【献本御礼】サスキア・サッセン著、伊藤茂翻訳『グローバル資本主義と〈放逐〉の論理―不可視化されゆく人々と空間』(明石書店)

 明石書店様から『グローバル資本主義と〈放逐〉の論理―不可視化されゆく人々と空間』をご恵贈いただきました。

サスキア サッセン (著), Saskia Sassen (著), 伊藤 茂 (翻訳)
グローバル資本主義と〈放逐〉の論理―不可視化されゆく人々と空間
明石書店 2017/4/22

 本書は『グローバル・シティ―ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む』(筑摩書房)の著者としても知られるグローバリゼーション研究の第一人者、サスキア・サッセンによる、Expulsions: Brutality and Complexity in the Global Economy (Harvard University Press 2014)の全訳です。

 著者は現在進行している格差、難民、環境破壊が世界的な規模で拡大している背景には、人・モノ・場を社会システムから「放逐(expulsion)」(その場所や追い払うこと)する新たな論理が出現しているとし、それは、西欧諸国や旧共産圏、共産主義といった政治体制の違いや、経済や環境といった枠組みを問わず、共通した力学としてあらゆる場で働いているという仮説を提示しています。

 原書刊行後には欧州連合(EU)からのイギリス脱退やトランプ大統領誕生という多くの人々を驚愕させる出来事も起こりました。

 本書においては、新たな段階に入った高度資本主義の支配的論理、現代社会の潮流をわかりやすくするために、極端な事例に焦点を当てていますが、現在の各国政治情勢の混乱について熟思するうえでも示唆に富む課題の提示がされています。

◇◇◇ 関連記事 ◇◇◇

◆ 書籍広告出稿のお願い ◆

IWJでは書籍広告を募集しております。

下記の通り、「戦後史の正体」「日米地位協定入門」は、IWJサイトの広告をきっかけに、増刷を重ね、ベストセラーに羽ばたきました。

広告掲載の媒体としましては、月間のべ20万人の訪問者数を誇るトップページをはじめ、ユニークユーザ1万人超えるUstreamの各チャンネルの待機画面、購読者数約一万人のメールマガジン「日刊IWJガイド」など、様々な機会を用意しております。

詳細はこちらを御覧ください。→ 協賛・広告掲載のお願い

上記掲載の媒体以外でも、ご相談・ご要望に応じ、柔軟に対応させていただきます。また、いくつかの媒体を複合的に組み合わせたプランにも対応可能です。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

問い合わせ先 office@iwj.co.jp

◆◆◆ 弊社書籍広告実績 ◆◆◆

タイトル 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」 (「戦後再発見」双書2)
著者 前泊 博盛
実施期間 2013年3月~
サービス内容 TOPページバナー及び、特集ページ作成等
発行部数 3刷5万部
第一弾の『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)』は9刷22万部
Amazonランキング 社会・政治 > 外交・国際関係 > エリアスタディ > アメリカで1位(2013/10/04現在)
同シリーズの第一弾である『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)』は
歴史・地理 > 日本史 > 昭和・平成で2位

Comments are closed.