■■■ 日刊IWJガイド 「強行採決まで残り6日?? でもまだまだ! 安倍政権は唯一『市民』の結集を恐れている! 今日は安倍総理が第一次内閣で突如、退陣を表明した日!」2015.9.12日号~No.1095号~ ■■■
(2015.9.12 8時00分)
おはようございます。IWJの原です。
東日本を北上する台風17号による記録的な豪雨と、台風18号から変わった低気圧による豪雨によって、北関東や東北を主として各地で大きな被害が発生しました。現在(9月11日夜時点)、一連の豪雨災害での死者は計3人、行方不明者は計26人となったそうです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方々の無事を心よりお祈りしています。
自然の猛威を再認識し、人間の無力さを嫌というほど感じさせられた傍らで、安倍内閣の閣僚から許しがたい暴言が飛び出しました。
宮沢洋一経済産業大臣は一昨日10日、山梨県甲府市内で開かれた経済団体の交流会に出席し、今回の大雨被害に触れ、「ありがたいことに産業の方はまだそれほど大きく傷んでいないということで、(緊急の関係閣僚会議に)出席しなくてよかった。今日は幸運な日だったと感謝している」と発言しました。
※山梨日日新聞「宮沢経産相『今日は幸運な日』 大雨関連、甲府で発言」
http://www.sannichi.co.jp/article/2015/09/11/00074362
ふざけ過ぎです。10日といえば、まさに豪雨がピークだった日ですよね。多くの国民が命の危機にさらされている最中だというのに、関係閣僚会議に呼ばれなかったことをもって「幸運な日だった」「感謝している」と放言する。激しい言葉になりますが、はっきり言って「下衆な人間」だとさえ思います。
閣僚として、国会議員として以前に、人としてどうなのか。人格が疑われる暴言で、僕の認識としては辞任して然るべきだと強く思いますし、この発言に対する安倍総理の見解もお聞きしたいところです。
■採決まであと6日!? 安保法案、地方公聴会決定!
今日は紹介すべき重大ニュースが多いので、ニュースフラッシュ的に手短に紹介していきたいと思います。
まずは、安保法案の採決の行方について触れます。
参院安保特委は昨日11日、地方公聴会を16日に開くことを決定しました。15日の中央公聴会を決め、早ければその日のうちにも委員会で法案を強行採決するとみられていましたが、これに野党が強く反発。与党は野党の要求に応じ、16日に横浜で地方公聴会を開催すると決定しました。しかし、同日中に委員会で強行採決し、翌17日にも参院本会議で採決し、成立させる方向で調整しているようです。
つまり、早ければ強行採決まで、残り6日。カウントダウンが始まりました。
しかし、採決の日程が徐々にですが、ジリジリと後退しているともいえます。ちなみに秘密保護法の際は、市民らが地方公聴会会場の外で「シット・イン」し、猛烈な抗議の意思を示しましたが、今回も、すでに会場外での抗議行動が呼びかけられています。
今、安倍政権がもっとも恐れているのは市民のデモだ、という指摘があちこちで見られます。毎日新聞によると・・・
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首相官邸や自民党執行部が法案の早期採決を求めているのは、採決が遅れ19日からの連休に差し掛かれば、国会周辺などの市民の反対運動が膨らみ、不測の事態が起きることを懸念しているからだ。
谷垣氏は11日の党の会議で「金曜(18日)夜には仕事帰りにデモに参加する人が多い。平日の明るい時間に採決してもらいたい」などと発言した。
※毎日新聞「中央公聴会翌日の地方公聴会開催は異例」
http://mainichi.jp/select/news/20150912k0000m010066000c.html
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今や安倍内閣は、国会での審議も完全に舐めきっている感があります。それもそのはず、公聴会の日程も強行で決めたというのは、今後、野党からどのような指摘や批判があっても数の力で、つまり強行採決で最後まで進めていく。そんな姿勢を鮮明にしたということです。しかし、国会の中では強気でも、国会の外のデモは気にしているのですね。みなさん! ボディブローのように効いていますよ!
