■■■ 日刊IWJガイド・ウィークエンド版「『脱原発』が最大争点の新潟県知事選挙、野党3党が推薦する米山隆一氏が出馬を正式表明!しかし民進党は『野党共闘』に冷淡な態度/畑明郎氏と池内了氏への連続インタビューで、岩上さんが『前線』に復帰!/元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏が、人工透析患者に対し『殺せ』と悪質な煽動!」2016.9.24日号~No.1471号~ ■■■
(2016.9.24 8時00分)
おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。
泉田裕彦知事による突然の辞意表明で、9月29日告示、10月16日投開票の日程で行われることになった新潟県知事選挙。停止中の柏崎刈羽原発を抱えていることから、「脱原発」が最大の争点となるこの新潟県知事選挙で昨日、大きな動きがありました。
民進党の米山隆一氏が、昨日9月23日の15時から新潟県庁で記者会見を開き、県知事選への出馬を正式に表明しました。米山氏は会見で「『福島第1原発事故の総括・検証なくして議論はしない』という泉田知事の路線を継承する」と述べ、原発の再稼働には慎重な考えを強調しました。
※新潟県知事選、野党3党に推され東大卒の医師が出馬表明 前長岡市長と一騎打ちへ(産経新聞、2016年9月23日)
http://www.sankei.com/politics/news/160923/plt1609230020-n1.html
米山氏に対しては、社民党、日本共産党、生活の党と山本太郎となかまたちの3党が推薦を表明。しかし、米山氏が所属する当の民進党新潟県連は、野党3党からの支援要請を拒否し、自主投票とする方針を決定しました。そのため米山氏は、無所属で立候補する意向です。
民進党は、電力会社の労働組合で作る電力総連(全国電力関連産業労働組合総連合)を支持母体として抱え、選挙でも「組織内候補」を擁立しています。民進党が「脱原発」を掲げる米山氏を公認しないのは、電力総連の意向を慮ってのものだと考えられます。
昨日、米山氏とまさに同じ15時から定例の会見に臨んだ民進党の蓮舫代表は、新潟県知事選に関する党執行部の対応について記者から聞かれた際、次のように言葉を濁しました。
「3時からの会見というのは私は聞いていませんでしたので、その中身がどういうものか聞いてみなければ、中身が中身ですので、ご返答はできません。ただ新潟県連の中では組織として、きちんとした適正な対応をとっていると報告があがっていますので、それが今後、どういうふうに変わるかも含めて、しっかりヒアリングは行いたいと思います」
※2016/09/23 どうなる、新潟県知事選での「野党共闘」!? 無所属での出馬を決断した米山隆一氏に、民進・蓮舫新代表「会見の中身を聞いていない」と対応を明言せず
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333349
思えば、今年4月の北海道5区補選に始まり、7月の参院選、そして東京都知事選と、蓮舫氏は「野党統一候補」を応援するため、各地を飛び回って自らマイクを握ってきました。なぜ民進党は、今回の新潟県知事選でも「野党共闘」の枠組みを維持し、「脱原発」を掲げて市民のための選挙を戦おうとしないのでしょうか。過去の選挙戦での応援演説は「嘘」だったのでしょうか?
立候補を表明した米山氏に対しては、現在、岩上さんが単独インタビューの申し込みを行っています。インタビューが決定しましたら、改めてこの「日刊IWJガイド」やIWJのTwitter、Facebookなどでお知らせしますので、どうぞご注目ください!
