みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.7 温度差 主婦 フミルさん

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 7/10、夏の参議院選挙が終わった。

 過去、これ程まで真剣に考え投票し、結果を固唾を飲んで見守った選挙はない。私は、政治の事を自分なりに勉強し初めてまだ1年弱。それまでは、ほとんど政治の事は分からず、テレビや新聞の意見などを参考に投票する事が選挙なのだと漠然と思っていた。

 興味を持ったのは、約1年前。国会前の安保法制反対デモだ。

 元々、脳科学者の茂木健一郎さんが好きで、茂木さんのツイッターでの面白発言を楽しみにしていた。

 ある日、茂木さんが学生のデモに行って、歌を唄ったり、演説をされたとのツイート。

 その時の私の気持ちは、やっぱりあの方って変わってるなぁ、そんなデモに行ったって何か変わる訳じゃないのに。でも、応援したいというお気持ちがあるんだろう。という、ぐらいの軽い気持ち。

 その数日後にデモの人数が数万人になり、国会を取り巻いている。とニュース映像を見た。

 そして、テレビのニュースでは、主催者発表では10万人が集まったと言われていますが、警察発表やNHKでは3万人と言われています。

 ???私はこのニュースにとても違和感を感じた。3万人と10万人て凄い差ですよね?なんで、そんな差が出てるの?何が理由で、そんなに人が集まってるの?

 気になって、ネットで色々調べてやっと安保法制の事を、知る。

 賛成派、反対派、それぞれ言い分があり、どちらのいう事が正しいのか、私は注意深くテレビやネットを見守った。

 そして、ツイッターでこのIWJさんに出会う。

 岩上安身さんはテレビでコメンテーターをされていた頃、よく見ていたので私は信頼感もあるし、テレビと違い専門家の方のインタビューで色々な知識を得る事もでき、少しずつ安保法制からTPP、原発の事なども理解できるようになっていった。

 そして、人生で初めて政治が面白いと思ったし、もっと知りたいと思い、どんどんのめり込んでいった。

IWJさんやネットの皆さんは、しきりにテレビはほんとの事を言わない、コントロールされている、と言われていて、私は今まで殆どの政治情報をテレビで得ていたので、何が正しいか、テレビとネットの情報を見比べるようになった。

 見比べていると、すぐ答えは出てしまったのだけど。

 安保法制の審議のころはNHKが、あからさまに国会を放送しなかったり、TPPの調印式では盛んにデモが行われていたが、日本ではその様子は放送されず、芸能人のスキャンダルをしきりに放送していた。福島の子供達に甲状腺ガンが多発しているという傾向がある、という外国特派員協会で行われた会見は、外国のメディアでは、トップニュースだったが、日本のテレビではほとんど見る事がなかった。報道ステーションでは少しやっていたと思う。

 ここまでくると、私も完全にテレビを信用しなくなり、この辺りからどういう誤魔化しやウソの報道をしているか、自分なりにチェックできていたと思う。

 そして、いよいよ迎えた参議院選挙。

 その前から、パナマ文書のタックスヘイブンが話題になり、そこから舛添都知事の政治とお金の問題、また芸能人のスキャンダル報道をテレビは頑張って放送していた。

 そのまま参議院選挙の公示日を過ぎても都知事選挙に必死で参議院選挙は、政治に興味ない人はやっているのかもわからないぐらいの報道だったと思う。

(主婦 フミルさん)