両県の県境となる千歳川を挟んで隣接する、神奈川県湯河原町と静岡県熱海市泉地区の市民有志が立ち上げた「湯河原・泉の会」が主催した、市民手作りのアピールウォークが7月19日午後2時から催された。JR湯河原町を出発した約60名(主催者発表)の近隣市民有志は、温泉の町湯河原町内を、約一時間半かけて一周した。
元来、保守色の強い地域ながら、コーラーを務めた中尾榮子さん(呼びかけ人の一人)は淑やかな浴衣姿でSEALDsのコールなども交え、リズム隊には湯河原在住のミュージシャン巻上公一さん、横断幕を掲げた同じく陶芸作家の西川聡さん、美佳さんご夫妻の姿もあり、沿道の声援や拍手にも迎えられつつ、小規模ながら終始なごやかなアピールウォークとなった。
呼びかけ人の一人である松藤哲さんは「漠然と予想していた人数の倍ぐらいの皆さんが集まってくれた。これは、普通の市民がここのところの社会情勢を見ながら、普通に考え、感じたことの結果だと思う」と語った。
同じく西原仁さんは「つい最近まで駅前で飲食店をやっていたが、もっと皆に迷惑がられるのではないかと予想していた。しかし、顔見知りはおおむね笑顔を向けてくれた。ケシ粒みたいに小さな行動かも知れないが、こういうものが日本全体の気持ちを変えていくことにつながる」と、言葉に決意を込めた。
「湯河原・泉の会」は、今年7月4日には慶應義塾大学の小林節名誉教授を招き、参加自由の勉強会なども開催している。また同会は代表を置いていないので、お問い合わせは以下のHPより。
次回アピールウォークは、7月26日(日)午後2時を予定している。
(取材:参加者有志、記事構成:IWJテキストスタッフ出口大、写真:村田知章氏)