日刊IWJガイド・非会員版「石破新総理の誕生初日から指摘された2つの大矛盾! 自分の言葉を守れない『言行不一致』の人物だった!! 石破政権は短命に終わるか!?」2024.10.2号~No.4342


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~石破茂新総理の誕生初日から指摘された大きな2つの矛盾! 自分の言葉を守れない『言行不一致』の人物だったとは!! 石破政権は短命に終わるか!?

■10月になり、IWJの第15期も3ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 今年1月に初めてコロナに感染した岩上安身は、その後遺症のためか、体調不良が、7月、8月も続き、たいへんご迷惑をおかけしています! 9月は30日までの30日間で、269件、233万787円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、58%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

■「日本では唯一と言ってよいくらい独立心をもった報道がIWJ」「活動を長く続けるためには身体的な無理は可能な限り避けて」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 4連弾!】

■【第1弾! イスラエルによるベイルート爆撃、ヒズボラの指導者ナスララ師暗殺を「正義の手段」と支持を表明した米バイデン大統領と、激怒したと報じられたオースティン国防長官! どちらも茶番か!? トルコのフィダン外相は「米国家のすべての権力が、イスラエルに奉仕する構造に変貌した」と指摘!】実は以前から「主人」はイスラエルと在米ユダヤ人だった関係が、もはや隠せなくなってしまった!(『RT』、2024年9月29日)

■【第2弾! 米国防総省がイラクの駐留米軍縮小を発表! ところがその2日後には、イスラエルによるヒズボラのナスララ師暗殺に対する、イランやイランが支援する武装組織による報復に備え、中東の米軍を数千人増強すると発表!】(『米国防総省』、2024年9月27日)

■【第3弾! ロシアのラブロフ外相が国連演説で「米国政府はレバノンの通信機器テロに関与している」と追及!】ノルドストリーム爆破をあげ「米国人は明るみに出た事実をもみ消すために、全力を尽くしている」とも指摘! ロシアは、米国への遠慮や配慮を捨てつつある!(『RT』、2024年9月29日)

■【第4弾! ロシアのラブロフ外相が、国連演説で、西側諸国が核保有国であるロシアを敗北させようとすることは、「自殺的な冒険だ」と指摘!】さらにラブロフ外相は「西側諸国の対ロシア政策の、前例のないレベルの傲慢さと攻撃性は、世界を危険にさらしている」と警告!(『RT』、2024年9月29日)

■9月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、自民党裏金問題について、2024年4月18日収録の「岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー 第2弾」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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■はじめに~石破茂新総理の誕生初日から指摘された大きな2つの矛盾! 自分の言葉を守れない『言行不一致』の人物だったとは!! 石破政権は短命に終わるか!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日、10月1日午後2時過ぎ、衆参両院の本会議において、首班指名選挙が行われ、投票総数461票(過半数は231票)のうち、石破茂氏が、291票を獲得して、第102代内閣総理大臣に指名されました。

 この首班指名選挙に先立って、この第241回国会において、議長より、臨時国会の会期を10月9日までの9日間としたいとの動議がありました。

 この会期の動議について、反対討論が、立憲民主党の小川淳也議員よりありました。

 小川議員の反対討論は、石破新政権が、初動から抱えた矛盾点を、2点、コンパクトに突いたものでした。

 この小川議員が突いた矛盾点は、今後の石破政権の行動を占う上で非常に重要なものです。

 第1の石破総理の矛盾点は、言及する権限がない時点で、衆議院の解散総選挙の具体的な日程を明らかにしたことです。総裁選のときには、総選挙の日程に言及した小泉進次郎候補を、「言及する資格がない」として、批判していました。

小川議員「まず、石破新総裁に申し上げます。なぜ昨日、いまだ内閣総理大臣でないにも関わらず、衆議院の解散と総選挙の日程を明らかにしたのですか。この前代未聞、異例中の異例の発言は、国会軽視も甚だしく、三権分立を含め、憲法上の疑義を生じさせかねない異常な発言であり、潔く、そしてただちに、謝罪と撤回することを求めます。

