2014年9月30日にUstreamAsiaから突然通告された、アーカイブ映像の保存期間変更のお知らせから1ヶ月以上が経ちました。これまでたびたびその経緯をお伝えしてきましたが、削除期限の10月31日を超えた現時点でのご報告をさせていただきます。
実際に保存作業を開始してみると、アーカイブ映像の分量の多さに途方にくれることとなりました。
「ダウンロードなんて簡単」という声も寄せられましたが、頭の中で考えるのと、実際にデータと格闘するのとでは天地の開きがありました。
様々な技術的制約や、トラブルにも直面し、常勤のスタッフが通常業務に加えて片手間に作業するのではとても終わらせらないことが判明。人手も資金も足りず、皆さまに緊急のご支援の呼びかけをお願いすることとなりました。
ありがたいことに、80名を超える方々から臨時スタッフやボランティアのお申し出をいただきました。この作業は自宅作業では難しいのと、PCスキルが必要なので、首都圏在住で、PC操作経験が豊富な、約20名の方にしぼり、この方々に代わるがわるお手伝いいただきました。
駆けつけて下さった方々、そしてカンパ等でご支援下さった皆さまに改めて御礼申し上げます。おかげ様で、何とか10月31日、保存と最終的な照合までは終わらせることができました。
アーカイブの本数は約7千本と見積もっていましたが、実際にダウンロードした総ファイル数はその約5倍の33,489本にのぼりました。なぜファイル数がこれだけ膨大なものとなったか。中継において、電波が途切れ、再開すると、それぞれ別のファイルになるのです。中には、1本の中継動画が、10以上のファイルに分かれているものもありました。そのすべてをひとつひとつダウンロードし、照合してゆく必要があり、結果的に当初考えていた作業量の5倍に膨れ上がってしまいました。
1ヶ月でよく3万を超えるファイルのダウンロードと、それがなんのイベントなのかの照合作業を終わらせることができたと思います。予想をはるかに超える作業量でした。
しかし、大変なのはこれからです。
現在IWJの記事上では、メインチャンネルなど、もともとデータをしっかりとってVimeoにアップしていたチャンネルは消えていませんが、地方チャンネルのユーストリームアーカイブはすでに削除され、数多くの動画がブラックアウトしている状態です。
それを今後、一つ一つ「再点灯」させる作業をおこなっていかなくてはいけません。何度か書いてきましたが、この膨大な量では、非常に大変な作業となることが目に見えています。また、保存よりも、再アップの方がずっと手間がかかるのです。
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/21227
ダウンロードしたアーカイブ映像を、Vimeoにアップロードし直すだけでなく、現在IWJの記事に埋めこまれているユーストリームアーカイブの動画を、Vimeoに差し替えなくてはいけません。
それに加え、検索できるように「タグ付け」を行わなければいけませんし、カテゴリー分けも必要です。タイトル、見出し、テキストを添え、記事としての体裁を整えなくてはいけません。
「再アップ」の作業はまだまだこれからです。行程の全体を見渡すと、作業全体の2〜3割が終わったに過ぎません。
今後はどのように進めていくべきか。
保存作業は、削除期限が迫っているので、何がなんでも突貫作業で進めなくてはなりませんでした。しかし、再アップには絶対的な期限はありませんから、あわてず、ゆっくりとやっていけばよい、という考え方もあります。
しかしそうなると、この怒涛の1ヶ月をともに乗り切った臨時スタッフチームをいったん解散しなくてはなりません。
中にはたまたま現在求職中で駆けつけることができたという方もいます。細々と続けるとなると、これだけの人数を同時に抱えられないので、他に仕事を探しに行かなければならない人もでてきます。常勤スタッフが手ほどきし、スキルを身につけ、作業のコツを覚えた方々がいなくなることは、惜しいことであり、不効率なことでもあります。
また、Vimeoへのアップロードにも2パターンあります。1つは週毎にアップロード制限のある低コストのストレージを買い足し、細々とアップロードを続けていく方法。これは技術チームの試算では、現在の人手を確保しても、5ヶ月以上かかる計算となります。
人手を減らして細々と行おうとすると、1年がかり、あるいはそれ以上かかるかもしれません。
