■■■ 日刊IWJガイド・番組表「会計検査院が森友学園に対する国有地売却経緯の検査結果を公表！ 8億円もの値引きについて『十分な根拠が確認できない』と指摘！ さらに、市民団体が近畿財務局長を刑事告発！／参議院本会議での共産党・山下芳生副委員長の質問に対し、安倍総理はコピペで答弁！／自民党にはびこる『女性＝出産マシーン』思想!? 山東昭子議員がナチスに通じる『子供4人以上出産で表彰』発言、党内では子供なし世帯に増税案を検討中」2017.11.23日号～No.1896号～ ■■■
（2017.11.23 8時00分）

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします！

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■＜はじめに＞会計検査院が森友学園に対する国有地売却経緯の検査結果を公表！ 8億円もの値引きについて「十分な根拠が確認できない」と指摘！ さらに、市民団体が近畿財務局長を刑事告発！／参議院本会議での共産党・山下芳生副委員長の質問に対し、安倍総理はコピペで答弁！（林俊成）
┠■【中継番組表】
┠■＜ニュース・フラッシュ！＞（ぎぎまき、林俊成）
┠――【1】自民党にはびこる「女性＝出産マシーン」思想!? 山東昭子議員がナチスに通じる「子供4人以上出産で表彰」発言、党内では子供なし世帯に増税案を検討中
┠――【2】下村博文元文科大臣に、またしても疑惑が発覚！ 政治資金で自著を大量購入し、ベストセラーとして宣伝!?
┠――【3】イオンが全国7千店で成人向け雑誌の販売取り扱いの中止を決定、オリンピックの影響!? 千葉市内「ミニストップ」が先行
┠■＜★岩上安身によるインタビュー報告★＞
＜★昨日の岩上安身インタビュー報告！★＞世界で注目集まるスイス流「ダイレクトデモクラシー」！ イタリア「五つ星運動」リーダー・リカルド・フラカーロ下院議員来日直前プレ企画！コーディネーター・佐々木重人氏に岩上安身がインタビュー！（原佑介）
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＜はじめに＞会計検査院が森友学園に対する国有地売却経緯の検査結果を公表！8億円もの値引きについて「十分な根拠が確認できない」と指摘！さらに、市民団体が近畿財務局長を刑事告発！／参議院本会議での共産党・山下芳生副委員長の質問に対し、安倍総理はコピペで答弁！
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　おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。

　昨日は参議院本会議が開かれ、日本共産党の山下芳生副委員長が質問に立ちました。

　山下副委員長は最初に、森友学園問題について追及。森友学園への土地取引の際に、約8億2千万円もの値引きがおこなわれたことについて、次のように述べました。

　「大幅値下げの背景に、安倍昭恵氏の存在があったという疑いは、いよいよ強くなりました。

　総理は、『妻は騙された』と言っていますが、園児に教育勅語を暗唱させていた幼稚園を素晴らしいと絶賛し、小学校建設予定地を籠池氏と一緒に視察するなど、一連の過程に積極的にかかわっていたのが昭恵氏ではありませんか。

　籠池氏も、『昭恵氏の名誉校長就任で神風が吹き、大幅値下げが実現したと国会で証言しました。真相究明のためには、安倍昭恵氏に国会に来ていただき、真実を語ってもらう必要があると思いますが、総理の見解を求めます」

　安倍総理は「現在捜査が行われており、捜査の場およびその後の司法の場で明らかになっていく」と述べ、閉会中審査や討論会でていねいに説明しているとし、昭恵氏の証人喚問については、「国会においてお決めいただく」というお決まりのセリフを述べ、応じませんでした。

　森友学園への国有地売却に関して検査をしていた会計検査院は昨日、8億2千万円の値引きの理由とされた地中のごみの量について、「十分な根拠が確認できない」という見解をまとめ、国会に報告し、公表しました。

・学校法人森友学園に対する国有地の売却等に関する会計検査の結果についての報告書（要旨）

http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/29/pdf/291122_youshi_1.pdf

・森友問題、土地８億円値引き「根拠不十分」　検査院見解（朝日新聞、2017年11月21日）
http://www.asahi.com/articles/ASKCP44DZKCPUTIL02Y.html

　報告書では、値引きの根拠となった廃棄物混合土について、「3.8メートルの深度において確認したとしていることの裏付けは確認することができなかった」とし、廃棄物混合土が確認されたという試掘の結果も、5か所のうち1か所だけだったにも関わらず、その結果を敷地面積4887平方メートルに一律に適用した事について、「この算定方法は十分な根拠が確認できないものとなっている」などと指摘。

　「国有地の売却等に関し、合規性、経済性等の面から、必ずしも適切とは認められない事態や、より慎重な調査検討が必要であったと認められる事態等が見受けられた」としています。

　そして昨日午前、「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」の有志、醍醐聰・東京大学名誉教授らが、美並義人（みなみ・よしと）財務省近畿財務局長を、国有地の値引きにより国に損害を与えたとして、背任容疑で刑事告発しました。