 石破自民党総裁候補の公約の一丁目一番地は、『ルールを守る』でした。いったい、何のルールを守っているんですか」

 第2の石破総理の矛盾点は、9日間という国会会期の短さです。

 予算委員会(おおよそ10日から20日間程度)での議論を通じて、国民の新政権に対する判断材料を提供することが、新総裁の責任だと、石破氏は総裁選挙期間中を通じて、一貫して、主張していたにも関わらず、その判断材料を提供するには、討論の実質的な期間が3日間という短さです。

 7日から9日に、各党による代表質問が行われ、9日には石破氏と野党各党トップによる党首討論が開催され、同日中に衆議院の解散を行うというのです。

小川議員「加えて、自民党総裁選期間中を通して、『国民の判断材料を提供することが、新総裁の責任、本当のやりとりは予算委員会である』、これはあなた自身の言葉ではありませんか。

 さらに、一昨年、『7条解散(日本国憲法第7条にもとづく衆議院の解散)は、憲法論の観点からすべきではない』と発言し、加えて、昨年、『解散は政権の延命や党利党略で行われるべきものではない』、これも、他ならぬ、あなた自身が記した言葉ではありませんか。

 まさに、有言不実行、言行不一致、ここに至っては、もはや嘘つきのそしりすら免れないのではありませんか。

 国民があなたに期待したのはまさに、外に向かって吐き続けた党益に反する、その正論にあったのではありませんか」

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■10月になり、IWJの第15期も3ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 今年1月に初めてコロナに感染した岩上安身は、その後遺症のためか、体調不良が、7月、8月も続き、たいへんご迷惑をおかけしています! 9月は30日までの30日間で、269件、233万787円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、58%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

 10月になり、IWJの第15期も3ヶ月目に入りました。

 9月は1日から30日までの30日間で、269件、233万787円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、58%どまりであるとわかります。

 8月のご寄付・カンパは、85件、156万2260円で、400万円の39%どまりでした。第15期が始まってから2ヶ月連続で、かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。

 この8月1日から始まった今期・第15期の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、今年1月に新型コロナに感染して、以降、岩上安身の体調不良が続き、毎月のように新たな病気が見つかり、入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。

 もう少しお待ちください! 皆さまのご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします!

 第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 9月末現在、IWJ会員の総数は2208人、このうちサポート会員の方は840人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

■「日本では唯一と言ってよいくらい独立心をもった報道がIWJ」「活動を長く続けるためには身体的な無理は可能な限り避けて」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 日刊IWJガイド休刊のお知らせ拝読しました。

 西側の主要メディアがとんでもない報道ばかりしている中、少しでも真実に沿った報道をしたい気持ちは非常に理解できます。

 しかし、ここ数年岩上さんが様々な要因で体調を崩し、呻吟している様子を知っている一人として、本日の休刊は仕方ないと考えています。

 日本では唯一と言ってよいくらい独立心をもった報道がIWJです。その活動を長く続けるためには身体的な無理は可能な限り避けてください。

 日刊IWJガイドの再開は来週の月曜日にしてもらっても結構です。

(K.S.様)

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K.S.様

 ありがとうございます!

 今年1月に新型コロナに感染後、毎月のように、新たな病気が判明するなど、体調の異変が続いています。

 今になって不明を恥じるしかありませんが、ワクチンを4回も打ってしまい、あげくの果てに、予防どころか、感染してしまいました。

 現在に至るまでの体調不良は、ワクチンの後遺症なのか、コロナの後遺症なのか、自分ではわかりませんが、少なくとも新型コロナに感染した時は、熱が出ただけでなく、全身に痛みがあり、ほぼ1ヶ月間、熱がひいたあとも、自宅のベッドで横になって動けなかったこと。

 その翌月には、免疫力が落ちてしまったためか、インフルエンザに感染し、同じ全身の痛みが続き、それが直ったかと思ったら、原因不明の感染症となり、結局、2月も1ヶ月間、ほぼ自宅で横になって安静にせざるをえなかったことなど。