野党による内閣不信任案、問責決議案の提出などによってスケジュールは変わってくると思いますが、地方公聴会、そして委員会採決が行われる可能性のある16日は、重大な山場であることは間違いありません。それを超えれば、谷垣さんが怖れる連休「シルバーウィーク」がやってきます。
勝負時ですね。もちろん、IWJも気合を入れて取材したいと思います。
■安倍総理の地元・山口県下関で民主主義を踏みにじる不穏な動き
こちらは一昨日、流れたニュースですが、安倍総理の地元が前代未聞の愚挙に出ました。
山口県下関市議会の議会運営委員会が、安保法案の成立を先取りした内容の決議案を、9月議会への提出予定議案としてまとめたことが10日、発覚しました。共同通信などが報じました。
※共同通信「安保法案成立先取りの決議案 首相地元の下関市議会」
http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015091001001635.html
下関は、言わずと知れた安倍総理の地元です。自民党などの与党会派が「決議を早く出さないとお膝元としての面目が立たない」として押し切り、野党会派は「法案可決を見込んだ決議案など聞いたことがない」と反発。議案は「平和安全法制の速やかな確立に関する決議案」と題し、「平和安全法制整備法ならびに国際平和支援法が成立した今こそ、国民の生命と財産を守る安全保障体制を確立することを強く要望する」としていたそうです。この文言、ちょっと異常すぎませんか?
国民の多くが反対し、成立してもいない法案を「成立した今こそ」と先取りして、「安全保障体制を確立することを強く要望する」として、安倍総理の背中を押す下関・自民党。安倍総理にとっては可愛くて仕方がない忠実な臣下かもしれませんが、国民にとっては「民主主義の敵」以外の何者でもありません。
どこまでも国民を蔑ろにする安倍一派。地元・下関市民はそれでいいのでしょうか? 「うちのバカどもが失礼しました…」と顔を赤らめている下関市民の皆さんは、地元の愚か者たちに厳しいお灸を据えてやったらどうでしょう。よろしくお願いします。
…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.9.12 Sat.**
【IWJ_SF】7:15~「サンフランシスコ・第38回月例11日原発反対集会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-sf
※「No Nukes Action」主催の原発反対集会をサンフランシスコ総領事館前から中継。
【IWJ_OSAKA1】10:30~「戦争法案に反対する関西大行動の合同記者レク」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※9月13日に大阪で行われる「戦争法案に反対する関西大行動」に関する記者レクを中継します。
【IWJ_IWATE1】11:45~「ストップ! 戦争法案 9.12岩手県民集会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-iwate1
※盛岡城跡公園 多目的広場で行われる、安保関連法案に反対する岩手県民集会を中継します。
【再配信・IWJ_SF】13:00~「サンフランシスコ・第38回月例11日原発反対集会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-sf
※2015年8月12日(水)に行われる「サンフランシスコ・第37回月例11日原発反対集会」の模様を再配信します。
【IWJ_OSAKA1】13:30~「商社・市民9条の会関西第14回講演会『安倍政権の外交課題』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「商社・市民9条の会関西」が主催で行われる講演会。講師は孫崎享氏。
【Ch4】14:00~「叫ぶSEALDs 語る青井未帆 集うIN西東京」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「『戦争させない』西東京9・12実行委員会」主催のイベントを中継します。
【IWJ_KYOTO1】14:00~「つぶそう戦争法!憲法違反のABE戦争法案を許すな」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「戦争への道を許さない京都・おんなの集い連絡会」主催の講演会を中継します。
【IWJ_OSAKA2】14:00~「防災と都市交通を考える市民のつどい」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka2
※大阪で行われる「防災と都市交通を考える市民のつどい」を中継します。
【Ch5】14:00~「止めよう!辺野古埋立て 9.12国会包囲 沖縄・辺野古に基地はいらない!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※国会周辺で行われる、辺野古新基地建設に反対を訴える国会包囲行動を中継します。
【Ch1】14:30~「岩上安身による栗田禎子・千葉大学文学部史学科教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※千葉大学文学部史学科教授の栗田禎子氏への岩上安身によるインタビューを中継します。
【IWJ_HYOGO1】17:00~「アベ政治を許さない市民デモKOBE第3弾」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※福島みずほ参院議員、堀内照文衆院議員、SEALDsKANSAI代表などがスピーチ予定。
【IWJ_OKAYAMA1】17:00~「ストップ!戦争法 パレード」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※「ストップ戦争法案!総がかり岡山実行委員会」主催の抗議パレードを中継します。
【Ch6】18:00~「ONE PEACE FEST 2015~1日目」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※渋谷駅ハチ公前で行われる、ストリートフェスを中継します。喜納昌吉氏、沖野修也氏、DELI氏、山本太郎参院議員らが出演予定。
【IWJ_KYOTO1】18:30~「辺野古・高江報告会 byスワロウカフェ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※向井宏氏(「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会)のお話などが予定されている、「辺野古・高江報告会」を中継予定。
