※日刊IWJガイド2016.8.3日号~No.1419号~より抜粋
再び、平山です。7月10日に投開票が行われた参院選では、野党は32ある一人区すべてで候補を一本化し、「野党共闘」の布陣を整えて臨んだものの、結果的に、自民・公明・おおさか維新の「改憲勢力」が77議席を獲得。衆議院だけでなく参議院でも、「改憲勢力」が3分の2議席を占めることになってしまいました。
いよいよ、安倍総理が狙う改憲へ、発議が可能なところにまできてしまいました。将棋でいえば「王手」がかかった状態です。しかし、自民党憲法改正草案の内容を見れば分かるように、安倍総理が狙う改憲とは、現行の日本国憲法が定める国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という3大原則をいずれもないがしろにするものに他なりません。
実際に、第一次安倍政権の閣僚をになった人物から、「この3大原則をなくさなければならない」という発言が飛び出してもいます。これが安倍・自民党の、本当に本当の本音なのです。ぜひ、以下のトリセツをお読みください!
※【岩上安身のニュースのトリセツ】「国民の生活が大事なんて政治は間違っている!」!? 「国民主権、基本的人権、平和主義をなくせ!」!? 自民党の改憲勢力の恐るべき本音が明らかに! 参院選で彼らの「憲法クーデター」を阻止せよ! 2016.6.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/312953
戦後の日本社会が初めて直面することになったこうした憲法の危機に際し、IWJでは「みんなで語る『改憲への危機感』〜Talk about Democracy and Constitution」と題して、市民の皆様からの寄稿を募集し、IWJのウェブサイトに掲載することにいたしました。「Talk about Democracy and Constitution」という副題には、上記で佐々木記者が紹介した”TALK ABOUT DEMOCRACY”Tシャツとのコラボレーションという意味合いも込められています。
※【特集】「国民投票」で自民党改憲草案が現実に!? みんなで語る「改憲への危機感」Talk about Democracy and Constitution~寄稿文特別掲載!
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg
本日は、投稿者である土田黎子さんの「今、私たちにできることはなんだろう」と題した寄稿を紹介させていただきたいと思います。
「緊急事態が宣言されたら、オセロゲームの駒が白から黒へと一挙にひっくり返ってしまうように、その瞬間、私たちの基本的人権も主権も平和も奪われてしまうらしい。
国の大借金を残し、核燃料のゴミ処理を残し、戦争できる体制を残してしまった私たち大人。そのうえ、私の子どもや孫の世代に独裁者が出現するような時代を残すとしたら。。。なんとしても国民投票に勝たなければならない」
土田さんはこのように、改憲の中でも特に「緊急事態条項」の創設に対して強い危機感を表明していらっしゃいます。そのうえで、それを阻止するためのアイデアとして、IWJに対し以下のようなご提案をお寄せくださっています。
「IWJがその情報力と若い力を生かして、緊急事態条項や国民投票に関する事実の情報、新聞テレビでは知ることのできない情報、知ってお得な情報、井戸端会議的な情報などを織り交ぜて、説得力のあるやさしい日本語で、一枚のハガキにセンスよくレイアウトして、ネット上にアップする」
「ハガキにまとめる」というのは、とてもGoodなアイデアですね!ハガキなら、インターネットにほとんどアクセスしないご高齢の方にも届くと思います。ぜひ、社内で検討させていただきたいと思います。
※みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.9 今、私たちにできることはなんだろう 土田黎子さん
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-009
お寄せいただく原稿は、土田さんのようなご提案でも、短いメッセージでも、例えば短歌や川柳のようなものでも、どのような形式でも構いません。あるいは上記のような提案に対し、デザインでこたえる、という投稿があったら、面白いと思います。下記のフォームより受け付けていますので、「改憲への危機感」について、皆様の思いをどしどしお寄せください!
※投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1