【安保法案反対 特別寄稿 Vol.326】 子どもの未来を考えて 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 青山学院女子短期大学教授(児童文学)さくまゆみこさん

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 日本の児童文学の世界には、政治と宗教については論じないという風土がありました。

 しかし、立憲主義をないがしろにする安倍政権の一連の動きを見るにつけ、これでは子どもの将来が危うい、無用の戦争に子どもたちがさらされたり若者が狩り出されたりすることにもなる、また子どもの貧困の加速が経済的徴兵制につながる、と考えて、私は反対の声を上げることにしました。

 また、これまではあまりものを言わないできた児童書の作家・画家・翻訳者・出版社の中にも、言論・表現の自由や出版の自由が踏みにじられそうになっていることに危機感を抱く者が増え、現在は「フォーラム・子どもの未来のために」というグループを作って(絵本学会、絵本作家・画家の会、童話著作者の会、日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、日本児童文学者協会、日本ペンクラブ子どもの本委員会が参加)、特定秘密保護法の廃止を求め、安保法制に反対し、安倍首相の退陣を強く求めています。

さくまゆみこ・青山学院女子短期大学教授(児童文学)

 
安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