 1月の新型コロナ感染以降、肺気胸であるとわかって、緊急入院したりとか、糖尿病とか、痛風とかが判明したりとか、極端な便秘と下痢で、これも入院せざるをえなくなったりとか、胃潰瘍が見つかったりとか、血中の酸素濃度の低さから、調べてゆくと、喘息が見つかったりとか、次々と病気に見舞われ続けてきました。

 すべてがワクチンやコロナの後遺症とは言えないとは思いますが、一方では、こんな病気のデパート状態になるなどということも、「異常」なことで、入院していた時にお世話になったあるお医者さんからは、「岩上さん、そんなに病気に次々とかかるなんて、病院に来ている場合じゃないのでは、お払いしなきゃ!」と言われたこともありました(もちろん半分ジョークだと思いますが)。

 いずれにしても、ワクチンやコロナの問題に、改めて取り組み直そうと思った矢先に、こんな状態になってしまい、取材も、コロナ後遺症の治療も後回しになって、目の前の病気に対処することでいっぱいいっぱいになっていたのが現実です。

 9月まで、アポイントをいただいていたインタビューゲストの方に、体調異変のたびに、延期をお願いすることとなり、ゲストの方々にも、会員の方々にも、ご迷惑をおかけしてしまいました。ようやくですが、体調が安定してきたので、近いうちにインタビューを再開します。延期にならず、無事行えたら、ご報告いたします!

 ぜひ、ご支援をお願いいたします!

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◆中継番組表◆

**2024.10.2 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】12:00~「袴田さんの無罪確定を求める緊急院内集会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「袴田巌死刑囚救援議員連盟」「袴田事件弁護団」「袴田巌さんの再審無罪を求める会実行委員会」共催の院内集会を中継します。これまでIWJが報じてきた袴田巌氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%A2%B4%E7%94%B0%E5%B7%8C

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◆中継番組表◆

**2024.10.3 Thu.**

調整中

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◆「2024年10月10日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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「袴田事件のような捜査機関による証拠捏造は珍しいことではない」~岩上安身によるインタビュー 第415回 ゲスト 袴田事件弁護団長・西嶋勝彦弁護士
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「日本には、いかに冤罪が多いかを身を持って知った」~岩上安身によるインタビュー 第168回 ゲスト 元労働大臣村上正邦氏
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群馬県警の裏金を告発し冤罪逮捕された真相を赤裸々に語った!~岩上安身によるインタビュー 第166回 ゲスト 元群馬県警警部補大河原宗平氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/696

岩上安身によるインタビュー 第73回 ゲスト 高知白バイ事件冤罪被害者 片岡晴彦氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/341

岩上安身によるインタビュー第6回 佐藤栄佐久福島前知事、収賄容疑で「冤罪」主張 ~地検特捜部の聴取を「恫喝まがい」と強く批判
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「検事は血尿に苦しむ私に『クズ!』と罵倒、虚偽自白を迫った」密室の取り調べを激白!!~岩上安身によるインタビュー第13回 ゲスト 談合事件で無罪を勝ち取ったブラックボックスからのサバイバー 大阪府枚方市 元副市長 小堀隆恒氏
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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
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「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
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■【本日のニュースの連撃! 4連弾!】

■【第1弾! イスラエルによるベイルート爆撃、ヒズボラの指導者ナスララ師暗殺を「正義の手段」と支持を表明した米バイデン大統領と、激怒したと報じられたオースティン国防長官! どちらも茶番か!? トルコのフィダン外相は「米国家のすべての権力が、イスラエルに奉仕する構造に変貌した」と指摘!】実は以前から「主人」はイスラエルと在米ユダヤ人だった関係が、もはや隠せなくなってしまった!(『RT』、2024年9月29日)

 9月30日のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしましたが、国連やロシア、トルコなどが、イスラエルによるヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師暗殺を、厳しく非難する中、米国のバイデン大統領は、「数千人の米国人、イスラエル人、レバノン民間人を含む多くの犠牲者に対する正義の手段」と呼び、「ヒズボラ、ハマス、フーシ派、その他イランが支援するテロ集団から、イスラエルが自国を防衛する権利」に対して、米国の支持を改めて表明しました。