さて、毎週土曜日にお届けしている「日刊IWJガイド」は、「ウィークエンド版」として、その週に行った岩上さんのインタビューやIWJによる取材内容の振り返りをお届けしています。
リアルタイムでは見逃した中継や、うっかり読み逃していた記事なども、この「ウィークエンド版」をお読みいただければ、改めておさらいすることができます。どうぞ、ご活用ください。
インターネット上の情報は、Ustreamやツイキャスといったライブストリーミング、あるいはTwitterやSNS上で発信され、即座に拡散されるものの、どんどん次へ次へと流れていってしまうので、書籍といった紙媒体のように「ストック」されにくいという側面があります。
ですのでIWJでは、定期的にこの「ウィークエンド版」のような「まとめ」を作るとともに、「日刊IWJガイド」をホームページにも掲載することで、情報の「ストック」化を図っています。IWJは、これまでに取材した動画だけでなく、毎日の最新情報をお届けする「日刊IWJガイド」もアーカイブ化し、いつでも振り返ってお読みいただけるようにしております。
※毎日の「日刊IWJガイド」が掲載されているページはこちら!
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一般にオープンで公開されているページでは、その日の番組表が掲載されているだけでなく、毎日代わる代わる登場するIWJスタッフからの耳寄りなお知らせをお読みいただけますので、一気にIWJに親しみを持っていただけるのではないかと思います。
定額会員にご登録いただければ、こうした番組表やお知らせだけでなく、IWJ記者からの取材レポートも掲載された「日刊IWJガイド」が毎朝8時にメールボックスに届きます。それと同時に、岩上さんのインタビューをはじめとする動画アーカイブやオリジナルの記事にアクセスできるようになります。ぜひ、すでに定額会員にご登録をいただいている皆様のお力をお借りして、IWJを少しでも多くの方にお広めいただければと思います。
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┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ★>豊洲新市場の汚染問題で、畑明郎氏にインタビュー/安倍政権下で進む「軍学共同」の実態について、名古屋大学名誉教授・池内了氏にインタビュー(平山茂樹)
┠■<★IWJが報じた1週間総まとめ★>豊洲新市場問題、独自の調査結果を公表した共産党都議団の可知佳代子都議にIWJ記者がインタビュー/「津久井やまゆり園」殺傷事件、1000人を超える障害者が参加した「ピープルファーストin横浜」を中継/豊洲地下から新たにシアン化合物が検出!畑明郎氏「ナチスはガス室でシアンを使った」(平山茂樹)
┠■<★現在取材中!★>止まない弱者への「テロ」煽動!炎上フリーアナウンサー・長谷川豊氏が人工透析患者をターゲットに悪質なヘイトスピーチを展開!(佐々木隼也)
┠■<★お知らせ★>脱原発世論が守り抜いた5年間のオキュパイ運動〜本日5時から「ドキュメント・経産省前テントひろば――脱原発のシンボル 5年間の記録」を配信!(ぎぎまき)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆
**2016.9.24 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ_SHIGA1】13:00~「『原発のうそ・ほんと』小出裕章氏・守田敏也氏講演会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=shiga1
※内容は、小出裕章氏と守田敏也氏の「脱原発」についての講演とお二人のトークセッション。
【IWJ_KYOTO1】15:00~「記念講演『それってどうなの?沖縄の基地の話』―講師 屋良朝博氏(元沖縄タイムス論説委員・フリージャーナリスト)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※「NO BASE 沖縄とつながる京都の会」主催の記念講演を中継します。
【経産省前脱原発テントが撤去された日 ・再配信・Ch6】17:00~「ドキュメント・経産省前テントひろば ―脱原発のシンボル 5年間の記録」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※IWJが制作した「経産省前テントひろば」の5年間の軌跡を追ったドキュメンタリーを再配信します。
【再配信・Ch5】18:00~「緊急シンポジウムin築地市場 〜築地市場の移転、本当にこれでいいのか?〜 出演者 - 宇都宮健児氏(元・日本弁護士連合会会長)、畑明郎氏(元日本環境学会会長・大阪市立大学特任教授)ほか」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※5月21日収録の「築地市場有志の会」、「守ろう!築地市場パレード実行委員会」共催のシンポジウムを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/303112
【Ch4】18:30~「やんばる・高江の森とオスプレイパッド いま、何が起こっているのか?~小口幸人弁護士を迎えて~」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※現地で活躍中の小口幸人弁護士による高江の現状と法的な問題点の解説、「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」の元山仁士郎氏による発言などが予定されています。主催は「国際環境 NGO FoE Japan」ほか。
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◆中継番組表◆
**2016.9.25 Sun.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・IWJエリアCh1・京都】14:00~「第30回伏見戦争展『怒りは限界を超えた』」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※「2016(第30回)平和のための伏見戦争展実行委員会」主催で開催されるイベントの模様を中継します。講師は屋良朝博氏(元沖縄タイムス論説員、沖縄国際大学非常勤講師)。
【Ch未定】15:00頃~「銀座での排外デモとそれに対する抗議」
※銀座での排外デモとそれに対する抗議の模様を中継する予定です。
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■<★岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ★>豊洲新市場の汚染問題で、畑明郎氏にインタビュー/安倍政権下で進む「軍学共同」の実態について、名古屋大学名誉教授・池内了氏にインタビュー
【1】スクープ!豊洲「盛り土」問題、「技術会議」は地下空間の存在を知っていた!岩上さんが元日本環境学会会長・畑明郎氏に豊洲土壌汚染の実態を直撃インタビュー!