もう1つは、容量の大きいストレージを買ってしまうこと。これならば週毎の制限もなく、ひたすら容量いっぱいまでアップロードすることができ、短期間で集中的な作業が可能になります。しかし、こちらは特別なプランで、必要分だけの購入でも、年間で40万ほどの固定費がさらに追加となります。
IWJではすでに、Vimeoのストレージの確保のために、年間100万円の固定費をかけています(サーバーのコストはこれとは別途かかります)。
録画素材のあるものはアップロードし、閲覧用、そしてオンライン上のバックアップとしても使用しています。会員様の会費だけでは活動経費をまかなえず、見込みの立ちにくいご寄付・カンパによって活動が支えられているIWJにとって、固定費上昇はとても不安な要素の1つです。
幸い、データの緊急避難はできたのだから、それでよしとして、細々と再アップしてゆくか、それとも、今手元にあるデータの再アップは一気呵成に片付けてゆくか。
問題はそれだけではありません。今後のルーティンは、どうするのか?という課題もあります。これから地方の素材をどうするか、ということです。
地方のチャンネルの記事は、Ustreamの動画をそのまま使っていました。
地方で中継をになっているのは、ペイワークで動いている人間もいますが、大多数はボランティアの中継市民の方々です。そうした人たちに、動画素材を別録画して、配信の後に素材を整理し、素早く送ってほしいとは、お願いしにくい状況だったためです。
この難題を切り抜ける技術的な解決方法がないわけではありません。中継時に都内でモニターを構えてまるまる録画してしまう方法です。これをボランティアではなく、ペイワークで、責任を持って行うことで、録画を別保存することはできます。問題はそのスタッフを雇うコストです。人件費がかさみ、ここでも固定費のアップが避けられそうにありません。
Ustreamは今後、30日後には、自動的にアーカイブが消されてしまいます。ぼんやりしていると、あっという間に30日が経過して、同じ繰り返しです。「保存」ができたことで、安心していらられず、早く手を打たなくてはなりません。
しかし、再アップにしろ、地方からの中継の動画保存の新しいルーティンの確立にしろ、その規模やスピードを決めるのは、資金の問題です。資金がなければ、何もできません。
11月以降、ご寄付やカンパをどのくらいいただけるのかもわかりません。普通に考えれば、月が変わり、保存が終わったと聞いたら、ご支援してくださる方々も、勢いが削がれて大幅にご支援はダウンするのではないかと思われます。
また、12月21日の日曜日には、恒例となっている「饗宴Ⅴ」を開催することも決定しています。もちろん、あれだけの豪華な論客が一堂に介し、あの規模でのイベントですから、相応のコストもかかります。本当に悩ましいのですが、それでもみなさんと年に一度、直接触れ合い、感謝を直接言葉にできる、あの会をなくすわけにはまいりません。
10月末で決算期末を迎えましたが、これからまだ請求もあがってくため、正確な数字が出そろうのは12月下旬になります。しかし、正確な数字が上がってから判断しようとしていたら、経営判断は遅れます。
果断に決めるべきは決めなくてはなりません。
11月に入り、IWJは第五期に突入しました。課題はすべて持ち越しです。ですが、もう考え込んでいる時間はありません。
腹をくくりました。再アップを一気に進めます。
このまま集まってくれた臨時スタッフのチームを解散することなく、継続して再アップ作業を3〜4ヶ月くらいで一気呵成にやってしまいます。
「ユーストリームアーカイブ保存・再アップ対策本部」は「ユーストリームアーカイブ“再アップ”対策本部」とあらため、作業を続行します。
同時にテキストのアーカイブの充実も思いきって前へ進めます。
臨時スタッフの皆さんには、これまでとほぼ変わらないペースで出勤してもらうようにお願いし、ここまで地道で根気のいる作業をこなし、訓練されたチームでこの勢いのまま過去アーカイブの集成を整備してしまいます。
奇しくも12月10日には特定秘密保護法が施行となります。
今節、朝日新聞たたきを皮切りに、日本のリベラル層自体が指弾の対象となっているかのような事態が起こっています。
こんな時だからこそ、独立メディアであるわれわれIWJが萎縮してはならないと思います。