※はじめに~イスラエルがレバノンの首都ベイルートの人口密集地に、ジュネーブ条約違反の「バンカーバスター(地中貫通弾)」を投下して、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害! イランの最高指導者ハメネイ師は、「地域のすべての抵抗勢力がヒズボラを支えている」として、「すべてのムスリム」へ、イスラエルへの抵抗を呼びかける談話を発表! イスラエルとイランとの戦争が始まるのか、との見通しもある一方、「イランは介入するかどうか、まだ決めていない」との分析も!(日刊IWJガイド、2024年9月30日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240930#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53960#idx-1

 イスラエルの利益と、その攻撃的行動を、あくまで、支持する発言しか口にしないバイデン大統領には、国際法などは、中東にはないものとして片づけ、イスラエルが、暴力的にも、政治的にも、中東全体を、米国とともに支配する、地域帝国を築くことしか念頭にないと思わざるをえません。

 その一方で、昨日のこの『日刊IWJガイド』でお伝えしたように、米国がナスララ師暗殺の数分前に通知を受け取っていたことや、イスラエルのヨアブ・ガラント国防相からナスララ師暗殺を知らされた、米国のロイド・オースティン国防長官が激怒したこと、米当局はナスララ師暗殺を不快に思っていることなども、米国内で報じられています。

 どれも、イスラエルが独走し、米国政府は置き去りにされ、作戦には加担も共謀もしていないと、言い訳する情報ばかりです。

 事後的に、イスラエルのテロを支援しつつ、自分達は知らなかった、困惑していると、国内のイスラエル支援勢力と批判勢力の両方に、いい顔をしようとする、いつもの茶番劇としか思えません。

※【イスラエル軍がヒズボラの指導者ナスララ師殺害に使ったのは、米国製爆弾だった!】米国製のバンカーバスターを含む大量の爆弾を、人口密集地の1ヶ所に投下! 米国防総省当局者も「単一の標的にこれほど大量の爆弾が使用されたのは、見たことがない」とコメント!! イスラエルの攻撃はさらにエスカレートし、レバノンの首都ベイルート空爆から地上侵攻へ!(『abcニュース』『ワシントン・ポスト』、2024年9月29日)(日刊IWJガイド、2024年10月1日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241001#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53963#idx-7

 さらに、9月30日付『ロイター』は、米ホワイトハウスのカービー大統領補佐官が、「『CNN』に対して『ヒズボラとの全面戦争、イランとの全面戦争は、その(レバノンの避難民の帰還の)ための手段ではない。住民を安全かつ持続的に帰還させたいのであれば、外交的な道こそが正しい道だと信じている』と述べた」と、イスラエルとヒズボラとの全面戦争回避を訴えたと報じています。

※米高官、ヒズボラやイランとの全面戦争回避を訴え レバノン情勢で(ロイター、2024年9月30日)
https://jp.reuters.com/world/security/VQ7KKT4LFZOSFIQAXE5NKX3264-2024-09-29/

 イスラエルによるナスララ師暗殺を「正義だ」と表明しながら、ヒズボラとの戦争回避を訴えるのは、イスラエルがらみの際に、米国が見せる、いつものお得意のおとぼけとしか思えません。

 本当に戦争回避を求めるならば、イスラエルに対して、惜しみなく注ぎ込んでいる武器支援や資金援助を停止すればいいだけのことです。

 イスラエルは、米国の支援抜きに、戦争継続はできません。しかし、言葉の上では批判しても、支援は途切れることなく、今も継続中です。

 こうした中、9月29日付のロシア『RT』は、「トルコのハーカン・フィダン外務大臣が、『イスラエルは米国の政治支配層へのロビー活動に非常に成功しているため、ワシントンは基本的に、西エルサレムの命令を待っている』と語った」と報じています。命じているのは、イスラエルであり、命令を待っているのは米国政府である、というのです。

