日刊IWJガイド「安保法制、労働派遣法改悪、マイナンバー制度と、国会では重要法案の審議が連続。そんな中、安倍総理はウクライナへ向け出発」2015.6.6日号~No.997号~


■■■ 日刊IWJガイド「安保法制、労働派遣法改悪、マイナンバー制度と、国会では重要法案の審議が連続。そんな中、安倍総理はウクライナへ向け出発」2015.6.6日号~No.997号~ ■■■

(2015.6.6 8時00分)

 おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

 先日、休日を利用して、東京ドームでプロ野球・巨人vsオリックスの試合を観戦してきました。プロ野球を球場で見るのは、本当に久しぶりのことです。今回はたまたま、知り合いからチケットをもらったので、内野の良い席で試合をみることができました。

 結果は、巨人が、井端弘和選手のセンター前ヒットでサヨナラ勝ち! 実に、劇的な幕切れでした。井端選手は、長年中日ドラゴンズでプレーし、昨年、巨人に移籍した、シュアなバッティングが光る、まさに「いぶし銀」の選手です。ベテラン選手なので、スタメン出場する機会は決して多くはありませんが、「決めるべきところで、しっかり決める」、そんな選手です。

 IWJでも、最前線の現場で取材・中継する記者だけでなく、それを陰で支えている、Web班・動画班・事務班といった裏方のスタッフが存在します。そういった「いぶし銀」のスタッフがいるからこそ、IWJは、日々、皆様に、様々なコンテンツをお届けすることができます。

 前線に立つ記者も、それを裏方で支えるスタッフも、IWJは岩上さんを旗頭に一丸となって頑張りますので、ぜひ、ご支援をいただければ、と思います。

■依然として緊迫が続くウクライナを安倍総理が訪問。その意図とは?

 安倍総理は昨日、ウクライナを訪問するために日本を出発しました。日本の総理大臣がウクライナを訪問することは初めてのことで、安倍総理は今日にもポロシェンコ大統領と首脳会談を行う予定です。

 ウクライナ政府軍と親ロシア派による泥沼の戦闘が続いていたウクライナ東部では、今年2月12日、フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相、ロシアのプーチン大統領、そしてポロシェンコ大統領との間で停戦が合意されました。しかし、依然として戦闘は続いており、海外メディアの報道によると、停戦が破綻する恐れがある、とのことです。

※ウクライナ東部で激しい戦闘 停戦合意後、最悪規模か(CNN、6月4日【URL】http://bit.ly/1QvzXbm

 IWJではこれまで、2014年2月に発生したユーロマイダンでの騒乱とその後のヤヌコヴィッチ政権の崩壊以降、岩上さんによるインタビューや、海外メディアの報道を独自に翻訳するなどして、レポートをし続けてきました。その中で浮かび上がってきたのは、ウクライナ危機の背後で、ジョン・マケイン上院議員やビクトリア・ヌーランド国務次官補など、米国のネオコンが暗躍し、ウクライナ政府と親ロシア派の対立を煽っている、ということでした。

 ヤヌコビッチ政権の崩壊という第1幕、ロシアによるクリミア編入という第2幕、そしてウクライナ東部での戦闘激化という第3幕と、IWJで順を追って発表したレポートは、新しくできた特集ページ「泥沼の内戦から欧露の分断、第三次世界大戦勃発の可能性も!? 対立を煽る米国の真の思惑とは!? IWJが追う ウクライナ危機」に集約しています。ぜひ、こちらの特集ページをご覧いただければ、と思います。

※【特集】泥沼の内戦から欧露の分断、第三次世界大戦勃発の可能性も!? 対立を煽る米国の真の思惑とは!? IWJが追う ウクライナ危機
http://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 さて、安保法制の審議で国会が大忙しの中、安倍総理はなぜこのタイミングで、ウクライナを訪問するのでしょうか?