9月19日(月)、体調不良により、約1ヶ月仕事をセーブしていた岩上さんが、「前線」に復帰しました!その復帰第一弾は、「盛り土」問題で揺れている豊洲新市場の土壌汚染問題に関して、元日本環境学会会長で元大阪市立大学教授の畑明郎氏へのインタビューでした。
ここのところ、民放各局から引っ張りだという畑氏。しかしこの日は、IWJだけに、まだどこでも話していないというとっておきのスクープを次々と提供していただきました。
築地市場の豊洲新市場の移転に関しては、「専門家会議」(座長・平田健正氏)と「技術会議」(座長・原島文雄氏)の2つの組織が存在していました。「専門家会議」は、豊洲の敷地全土に「盛り土」をするよう提言をまとめ、2008年7月に解散。その後、この提言内容を現実化すべく立ち上がったのが「技術会議」でした。
しかしこの「技術会議」の会議の模様は、完全にクローズド。その結果、いつのまにか「盛り土」を行わないことになってしまい、そのことが先日になって露見したのです。
しかし畑氏によれば、2014年11月27日に「技術会議」で配布された資料を見ると、5街区の地下に4.5メートルの「地下空間」が存在するということがはっきりと記されているというのです。つまり「技術会議」のメンバーと東京都の役人は、この時点から「盛り土」がないことを把握していながら、現在もなおシラを切り続けている、ということです。
では、なぜ「技術会議」と東京都は「盛り土」を行わなかったのか? そして、東京ガスの工場跡地である豊洲は実際のところ、どの程度汚染されているのか? インタビューは実に3時間を超え、岩上さんが畑氏にじっくりお話をうかがいました。ぜひ、IWJ定額会員にご登録いただき、下記URLより動画アーカイブ全編をご視聴ください!
※2016/09/19 スクープ!豊洲「盛り土」問題、「技術会議」は地下空間の存在を知っていた!~岩上安身が元日本環境学会会長・畑明郎氏に豊洲土壌汚染の実態を訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332624
また「IWJ書店」では、昨日より畑氏の著書『イタイイタイ病とフクシマ~これまでの100年、これからの100年』『深刻化する土壌汚染』『公害・環境問題と東電福島原発事故』の販売を開始しました。畑氏ご自身にサインを入れていただいていますので、この機会にぜひご購入ください!
※【畑明郎さんサイン入り】『イタイイタイ病とフクシマ~これまでの100年 これからの100年』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=258
※【畑明郎さんサイン入り】『深刻化する土壌汚染』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=259
※【畑明郎さんサイン入り】『公害・環境問題と東電福島原発事故』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=260
【2】「軍学共同」問題に警鐘を鳴らす名古屋大学名誉教授・池内了氏に、岩上さんが2日連続でインタビューを敢行!映画「シン・ゴジラ」に対するコメントも!
