じられています。

 4月4日、内戦の続くシリア北西部・イドリブで行われた激しい空爆後の映像が、世界を駆け巡りました。痙攣し、口から泡を吹く大人、子ども。目をむいて息絶える大勢の市民の姿に、世界中が言葉を失いました。症状から見て、爆撃の際にサリンが使われた可能性が高いとされます。

 シリアでは4年前の2013年8月12日にも、アサド政権がダマスカス郊外で一般市民に対してサリンを使ったと疑いをかけられ、オバマ政権が武力行使を行なう一歩手前までいきました。その後、ロシアと交えた外交交渉を経て、米国を含めた国連決議にもとづき、国際的な監視のもとで、アサド政権の保有する化学兵器の完全廃棄が行われました。

※[スタッフの寸評紹介]安斎さや香のチェリー・ボム!~私が見てきたシリアと内戦の背景(IWJウィークリー8号より)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/87282

※【IWJブログ】緊迫するシリア情勢「子どもたちを殺したのは誰か」~真犯人が特定されぬまま、戦争が始められようとしていることの不条理
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98522

※IWJ鈴木美優記者が内戦下のシリアを現地レポ~ロックの会 IWJ NIGHT 第3部「シリア内戦と日本の軍事属国化」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/119311

※イスラエル・パレスチナ問題からエジプトの騒乱まで、中東問題を語りつくす 〜岩上安身による高橋和夫氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/96592

 国際的監視のもとで、化学兵器を廃棄したはずのアサド政権が、なぜサリンを用いることができたのか?また、ISらに対してすでに優位に立っていたにもかかわらず、大きな国際的避難を浴びる化学兵器の仕様をなぜ用いたのか?謎が深まります。軍事的動機があまりにも薄弱です。

 今回、アサド政権の後ろ盾となっているロシアも、サリンの使用を認めていません。サリンはテロリストの保有していたものだと主張しています。4年前と今回が違うのは、米国の方が「一線を越えた」ことです。オバマは武力行使を思いとどまりましたが、トランプは宣戦布告もなく、武力行使に踏み切りました。

 米トランプ政権はアサド政権による攻撃だと断定し、シリアの空軍飛行場に向けて巡航ミサイル59発の発射に踏み切ったのです。

 また米軍の攻撃とあわせて、ISやアルカイダは活動を活発化させています。アサド政権の容認に傾きかけていたトランプ政権内部の力学が崩れ、シリア内部のISやアルカイダを支援し、再びアサド排除へ向かったことは、ほぼ間違いありません。この攻撃は、「サリン使用」を防ぐための効果のある攻撃ともいえず、「象徴的」な攻撃とも解釈されています。

 いずれにしても、無益な暴力の応酬で犠牲になるのは、いつも一般市民です。あの日の攻撃で、口から泡を吹いて倒れた子どもや、必死でその子どもを救おうとした親たち。権力を手にするものたちは、一人ひとりに約束されていたはずだった人生の様々な可能性をめちゃくちゃにし、命と生活を奪い去りました。その大きな罪は、どんな政治的思惑をもってしても、正当化されることはありません。

 世界中が生物・化学兵器の撲滅を目指した原点に立ち戻り、暴力の連鎖に終止符が打たれ、もう本当にこれ以上、市民の命や生活が破壊されることなどなくなることを、強く願います
(文・城石エマ 記事構成・岩上安身)。

 それでは本日も一日、IWJをよろしくお願いいたします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170410

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