日刊IWJガイド 2014.11.5日号 ~No.784号~


■■■ 日刊IWJガイド 2014.11.5日号 ~No.784号~ ■■■
(2014.11.5 8時00分)

おはようございます。IWJ原です。三連休、いかがお過ごしでしたでしょうか。僕も月曜日に、約半月ぶりに休みをとりましたが、10月は期末で忙しかったので、まぁグダグダと一日過ごしました。景気もアレですし、あまり出かける気もおきませんね。

もちろん、グダグダは休日のプライベートだけの話で、我々IWJは、期末を乗り切ったからといっておちおちしてはいられません。むしろ真夏のお祭り野郎のようなテンションが求められている時期とも言えます。

ユーストリームアーカイブ保存再アップ対策本部は、保存こそ無事、終わりましたが、肝心の再アップはまだこれからです。

この三連休、今後の方針を検討していた岩上さんは、昨日、内部向けに今後の方針を発表。たくさんの臨時スタッフを抱えてきた、この一ヶ月間の体制を維持して、一気に畳み掛けていくことを我々に明らかにしました。

たくさんの人手を確保できている状態は、非常に頼もしいのですが、同時に、人件費がかかることでもあります。期末決算を終えた、とはいえ、正確な収支がわかるのは年末で、見通しが立ったわけではありませんが、「正確な数字が出そろうまで判断を待っていたら、経営判断を誤る」と、岩上さんは言い、ここは、「攻め」に出る、と断言します。

アーカイブ消滅の危機に駆けつけてくださった臨時スタッフの皆さんに今しばらくご協力いただいて、ここでなるべく短期決戦で、再アップも、カタを付けてしまおうという算段です。同時に、テキストのアーカイブの充実も思いきって前へ進めます。

なるべく短期間、といっても、保存作業のように一ヶ月では終わることは考えられません。最短でも3ヶ月くらいかかるのではないか、とみられています。長くなればなるほど、財源が乏しくなり、苦しくなります。これは本当に賭けです。

正直、11月以降、ご寄付やカンパをどのくらいいただけるのかもわかりません。普通に考えれば、月が変わり、保存が終わったと聞いたら、ご支援してくださる方々も、勢いが削がれて大幅にご支援はダウンするのではないかと思われます。

しかし、会員さんにはIWJのコンテンツを不自由なくご覧になっていただかなければ、約束を違えることになってしまいます。すべては突然のUstreamアーカイブ削除問題から始まった災難ではありますが、嘆いてばかりはいられませんので、我々も気を緩めることなくひた走りますから、皆さま、どうか引き続き、IWJをお支えください。

HPに年間1400万件のアクセスがありながら、会員数5000を行ったり来たりでは、あまりに寂しいので・・・何卒、ご支援、よろしくお願いします。

IWJ会員登録はこちら http://iwj.co.jp/join/

寄付・カンパのお願い http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

さて、本日は、岩上さんが「Newsザップ」という、午後12時からBSスカパーで生放送される国際ニュース番組にゲスト出演します。10月から始まったばかりですが、かなりのガチンコ番組のようです。
http://www.bs-sptv.com/zap/

「Newsザップ」は、「CNN」 「BBC」 「日経CNBC」 チャンネルをザッピングしながら 海外のニュースを軸に世界情勢と株価をリアルタイムで伝えるというコンセプトのニュース番組です。今日は、オバマ大統領が、エボラ出血熱と並べて「ロシアは人類の脅威だ」と言ったことや、熱戦を繰り広げる沖縄知事選挙の情勢、麻布十番にある有名な「たいやき屋」について岩上さんがお話する予定です。

沖縄知事選をめぐり、喜納昌吉候補は「民主党も除名されたし、私が辺野古担当をして、あなたの副知事にしてくれるなら、(僕が)降りてもいいですよと言ったんですけどね」と発言し、波紋を呼んでいます。また、公約で「日・米・中・露・韓国・北朝鮮部隊を含む、初の国連軍を常駐させる」と掲げています。ちょっと「?」な言動が目立ちますが、このあたりにも岩上さんは言及すると思います。

※2014/10/31 【岩上安身のツイ録】「あなたの副知事にしてくれるなら、僕が降りてもいいですよ」 ―チャンネル桜に出演した喜納昌吉候補が発言
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/200195

「Newsザップ」は3時間という長尺ですが、スカパー出演はあまりないことですので、スカパー契約している皆さんは、ぜひ、ご覧になってみてください。

昨日は、岩上さんはテレビ朝日「モーニングバード!」に出演しました。米国で、末期癌患者が医者から処方された薬物を使い、自らの意思で「安楽死」したことを受け、尊厳死、安楽死に関する話題が取り上げられました。

