【安保法制反対 特別寄稿 Vol.231】 安保法制は毒です 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 横浜国立大学教授・伊藤公紀さん

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 今回の安保法案が、いかに日本の将来に害をなすか、背景を見るとよく分かります。

 国民主権を否定する自民党の改憲案、これまで培った外交関係を破壊し続ける政府要人の行動、エネルギー安全保障と軍事的安全保障を破綻させる原発再稼働政策、軍需産業に活路を見出そうとする経済界、政府の行動を監視させないための秘密保護、自衛隊に肩代わりをさせたい米国、考える力を削いで国家に貢献させるための教育体制、等々。

 これだけ悪い条件をよくも揃えたと呆れるばかりです。

 社会の持続性には、周辺との適度な繋がり、多様な観点と戦略を保証する自由、政策や行動の検証と修正が可能な体制、生き生きとした想像力の涵養、などが必須です。それらを失うことが如何に危険なことか、訴え続けて行かなければなりません。

(伊藤公紀 横浜国立大学教授)

 
安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