【安保法制反対 特別寄稿 Vol.215】 軍事活動はきわめて深刻な環境破壊 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 一橋大学名誉教授 同経済学研究科特任教授・寺西俊一さん

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 私の専門分野は、環境経済学・環境政策論ですが、かつてのベトナム戦争での米軍による枯葉剤作戦の展開などに典型をみるように、あらゆる軍事活動はきわめて深刻な環境破壊をもたらすことを厳しく批判してきました。

 今回の安倍政権による安保関連法案は、戦後の日本が現在の憲法のもとで「戦争放棄」を掲げ、「平和国家」としての道を歩んできた歴史そのものを大きく転換させようとするものです。

 より具体的にいえば、日本の自衛隊を世界各地の紛争地域に派兵し、米軍の軍事活動に協力させ、武力行使を行うことをも可能にしようとするものです。これは、きわめて危険な日本の軍事化への道を開くものになることを真剣に危惧せざるを得ません。

 今回の安保関連法案の廃案を求める国民各層の闘いがさらなる盛り上がりをみせ、この危険な安倍政権の企てが確実に阻止されることを心から期待しています。

(寺西俊一 一橋大学名誉教授・同経済学研究科特任教授)

 
安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