岩上さんはテレビで、父親を看取った経験について話していました。

出演後、岩上さんは、twitterで「自発的呼吸ができなくなっている、とはいえ、温かく、呼吸もし、心臓も動いている。なのに、『もう死んでいるのと同じです』と医師に言われた時のショック。結局、家族が生死の境を決めなくてはならない。その心の負担の大きさは並大抵のものではない」として、「自然死以外の死は、どんな美名で飾ろうとも、自殺か殺人に他ならない」と指摘。時間をかけた厳格な議論が必要だと結びました。

ツイ録でまとめましたので、ぜひ、お目通しください。

※【岩上安身のツイ録】安楽死をめぐる日本の政治家の思惑~「死の自己決定権」の美名のもと、寝たきり老人殺しが進みかねない
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/202793
(後半へ続く)…

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

**2014.11.5 Wed.**

【Ch3】10:30~「第36回 原子力規制委員会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※「特定核燃料物質の運搬の取決めに関する規則及び核燃料物質等の工場又は事業所の外における運搬に関する規則の一部を改正する規則(案)に対する意見募集について」、「原子力発電所の新規制基準適合性審査の状況について」の2つの議題が予定されている

【Ch4】12:45~「緊急院内集会『下げるな!生活保護の住宅扶助基準と冬季加算 上げろ!生活扶助基準』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※自立生活サポートセンターもやい理事であり、住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人でもある稲葉剛氏が司会を務める。また、上原紀美子氏(久留米大学教授)が「低所得者の生活を直撃する物価上昇」というタイトルで講演を行なう

~関連記事~
・2014/09/15 安倍政権が進める「生活扶助引き下げ」と「冬季加算引き下げ」に専門家らが警鐘 「命の最終ラインを崩壊させる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169134

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会の田中俊一委員長による定例会見

【Ch2】15:00~「原子力安全改革プラン進捗報告 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※姉川尚史氏(原子力改革特別タスクフォース事務局長)が会見に出席。2014年度第2四半期の原子力安全改革プラン進捗報告が行なわれる

【録画配信・Ch5】19:00~「高江音楽祭 東京篇vol.3」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※国立地球屋で行われた、「高江音楽祭 東京篇vol.3」。おちょこ氏、外山明氏、石原岳氏、テニスコーツ氏らが登場

…(前半の続き)
さて、本日は、緊急院内集会「下げるな! 生活保護の住宅扶助基準と冬季加算 上げろ! 生活扶助基準」や原子力規制委員会・田中俊一委員長会見などの模様を中継します。中継本数は少ないですが、どちらも要注目です。

9月15日、IWJが取材・中継した院内集会で、生活保護の専門家・花園大学の吉永純教授は、「生活保護は既に2回引き下げられ、来年にも引き下げが決まっている。住宅扶助基準・冬季加算の他、母子加算や医療扶助の引き下げの検討に登っている事態だ。ここで何とか食い止めたい。止められなければ命の最終ラインの崩壊を招く」と強い危機感をあらわしました。本日の中継と合わせてご覧ください。

※2014/09/15 安倍政権が進める「生活扶助引き下げ」と「冬季加算引き下げ」に専門家らが警鐘 「命の最終ラインを崩壊させる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169134

また、田中俊一規制委員長会見では、やはり川内原発再稼働の進捗状況に関する質問が飛ぶと思われます。

IWJは現在、川内原発再稼働で揺れる鹿児島に新人・細井記者を派遣し、取材にあたっています。川内原発を「かわうち原発」と読んでしまうような大臣が鹿児島入りし、再稼働の準備は着々と進んでいっています。確かに難しい読み方ですが、この時期に正しく「せんだい原発」と読めないような大臣に、果たして再稼働を任せていいのでしょうか。SMバーの領収書を国民につけ回していた人が、「事故が起きたら政府が責任を持つ」と言っても、そりゃまたしても国民につけを回すだけのことでしょ、と突っ込みたくなるのは当然のことではないでしょうか。この場面は、我々日本人みんなが問われているのだと思います。

鹿児島から何かあり次第Ust中継していきますので、IWJ鹿児島チェンネルを常にチェックするようお願いします。

昨日は、一週間のIWJの動きを振り返るメルマガ「IWJウィークリー」最新号を発行しました。今週号も、前双葉町長・井戸川克隆氏インタビューや孫崎享氏インタビューなど、盛りだくさんの内容です。他にも川内原発の火山問題、そしてフリージャーナリストたちの「秘密保護法違憲訴訟」の代理弁護人を務める山下幸夫弁護士インタビューなど、今こそ注目すべき中身となっております。

また、今週のIWJウィークリーでは、今回の「ユーストリームアーカイブ保存・再アップ対策本部」にご寄付・カンパを寄せてくださった方々からのメッセージを、ご本人の了解を得たうえで掲載しています。