9月20日(火)と21日(水)、名古屋大学名誉教授で『科学者と戦争』(岩波新書)が大きな話題を呼んでいる池内了(さとる)氏に岩上さんがインタビューを行いました。安倍政権下で着々と進められている「軍学共同」の流れについて詳しくお聞きしましたが、インタビューの内容が盛り上がったために予定の1日では終わらず、2日連続のインタビューとなりました。
「今、科学の世界で圧倒的な資金源になっているのは、防衛省の競争的資金である」――。池内氏はインタビューの中でこのように指摘し、現在の学問の世界を支えているのは、文部科学省ではなく防衛省であると語りました。
研究費を求める研究者にとって、「競争的資金」は魅力的である反面、「民生技術の軍事転用(デュアルユース)の可能性」に加担する大きな危険をはらむものです。池内氏はこれを、「研究者版『経済的徴兵制』だ」と強く批判をしました。
当然、これだけでも大きな問題ですが、池内氏によると、実はデュアルユースは、倫理的な問題にとどまらない、大きな経済的マイナスもはらんでいるといいます。動画記事は現在準備中ですので、どうぞご注目ください!
なお池内氏には、帰京しなければならなかった岩上さんに変わって関西に残った城石裕幸カメラマンが翌22日(木)にもご自宅にお邪魔し、話題の映画「シン・ゴジラ」を鑑賞した直後に見解を収録しました。
「核」の申し子であり、戦後日本の科学技術史を投影した初代の「ゴジラ」、そして今回の「シン・ゴジラ」を池内氏は科学者としてどう見たのか!? 池内氏のコメントは、予定されている「シン・ゴジラ」座談会企画の中で配信いたしますので、どうぞご注目ください!
また「IWJ書店」では、池内氏の著書『科学者と戦争』の販売を開始しました。畑氏ご自身にサインを入れていただいていますので、この機会にぜひご購入ください!
※【池内了さんサイン入り】『科学者と戦争』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=261
■<★IWJが報じた1週間総まとめ★>豊洲新市場問題、独自の調査結果を公表した共産党都議団の可知佳代子都議にIWJ記者がインタビュー/「津久井やまゆり園」殺傷事件、1000人を超える障害者が参加した「ピープルファーストin横浜」を中継/豊洲地下から新たにシアン化合物が検出!畑明郎氏「ナチスがガス室で(ユダヤ人虐殺のために)使ったのはシアンガスと一緒だ」
【1】豊洲土壌汚染問題、石原都政から現在まで続く東京都の無責任体質を暴く!日本共産党都議団の可知佳代子都議にIWJ記者が訊く!
9月20日、豊洲の土壌汚染問題で独自の調査結果を公表した日本共産党東京都議団のメンバーである可知(かち)佳代子都議に、IWJの安道幹(あん みちまさ)記者がインタビュー取材を行いました。
共産党都議団は9月14日、豊洲新市場の青果棟の地下に降りて、たまり水を採取。民間調査機関に分析を依頼した結果を16日の記者会見で発表しました。その結果、地下のたまり水からは、ベンゼンやシアン、六価クロムなどは検出されなかったものの、猛毒のヒ素が環境基準値の4割に及ぶ値で検出されたことが明らかとなりました。
※2016/09/16 豊洲新市場、地下のたまり水から環境基準値の4割ものヒ素検出!共産党都議団が独自の調査結果を公表~東京ガス工場跡地の豊洲はやはり汚染まみれ!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332148
安記者の取材に答えた可知都議は、「広大な敷地が広がる豊洲では、どこか1ケ所を測定して、汚染物質がないから安心とは言えない」と指摘。「今後、経年的に、いろんなところで測らないと実態は出てこない」と、青果棟以外でも汚染が広がっている可能性を示唆しました。
今回のインタビュー取材で可知議員には、築地市場の豊洲移転計画が始まった石原都政、そしてその後をうけた猪瀬都政、舛添都政の「無責任ぶり」について、詳しくお話いただきました。汚染を心配する都民の声を無視し続けてきた東京都の実態がよくお分かりいただけるインタビューとなっていますので、ぜひ下記URLよりご視聴ください!