願わくば、多くの方々に、この後もご支援願えたらと思います。繰り返しになりますが、一気にすべてのアーカイブの再アップが完遂できるまで、ひた走りたい。アーカイブは僕らの手元で死蔵しているだけでは意味がないからです。
会員の方なら誰もがご覧になれる状態に一刻も早く持って行かなければなりません。この機会に、できるだけ多くの方に会員になっていただき、アーカイブ再アップの応援をしていただきたいと思います。
保存過程を応援してくださった方々には、重ねて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
そして、どうぞ引き続き、続く再アップの工程へもご支援をよろしくお願いいたします。
以下、作業に従事してくれた一部スタッフのコメントです。
現場からの声、是非ご覧ください。
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対策本部長である岩上さんのもと、「副本部長」の大役を任じられ、ユーストリームアーカイブ保存作業に従事しました古田と申します。
アーカイブのダウンロードと照合だけは、何とか10月末に間に合わせることができて少しほっとしました。
正直、最初は一括ダウンロードで人手さえあれば何とかいけるのでは、と思っていたのですが、あまりにも甘い見通しだったことを深く反省しています。
とにかくトライ&エラーの連続で、ダウンロード1つにしても何度もやり直したチャンネルもあります。加えて、ダウンロードした本数も膨大ですが、その分データ容量も大きくなってしまいました。パソコン複数台で照合作業するため、元データの割り振りやコピー作業にも思った以上に時間を費やしてしまいました。これらの作業は、IWJ事務所内の回線への負荷も考えると、日中では難しいので、夜中に泊まり込みでダウンロードし続けるしかありませんでした。
また、情報等の記録をする際に、同時に複数人からのアクセス・保存ができるように「googleスプレッドシート」を使用したのですが、こちらも原因不明のエラーで日付が勝手に変わったり、シートの一部が消えてしまったりとトラブル続きで対策に追われました。
さらには、ダウンロードした動画自体も判別不能なもの、細切れになってしまっているもの、一体何のイベントの配信なのか全く情報のないものなど、様々なパターンがあり、どんどん進捗が遅れていき、一時は、本当に間に合わないのでは、と激しく不安にかられた時期もあります。
それでも、駆けつけて下さった皆さんの熱意と、真摯さに助けられ(IWJの対策室は常時人に溢れ、ものすごい熱気で、ずっと扇風機を回しっぱなしでした)、何とかぎりぎり、滑り込みで全 33,489本のダウンロード、照合までを終わらせることができました。
ですが、まだまだ作業は続きます。
岩上さんの判断で、11月も引き続き、臨時スタッフの方々にお手伝いいただき、既に次の段階のアップロード作業に入っています。しかし、これは容量制限の問題や、アップロードエラーなども頻発し、ダウンロードや照合よりも時間と手間のかかる作業です。さらにその次の段階である記事の埋め込み映像の差し替え作業は、ほとんど開始できていません。
動画の再生不良やエラーの修正などについては、まだまだ検証段階で、これといった修正方法も確立できていません。実際、どれだけの再生不良が生まれるのか。ダウンロードと照合だけでは全編確認できているわけではないですし、アップロードで再生不良になるものもあります、見当もつきません。
ですが、とにかくやってみるしかありません。何とか消えたアーカイブが、再びみなさまの目に触れられるよう、作業に邁進してまいりますので、引き続きのご支援を、何卒よろしくお願いいたします。
古田
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動画班として、このプロジェクトに参加させていただきました、渡辺です。
チーフの古田さんのもと、アルバイトやボランティアのみなさんに作業のやり方を指導したり、ダウンロードした素材を振り分けたり、管理業務のようなことをやらせていただきました。
最初は駆けつけていただいた方の人数があまりに多く、行き届かないことも多くありました。
配信リストなどがエラーにより、ごちゃごちゃになってしまったり、時にはパニックになりそうでしたが、月末までに保存だけは終わらせなければ、という一心と、みなさんの根気強さに助けられ、何とか乗り切ることができました。
