【安保法制反対 特別寄稿 Vol.131~Vol.140】
『欧米では預言者を揶揄することが流行り、それが表現の自由であるとされました。
世界全体が、露な暴力主義と排外主義の毒に侵されていくように思われました。
利権を主張して弱者を圧するのが当然のように言われ始めたのです。
このような世界をためらいつつ歩んできた日本もまた、良心の誇りを捨て、人間の気品を失い、同様に愚かな時流に乗ろうとしているように思えます。
先は見えています。アフガニスタンを破壊した同盟者にならぬことを願うばかりです。』
<ペシャワール会報 NO124 2015.7.1より>
これは、1983年から、長年にわたってアフガニスタンの現地で、医療・復興支援に従事されている、ペシャワール会現地代表・中村哲さんの[度現地事業報告]の巻頭メッセージです。
今まさに採決されようとしている、安保法制(戦争法案)こそ、上記メッセージで危惧されているものです。
日本は今、“露な暴力主義と排外主義”に同調し、良心の誇りを捨て、人間の気品を失い、愚かな時流に乗る国になってしまおうとしています。
個人的には何の恨みもない他国の人を憎み”殺し”、あるいは逆に”殺される”、そういう戦争をする国になってしまおうとしています。
いままでは、憲法を根拠に、“主権在民”“法の支配”“個人の自由”“平和主義”が曲がりなりに築かれ、守られてきました。
しかし、安倍首相が進める安保法案は、その日本の民主主義の土台を根こそぎひっくり返すものです。
考えてみてください!
閣議解釈で違憲を合憲に変え(集団的自衛権行使容認)、米軍下請けの戦争を自衛のためと強弁し(安保法制=戦争法案)、白を黒と言いくるめ(自衛隊員はより安全になる?)、若者を意味のない人殺しに駆り立てる(兵站で武器・弾薬も調達、武器使用)、まぎれもない戦争法案を”安全・平和”法案と言いくるめる(積極的平和主義)。
本当に、嘘と詭弁の安倍政権です。ナチスより酷い精神構造です。心が病んでいるとしか言いようがありません。
こんなルール違反、無法がまかり通ったら、今までの法治国家・日本はすべて台無しになります。”法”も”約束”も、権力によって、解釈を変え、嘘をつくことで、いつでも反故にできるからです。
間違いなく、ひとりひとりの自由に生きる権利は一切否定されます。きっと日本は、権力者の好き勝手な嘘と詭弁の暗黒世界になってしまいます。それも、暴力と排外主義のあくどい”手口”をバックにしながらです。
今まさに日本は、安倍ファシズムが、民主主義の寝首を掻こうとしています。ここで立ち上がらなければ、結局、ファシズムを見逃し手を貸したことになってしまいます。
なんでもいい。どこででも、”反対”の意思表示をしよう!! そして、広げよう!!
きっと息長い闘いのなかで、必ず、勝利するはずだから、絶対にあきらめないで、叫び続けよう!
(松代理一郎)
憲法12条、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」
国民の不断の努力! いま、足りないのはこちらなんだなぁ、と改めて気付かされました。
できることをしよう! やられっぱなしで黙っていれるか!
この極悪法を強行採決する、自公およびその補完勢力は、次回選挙で殲滅しなくてはならない。
戦争反対、原発再稼動反対、TPP反対、新国立競技場絶対反対。
憲法守れ、国民守れ、貧困層を救え、子供を守れ。
安倍自公政権は地獄へ落ちる。
国民の目は節穴ではない。
なめるなよ国民を。
ここ1年程、海外を放浪しながらネットで日本の動向を見てきましたが、驚くような早さで「戦争の出来る国」に変えられていっていると感じます。
今まで訪れたどこの国に行っても「日本」の印象はよく、それは日本の先人の努力によるものだと感謝しています。
もしこの法案が成立し地球の裏側の戦争にまで参加する国になってしまったら、今までの日本の印象はあっという間にひっくり返ってしまいかねません。
現政権は非常に巧妙なやり方で一般世論をコントロールしているようで、私の周りにもこの法案の危険さや今の日本の状況の危うさに全く気付いていない人も多いです。
だからこそ気付いている人間が伝えていかなければいけないと自覚しています。
私も安保法案に反対します。
(竹本真司)
私たち普通の市民は、日本語特有の言い回しで内容を見ずに印象で受け取る傾向があり、そこをアベ政権に利用されている側面があることを反省したい。
グローバル社会に生きているというが、日本が極東の島国であることは変わらず、国際感覚が豊かであるかも疑わしい。
今朝の朝日新聞一面は、右に「与党単独きょう採決」と、しかし左には「イラン核協議 最終合意」と報じている。方や戦争へと、一方で平和へとの流れである。
当然、ホルムズ海峡の機雷掃海のしりとりまがいの審議を失笑する情勢が世界では展開されている。春以降毎日のように武器がどうだの防衛がどうなるだの、アベ政権が勝手に煽り続けているウソくさい国会審議に憂鬱になっている。
なぜこんなに混乱する会話をしつづける のだろうか? なぜここまで国民をバカにしきった発言を、安倍氏、菅氏、高村氏はするのだろうか? その理由が分からなかった。
しかし、IWJで先日配信された水島朝穂教授へのインタビューの中で「安倍さんは憲法を蔑視しているのです」と批判された。その時はじめてアベ政権の意思が理解できた。
彼らは日本国憲法を憎んでいる人たちなのだ。当然まともに審議に応じるはずもなく、答弁を重ねるほどに論理破綻が明白になるのは、憲法を侮蔑していることに起因するのだと。それは、昨年7月1日の閣議決定が違憲だと主張する学者らの批判に通じる。
だからこそ、アベ政権は退場してもらわねばならない。まさか日本がアベに乗っ取られるはずがないと、今でも多くの気のいい国民は信じている。
戦後初めて大方の 国民の意向と敵対する政治集団が登場した。「自民党」というブランドを詐称して国民をコントロールしようと企んでいる!