 安倍総理のウクライナ訪問予定が最初に報じられたのは、4月末の日米首脳会談と米国連邦議会上下両院合同会議における演説が終わった直後でした。おそらく米国側から、安倍総理がウクライナを訪問するよう、強い要請があったものと思われます。

 安倍総理は今回の訪問で、ポロシェンコ大統領に対し、すでに表明している18億ドルの経済支援を着実に履行することを約束するとともに、クリミアを編入したロシアを批判する考えを明らかにすると見られています。これは、米国の意向に忠実に沿うものですが、このことにより、ロシアとの関係悪化は避けられないように思われます。

岩上さんが5月7日にインタビューした、法政大学教授で『プーチンはアジアをめざす~激変する国際政治』の著者である下斗米伸夫氏は、日本のウクライナに対する経済支援について、「逆に、ウクライナの安定にとって有害だ。日本がやるべきことは、資金援助ではなく、人材の育成や、エネルギー技術の提供といったことではないか」と述べました。

※2015/05/07 「国家として、メルトダウンしかかっている」混乱が続くウクライナ、プーチン大統領の次なる戦略とは~岩上安身による法政大学教授・下斗米伸夫氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244787

 日本が、米国に唯々諾々としてつき従い、何の戦略もなくウクライナ危機に関与することになれば、現在国会で審議されている集団的自衛権がウクライナにおいて行使されることにもなりかねません。

集団的自衛権の行使対象は米軍であり、米軍はウクライナに兵を進めていないではないか、という人もいるかもしれません。しかし、日本政府は集団的自衛権を行使するのは米国に限らないと明言しています。NATO(北大西洋条約機構)も、例外ではないとされているのです。

現在も激しい戦闘が繰り広げられているウクライナ東部にNATOが本格介入するようなことになれば、米軍が介入しなくても、そこに日本の自衛隊が駆り出される可能性もあるのです。これは注視しないわけにはいきません。

 安倍総理によるウクライナ訪問、そしてその直後に行われるG7サミット(先進7カ国首脳会議)の模様は、明日以降も、この日刊ガイドやブログなどのかたちで、レポートを続けます。引き続き、IWJによるウクライナ危機に関する報道にご注目ください。

(後半へ続く…)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.6.6 Sat.**

※青森Ch1では、青森県知事選に関する中継を予定しております。
ご視聴はこちらから→ http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1

【IWJ_OSAKA1】10:00~「大阪府警による市民運動活動家3名逮捕に対する緊急抗議行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※大阪府警による市民運動活動家3名逮捕に対する緊急抗議行動を中継予定。

【IWJ_NIIGATA1】13:00~「新潟市民有志による戦争法案反対街頭スタンディング」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-niigata1
※新潟市の市民有志による、安倍政権の安保法制に対する抗議行動の模様を中継します。

【IWJ_KYOTO1】13:30~「基地のない平和な沖縄・日本を!6.6京都集会」
視聴URL: ※http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「京都沖縄連帯集会実行委員会」主催。かりゆしグループCEO・平良朝敬氏が登壇する、沖縄基地問題に関する集会の模様を中継します。

【IWJ_FUKUOKA1】13:30~「小出裕章氏講演会『100年後の人々へ』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukuoka1
※「さよなら原発北九州連絡会」が主催で行われる、小出裕章氏の講演会を中継します。

【再配信・Ch4】16:30~「『国民が、家畜同様になる管理社会だ』──安倍政権が進める監視国家化、マイナンバー制度に憲法学者らが警鐘~共通番号いらないネット院内集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241722
※2015年4月6日、「共通番号いらないネット」が主催したマイナンバー制度を考える院内集会の模様を再配信します。
共通番号いらないネット事務局の宮崎俊郎氏は、警察は現在の住基ネット情報は使えないが、番号法の19条12では、警察がマイナンバーを犯罪捜査で使えるようになる、と説明しました。

【Ch4】18:00~「立憲デモクラシーの会シンポジウム『立憲主義の危機』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「立憲デモクラシーの会」が主催した、佐藤幸治・京大名誉教授の基調講演と、「憲法は何をまもるのか」と題したパネルディスカッションが行われる。

【Ch5】18:30~「ストップ!戦争への道」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※伊藤真弁護士(日弁連憲法問題対策本部副本部長)、早乙女勝元氏(作家)らが登壇する憲法集会の模様を中継します。

【Ch6】18:30~「TPPをめぐる日米の最新事情」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※翻訳家・まつたよしこ氏による、TPPをめぐる日米の最新事情に関する報告の模様を中継します。

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(…前半の続き)

■国会で政府を追及していた民主党議員が泥酔と報道

 連日、国会で審議が続いている安保法制で、政府を厳しく追及していた民主党の後藤祐一衆議院議員が、泥酔してタクシーから降りず、警官が出動するなどの事態となっていた、と報じられました。