この1ヶ月は体力的にも精神的にも本当に厳しい状況でしたが、作業は終わりません。
とはいえ、自分はルーティン業務も溜まりっぱなしですし、アーカイブ再アップ作業と並行して、IWJの日頃のコンテンツの充実も図りながら頑張っていきたいと思います。
渡辺みさ
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Web班の伊藤です。急な呼びかけにも関わらず、たくさんの方に手伝っていただいたお陰で、10月31日の最終日、まずは第一・第二段階であるダウンロードと照合作業を、無事に終えることができました。本当にありがとうございました。
11月からは、第三段階の動画ファイルのVimeo再アップ作業に取りかかり、その後に、記事一つひとつをWeb編集し、動画を差し替える作業をし終えると、動画をご覧いただけるようになります。
私は普段、Web作業を担当しているので、動画の差し替え作業が本番となりますが、先日の「重要なお知らせ」でもご報告しましたように、再アップした動画ファイルの映像と音声が極端にずれたり、途中からノイズのような映像になるといった現象が起こっているため、動画を一つひとつ確認しつつの作業となりますので、率直に申し上げて、いつまでにWeb編集作業を終えることができるのか、見通しは立てられない状況です。皆さまには大変申し訳なく、今後もご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。
今後は動画再アップ作業をサポートしながら、Web編集作業に急ぎ取り組んでまいりますので、どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
(伊藤@Web班)
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日頃、中継と動画編集を担当している松井と申します。
Ustreamのダウンロードや照合作業には多くのボランティアの方々やアルバイトの方々に手伝って頂いております。順調とは言い難いですが、皆さんIWJのアーカイブの重要性を感じて懸命な作業をしています。私はこの作業の進捗などをチェックしながら、日々の取材や配信、記事にも汗を流しております。
ダウンロードしたものを照合する作業はとても根気がいります。ファイルが壊れてしまっているもの、配信時の電波状況が悪いことからぶつ切りになっているもの、配信した内容が不明なものなど様々な素材が混ざっています。なかなか一筋縄ではいかない作業はまだこれからも続きます。
しかし、「ユーストリームアーカイブ保存再アップ対策総本部」はこれにめげずに黙々と熱い気持ちを秘めてこれからも作業して参りますので、これからも会員の皆さまにはご支援、御鞭撻の程、よろしくお願いいたします。
松井信篤
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Web班のルーティンのアップ作業を担当しています、中川です。
この度の「ユーストリームアーカイブ保存再アップ対策」に関して、本当に沢山の方のご協力、ご尽力によって、このピンチをまずは一山、乗り越えることができたことに安堵の気持ちと感謝の気持ちいっぱいです。
IWJに来てまだ日の浅い私は、今回のような「究極のピンチ」という状況には初めて遭遇しましたので、このことが発覚した当初「これは本当にヤバイのではないか、、、」と只々呆然とするしかありませんでした。
しかし、その後の呼びかけで、とにかく沢山の方が日々この事務所に集まり、物凄い集中力と情熱で作業にあたって下さり、またカンパによる援助をして下さったりと、改めて、IWJは本当に様々な皆さんに支えていただいているんだということを痛感いたしました。
続く、第三段階の作業である、Vimeoへの再アップ、記事への動画差し替えなど、やるべきことはまだまだ山積みの状態です。
再アップ後の動画をチェックしながらの差し替え作業など、時間と手間のかかる作業が予想され、最悪の山場は乗り切ったものの、まだまだこれからが試練のときとなりそうです。
今は、とにかく前に進むしかありません。
全てのアーカイブ動画をIWJの記事として復活できるよう頑張りますので、何卒カンパのご支援をよろしくお願いいたします。
中川
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以上は、常勤スタッフからのご挨拶でした。
