日刊IWJガイド・番組表「<★お知らせ★>近い将来販売禁止になる(かも)!?〜Tシャツ“TALK ABOUT DEMOCRACY”復刻版発売開始しました!!」(2016.8.3日号より抜粋)


※日刊IWJガイド2016.8.3日号~No.1419号~より抜粋

 おはようございます。IWJの佐々木です。

 「あの」伝説のTシャツが復刻版として帰ってきました!

 IWJスタッフの一部(主に動画班などの技術系スタッフ)で熱狂的な支持を得ている、「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツがデザインを少し新たに再登場。「ヘザーグレー」と「バーガンディ」の2色で販売開始しました。(ご購入・デザイン確認は以下で!)

※ヘザーグレー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※バーガンディ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

 「ヘザーグレー」は、聞いてすぐわかるように、灰色です。一方、「バーガンティ」てどんな色やねん!と思う方は多いのではないでしょうか?服飾に造詣のいたって浅い僕は、いったい何色なのか皆目検討がつかなかったのですが、要は「ワインレッド」のような色だそうです。紫っぽい赤、あるいはえんじ色ですかね。

 以前は灰色バージョンの一色のみだったのですが、今回はワインレッドが加わり、シックな嗜みとしてのIWJファッションとして、老若男女に親しんでいただければ幸いです。サイズもYL(XS相当)、S、M、L、XLの5種類とあり、これから痩せても太っても、常に対応するIWJシャツをご用意しております!

 サイズ感としては、169cm・62kg(この4か月で5kgの減量に成功)の僕で、Mサイズがピッタリです。若干、ゆったり目に作られていると言えます。

 このTシャツ復刻版の最大のチャームポイントは、胸のあたりに刻まれたメッセージです。以前のバージョンには、“TALK ABOUT DEMOCRACY”としか書かれていませんでしたが、今回は、岩上さんと、沖縄在住でIWJTシャツを一手に引き受けて作ってくださっている、デザイナーの田原ユキヒロさんが話し合って、以下の言葉が付け足されました。

 “…and CONSTITUTION for our FREEDOM and FUTURE”(民主主義、そして憲法について、オープンに話そう。私たちの自由と未来のために)

 日本は今、民主主義や憲法について自由に話し合うことがはばかられる時代になってしまったように思います。「9条を守ろう」というシャツを着ていると、国会議員会館では守衛に「特定の政策を掲げるのはちょっと…」と止められてしまいます。地域によっては、改憲反対のイベントは、行政から開催自粛の通達が出されます。授業で安保法制を批判したりすると、自民党の「密告サイト」にチクられ、場合によっては「文科省に対応を促す」事態となってしまいます。

※自民党「偏向教師密告」サイトの波紋「まるで戦前の思想統制」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160728/dde/012/010/002000c

 まさに「戦前の思想統制」か「北朝鮮」のようになりつつある、安倍政権下の日本。あえて「民主主義、そして憲法について、オープンに話そう。私たちの自由と未来のために」と訴えなければならないほど、日本の現状は末期的だと思います。

 しかし、まだ末期的ではあっても、終わりではありません。押し返すことは可能だと、我々は信じています。

 まだまだ現行憲法のもと、「言論の自由」も「表現の自由」も保証されています。まだ現行憲法という「国民が権力側に課した足枷」がギリギリのところで踏ん張っています。しかし、油断は決してできません。自民党の改憲草案はこの現行憲法が保証する自由、人権、民主主義に終止符を打とうとしています。

 自民党改憲草案は、こうした言論、表現、報道の自由に対し、「一応は認めてあげるよ、ただしあくまでも『公の秩序』のもとで。それに反したら罰するよ。何が『公の秩序』かを決めるのは政府で、国民ではないよ」と脅しているのです。

 この恐ろしい改憲草案の実態は、岩上さん、梓澤弁護士、澤藤弁護士がまとめた書籍『前夜・増補改訂版』に分かりやすく紹介・指摘されていますので、ぜひ、手に取り読んでみていただければと思います。この草案を考えた人は、「気でも狂ってるんじゃないか!?」と驚くこと請け合いです。

※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

 もう改憲の「前夜」ではなく、「当日の朝」ですらなく、「正午」くらいに差しかかりつつあります。衆参両院で3分の2の議席も確保した改憲勢力は、いつでも改憲の発議が可能な状態にあります。穏健な保守の立場に立つ人も、この自民党改憲案は到底認められる内容ではありません。にもかかわらず、あまりにも多くの人が、まだまだ自民党改憲案の恐ろしさを知りません。ぜひ、一人でも多くの方々が、この改憲案の中身を知っていただきたいと思います。

 また、この改憲草案の危険性は、IWJが昨年末に行ったシンポジウム「饗宴VI」でも、全体を貫くテーマとして豪華ゲストが論じ合いました。こちらも、DVDでぜひ御覧になってみていただければ幸いです。

※DVD 饗宴VI (2015年12月20日収録)
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188

 このTシャツを着ているだけで、守衛に止められる。そんな未来が近づいてきています。そうさせないためにも、今、多くの人が、とにかく集まって、民主主義と憲法についてオープンな場で語り合うことが重要なのだと思います。