※2016/09/20豊洲新市場で独自の検査結果を公表した日本共産党・可知佳代子都議に訊く!土壌汚染対策の要望を無視し続けてきた石原都政の無責任極まる体質とは!?(聞き手・IWJ安道幹)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332751
【2】「匿名報道は嫌だ」「入所施設はいらない」「優生思想と闘う」1000人を超える障害者が「相模原殺傷事件」の報道と障害者を取り巻く社会に怒りの声!
19人が犠牲となり、27人が重軽傷を負った虐殺事件から、2カ月が経とうとしています。神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きたこの凄惨な事件は、国内のみならず、世界中に衝撃を与えました。
9月21日、横浜の大桟橋ホールでこの事件をテーマに、「第22回ピープルファ-スト大会in横浜」が開かれ、IWJはこの模様を中継しました。「ピープルファ-スト」は、「障害者である前に人間である」という理念のもと、障害者が、自分たちの問題を自分たちで、自分たちのために発言することを目的に設立された、世界的な団体です。運営にも、多くの障害者の方々が関わっています。
パネルディスカッションでは、障害者の方々が、「匿名報道について」「『やまゆり園』の立地について」「優生思想について」をテーマに、熱く議論を交わしました。障害者の方々は、この事件が、犯人だけの異常な特性によって引き起こされた猟奇殺人ではなく、社会全体、障害者を取り巻く社会の姿勢が引き金となった一種の「テロ」であることを、敏感に感じ取っていました。
IWJは、こうした障害者の方々の声も可視化し、報じることで、障害者に対する差別や偏見と闘い、そして相模原殺傷事件のような「弱者に対するテロ」を、もう二度と引き起こさない社会を作っていければと考えています。
この大会の模様は、動画記事として以下のURLにアップしましたので、ぜひ多くの方に、障害者の方々の声を、聞いていただければと思います。
※2016/09/21【相模原殺傷事件】「私たちは『障害者はなくしてしまえ』という優生思想と闘います」1000人の障害者が声をあげる 当事者の「声」を聞こうとしない日本社会に問題提起
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333042
【3】豊洲汚染問題、検出されたシアン化合物は、かつてナチスがガス室で使ったほどの超猛毒!元日本環境学会会長・畑明郎氏に緊急インタビュー!
豊洲新市場の土壌汚染問題で、9月20日には共産党都議団に続いて都議会公明党が独自の調査結果を公表。水産卸売場棟がある「第7街区」の地下のたまり水から、猛毒のヒ素だけでなく、シアン化合物が新たに検出されたことが分かりました。
IWJでは、この調査結果を受けての公明党としての受け止めと今後の対応について取材を申し込みましたが、「その件については、今日の公明新聞をみてください」と、にべもなく回答を拒否されました。しかし、IWJでは都議会公明党が依頼した民間の調査機関によるレポート資料を入手しました。それによると、確かに水産卸売場の地下で採取したたまり水について、シアン化合物が「0.1mg/L」検出されたと記されています。
※【資料】速報レポート 7街区 水産仲卸売場地下(pdf)
http://iwj.co.jp/wj/open/wp-content/uploads/2016/09/20160921125519.pdf
このシアン化合物は、環境基準が「不検出」に設定されているほどの猛毒です。つまり、どれほど微量でも検出されてはならない、検出されたら即アウト、というほどの猛毒なのです。
「シアン化合物」という名前ではピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、要するに、毒物の代名詞的な存在である「青酸カリ」のこと。都議会公明党の発表によれば、それが1リットルあたり0.1ミリグラム検出されたというのですから、これは大変な事態です。
