【安保法案反対 特別寄稿 Vol.347】 早くほっとしたいから 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 Gaさん

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 8月30日、国会前に行きました。30代男性です。

 次の仕事を決めることができないまま7月末で仕事を辞め、広島と長崎の平和祈念式典に一般参列しました。

 当時長崎市郊外から原爆投下を目撃し、その様子を興奮気味に話してくれていた祖母も数年前に他界し、改めて戦争と平和について考えるためでした。祖母は原爆投下翌日に親戚二人を探しに、幼子を連れて焼け野原に出たそうです。親戚は二人亡くなっていたそうです。戦後私の父が生まれました。ですので私はいわゆる被爆三世です。その影響か否かは不明ですが、私は奇形の足で出生しました(出生後直ぐに矯正手術をして、他の子よりはやや遅かったですが、歩けるようになりました)。幼い私に父は「ごめんな」と時折謝りました。

 広島や長崎の平和祈念式典、8月30日、国会前行動に参加したのは、仕事を辞めて時間ができたことも大きいですが、何よりも政権発足時からの安倍政権のすすめることに得体のしれない恐怖を感じていたことが理由でした。政権内部、自民党長老、公明党がなぜ止めないのか止められないのか。多くの野党も同じです。制御不能の行政府と立法府。

 国民が選挙で選んだ結果の立法府議員ですから、国民一人一人の責任は大いにあると思います(選挙権のあった一部の大人たちが今は知らん顔、又は責任転嫁し、だから高校生や大学生がこれだけリスクを抱えながらでも声をあげはじめているのかも)。

 私の普段関わる周りの友人知人の中には、この法案に賛成の方も反対の方も知らん顔の方もいるでしょう。しかし、揉め事を恐れる余りに普段関わる人に対して「私は法案反対だ」の意見表明はなかなかできず(そんなデモ参加者の方も多いんじゃないでしょうか)、一人で地元の戦争法案反対デモに何度か参加してきました(どこかの政党や団体に属して行動するのは元来苦手なので、一人行動は平気な方ですが)。

 私一人の8月30日の国会前行動への参加は法案の採否には影響を及ぼさないかもしれませんが、私なりの怒りの表明です。

 法案の即時廃案を求めますが、可決された場合には、法律の違憲訴訟をおこすこと、賛成した議員は次の選挙で必ず落選させることが必要だと思います。

 特に公明党の罪は重いのではないでしょうか。

 安倍政権は、戦争法案への反対世論の沈静化に必死になって、これからもあの手この手で国民の意識を逸らそうとするのではないでしょうか。橋下氏やオリンピック等で。

 でも、私は抵抗し続けます。

 早く、ほっとしたい。

(ハンドルネーム/Ga 無職)
過去の活動:SADLの抗議活動、Sealds Kansaiの抗議活動 計3回程度

 
安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