違憲の新安保法案が最終局面を迎えています。審議採決日程や自民党総裁選結果で、事実上決まった感が、総動員で流されています。お決まりのパターンです。
しかし、そんなに思い通りいかせてよいものでしょうか。これほど、秘密とごまかしを重ねに重ねて戦争準備をさせて、涼しい秋を迎えさせてはなりません。
これで収まるほど、国民は愚かではありません。国の仕組みを成り立たせている基本的な考え方を理解しないで、ムチャなことを完成させようとしている政治を、いまここで止めましょう。
日々の生活に追われている人も、日頃の株価にしか興味のない人も、たくさん年金のある人も、「自衛隊の皆さんが他国へ行って殺し殺されたり、日本の美しい国土を戦争のために使うことを阻止しよう」この一点で、いま立ち止まって、通ってしまうととりかえしのつかないこの法案の成立を止めましょう。
名古屋大学法学研究科教員・紙野健二