20世紀の末から人間の安全保障という考え方が広がり、小渕内閣のときはこうした考え方に基づく政策もでました。それらと比べると、安倍内閣の施策はあまりに古くさくかつ貧弱な安全保障観で、安保法案=戦争法案という批判が出るのは当然です。経済、文化、外交など、さまざまな力を積み重ねてどういう社会を構想するのか、それが求められていると思います。
(千葉大学教授 三宅明正)
※ 安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