■■■ 日刊IWJガイド 2015.4.9日号~No.939号~ ■■■
(2015.4.9 8時00分)
おはようございます。IWJのぎぎまきです。
桜舞ううららかな春は幻だったのか!? と思わず疑いたくなる、雨まじりの冬のような寒さへと一変した東京です。
なんと昨日は、栃木県や神奈川県の箱根では積雪が! 私も一瞬、耳を疑いましたが、東京都の西側、八王子市や国立市でも雪が降ったほか、朝8時頃には都心の六本木でも雪を確認したとか何とか。季節外れの雪が、現在北上中の桜の開花を直撃したわけですね。おかげで、通学や出勤の皆様は大変寒い思いをされたと思いますが、桃色の桜が雪に覆われる息を飲むような珍しい光景が広がるのを目撃することもできたわけです(テレビで)笑。
■マグマの噴火が続く沖縄県
「米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する沖縄のマグマは、衆院選でも噴火し、溶岩流となって地上に流れ出したのである」
これは、2014年12月17日の沖縄タイムスの社説から引用した一文です。
まさに、マグマが噴火する音が東京まで伝わってくるような勢いを沖縄から感じています。IWJも、連日、沖縄現地からそのマグマの熱気をお伝えすべく奮闘しています!
政府が基地建設に向けた作業を強行に進めれば進めるほど、その力に比例して、基地建設反対の声も強くなる一方です。沖縄タイムスはその熱い想いをマグマの噴火に例えたわけですが、先週5日にも、その熱は可視化されました。
菅官房長官との初会談に向かう翁長知事を、1500人の「頑張れ翁長」コールが包み込みました。現場から中継してくれていたIWJの沖縄スタッフが最前列でカメラを構え、翁長知事が窓を開けてTHUMBS
UPしているナイスショットを撮影! 当日の様子は、地元の声を交え、一本の記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。
仲井真前知事の時代は、仲井真知事を乗せた車両を怒号を浴びせながら阻止しようとしていたのに、今は応援のエールとともに知事を送り出す。ものすごい変化です。それだけ翁長知事への期待が高いのだと思います。
★2015/04/05 【沖縄】翁長県知事と菅官房長官の初会談が実現!~「頑張れ翁長」コールに見送られ、拳をかかげた翁長知事
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241582
■菅官房長官の「閣議決定」発言は、誤認か意図的か?
さて、少し、会談の中身について触れたいと思います。記者団に公開された冒頭部分で、菅官房長官は次のように発言しています。
「この飛行場について19年前に日米で全面返還が合意された。そして3年後に当時の沖縄県知事と名護の市長、その同意をいただいて辺野古移設の閣議決定をしたという経緯があるのもこれ、事実です」
辺野古移設は沖縄県が同意したものなのだから、何を今さら反対しているのだと菅官房長官は釘を刺したつもりなのでしょう。報道を見た多くの人は、「あぁそうか。沖縄が一度は同意したのか」と思い込んだかもしれません。
ところがこれはとんでもない大嘘なんですね。
「日本憲政史上最低の官房長官(岩上さん曰く)」である菅官房長官がペラペラと平然と二枚舌を使ったことが、大きな波紋を読んでいます。菅氏が言及した1999年の閣議決定は、実は、2006年に政府自らが廃止していたものなのです。
・編閣議決定、県は合意せず 99年政府方針廃止に反発(琉球新報、2006年5月28日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-14014-storytopic-3.html
2006年5月、当時の小泉政権は、県が容認できないとする普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設案が盛り込まれた、在日米軍再編を推進する方針を閣議決定。同時に、県が条件付きで同意した99年12月の閣議決定を廃止しました。
当時の稲嶺恵一知事はこれに強く反発。次期知事選には立候補せず、引退を表明しました。2006年といえば、小泉政権から第一次安倍政権へとバトンタッチされた時じゃないですか! 何てことですか!
官房長官という立場の菅氏が、まさか、その事実を誤認しているわけがありません。99年の閣議決定を意図的に引っ張り出してきた可能性が高い。
稲嶺進名護市長は5日、記者団の質問に対し、「政府側に都合の良い場面だけ抜き出している」と批判しました。稲嶺市長の批判は、菅氏の「閣議決定」発言は、誤認によるものではななく、意図的な情報操作ではないか、というものです。
■辺野古基地建設「15年の使用期限」「軍民共用」を反故にした日本政府
そもそも1999年の閣議決定の中身とは何だったのか。
当時の稲嶺恵一県知事や岸本建男名護市長は、「飛行場の軍民共用」と「15年の使用期限」を条件に、移設候補地として名護市辺野古沿岸域を表明しました。
これを閣議決定した日本政府は一転、2006年、その条件を反故にし、閣議決定を廃止したのです。15年の使用期限など、沖縄県が求めたさまざまな条件が邪魔だったからでしょう。
そして2015年、今度は政府自らが葬り去った過去の閣議決定を、まるで墓所から死体を掘り起こすかのように持ち出してきて、「ほら、沖縄が同意した移設なんだから」と、都合良く「再利用」するとは。菅官房長官、ゾンビ使いだったんですね。
空いた口が塞がらないとはこのことです。リアルな仲間内の世界でこんな騙しの手口を使ったら、フルボッコ間違いなしですよね。ということはつまり、日本政府は沖縄を「仲間」とみなしていないことになります。これは明白に沖縄に対する差別であり、政治的な詐欺であると思います。断じて許せません。
火曜日に行われた「辺野古の海を守る緊急シンポジウム」の取材記事で、この点についても、触れています。ぜひ、ご覧ください!
