元NHKアナウンサーの山根基世さんが、何かに書いていらっしゃいました。「言葉の乱れより、言葉の空疎が怖い」と。
若者との対比で安倍首相のことを念頭に置いての発言でしょう。限りなく彼の言葉は空疎で、退廃の極みではないかと思います。「丁寧」「粛々」から始まり「積極的平和主義」、そして戦後70年談話まで、言葉の退廃が自公政権の政治家によって深刻です。
私は戦時下の「転進」というプロパガンダを想起します。NHK報道の「大本営発表化」と財界と結びついたマスコミの権力統制と、こうした政治家による言葉の空疎化は一体的であると強く感じます。NHK受信料は決して支払わず、さらに放送局をも包囲する運動が必要です。
若者の放つ「震える」言葉に連帯し、安保法案を廃案に追い込みましょう。何よりも日本国憲法を武器にして。
北星学園大学 鈴木剛(教育学)