【献本御礼】矢部宏治著、須田慎太郎写真『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』(小学館)

 サピオ編集部柏原様から『戦争をしない国』をご恵贈いただきました。

 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』の著者・矢部宏治氏の新著です。「平和国家・日本」関して最も深い思索をめぐらしてこられた今上天皇によるメッセージを、写真家須田慎太郎氏の美しい写真とともに紹介されています。

矢部宏治 著、須田慎太郎 写真
『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』
小学館、2015.7

 著者は、平成27年元日の明仁天皇による「新年の感想」を引用し、歴史をさかのぼり、事実にもとづいた議論をすることが重要であると訴えています。

 「本年は終戦から70年という節目の年となります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、いま、極めて大切なことだと思っています」。-平成27年〔2015年〕1月1日/新年の感想」

 著者は、明仁天皇がとくに「満州事変」という固有名詞を出していることに注目し、その具体的な歴史について、「海外に駐留する軍隊が、本国の指令を聞かずに暴走し、勝手な謀略をめぐらして、海外の広大な領土を占領したという出来事です」と、わかりやすく解説しています。

 その上で、「軍部が勝手な暴走を始めたときに、本当はそれにどうブレーキをかけるべきだったのか。その問題をまさにいま、私たちは考える必要があるのです」と、主張しています。

 また、付録「世界はなぜ、戦争を止められないのか」では、日本というひとつの国の中に「あらゆる軍事力を放棄した憲法9条2項」と「日本から自由に出撃して戦争する在日米軍」という巨大な矛盾を生み出したのか、その理由についても詳しく解説しています。

◇◇◇ 関連記事 ◇◇◇

2015/05/27 安倍政権の暴走と徹底的に闘う決意「戦争しない国、日本の歴史が終わってしまう」――「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」記者会見

2015/05/03 「憲法が本当に危ない、崖っぷち」――危機感を募らせた市民、約3万人が集結~平和といのちと人権を!5・3憲法集会 ~ 戦争・原発・貧困・差別を許さない

【特集】戦争の代償と歴史認識

 

◆ 書籍広告出稿のお願い ◆

IWJでは書籍広告を募集しております。

下記の通り、「戦後史の正体」「日米地位協定入門」は、IWJサイトの広告をきっかけに、増刷を重ね、ベストセラーに羽ばたきました。

広告掲載の媒体としましては、月間のべ20万人の訪問者数を誇るトップページをはじめ、ユニークユーザ1万人超えるUstreamの各チャンネルの待機画面、購読者数約一万人のメールマガジン「日刊IWJガイド」など、様々な機会を用意しております。

詳細はこちらを御覧ください。→ 協賛・広告掲載のお願い

上記掲載の媒体以外でも、ご相談・ご要望に応じ、柔軟に対応させていただきます。また、いくつかの媒体を複合的に組み合わせたプランにも対応可能です。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

問い合わせ先 office@iwj.co.jp

 
◆◆◆ 弊社書籍広告実績 ◆◆◆

タイトル 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」 (「戦後再発見」双書2)
著者 前泊 博盛
実施期間 2013年3月~
サービス内容 TOPページバナー及び、特集ページ作成等
発行部数 3刷5万部
第一弾の『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)』は9刷22万部
Amazonランキング 社会・政治 > 外交・国際関係 > エリアスタディ > アメリカで1位(2013/10/04現在)
同シリーズの第一弾である『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)』は
歴史・地理 > 日本史 > 昭和・平成で2位

Comments are closed.