 後藤議員は、別の議員とお酒を飲んだ後、議員宿舎にタクシーで帰宅。その際、「降りる法的根拠は何だ」「おつりを受け取る法的根拠は何だ」などと騒いで下車せず、運転手から通報を受けて駆け付けた警察官や、騒ぎに気がついて宿舎から出てきた議員らによって、タクシーを降ろされました。

 この事態を受け、民主党の安住淳国対委員長代理は、後藤議員に対して1年間の禁酒を命じた、ということです。後藤議員は、「えりを正し、国会での活動に専念する」といったコメントを出しています。

 政府・自民党が、この安保法制の審議で追い詰められている時だからこそ、こうした野党議員の不祥事にも関心が向き、様々に取り沙汰される、ということでもあります。国会は正念場、野党議員には、褌を引き締めてもらいたいと強く願います。

安倍総理はウクライナ訪問によって国会を留守にしていますが、引き続き、国会での審議から目が離せない日が続きそうです。

■労働派遣法が「破壊」される恐れ このままでは、少子化がますます進展する

 安保法制の他に、国会で審議されている重要な法案があります。それが、労働者派遣法の改正案です。この改正案は、これまで派遣労働が許されていた26業務の制限を撤廃し、受け入れ期限を一律で最長3年にする、というものです。 現在、専門業務を派遣社員として行ってきた人は、3年後には雇い止めされることになります。雇用の流動化に拍車をかける、まさに労働者派遣法の「改悪」です。

 労働問題に詳しい棗(無っている)棗(なつめ)一郎弁護士は、2014年1月31日に岩上さんがインタビューをした際、労働者派遣法の改正について、「改正ではなく、破壊だ」と警鐘を鳴らしていました。

そのうえで、「企業にとっては派遣労働は使いやすいし、賃金も低いし、期間が過ぎれば簡単に解雇することができる」と述べ、安倍政権は、大企業優先の論理のもと、労働者派遣法を「破壊」して、労働者を使い捨てようとしている、と指摘しました。

※2014/01/31「国家戦略特区」は”ブラック特区” 派遣法改正で拡大する賃金格差 ~岩上安身による棗(なつめ)一郎弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/122490

 雇用が不安定な状態では、人間は決して生産性の高い仕事は出来ませんし、精神的にも常に不安な状態に追い込まれます。

最近、「結婚はコスパ(コストパフォーマンス)が悪い」という若者の発言が大きく取り上げられ、話題を呼びましたが、これだけ労働環境が悪化している今、若者は、結婚や出産に伴う経済的な負担について、真剣に考えざるを得ない状況に追い詰められているのだと思います。決して、「最近の若者は、愛情をお金に換算して考える」などといった、単純な問題ではありません。

 私自身も、未婚独身男性の一人です。実際のところ、結婚したら共働きにするのか、マンションはどの程度の広さのところが借りられるのか、子供ができたら仕事はどうするのか、等々、結婚にともなう「コスパ」の問題は考えざるをえません。生活はやはり現実です。

政府は少子化対策を掲げていますが、労働環境が流動化すれば、若者は「コスパ」を考えてますます結婚できない状況に追い詰められ、少子化は一向に改善されないでしょう。大企業の利益しか頭にない安倍政権の政策には、疑問を抱かざるをえません。

■日本年金機構からの個人情報流出で露呈した、マイナンバー制度の危険性

 日本年金機構のシステムから大量の個人情報が流出した問題。その後、「あなたの年金情報が漏れている」などという不審な電話が増えるなど、波紋が広がっています。

 今回の個人情報の流出で、改めて考えるべき問題として浮上したのが、来年1月からスタートするマイナンバー制度です。マイナンバー制度のもとでは、国民すべてに12ケタの番号が振り分けられ、個人情報が一元的に管理されることになります。

 このマイナンバー制度を管轄する甘利明・経済再生担当大臣は、5月26日の閣議後の会見で、マスコットキャラクターの「マイナちゃん」を従え、「私~以外私じゃないの~ あたりまえだけどね だ・か・ら♪ マイナンバーカード!」と、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の替え歌を披露し、マイナンバー制度の安全性をアピールしました。しかし、マイナンバー制度の問題点は、甘利大臣が歌えば解決されるものではありません。