皆さん、やはり安倍政権に対する危機感を抱かれているようです。

「(安倍政権は)日本という国を全体主義(ファシズム)の国にしようとしています。そしてその国のあり方は、安倍晋三の頭の中のおとぎ話の国」「第二次安倍政権の傍若無人ぶりと、本来の使命を捨てたかのようなマスコミの政府寄りの報道にフラストレーションがたまっていた時に、IWJさんの存在を知り」危機感を抱くと同時に、「独立して報道するIWJの重要性は本当にますます増加していると思います」というメッセージもいただき、責任感を新たにしました。

全力でがんばりたいと思います。会員の皆さんはお手元に届いたと思いますが、お見逃しの方がいらっしゃいましたら、メールボックスをご確認し、「IWJウィークリー」をぜひ、お読みください。

昨日は、11月2日に行った「岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー第2弾」の記事をアップしました。

孫崎享著『戦後史の正体』など「戦後再発見双書」を手がけた編集者の矢部宏治氏の新著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』。本書で重要視されているのが、国連の「敵国条項」の存在です。

国連憲章では、第2次世界大戦で枢軸国側に立って戦った日本やドイツ、イタリアなどの7カ国が、「敵国条項」の対象国であるとされています。しかし、日本以外の国は、政変や善隣外交(旧西ドイツによる東方外交など)によって、事実上、「敵国条項」対象国の地位を脱していきました。あらゆる国際協定の上位に位置する国連憲章において、日本はいまだ、国際社会の「敵国」であるとされているのです。

そんな「敵国」・日本で、隣国を口汚く罵るヘイトスピーチが横行し、河野談話の見直しなど歴史修正主義の勢いが強まり、さらには「核武装論」などが公然と唱えられると、米国をはじめとする国際社会は、日本の軍国主義化と再軍備を警戒するのではないか、そして、日本に在日米軍が存在するのは、そうした潜在的「敵国」である日本を、内側から封じ込めるためではないのか――。矢部氏は指摘します。

第1弾とともに、是非ご覧ください。

※2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181723

※2014/11/02 国際社会の「敵国」であることを自ら望む日本の病~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー第2弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/201949

矢部さんの本と同時に読んでいただきたいのが『前夜』です。矢部さんの本では、自民党の改憲草案がどんなにひどいものかが詳しくは述べられていません。また、政府が憲法の制限化にある「立憲主義」や、日本国憲法に何が書かれているかも、本筋ではないので省かれています。そうした部分は『前夜』が補っていますので、両方、合わせてお読みください。

衆議院の年内解散が取りざたされていますが、本当にそんなことになって、安倍総理の目論見通りに衆参で3分の2を超える議席を獲得すると、自民党の改憲草案がもう通ってしまうのです。そうなれば悪夢です。国際社会からみたら、日本は、戦前の軍国主義的天皇制ファシズムが復活したのと同じこと。「敵国条項」の発動要件を満たすことになってしまうでしょう。「敵国」の人権は認められていない。また、「敵国」を相手に戦争を起こすことは違法ではない。国連憲章に書かれていることです。おそろしい話です。

ぜひ、あわせて『前夜』もお読みください。

『前夜』購入ページはこちら
http://iwj.co.jp/shop/goods/item.php?ID=BKZY01

昨日は他にも次の記事をアップしました。ご覧ください。

※2014/10/30 藤井浩人・美濃加茂市長の「潔白を確信した」郷原弁護士が公判中の事件に見え隠れする検察の「ヤミ司法取引」疑惑を語る
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/197244

※テキストUP 10/29 元内閣広報室審議官・下村健一氏が福島原発事故当時の官邸の緊迫した状況を振り返る~第5回チバレイ・ウガヤの言論ギグ!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/194094
権威ある原発専門家3人は「ただ地蔵のように並んで座っていた」

※テキストUP 10/31 鹿児島県議会による川内原発再稼働「同意」阻止へ~再稼働反対! 首相官邸前抗議
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/200236
「川内原発再稼働では、誰一人責任をとるつもりがないのが非常に腹が立つ。日本は本当に近代国家か」

臨時国会でバタバタし、11月も非常に大変な月になると思いますが、ここでみなさまに、大切なお知らせがあります。

日頃お世話になっているみなさまへ、感謝の気持を込めて、毎年IWJが主催しているイベント「饗宴」を、今年は、12月21日(日)に開催することが決定しました。

今年で5回目の開催となります。こちら、詳細が決まり次第、随時お伝えさせていただきます。多くの方に会場でお会いすること、岩上さんとスタッフ一同で、楽しみにお待ちしております。IWJ48のメンバーと握手していってくださいね。過去の饗宴はDVDとして販売しておりますので、宜しければそちらもご覧ください。

IWJ物販ページはこちら。IWJグッズを購入して、身につけていただいたりすることも、IWJの活動の応援になります。どうぞ、皆様、よろしくお願いします。
http://iwj.co.jp/shop/goods/main.html

それでは本日も1日、IWJをよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

岩上安身サポーターズクラブ事務局

公式サイト 【 http://iwj.co.jp/