そこで9月22日、どうしても帰京しなければならなかった岩上さんのピンチヒッターとして、カメラマンとして同行していた城石裕幸記者が関西に残り、午前11時30分から、元日本環境学会会長の畑明郎氏に滋賀県のご自宅で緊急インタビューを行いました。
畑氏はこのシアン化合物の毒性について、城石記者の質問に答え、次のように説明しました。
「(シアン化合物は)0.1でも検出されたらアウトです。青酸カリとして、毒殺などで使われるものですし。一定量以上飲めば、即死しますので。昔、ナチスがガス室で、チクロンガスというシアンガスを使って(収容されたユダヤ人を)即死させていったんですね。そういう、非常に強力な猛毒物質なんです」
シアン化合物は、なんとナチスがガス室でユダヤ人を大量虐殺する際に使われていた――。そんな猛毒物質が地下水から湧き出ているのですから、豊洲が生鮮食品の流通拠点としてふさわしいわけがありません。
畑氏はさらに、豊洲の土壌汚染マップを示し、シアン化合物の汚染状況を説明。今回検出された「第7街区」よりも青果棟がある「第5街区」のほうがシアン化合物による汚染状況が進んでいると指摘。「今後、第5街区でも(シアン化合物が)出るでしょう」と予測しました。
豊洲の地下からは、ナチスがガス室でユダヤ人を虐殺した猛毒の、いまわしいシアン化合物が、これまでも、そしてこれからも、土壌を蝕み続けるというわけです。そんな場所で、我々の口に入る魚や青果を扱い、市場関係者が日々働く――。考えられるでしょうか!? 築地市場の関係者による反対の声に決して耳を貸そうとしなかった、石原都政、猪瀬都政、舛添都政の無責任さの結果が、このありさまです。
城石記者による畑氏への緊急インタビューの動画は下記URLよりご覧ください!
※豊洲汚染問題、検出されたシアン化合物は、かつてナチスがガス室で使ったほどの超猛毒!さらに今後も検出される可能性!元日本環境学会会長・畑明郎氏に緊急取材!(聞き手・IWJ城石裕幸) 2016.9.22
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333206
■<★現在取材中!★>止まない弱者への「テロ」煽動!元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏が人工透析患者をターゲットに「殺せ」と悪質な暴論!
おはようございます。IWJの佐々木隼也と申します。
在特会が在日朝鮮人や、生活保護受給者に対する悪質な「ヘイトスピーチ」を繰り返し、障害者に対する残忍な「テロ」である相模原殺傷事件が起きるなか、今度は人工透析患者が、その差別と偏見、そして攻撃のターゲットになりました。
煽っているのは、様々な暴論・極論で幾度となく「炎上」騒ぎを巻き起こしてきたフリーアナウンサーの長谷川豊氏。長谷川氏は、9月19日に自身のブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」と題する記事を掲載したのです。
【当該ブログ記事はこちら(多くの方が気分を害する内容だと思われます。閲覧注意)】
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/?p=3
このなかで長谷川氏は、「知り合いの医師」に聞いた話として、「はっきり言って大半の患者は自業自得」という声を紹介しつつ、人工透析患者の「大多数」が、周りの忠告も聞かずに不摂生して糖尿病になり、「にも関わらず、運動もしない、食事も先生から言われたことをろくに守らず好き放題」した結果だと断言。そのうえで、人工透析患者が「身体障がい者1級」に該当することをあげ、その「ディズニーランドで横入りできる」などの優遇措置を批判しています。
もちろん、「身体障がい者1級」の方が「ディズニーランドで横入りできる」というのは、長谷川氏によるデマです。
デマはこれだけではありません。このブログ記事の言葉のほとんどが、長谷川氏の取材不足、知識不足、そして醜悪な排外主義に裏打ちされた思い込みで構成されていると言えます。こうした点については、詳細を急ぎ記事としてまとめますので、今しばらくお待ちください。