　醍醐氏は会見で、「仮に地中に廃材があったとして、それが瑕疵になるのかということを問題視しています」と説明。埋設物が瑕疵にあたるかどうかは、埋設物の性状によるという判例が出ていることを紹介し、森友学園の建設予定地に埋まっている埋設物は、校舎建設工事の障害になるはずがなく、「瑕疵として、国が値引きをして補てんしないといけないようなものでは到底あり得ないものです」とし、刑事告発の理由を語りました。

　そして醍醐氏は、埋設物が瑕疵にあたるかどうかの判断は、「ごみ撤去費用の算定の仕方がどうとか、ごみ混入率が何％かとか、そういうもの以前の話」であり、会計検査院は、「問題の核心からそれたところで、角をつつくような議論をしてしまったと考えており、このような検査報告でことが終わるとは、私どもは一切考えておりません」と述べました。

　こちらの会見は、本日19時30分から【Ch4】で配信します。

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【録画配信・Ch4】19：00～「『森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会』有志による近畿財務局長（売買契約締結当時）美並義人氏を被告発人とする刑事告発状（背任罪）提出に関する記者会見」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
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　安倍総理による「国家の私物化」の象徴である、森友・加計学園問題の幕引きを許すわけにはいきません。

　明日18時から、加計学園問題を市民の立場から追及してきた黒川敦彦氏に、岩上さんがインタビューをおこないます。

　黒川氏は10月の衆院選で、安倍総理の地元・山口4区から出馬しました。無所属候補が現職の総理大臣に挑むという、無謀とも思える挑戦をおこなったのはなぜなのか。インタビューでは、選挙戦についても、お話をうかがう予定です。

　なお、昨日の日刊ガイドでは、黒川氏へのインタビュー日時を「2017年12月24日」と誤って記載してしまいました。正しくは「2017年11月24日」です。お詫びして訂正いたします。

　さて、昨日の国会では、北朝鮮問題についても質問がありました。

　共産党の山下副委員長は北朝鮮問題について、北朝鮮の核ミサイル開発は断じて許されないが、「破滅をもたらす戦争だけは絶対に引き起こしてはなりません」とし、安倍総理がトランプ大統領との会談の後で、「全ての選択肢がテーブルの上にあるとのトランプ大統領の立場を一貫して支持する」と表明したことをあげ、「対話による解決を求める中国と韓国、さらに同じ姿勢を示すドイツやフランスなどと比べ、安倍政権の立場は異常なものと言わねばなりません」と批判。

　「制裁強化と一体に、対話による平和的解決を図ることこそ、唯一の解決策です。そのために日本政府が積極的な役割を果たすべきではありませんか」と追及しました。

　安倍総理は、「まず指摘したいのは挑発をおこなっているのは北朝鮮のほうであり、世界の脅威となっているのは北朝鮮であります」「非核化に向けた対話を拒否しているのは北朝鮮です」とし、次のように述べました。

　「北朝鮮に政策を変えさせるため、あらゆる手段を使って北朝鮮に対する圧力を最大限にし、北朝鮮のほうから対話を求めてくる状況にすることが必要です」

　安倍総理のこの言い回しは、21日の衆議院本会議で、共産党の志位和夫委員長に対する回答とほとんど変わりません。安倍総理は国会や議会制民主主義を愚弄しています。

　山下副委員長は、次のようにツイートしました。

　「参院で代表質問に立ちました。何を聞いても安倍首相の答弁は昨日の志位委員長への答弁と一言一句ほとんど同じ。コピペ&ため息の首相でした。」

・山下芳生議員のツイート（2017年11月22日）
https://twitter.com/jcpyamashita/status/933176080340369410

　安倍総理の振る舞いは、一国の総理大臣としてあまりに見苦しいものです。議会での議論を拒否するのであれば、総理の資格はありません。

　さらに、自民党が野党との議論から逃げようとする姿勢が鮮明になっています。今月27日、28日に開かれる衆議院予算委員会の質問時間について、与野党の割合が「与党5対野党9」となることが決まったようです。今月15日の文部科学委員会の質問時間比率（1対2）から、さらに野党の時間が削減されました。

・衆院予算委の質問時間割合「5対9」で合意（共同通信、2017年11月22日）
https://this.kiji.is/305980819414533217

　日本の議会制民主主義は危機に瀕していると言わざるを得ません。危機的な状況ですが、だからこそIWJは、今後も精一杯報道してまいります。

　民主主義の基礎となるのは情報です。国民に正確な情報が行き渡ること。そのために報道と言論の自由は絶対に不可欠であり、国民自らが与えられた情報をうのみにする受動的な姿勢から、自ら本当の情報をコストと手間をかけても見つけ出そうという姿勢が必要です。

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◆中継番組表◆

＊＊2017.11.23 Thu.＊＊

　あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】13：30～「イラク報告＆緊急座談会『紛争現場から考えるー改憲よりもやるべきこと』」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

　「『11/23 イラク報告＆緊急座談会』実行委員会」主催のイベントを中継します。
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【録画配信・Ch6】18：00～「超党派で『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6