 イスラエルという小国にふり回される超大国米国という構図は、かねてより「尻尾が胴体をふり回す」と表現されてきましたが、今やイスラエルは「尻尾」ではなく「頭」であって、米国は「頭に従う胴体」に過ぎない、という段階にまで、両者の関係は変質してしまった、ということです。

※US a hostage to Israel – NATO state(RT、2024年9月29日)
https://www.rt.com/news/604908-turkiye-us-israel-hostage/

★『RT』によると、このフィダン外相の発言は、トルコ国営放送『TRT』が28日に放送したインタビューの中でのものです。

 イスラエルがレバノンの首都ベイルートを爆撃し、ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したことについて語ったフィダン外相は、「パレスチナのガザを越えて広がる中東紛争は、トルコの懸念が現実になったことを示している」として、次のように述べました。

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■【第2弾! 米国防総省がイラクの駐留米軍縮小を発表! ところがその2日後には、イスラエルによるヒズボラのナスララ師暗殺に対する、イランやイランが支援する武装組織による報復に備え、中東の米軍を数千人増強すると発表!】(『米国防総省』、2024年9月27日)

 米国防総省は9月27日、米国主導の連合軍による、イラクでの任務を終了し、1年をかけて、一部の場所から撤退することを明らかにしました。

 その一方で、国防総省は、「連合諸国とイラクは、シリアのISISが、地域にとって依然として重大な脅威であることを認識している」と述べ、米軍がイラクとの2国間安全保障協定にもとづいて、「2026年9月まで、イラクの対ISIS作戦を支援し続ける」として、「明確にしておきたいが、米国はイラクから撤退するわけではない」と強調しています。

※Inherent Resolve Mission in Iraq and Syria Transitioning(U.S.Department of Defense、2024年9月27日)
https://www.defense.gov/News/News-Stories/Article/Article/3920032/inherent-resolve-mission-in-iraq-and-syria-transitioning/

★2001年9月11日の米同時多発テロを契機に、アルカイダとの「テロとの戦い」を始めたブッシュJr.政権は、イラクが「大量破壊兵器」を製造中であると言いがかりをつけて、イラクに対して侵略的な武力行使を行い、フセイン政権を崩壊させました。

 その後、米軍が居座り、破壊され、混乱したイラクで、IS(イスラム国、ISIS)が勢力を増すと、米国は、2014年にIS掃討のためと称して、米主導の連合軍を結成し、イラクに2500人、シリアに900人の米兵を配置しています。シリアは独立主権国家ですが、内乱に乗じて、アサド政権の意思や同意などお構いなしに、米軍を進駐させたのです。

 「IS掃討」は、シリアのアサド政権をも崩壊させ、イラク同様にその石油資源を含めて支配し、イスラエルに対する反対勢力を取りのぞくための弁明に他ならないと思われます。

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■【第3弾! ロシアのラブロフ外相が国連演説で「米国政府はレバノンの通信機器テロに関与している」と追及!】ノルドストリーム爆破をあげ「米国人は明るみに出た事実をもみ消すために、全力を尽くしている」とも指摘! ロシアは、米国への遠慮や配慮を捨てつつある!(『RT』、2024年9月29日)

 9月にレバノンやシリアで起きた、ヒズボラのメンバーらを狙ったとみられる、ポケベルやトランシーバーなどの通信機器を爆発させた無差別テロ事件について、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が国連総会で、米国の関与を追及しました。

 9月29日付のロシア『RT』によると、ラブロフ外相は、9月28日の国連総会での演説で、通信機器を使ったテロに対する国際調査を呼びかけた上で、西側のメディアが、事件の詳細や、爆発した通信機器の準備について報道していること自体が、「程度の差こそあれ、そのテロ攻撃の準備に関するワシントンの関与と、少なくともその認識を示している」と主張しました。

※US knew about Israel’s pager attacks – Lavrov(RT、2024年9月29日)
https://www.rt.com/news/604887-americans-aware-israel-pager-attack/

