みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.44 因果応報 自治体議員 中川賢俊さん

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 新聞やTVでも、安倍自民党の狙いが改憲であることに、全く触れていなかったわけではない。なのに選挙の結果は、自民党の圧勝。ということは、国民の大半が壊憲を受け入れているのか、そうでなければ相当の阿呆だということになる。

 「国民が騙された。自民党は卑怯だ」と非難するのは簡単だが、それでは問題はいっこうに解決しそうもない。本当の課題は、私たちの中にあるのではと思えてくる。

 メディアも、教育も、地方議会も、大半は中央政府に牛耳られている。

 それでもまだ頑張っている人たちが、各界にいる。メディア界に、IWJがあるようにだ。しかしそれでも、私の目には少数派にしか見えない。それぞれの世界で孤軍奮闘している。つまりほとんど孤立している。

 ここをどうにかすることが、突破口の一つだと思える。

 もうひとつの突破口は、教育だ。つまりは、知ること、考えること、話すことだ。

 教育の重要性は、私たちより政府の方が何倍も熟知しているようだ。

 既に教育基本法は10年前に改悪され、教育委員会制度も骨抜きにされてしまった。

 こうして政府は着々と壊憲の準備を進めている。

 私たちは当面の一大事に掛かりっきりになることはしばらくやめて、国民投票のXデーまでの時間を最大限有効に使うことに集中すべきではなかろうか。

 数よりも質に立ち返ることが、結局は数でも勝てることにつながる唯一の逆転の道だと思う。

(自治体議員 中川賢俊さん)