　11月21日収録の、超党派で「準強姦事件逮捕状執行停止問題」を検証する会の模様を録画配信します。
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【タイムリー再配信 75・Ch5】21：00～「TPP違憲訴訟の控訴審が突然の『結審』！弁護団は『裁判所の歴史的汚点だ』と猛批判〜日本も『アグリビジネス支配』へ！TPP違憲訴訟の会が『種子法廃止』無効求め行政訴訟を提起へ ―講師：食政策センタービジョン21代表・安田節子氏」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

　11月8日に収録した、TPP交渉差止・違憲訴訟 控訴審 第1回口頭弁論期日後の報告集会と講演会の模様を再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404757

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◆中継番組表◆

＊＊2017.11.24 Fri.＊＊

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】18：00～「岩上安身による『今治加計獣医学部問題を考える会』共同代表・黒川敦彦氏インタビュー」
YouTube視聴URL： https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL： http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

　岩上安身が「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表・黒川敦彦氏へインタビューします。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18：30～「再稼働反対！首相官邸前抗議」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
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【IWJ_TOKYO8】18：00～「原発反対八王子行動」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「やはり心配はしている」――40年超むかえる老朽原発・東海第2の延長申請に原子力規制委・更田豊志委員長が懸念〜「運転停止から10年のブランクは深刻」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405999

「緊急事態条項の存在は理解」しつつも「改憲の論点になれば議論していく」―― 自民党は公約に緊急事態条項を明記しているのに「論点」にしないのか!?～民進党・大塚耕平代表記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405902

立憲民主党が初の憲法調査会を開会！ 9条への自衛隊明記には反対！「憲法に自衛隊を明記しないことに意味がある」長谷部恭男早大教授がレクチャー～立憲民主党 第一回 憲法調査会
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/405945

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＜★昨日の岩上安身インタビュー報告！★＞世界で注目集まるスイス流「ダイレクトデモクラシー」！ イタリア「五つ星運動」リーダー・リカルド・フラカーロ下院議員来日直前プレ企画！コーディネーター・佐々木重人氏に岩上安身がインタビュー！
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　昨日は岩上さんが「山田正彦の炉端政治塾」の塾生である佐々木重人氏にインタビューしました。

　イタリアの超人気コメディアン・ベッペ＝グリッロ氏が設立し、たちまち第二党まで駆け上がった市民政党「五つ星運動」。同党は、「大事な法案は国民が直接投票によって決めよう」と、住民投票の条例づくり運動からスタートした政党です。

　その中心人物であるリカルド・フラカーロ下院議員が今月末に来日し、講演などを行いますが、これをコーディネートしているのが佐々木氏です。昨日は来日直前のプレ企画としてインタビューの場を設けさせていただきました。

　日本では「ポピュリズム政党」と報じられる「五つ星」ですが、実態は違うようです。佐々木氏は「五つ星運動は、ベースの理念がしっかりしている、大衆に根ざした政治だ」と反論します。

　EU経済危機で経済低迷が続くイタリアで、現マリオ・モンティ政権の経済改革は雇用不安や増税を招いていますが、そんな中、「五つ星」は大衆の不満に耳を傾け、現状への不満を高めたイタリア国民の中・下流層から急速に支持を集めています。

　「五つ星運動は、『右でも左でもなく前へ』と言っています。まるで立憲民主党の枝野さんの言葉のようです。彼らの『前へ』というのがダイレクトデモクラシー（直接民主制）のことです。グローバリゼーションに対抗するにはダイレクトデモクラシーが有効だという認識が広がっているように思います」

　佐々木氏はこう述べ、自ら取材したスイスの国民投票の様子を、自らが撮影・編集した動画を紹介。スイスは、ダイレクトデモクラシーの先駆けとしても知られる国で、佐々木氏によると、五つ星運動は「スイスのような直接民主制を憲法に盛り込んだら我々は目的を達成したので消える」と宣言するほど、スイスのダイレクトデモクラシーを理想としているというのです。

　もちろん、デモクラシーそのものに固定した到達点はありません。五つ星運動の参加者らは、今度はダイレクトデモクラシーの担い手として、不断の活動をしてゆく、というのです。

　軍隊の在り方やベーシックインカムなど、国民の生活の根底や国家の方向性を、国民がしっかりと議論し、提案し、投票して決めるのがスイス流のダイレクトデモクラシー。政治に国民の意思が反映されているとは言い難いのが現状の日本ですが、スイスのダイレクトデモクラシーから学ぶところがたくさんありそうです。

　11月28日（火）には参議院議員会館で、リカルド・フラカーロ下院議員の講演会が行われます。IWJも中継しますが、300名まで入れる会場ですので、ぜひ皆さんも会場に足を運んでみてはいかがでしょうか？ 昨日のインタビューを見逃した方は、近日中にアップするアーカイブをご覧ください。また、岩上さんによるリカルド・フラカーロ議員への単独インタビューも、行われる予定です。今、調整中ですので、日時は追ってお知らせいたします！

　それでは今日も1日、IWJをよろしくお願いします！

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20171123

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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