【Ch4】19:00~「SEALDs主催 S4LON #3『この国で生きる―経済・憲法・安保法制』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「SEALDs」主催のサロン(S4LON)を中継します。
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.9.13 Sun.**
【IWJ_EHIME1】13:30~「戦争法案反対緊急集会 in今治」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ehime1
※今治市で行われる、「戦争法案反対緊急集会」を中継します。
【IWJ_OSAKA1】14:00~「とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和 2015年関西の集い」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※山口二郎氏、屋良朝博氏らが講演予定。
【ツイキャス・IWJ_KYOTO1】14:30~「とめよう!戦争法 声をあげよう大集会後のデモ」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_kyoto1
※円山野外音楽堂で行われる、「とめよう!戦争法 声をあげよう大集会」のあとに行われるデモを中継します。
【Ch未定】14:30~「戦争法案を許さない!明日は国会へ!街頭宣伝」
※新宿南口で行われる、安保関連法案反対を訴える街頭宣伝を中継予定。
【IWJ_AICHI2】15:00~「強行成立を許さない!9.13 怒れる女子デモ第3弾」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi2
※「怒れる女子会@なごや」が主催の「強行成立を許さない!9.13 怒れる女子デモ第3弾」を中継します。
【IWJ_OSAKA2】16:00~「SEALDs KANSAI 戦争法案に反対する関西大行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka2
※大阪うつぼ公園で行われる「SEALDs KANSAI 戦争法案に反対する関西大行動」を中継します。
【Ch未定】16:30~「八王子アクション」
※八王子北口東急スクエア、マルベリーブリッジなどで行われる、「八王子アクション」を中継予定。
【IWJ_AICHI1】18:00~「SEALDs TOKAI 戦争法案に反対する名古屋街宣アピール」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi1
※名古屋駅西口噴水広場で行われる、「SEALDs TOKAI 戦争法案に反対する名古屋街宣アピール」を中継します。
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(前半の続き)…
■経団連が武器輸出「国家戦略として推進すべきだ」
このニュースも重要です。これも一昨日のニュースですが、備忘録的に。
経団連は一昨日10日、武器など防衛装備品の輸出を「国家戦略として推進すべきだ」とする提言を公表しました。10月に発足する防衛省の外局「防衛装備庁」に対し、戦闘機などの生産拡大に向けた協力を求めています。
提言では、安保法案が成立すれば自衛隊の役割が拡大するとして、「防衛産業の役割は一層高まり、その基盤の維持・強化には中長期的な展望が必要」と指摘。防衛装備庁に対し、装備品の調達や生産、輸出の促進を求め、自衛隊向けに製造する戦闘機F35について「他国向けの製造への参画を目指すべきだ」と主張。豪州が発注する潜水艦も、受注に向けて「官民の連携」を求めました。
※朝日新聞「武器輸出『国家戦略として推進すべき』 経団連が提言」
http://digital.asahi.com/articles/ASH9B5S9HH9BUTFK01C.html
「武器輸出三原則」は昨年4月、「防衛装備移転三原則」に変わりましたが、この変更に則って、武器輸出や武器の国際共同開発への参加を積極的に推進する体制を整えるため、新たに設けられたのが「防衛装備庁」です。経済的・産業的にも「戦争のできる国」「軍産複合国家」へとシフトチェンジしつつあります。
安倍総理らはわかっていないようですが、ここは「平和主義」を掲げる日本です。安保法案だけでなく、包括的な戦争ビジネス遂行体制に対して「いい加減にしろ!」と、大声をあげていかなければなりません。
■安倍内閣の支持率がまた最低を更新! 強行採決でさらに急降下!? それとも
エゲツないニュースが続きましたので、最後は少しだけ心の晴れるニュースを。
時事通信が今月4~7日に実施した世論調査によると、安倍内閣の支持率は前月比1.2ポイント減の38.5%だったということです。第二次安倍政権発足後、初めて4割を切った前月を下回り、最低を更新しました。不支持率は同0.4ポイント増の41.3%。不支持率が支持率を上回る状態は、もはや定着したのかもしれません。
※時事通信「内閣支持、最低の38.5%=衆院解散『任期満了まで』3割半ば」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150911-00000105-jij-pol
次期衆院選はいつごろ行うのが望ましいか、という質問には、「任期満了まで行う必要はない」が36.2%と最も多かったとのこと。みんな、愛想をつかし始めているのでしょう。エゲツないことをすればするだけ、支持率に反映されて自分の身に返ってきている感じですね。
ただし、未だに安倍内閣を支持している層は、内閣を支持する理由として、「他に適当な人がいない(16.3%)」はともかく、まだ「リーダーシップがある(12.0%)」、「首相を信頼する(9.2%)」などと言っている様子。別に何を支持していようと個人の勝手ですが、さすがにちょっと「どういうこと?」と、首を傾げたくもなります。
いずれにしても、まだ支持率が高すぎると思います。安保法案を強行採決することで致命傷を負い、退陣に追い込まれるならまだしも、仮に強行採決してもまだ支持率30%中盤を保ち、その後ジリジリ回復するのだとしたら、いよいよ来年の参院選はヤバイな…などとついつい考えてしまいますが、ネガティブ思考はひとまず脇に追いやり、まずは非民主的、非立憲主義的な安保法案の強行採決に、ラストスパートで警鐘を鳴らしまくりたいと思います。
■全国各地でデモ・デモ・デモ! IWJは全力報道! レポートも募集!
