【安保法制反対 特別寄稿 Vol.127】 立憲主義を守れ。民主主義ってなんだ。 福島県立医科大学 ブラックモモリン

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 私は理系の科学者なので法律的なことはほとんど学んでいませんので、専門的なコメントではなく、素人としてのコメントになってしまいます。

 憲法は押しつけであるから改憲すべきというのが自民党などの立場です。

 しかし、現在では憲法を守ろうと若者達が立ち上がっています。なぜでしょう。単なる押しつけの憲法だったら、ここまで解釈改憲反対の声があがるでしょうか?

 70年にわたり私たちは憲法により守られてきたという思いが多くの日本人にあるのではないでしょうか。押しつけだけではこんなに長い間日本国憲法が守られ、尊重されてきたとは思えません。

 また、今の自民党政権の数で押せばなんでもできるという傲慢な態度はどうしたのでしょうか。

 国会中継を見ると、野党の質問に対して紋切り型の返答しかしない内閣では、審議時間をいくら重ねても丁寧で分かりやすい議論にはなっていません。強行採決を行っても一時的な支持率の低下で、次の国政選挙までには支持率は回復するだろうという国民を馬鹿にした考えを持っていると言われています。しかし、今回強行採決を行ったらそのようにうまくいくでしょうか。

 野党から与党になった自民党の豹変ぶりを簡単には忘れられません。選挙の公約にはなかった集団自衛権、原発再稼働、大幅増税等々、自分達のやりたい政策は隠して大衆受けするアピールで選挙を行い、多数をとったら好き勝手をする。

 今、日本中でみられるモラルの低下は現政府のモラル低下となにかつながるものがあるのではないかと感じられ、将来の日本に憂いを持ってしまいます。

 私たち日本国民全ての力でこの難局を踏み越え、7月15日が日本で初めて本当の民主主義が根付いた記念日だと言われるようになりますようにと願っています。
 
ブラックモモリン(福島県立医科大学)
 
安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