【安保法制反対 特別寄稿 Vol.264】 最低責任者・安倍首相 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 中央学院大学教授・大村芳昭さん

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 日本国憲法は、公務員(首相も含まれます)に憲法尊重擁護義務を課しています。

 しかし、安倍首相は、形式的には憲法を守るというものの、自分に都合のよい憲法解釈を続けているところを見ると、実質的には日本国憲法が邪魔で仕方ないのが手に取るようにわかります。

 他方、日本国憲法によれば、私たちが選んだ国会議員が首相を決めるとされていますから、間接的には私たち国民が首相を選んでいると言ってもよいと思います。

 ところが安倍首相は、まるで自分は国民と関係ないところで選ばれて今の地位にあるとでも勘違いしているかのように、国民の中から沸き起こっている声を蔑ろにして、自分が最高責任者だと居直り、アメリカ政府のご機嫌をとることに腐心しながら戦争法案へとまっしぐらです。

 まことに安倍首相は、勘違いも甚だしい「最低責任者」だと言わねばなりません。ですから私は、今回の戦争法案には、詳細な内容を分析するまでもなく反対ですし、とりあえず廃案にすべきだと思います。

(大村芳昭 中央学院大学教授)
活動:SEALDsデモ(渋谷)、SEALDs国会前抗議行動、MIDDLEs国会前抗議行動、戦争法案に反対する国会前緊急抗議行動

安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