 現在、参議院では、このマイナンバーを、年金や住民票だけでなく、預金口座などに広げる改正案が審議中です。しかし、今回の日本年金機構の問題から分かるように、情報はいともたやすく流出します。もし仮に、預金口座の情報が流出してしまえば、日本全国がパニックに陥ることは必至です。

 岩上さんは一昨日、Twitterで、日本年金機構の個人情報流出とマイナンバー制度の問題点について、米国の「ソーシャルセキュリティーナンバー制度」の事例を参考にしつつ、情報を一元的に集約して管理することの危険性について指摘しました。

詐欺犯罪集団が最も必要としているのは個人情報が記載された名簿です。様々な手口で盗まれ、売り出された個人情報満載の名簿が闇の流通ルートで売りに出され、詐欺犯罪集団がそうした名簿をもとに日夜、個々人の電話にかけてくるのです。また、個人情報を握られてしまった弱みや恐ろしさで抵抗も通報もできないと見て取ると、何度もカモにされ、自宅にまで直接、金を取りに来るようになるというのです!

こんな詐欺犯罪被害が、今でもあとを絶ちません。そんなところに政府が我々国民の個人情報を束にして、今回のようにどさっと流出させてしまったら、どんな目にあうか、誰もが真剣に考えるべきです。

日本よりも先行して住民登録番号制度をスタートさせている韓国では、昨年1月、クレジットカード会社や銀行口座関連の個人情報1億400万件が流出し、大騒ぎとなりました。流出した情報の中にはパク・クネ大統領のものではないかと疑われる情報もあったそうです。

笑い事ではなく、日本のマイナンバー制度も大同小異で、導入したあげく、安倍総理や菅官房長官や甘利明大臣の個人情報だって流出することになるかもしれません。誰の身にも起きうることなのです。

岩上さんの連続ツイートは、「岩上安身のツイ録」として記事化していますので、ぜひ、ご一読ください。

※【岩上安身のツイ録】年金機構の個人情報流出問題は他人事ではない! マイナンバー法案で、私たちの個人情報が流出の危機に――振り込め詐欺集団の実態とは?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/248046

■今年も「総選挙」の季節到来! 日本国憲法に詳しいアイドル「なっきー」の順位は?

 今年も、いよいよ総選挙の季節がやってきました! 選挙と言っても、国会議員を選ぶ選挙ではありません。アイドルグループ・AKB48の選抜総選挙です。

 年を重ねるごとに巨大化しているこのイベントですが、今年、第一位に輝き、次のシングルでセンターを務めることになるのは誰なのか、注目が集まっています。前回王者の「まゆゆ」こと渡辺麻友さんが王座を守るのか、あるいはバラエティーにひっぱりだこの「さしこ」こと指原莉乃さんが王座を奪還するのか。はたまた、ずっと2位や3位が続いていた「ゆきりん」こと柏木由紀さんが1位を奪取するのか。世間では、様々な予想が飛び交っています。

 中でも私が注目しているメンバーが、昨年、『憲法主義~条文には書かれていない本質』という本を出版した、「なっきー」こと内山奈月さんです。内山さんは、憲法の条文をすべて暗記し、憲法が国家権力を縛る「立憲主義」という概念についても、しっかり理解している、といいます。

 最近では、自民党が、選挙権年齢の引き下げの議論をめぐり、内山さんを参考人として国会に招致することを検討したものの、取りやめていたということが報じられました。憲法に詳しい内山さんに、自民党憲法改正草案のデタラメさを論破されることを恐れたのでしょうか。

今回、憲法調査会で、与党の自民党は長谷部恭男早大教授を推薦し、国会で「集団的自衛権は憲法違反」と証言されてしまいました。もし内山さんが招致されたら、同じように自民党会見草案が立憲主義から逸脱していると批判されて、自民党は大恥をかいたかもしれません。

自民党の議員の中に、現行憲法の条文をすべて暗記している議員が何人いるか、ぜひとも聞いてみたいところです。「つまびらかに読んだことがない」と全員、逃げを打つのでしょうか。

 自民党改憲草案の問題点については、岩上さんと梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士による12回の鼎談をまとめた書籍『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を、ぜひ、ぜひ、お読みいただきたいと思います。自民党は、現在の違憲立法の戦争法案にとどまらず、来年の参院選に勝って3分の2の議席を確保し、憲法をまるごと改正しようと、6月7日から全国一斉に憲法改正を訴える街宣キャンペーンをスタートすることを明らかにしました。