そんな政治をわたしは絶対に許さない。自民党を下野させるまで追い詰める。
さらに言えば、彼ら政治家も官僚も、私たちの税金で雇われている国民の下僕であることを、私たちが忘れてはいけない。彼らに知らしめなければならない。
そういう闘いが、今日2015年7月15日にスタートしたのだと心に刻んだ。
(元研究員 ふじたちづこ)
「安保法制」に明確に反対します。
故郷が、家族が原発事故で被害を被り(私は浪江町出身です)、震災以降、この国の在り方に疑問を持つようになりました。
この国には、真の民主主義は無いのだと、色々調べて気付きました。今回の出来事は、それが一番ハッキリした形で表れたように思います。
右も左もありません。
これは民主主義の、立憲主義の、国民主権の否定です。
それ以前に、安倍晋三には腹わた煮えくりかえる事ばかりですが、趣旨と外れてしまうので留めます。
ファシスト与党には未来はない。
もう一度この手に主権を取り戻すために闘います。
(守岡英行)
安保法案に反対です。
現行憲法の不戦思想は、理想であり目標です。これを壊してしまったら、一体何を目標に国際社会で日本の役割を見出せるでしょうか。
東北大震災以降、政府の決めること全部に米国の影があからさまで反対です。
辺野古基地に反対です。
核の傘も在日米軍基地も反対です。
TPP参加に反対です。
原発稼働に反対です。
消費税増税に反対です。
秘密保護法に反対です。
(成澤 泉)
「立憲主義にもとづかない、憲法を尊重しないと公言する議員は、現行の憲法の下での義務を果たしておらず、即刻、議員バッジを外すべきであると考えます」
岩上様のおっしゃる、この言葉がすべてです。まず、憲法を守るというのが今の政治の原則。憲法を法律に合わせるという事を平気で国会で答弁し、それを非難しない内閣は失格どころか更迭ものです。憲法を私利私欲のために蔑ろにしているとしか思えません。
しかし、その内閣を支持する率が30~40%もまだあるのは、日本の国民の経済政策最優先意識が強固な表れです。その意識が原発再稼働、リニア、新国立競技場等の一度決まった国策は変更出来ないという流れなのでしょう。その勢力が安倍内閣を牛耳っているとも思えます。
少子化が進み格差が広がる日本で、これからの国民の生活を本当に考える政治家は出てくるのでしょうか?
私たち市民一人一人が政治に関心を持って声をいろいろの形で上げていかなければならないと考えます。
(emukyu)
《憲法違反》の法案 の審議を止めさせる事ができない。なんという政権、議員を我々は選んでいるのか。
憲法や法律は、難しくてという気持ちがありました。しかし、今回の事、原発の事で、行動する事の大事さがわかりました。
あきらめず、間違いを指摘し、現政権のやることを拒否し続けていきます。
ともにがんばりたいです。
(ふるさとが汚されてしまい深い悲しみの中にいる 地方公務員 60歳 きょろこより)
今回の安保法制案は、すべての点で、立憲国家日本の名を汚すものだ。
これまで多くの方々が指摘されてきたように、根幹となる法案は憲法の解釈を恣意的に曲げているというその一点だけでも、安倍政権の政治倫理は一体どこにあるのか疑うばかりである。
一国民として、このような政府を持っていること自体が恥ずかしく思える。多くの良識ある国民の反対にもかかわらず、強行採決したことは歴史上大きな禍根となる。
新国立競技場、辺野古、原発再稼働等々、多くの問題は、かつての自民党の悪しき体質を再確認する材料ばかりである。
これからもますます反対の声を合わせて、施行を断固阻止し、安倍政権打倒を訴えたい。
(元大学教員 hana)