ＮＨＫ出版様から『中東から世界が崩れる　イランの復活、サウジアラビアの変貌』をご恵贈いただきました。

高橋和夫著
『中東から世界が崩れる　イランの復活、サウジアラビアの変貌』
ＮＨＫ出版 2016.6.11

　かつて「悪の枢軸」と名指しされるも、現在では急速にアメリカとの距離を縮めるイラン。それに対して強い焦りを覚え、新しいリーダーの下で強権的にふるまうサウジアラビア。この両国の国交が断絶したことが、2016年1月に報じられました。

　国交断絶の理由は何か？　新たな戦争は起きうるのか？　ISやシリア内戦への影響はどのようなものなのか？　中東情勢では第一人者である著者の高橋和夫氏が、国際政治を揺るがす震源地の深層をわかりやすく解説しています。

　中東を発端とする様々な問題は、国際社会に多くの課題を突きつけ、ブラック・ホールのように世界全体を吸い込んでしまうと、著者は表現しています。このブラック・ホールという闇に少しでも光を当てて、勇気ある読者を案内するのが本書の狙いとのこと。このまま放置したままでは、知らぬうちに日本が飲み込まれてしまう可能性もあると、著者は警鐘を鳴らしています。

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