というわけで、IWJは本日も全国各地のデモや抗議集会の様子を報じられる限り報じてまいります。
岩手からは「ストップ! 戦争法案 9.12岩手県民集会」を、大阪からは「商社・市民9条の会関西第14回講演会『安倍政権の外交課題』」を、京都からは「つぶそう戦争法!憲法違反のABE戦争法案を許すな」を、兵庫からは「アベ政治を許さない市民デモKOBE第3弾」を、岡山からは「ストップ!戦争法パレード」を、沖縄県からは「辺野古・高江報告会 byスワロウカフェ」を、さらに米国サンフランシスコからは「第38回月例11日原発反対集会」を、それぞれ中継します!
他にも当日、緊急で中継が増える可能性もあります。本日も全国でデモが行われていますが、IWJだけでは報じきれません(汗)。デモに参加した皆さんの「デモ・レポート」をIWJにお寄せください!
※安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対する、「デモ・抗議行動レポート」
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-report
※宛先はこちら
office@iwj.co.jp
東京からは「SEALDs主催 S4LON #3『この国で生きる―経済・憲法・安保法制』」や、「叫ぶSEALDs 語る青井未帆 集うIN西東京」、「止めよう!辺野古埋立て 9.12国会包囲 沖縄・辺野古に基地はいらない!」などなどを中継します!
また、本日は14時30分頃から、中東現代史が専門の栗田禎子千葉大学教授に、岩上さんがインタビューします。
日本国内から世界のニュースへ目を転じれば、今、シリアや北アフリカからの難民が欧州に押し寄せ、大騒ぎになっていますね。
シリアは全国民の半数が難民化したとか。アサド政権の独裁ぶりばかり指弾されますが、独裁政権の存在だけで、ここまで国が崩壊することは考えられません。内戦の拡大に一役も二役も買ってきたのは、暴れまわるIS、それに乗じて空爆を繰り返してきたアメリカやNATOではないでしょうか。
ドイツは80万人、難民を受け入れるそうです。他方、シリア国内で反体制デモを煽り、内乱に火をつけ、空爆まで敢行してきた米国は、一万人。おかしな話ではありませんか。
中東や北アフリカの情勢と、日本国内における戦争法案の問題は、無関係ではありません。
栗田さんは、中東学会の会長で、安倍政権の戦争法案を厳しく批判しています。栗田さんが懸念を示すのは、米軍の二軍と化してしまう自衛隊の行く先が、中東の可能性が高い、と踏んでいるからです。
つい先日の8日には、安保法案に反対する東京大学の教員や学生、卒業生などの集会でスピーチした栗田さんは、「戦争は一切しないと約束した憲法9条は戦後日本の外交上の土台で、最大の資産だ。平和憲法を投げ捨てて戦争の世界に入っていくことは危険で、今こそ憲法を守るべきだ」と述べました。
※2015/09/08 「戦後日本の対外関係の土台となった、『平和主義』を捨てることこそ、『平和ボケ』だ!」――中東研究者らが、「歴史音痴・外交音痴」の安倍首相を糾弾!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/262249
これまで、主に憲法学者から安保法案に反対の声が上がってきましたが、栗田さんは中東を専門とする近現代史の歴史学者です。これまでとは違った角度から安保法案に対する反論がなされるかもしれません。中継が盛りだくさんではありますが、岩上さんによるインタビューも要注目です!