長谷川氏は、その後の反論記事で、「炎上」は多くの人が考えるきっかけになるから「素晴らしい」などと書いています。批判に対して聞く耳をもたない、開き直りの態度です。しかし、暴論・極論と、「殺せ!」などと殺人やテロを煽動するヘイトスピーチは、まったく次元が違います。後者は、ただの「犯罪(殺人教唆)」です。
IWJが取材した全国腎臓病協議会には、この長谷川氏の炎上騒ぎをきっかけに、多くの人工透析患者やその家族から、不安や怒りの声が届いていると話してくれました。そのなかには、「相模原殺傷事件の犯人と同様の長谷川氏の主張と、彼に賛同する多くのコメントを見て、次は人工透析患者がターゲットになるのではないか」という声もあったといいます。
デマと偏見を織り交ぜて、「弱者」を作り出す原因となった政府でも、大企業でも、今回で言えば人工透析を利権にする医療業界でもなく、「弱者」自体を攻撃する――権力におもねる卑怯なヘイトスピーカーとしての自覚が、長谷川氏にはあるのでしょうか。
ちなみに、長谷川氏が数年にわたってアナウンサーを担当していたフジテレビの「とくダネ!」で、メインキャスターを務める小倉智昭氏は、30年ものあいだ、糖尿病と闘い続けていることをカミングアウトしています。長谷川氏はブログ記事で、糖尿病について「バカみたいに暴飲暴食を繰り返す。腹は出る、腰は痛める。周囲に注意されているのに、無視。それでも食べ続け、運動もしない。周囲は必死に注意。でも無視。で、糖尿病になる。」などと断言しています。
長谷川氏は、人工透析患者だけでなく、その前段階である糖尿病患者に対しても誹謗中傷を繰り広げていますが、小倉氏はどういう気持ちで、この長谷川氏のヘイト記事を見ているのでしょうか。
■<★お知らせ★>脱原発世論が守り抜いた5年間のオキュパイ運動〜本日5時から「ドキュメント・経産省前テントひろば――脱原発のシンボル 5年間の記録」を配信!
おはようございます。IWJ記者のぎぎまきです。
昨日の「日刊IWJガイド」で原佑介記者からも紹介がありましたが、本日、午後5時から「ドキュメント・経産省前テントひろば――脱原発のシンボル 5年間の記録」を配信します!
経産省前にテントが建てられたのは、2011年9月11日。このテントは、先月8月21日に強制撤去されてしまいましたが、この5年間の軌跡を、IWJで一般事務班と動画班の両方のリーダーをかけ持ちしている谷口直哉スタッフが、膨大な映像資料を約1時間10分の動画に編集してまとめました。これは超必見です!!!
スペイン・マドリッドの「M15」運動、米国・ニューヨークでの「オキュパイ・ウォールストリート」、台湾の学生による「ひまわり運動」など、世界では様々なオキュパイ運動が見られました。しかし、経産省前テントひろばのように、5年にも及ぶ長期間、国の行政機関の敷地内をオキュパイしたという運動は、世界に類をみないものです。
この5年、私も幾度となく現場を訪れ、福島原発事故の被災者や脱原発を願う市民らの怒りや涙を沢山見てきました。福島県双葉町出身のある女性は故郷を追われ、東京に避難しています。この女性にとって、全国に散らばった被災者と再会できる場所がこの経産省テントひろばであり、「第二の故郷」だったといいます。
強制撤去という形で、2つ目の故郷を奪われてしまった日、この女性は経産省職員に対し「私は何も悪いことはしていない。故郷を返してください」と涙ながらに大声で叫びました。テントひろばの最終日に見た、印象的な場面でした。
それだけではありません。この5年間、このテントをめぐり本当に様々なドラマが起きました。それをまとめたのが、「ドキュメント・経産省前テントひろば――脱原発のシンボル 5年間の記録」です。ぜひ、一人でも多くの方に見ていただきたいと思います。市民によって守り抜かれた「脱原発テント」があったという歴史を、改めて、目に、心に焼き付けていただきたいと思います。
★ドキュメント・経産省前テントひろば――脱原発のシンボル 5年間の記録
[日時]2016年9月24日(土)17:00~
[視聴]IWJ・Ch6: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
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