★2015/04/07 「沖縄の環境保全はできない」専門委員会の副委員長が自ら辞任!~政府の環境保全対策は非科学的で穴だらけであることが防衛省との政府交渉で露呈
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241819
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…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.4.9 Thu.**
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力の定例会見
【「残業代ゼロ法案」閣議決定 進行する労働法制の悪化・再配信シリーズ
第6弾・Ch4】15:30~「アベノミクスの雇用政策で女性の力は発揮されるのか? 日弁連主催シンポジウム」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
記事jURL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/127307
※2014年3月1日に行われた、日弁連主催のシンポジウムを再配信します。
アベノミクスの雇用政策について、女性の労働分野に詳しい脇田滋氏(龍谷大学法学部教授)と竹信三恵子氏(和光大学現代人間学部教授)が講演しました。
【Ch5】18:30~「連続セミナー『温室効果ガス削減の可能性をさぐる~新たな目標設定と政策の実施にむけて~』 第5回 火力発電をめぐる諸問題」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「火力発電をめぐる諸問題」と題し、平田仁子氏(気候ネットワーク)と、伊東宏氏(気候ネットワーク)が発言予定。
【グローバル大企業の悪行に迫る!第10弾 会員限定再配信】20:00~「『TPPはグローバル企業による侵略、国家の乗っ取り』~TPPの違憲性ついて岩月浩二弁護士に岩上安身が聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/189222
※2014年10月23日に収録した、「岩上安身による岩月浩二弁護士インタビュー」を会員限定再配信します。
岩月氏は、元農水大臣の山田正彦氏、前日本医師会会長の原中勝征氏、立教大教授の池住義憲氏らとともに、TPPの違憲性を訴え、交渉差止を求める訴訟の準備を開始。9月24日に「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」設立準備会を発足させました。
~~会員限定配信の視聴方法~~
1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力
以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。
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(前半の続き)…
■中継のお知らせ
本日15時30分からは、連日お届けしている「残業代ゼロ法案」に関連する再配信シリーズ! 第6弾となる本日は、日本弁護士連合会主催のシンポジウム「アベノミクスの雇用政策で女性の力は発揮されるのか?」を配信します。
アベノミクスの雇用政策について、女性の労働分野に詳しい竹信三恵子氏(和光大学現代人間学部教授)が、家事が女性に押し付けられている社会で、女性の活躍の機会が失われていると指摘。「家事労働や介護労働を含めた構造改革が必要」と訴えています。
働く女性には必見の内容かもしれません。しかし、私たちの生活を直撃するトンデモ法案を、次々と閣議決定してしまう安倍政権。まず、この「閣議決定」を「何でも勝手に決められる魔法の杖」のように濫用する行為を指弾し、重要なことは、国会で真剣に議論してもらいたいと思います。
これは議会制民主主義の根幹に関わる話です。国会がこのように形骸化が進み、マスメディアが「御用メディア」化していくとき、私たちは北朝鮮を批判できるでしょうか!?
岩上さんは古賀さんともども地上波のメディアから降ろされましたけど、IWJは独立した報道と言論の旗をおろしません! 皆さん、絶対に挫けないので、ぜひとも応援をよろしくお願いします!
現在、岩上さんは、毎週水曜日の午前8時30分頃から、FMぐんまの新番組「WAI WAI Groovin’」内のワンコーナー「WG WATCH」に電話出演しております!
ローカル番組のため、ラジオですと群馬県内でしか聞けないのですが、ラジコのプレミアム登録(有料)を行うと、インターネットで番組を聞けるようになります!
※ラジコの「プレミアム(有料)」登録はこちらから
https://radiko.jp/rg/premium/
■わとはぷ~What happened today?
本日4月9日はなんと、「クジラの日」だそうです。京都で国際捕鯨委員会の年次総会が開催された1993年に制定されました。実は私は昔からクジラやイルカといった海の哺乳類が大好きなんです。
地球の歴史上、もっとも巨大な生物なのがクジラです。様々な恐竜の化石と比較しても、クジラの巨大さは群を抜いているそうです。そして、その中でも最大のシロナガスクジラは声の大きさも最大級で、何千km離れた仲間とコミュニケーションを取ることもできるとか。
これは、私が適当に言っている話ではなくて、シロナガスクジラはわずか3頭いれば、世界一周の交信ができるんです! すごいですよね!!! ←繰り返しますが事実です。
さらに、ザトウクジラの場合、オスは「歌」を歌うこともできれば、メロディを作ることもできる。メスを引きつける繁殖期に歌われることが多いそうですが、繁殖期のシーズンが深まるにつれて、メロディも少しずつ変化していくといいます。
次のシーズンには、前のシーズンの終わりごろに歌っていた歌を歌うことが多いとも。つまり一つのメロディを記憶し、時間をかけて、作曲を繰り返していくんですね。
NATIONAL GEOGRAPHICで最も売れたCDは、このザトウクジラの歌を録音したものだと聞いたことがあるのですが、何年もそのCDに出会えてないので、これは事実ではないかもしれません。。。。
以上、今は亡きフリーダイバーのジャック・マイヨールに憧れて、ヨガやダイビングをかじったぎぎまきでした。
さて、皆様、お出かけの時間かと思います。
突然の寒気がやってきた地域にお住いのみなさま、風邪など引かれませんように。
東京は今朝も息が真っ白になる寒い朝を迎えそうです。もう一度冬に戻ったということは、これからもう一度、春の訪れを味わえるということですよね。
考え方をポジティブに切り替えて、二度目の春の訪れを、今から楽しみにすることにします!
それでは、今日も一日、IWJをごひいきに! 皆様、よろしくお願いいたします。
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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