なお、昨日は急遽、創価学会会員で、公明党の党員でありながら、戦争法案に反対の声をあげ、1万筆近い署名を集めて、東京・信濃町の公明党本部前に4日間にわたり立ち続けて山口那津男代表との面会を求めた天野達志さんへの岩上さんのインタビューを中継いたしました!
実況ツィートが前半までなので、後半を本日続けます。創価学会の信者さんに対して固定観念を持っている人、目からウロコが落ちますよ!
必見、必聴のヒューマンなインタビューです!
※2015/09/11 岩上安身による天野達志さん緊急インタビュー! 9177筆の署名を持って4日間公明党本部前に立ち尽くした創価学会員の魂の叫び
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/263616
※2015/09/11 「ママデモ」による、公明党本部前サイレントスタンディング(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/263370
IWJのこうした取材は、中継市民の皆さんと、会員の皆さまのご支援によって成り立っています。仮に安保法案が成立しても、廃案になっても、この先も原発、TPP、沖縄基地問題、レイシズム、歴史修正主義、マイナンバー問題、派遣法改悪でさらに進む労働法制の空洞化、そして憲法改悪の企みなどなど、問題は山積みです。しかも、どうやらそれらはつながりあっていると思われます。
IWJの取材活動を、どうか会員としてご支援ください。また、カンパもお願いしたいと存じます。大手メディアが報じない重要ニュースも報じ続けてまいります。どうか、IWJへのご支援をよろしくお願いします。
※会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
※カンパもお願いしています!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
■日本は239年間のうち218年間戦争している戦争国家・米国へ追従していいのか?
IWJでは、全国の学者の方々、そして一般の市民の皆様から、この「戦争法案」に対する寄稿・コメント・声明文を募っています。これまでにお寄せいただいた寄稿・コメントは、下記のページに集約していますので、ぜひご一読ください。
※安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ
http://bit.ly/1Dctmg0
本日は、多数いただいたご寄稿の中から、改憲派であり、神戸大学農学研究科 中屋敷均さんの記事を紹介します。
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集団的自衛権容認の危険性を明確に示す単純な事実があります。
1.アメリカは1776年の建国から現在に至る239年間のうち218年間、何らかの戦争に関与していました。平和だった期間はわずか21年間しかありません。
(参照: http://www.loonwatch.com/2011/12/we-re-at-war-and-we-have-been-since-1776/)
2.2014年のストックホルム国際平和研究所の統計では、世界の軍事費の三分の一以上はアメリカのものであり、軍事費を急増させる第二位の中国と比較しても、依然、その約3倍にあたります。
(参照: http://www.sipri.org/research/armaments/milex/recent-trends )
これらの数字は、アメリカが現在世界で最も好戦的な国であるということを、はっきりと示しています。そのようなアメリカとの軍事的な一体化を進める集団的自衛権を容認することは、近隣諸国の「脅威」よりも、遥かに現実的な脅威です。
また、今回の安保法案は手続き的に、日本の民主主義の歴史的汚点となるものです。ごく一握りの人間だけが関わる閣議で、重要な憲法解釈の変更をできるとするのは、自分たちが民意に選ばれた“国民の代表”なのではなく、“国民の支配者”である、という宣言のように思えます。「大事なことは、国民ではなく、自分たちが決めるのだ」。安倍政権が一貫して出して来るそういった「支配者意識」が問題の根本にあります。
私は現在の憲法九条、特に第二項には問題があると思っている改憲派ですが、今回の安保法案には以上の二点から、断固として反対します。
(神戸大学農学研究科 中屋敷均)
※Vol.271 大事なことは、国民ではなく、俺様が決める 神戸大学農学研究科・中屋敷均さん
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-msg-00271-00280#idx-1
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建国から239年間のうち、218年間も戦争している国・米国。そんな国と軍事的一体化を進める集団的自衛権を容認することは、近隣諸国の「脅威」よりも、遥かに現実的な脅威である、という中屋さんのご指摘、ごもっともです。70年間戦争してこなかった日本も、今後は戦争していないほうが珍しい国家になってしまうのでしょうか。
やはりこのまま安保法案を強行採決で可決・成立させてしまうのは、未来に取り返しが付かない禍根を残すことになるのではないでしょうか。そんな危惧が拭えません。
IWJはまだまだ学者の皆さん、市民の皆さんの寄稿を募集しています! ドシドシお寄せください!
※宛先はこちら!
office@iwj.co.jp
■事務スタッフ、テキストスタッフを大至急募集!