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■【第4弾! ロシアのラブロフ外相が、国連演説で、西側諸国が核保有国であるロシアを敗北させようとすることは、「自殺的な冒険だ」と指摘!】さらにラブロフ外相は「西側諸国の対ロシア政策の、前例のないレベルの傲慢さと攻撃性は、世界を危険にさらしている」と警告!(『RT』、2024年9月29日)

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、9月28日の国連総会で行った演説で、西側諸国が核保有国であるロシアを敗北させようとすることは、「自殺的な冒険だ」と指摘しました。

 9月29日付のロシア『RT』は、ラブロフ外相が、次のように語ったと報じました。

 「アングロサクソン(米英)の戦略家は、自分達の計画を隠さない。

 彼らが宣言した目標は、ロシアに戦略的な敗北を負わせることだ。今のところ、彼らは非合法なネオナチ・キエフ政権の手で、ロシアを打ち負かすことを期待しているが、彼らはまた、ヨーロッパがこの自殺的な冒険に身を投じる準備もしている。

 私はここで、核保有国と戦おうとすること自体の無意味さや危険性について、話すつもりはない」。

※West on brink of ‘suicidal venture’ – Lavrov(RT、2024年9月29日)
https://www.rt.com/russia/604899-lavrov-nuclear-state-war-suicide/

★昨日のこの『日刊IWJガイド』でお伝えしたように、ロシアは核使用のドクトリンの修正を表明しました。「核保有国である米英仏が加盟するNATOが、ウクライナ紛争に参加すれば、非核保有国の攻撃であっても、核保有国による共同攻撃とみなし、核による報復攻撃を行う」ことを可能とする変更です。

 また、「ミサイルや無人機で国境を越えて集中的な攻撃を受けるという信頼できる情報を得れば、核兵器の使用を検討する可能性がある」とも表明しています。これは、現在、ウクライナ軍がすでに行っているロシア領内へのドローン攻撃などに対しても、核による報復がありうる、という強い「警告」となっています。

※【ウクライナと西側諸国による攻撃のエスカレートに対し、ロシアが核使用のドクトリンを修正!】「核保有国(米英仏)が参加する非核保有国(他のNATO諸国とウクライナ)による侵略は、ロシアに対する共同攻撃とみなす」!「ミサイルや無人航空機の集中的な発射及びそれらの国境越えに関する信頼できる情報を得た後、ロシアは核兵器の使用を検討する可能性がある」!!(『ロイター』、2024年9月30日)(日刊IWJガイド、2024年10月1日)
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■9月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、自民党裏金問題について、2024年4月18日収録の「岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー 第2弾」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

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 9月は、2024年4月18日収録の「岩上安身による神戸学院大学法学部・上脇博之教授インタビュー 第2弾」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

 9月27日に投開票が行われた自民党総裁選挙は、過去最多となる9人が立候補し、1回目の投票ではどの候補者も過半数を獲得できず、1位の高市早苗経済安全保障担当大臣と、2位の石破茂元幹事長との決選投票にもつれ込みました。

 決選投票では、石破茂氏が、新総裁に選出されました。

※はじめに~新たな自民党総裁は、無所属推薦人を集めた石破茂氏! 決戦投票は石破氏と旧安倍派が推したタカ派の高市早苗氏を逆転で破る! 下馬評の高かった小泉進次郎氏は3位、旧岸田派が推した林芳正氏は4位、麻生派が推した河野太郎氏は8位に沈む! 麻生太郎副総裁・派閥の影響力の低下で、石破氏が新総裁に浮上!しかし石破内閣を待ち受けるのは『中国との3年以内の戦争』!?(日刊IWJガイド、2024年9月28日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240928#idx-1

 現職の岸田文雄総理が不出馬を表明した理由は、派閥の裏金問題が表面化して、国民の信用を失ったからです。「表紙」が同じでは、選挙に勝てないとの思惑が、自民党のどこをきっても、顔をのぞかせます。