「自民党の改憲案通りに憲法を変えられてしまったら、終わりだ」と、岩上さんも常々危機感を募らせています。国民一人一人の人権より国権が強化され、その力の前にねじ伏せられてしまう可能性が高いからです。

こんな時だからこそ、『前夜』をお読みいただきたいと思います。自民党の改憲案が、「立憲主義」を無視し、国家権力が国民を縛る仕組みに変えようとしているということが、よくお分かりいただけるかと思います。

※『前夜』のお買い求めはこちらから!
http://bit.ly/1jWh3da

 AKB48に関しては、新曲「僕たちは戦わない」が、イスラム国による日本人人質事件に関連して、安倍総理が発言した「イスラム国に罪を償わせる」という発言を批判したものではないか、と言われています。

安倍総理とAKB48総合プロデュサーの秋元康氏は親しい関係にある、と言われていますが、内山さんの活動や新曲のタイトルを考えると、政府がAKB48の人気を政治的に利用しようとしたとしても、AKB側がそれに応じている、とは、決して言えないように思います。むしろ、ギリギリのところで、踏みとどまって抵抗を試みているのではないか。

アイドルが若者に与える影響力やメッセージ力は絶大です。侮れないものがあります。

AKBのようなアイドルに興味のない方、反発したり毛嫌いするような方でも、今回の総選挙において「なっきー」が何位にランクインするか、ぜひ、ご注目ください。

■本のお買い物は「IWJ書店」でどうぞ!

 最近の編集者・出版関係者には、「いい本を作ろう」という矜持がなくなっている、という指摘があります。そのためか、「売れるから」という理由だけで、いつのまにか書店の棚には、嫌中・嫌韓本が溢れるというような状況になってしまいました。

 IWJはそのような風潮に抗うべく、良書の紹介に務めるため、岩上さんがインタビューした方や、IWJとゆかりのある方々の書籍を、著者のサイン入りで販売するサービスを始めました。

 この「IWJ書店」に、新しく、5月30日に岩上さんがインタビューした、エコノミストで同志社大学大学院教授・浜矩子氏の新刊『国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ』が入荷いたしました! 「日経平均2万円突破は破滅への序章」という帯文がついた本書で浜氏は、現在の株高について「官製相場だ」と指摘しています。アベノミクスならぬ「アホノミクス」の正体を知りたい方には、必読の一冊です。

 他にも、「IWJ書店」では、AIIBをはじめ中国の内部事情に詳しい宋文洲氏、柯隆氏の書籍や、内部被曝、TPP、子宮頸がんワクチン副反応被害問題などに詳しい西尾正道氏の書籍などを、ご本人のサイン入りでお買い求めいただけます。

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■わとはぷ~What happened today?

 今日は6月6日です。1961年のこの日、池袋に伝説のラーメン屋「東池袋大勝軒」がオープンしました。

 店主の山岸一雄氏は、ラーメン界では知らぬ人のいない、伝説の存在です。つけ麺のルーツとなる「特製もりそば」をこの大勝軒で販売し、大ヒットさせました。店には常に行列ができていたといいます。

 山岸氏は、今年4月1日、惜しまれながら亡くなりました。享年80歳でした。葬儀には、多くの弟子の他、大勝軒の常連客だったタレントの勝俣州和さんや、山岸氏のラーメンのファンだったという自民党の小池百合子衆議院議員が参列し、別れを告げました。

 4月、フジテレビが日曜昼に放送している「ザ・ノンフィクション」で、山岸氏の追悼企画として、過去に放送された「ラーメンより大切なもの~山岸一雄の人生」が再放送されました。私はたまたま、その放送を自宅で見ていたのですが、愛情を込めて一杯のラーメンを作るその姿に、強く心を打たれました。

 大勝軒は今、山岸氏が1961年のこの日に開業した場所から100メートル先の場所に移転し、営業を続けています。私は、つけ麺が大好物で、「太るから、いけない、いけない」と思いつつも、ついうっかり、仕事の終わりに近所のつけ麺屋の暖簾をくぐってしまいます。

大勝軒には、まだ残念ながら一度も行ったことがないので、今度ぜひ、行ってみたいと思います。

 それでは、本日もよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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