IWJでは事務スタッフ、テキストスタッフを大募集中です。
テキストスタッフとは、まさに「テキスト」全般に関わる仕事で、現場に出て取材をし、記事を書く、いわゆる「記者」だけにとどまりません。各種リサーチ、パワーポイントの作成、Twitterでの実況、原稿のリライトや注釈付けなどと幅広い作業が含まれます。
勤務形態は、在宅でも可能ですので、地方在住でもパソコンさえあれば、テキストスタッフとしてお手伝いいただくことも可能です。
また、英語をはじめ、中国語、フランス語、ドイツ語など、外国語に堪能な方も募集しています。IWJは、日本国内だけでなく、情報をワールドワイドに発信していきたい、と考えています。翻訳などの能力に長けているかたの応募をお待ちしています。
応募条件の詳細は、以下の通りです。
<総務・営業事務スタッフ>
契約など一般的な総務の業務の他、営業事務、事務所内庶務、資料のファイリング、そして経理の補助的なお仕事もお願いする場合があります。
■応募条件
・ワード・エクセル・メール送信などの基本的なPC操作ができる方
・責任感・協調性のある方
・IWJスタッフを裏で支えたいと思ってくださる方
・未経験者可。経験者や専門知識のある方歓迎
<一般事務スタッフ>
電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握してのインタビューのアポ取りや、スケジュール管理。イベント開催の準備、ファイリングやその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動のまさに屋台骨となる重要なお仕事です。
■応募条件
・事務経験のある方
・PC操作に不安のない方
・柔軟性があり、協調性のある方
・責任感のある、真面目な方
・IWJの報道に関心や理解があり、政治・社会問題にも興味のある方
・できれば運転ができる方。できれば、です。
・できれば長期にわたって勤められる方。これもできれば、です。
<テキストスタッフ>
取材前・企画立案段階からのリサーチャー(資料収集・調査)、取材・記事の執筆、実況・報告ツイート、記事の編集・作成・校正・アップロード・告知、筆力がある方は他のライターの記事のリライト、メールマガジン「岩上安身のIWJ特報」、「IWJウィークリー」の編集、注釈の作成、発注管理、校正など、テキスト作成に関わる業務全般。(すべてできなくても可。得手不得手によって部分的担当だけもあり)
■応募条件
・IWJのコンテンツに理解があり、方向性に共感できる方
・読解力と論理的な文章力のある方
・マスコミ、出版業界経験者歓迎
・未経験者でも素直に仕事を覚えようという方なら歓迎
・人とのコミュニケーションスキルがあり、明るく、協調性のある方(チームワークで動くので)
・パソコンが使える方
・知的好奇心旺盛な方
・地道に粘り強く仕事のできる方
・外国語が堪能な方、大歓迎
・運転ができる方、気力、体力、機動力のある方、歓迎
各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。IWJは今、本当に人手を必要としています!ぜひ、ふるってご応募ください!
【スタッフ応募フォーム】
http://bit.ly/1ALJypQ
■わとはぷ!のコーナー
ちょうど8年前、2007年の今日、第一次安倍内閣において、突如、安倍総理が辞任を表明しました。2日前の所信表明演説の中で「職責を全うする」という趣旨の決意を表明したばかりでした。思い出しますねえ。
皆さんご存知のこととは思いますが、辞任した大きな理由は体調問題だったと言われています。退陣表明の翌日(9月13日)、慶應義塾大学病院に緊急入院し、検査の結果、胃腸機能異常の所見が見られ、かなりの衰弱状態にあると医師団が発表しました。
もうすでにあれから8年も経っているんですね。何やら最近もまた、週刊誌などで体調不良説がささやかれていますが、身体は大丈夫なのでしょうか。僕は、安倍総理は総理大臣に不向きな人間だと思っていますが、それとこれとは別の話。総理、というより、一人の人間、安倍晋三さんの体調は心配ですし、やはりできるだけ健康でいてほしいと思います。
第二次安倍政権の幕引きも、またもや体調不良で、というのも、なんとなく後味がよろしくありません。ですので、ぜひ、健康でいてもらいたい。
そして、元気満々で意気軒昂な安倍総理が市民の怒りに恐れをなして退陣し、その後の選挙でストーーーーーーンと落選する姿などを見ることができたら、我々のストレスも軽減され、すこぶる快適で、お互いのためになるのになぁ、などと夢想しています。
それでは今日も1日、健康に気を使って頑張っていきましょう!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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