 「自民党が変わる姿を国民にしっかり示すことが必要。最初の一歩は私が身を引くこと」と述べた岸田総理ですが、裏金に関する自身の責任については棚上げし、「個人的な政治資金の修正はなかった」と繰り返しました。また、裏金疑惑に対する、根本的な対策や、法の厳格化によって禁じるようなことは、一切、行っていません。

 高市早苗経済安全保障担当大臣、小林鷹之氏、林芳正官房長官、小泉進次郎氏、上川陽子外務大臣、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル大臣、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長といった総裁選の候補者9名も、裏金問題の解明には消極的で、「追加調査などは考えていない」と、党内を根本的に浄化しようという候補者は、1人も見当たりませんでした。

 自民党の調査によれば、2018~2022年の間に、派閥の政治資金パーティー券の売り上げを、85人の議員らが政治資金収支報告書に記載せず、総額5億7949万円を裏金化していました。しかし、このような組織的な裏金作りが、自民党の歴史の中で、いつ、どのように始まったのか、詳細は未解明のままです。

 そもそも、岸田総理は刑事告発されているのですから、自民党の看板を掛け替えるために「身を引く」ことだけで済む話ではありません。告発したのは、自民党の政治資金パーティー裏金問題を暴いてきた、神戸学院大学法学部の上脇博之(かみわき ひろし)教授です。

 政治資金オンブズマンの代表でもある上脇教授は、2022年6月12日に開催された「岸田文雄内閣総理大臣就任を祝う会」が、実際は岸田後援会が仕切る政治資金パーティーであリ、1000万円以上の収入を得ていながら、有志による集まりのように偽装していたことを問題視して、岸田総理と後援会代表者らを刑事告発しています。

 「祝う会」の案内状などには、政治資金パーティーであることが明記されておらず、告知義務違反にあたる上に、収支の記載もしていません。このようなことは、事務方が独断でできることではないため、上脇教授は、岸田総理自身が後援会代表者や会計責任者らと共謀した、と分析しています。

 インタビューで上脇教授は、議会制民主主義とは、民意を政治に反映することであり、「裏金、企業献金、政党助成金などのお金の多寡によって、民意を歪める政治制度は根本から改めないといけない」と強く語りました。

 以下、9月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第658号の目次)
◆総理就任を「祝う会」を「政治資金パーティーではない」と言い訳する岸田総理。すでに刑事告発されている身なのだから、国民に説明責任を果たすべき!
◆なぜ、岸田総理は政治資金パーティーを「任意の集まり」に偽装するのか? 法律をすり抜け、税務署に捕捉されない裏金を作り、課税からも逃げている!
◆政治資金パーティーは書面で告知しないと違法! しかし「祝う会」は記載せず!「そんなこと、岸田さんに相談なしに勝手にできることではない」

(第659号の目次)
◆パーティーで1000万円以上を集めた「祝う会」から岸田総理の選挙区支部に寄付のかたちでお金が回る! これは「不記載と虚偽記載」で政治資金規正法違反!
◆上脇教授は「岸田総理を中心に共謀があった」として告発!「亡くなった事務担当者1人の責任にされないように、きちんと捜査してほしい」と訴える!
◆岸田後援会の事実上の代表は岸田総理、選挙区支部の代表も岸田総理! 自分でパーティーを開いて、自分に寄付をする仕組みが、自民党内で長年、確固として出来上がっている!?

(第660号の目次)
◆政治資金パーティーは政治活動費をつくるために開催。支持者はそれを承知で参加し、事前告知や収支報告は必須! それがなければ「闇の集金パーティー」に!
◆民意を歪曲する小選挙区制の下、裏金、企業献金、政党交付金で腐敗した権力は簡単に暴走する! そして、今を「新しい戦前」にしてしまった!
◆富国強兵の明治時代と違い、日本国民は誰も戦争したいと思っていない。それなのに自民党によって「アメリカのために戦争させられる国づくり」が進む!
◆「企業献金も政治資金パーティーも廃止すべき!」と上脇教授。それを続けてきたから裏金がつくられ、自民党は権力の座に居座り続けることができた!

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也)

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