以下は、臨時スタッフの方々のコメントです。
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ずっと私の貴重な情報源だったIWJが危機だということで、
この度、思い切ってアーカイブ救出プロジェクトに参加させていただきました。
リストをもとにして、アーカイブ映像にタイトルを付けていく作業は一見、地味で単純な繰り返し作業です。
しかし、膨大な映像の中には、とんだ曲者も大量に混じっていて、細切れになっているもの、他の素材とだぶっているもの、同じように見える映像が日にち違いで何十本も続いている!なんてこともありました。日付を間違えるだけで、リストのどこを探しても、映像が見つからないって事にもなりかねません。
色んな癖のあるアーカイブ映像を、ひとつひとつ確認し、ファイルにタイトルを付け、リストに追加し、vimeoにアップロードして、また新しいURLをリストに追加する。
目を皿のようにして、リストを見つめ、正確かつスピーディーにタイトルをタイプすることだけに集中しました。
そんな作業を毎日続けてゆく中で、「IWJの映像は本当に沢山の人々の思いや情熱の集積で成り立っているんだな」ということを、骨身に染みて感じることができました!
そんなアーカイブ映像に込められた人々の熱い思いは、特に私の肩と腰に、その重みをしっかり残していきました。
谷口
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3つの窓を切り替えての作業は指も頭も戸惑い、馴れてからは長い間同じ姿勢が続くので、肩やふくらはぎがガチガチになりました。そこで、毎日散歩に出かけることにしました。六本木は裏路地に入ると緑が多く、金木犀の良い香りが長く続いていました。東京タワーの横に皆既中の赤い月を見たことは忘れられません。
動画を開くことは過去への旅となりました。
ここは郡山駅前、ここは開成山公園、こちらは福島駅前……見馴れた故郷の景色は変わらないのに、線量計が鳴り響き、未来はもう来ないと思ったことを思い出しました。なのに、未来はちゃんと来ました。残酷さやら希望やらが、郷愁とない交ぜとなりました。
国会議事堂前のデモでは、この中のどこかに自分もいたのだなあと思い、各種委員会の様子を見ては憤りにかられたことを思い出し、このたくさんの動画には、過去の事象だけではなく、自分の心も一緒に束ねられ、もうアルバムとなっているのだなと感じました。
ところで、作業中はほぼ毎日、岩上さんから差し入れをいただきました。最後にはしっぽまであんこの入った皮の薄い絶品たい焼きまで! ごちそうさまでした。
長門
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IWJの配信をかなり見てきていたつもりでしたが、今回アーカイブ救出プロジェクトをお手伝いしてみて改めて、懐かしい映像だけでなく、「こんな事も撮っていたのか!?」という映像にも出くわしました。
とりわけ東日本大震災という世界史上でも記録的な大地震、大津波、そして原発事故の直後から多分、世界の誰よりも東電ビル内会見とすぐ外での抗議行動をはじめ、独自の視角から撮り続けてきたIWJの映像の貴重さを身をもって感じました。
これからも「人類の公共財」として保管・提供し続けていけるよう応援しますので、引き続き頑張って下さい。
細井
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期せずしてIWJの動画を数年にさかのぼってたくさん閲覧することに。
「おぉ、こんなデモがあったんだ」「こんな勉強会が開催されていたんだ」と感慨にひたりながらの作業で、とても貴重な経験をさせていただき感謝です。
一方、配信をしながら動画保存していく技術の未発達度合いと大切な動画素材を他者に預けてしまうことの危うさも身を以て実感することとなりました。
真のジャーナリズムを実現するIWJがこれからも益々発展します様に。
青樹洋文
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はじめは「何がそんなに大変なの?ダウンロードするだけでしょ?」というのどかな気分だったのですが、実際に作業にたずさわって状況が飲み込めてくるうちに「いや、これは終わらないでしょ」と冷汗が、、、。
内容的にじっくり見たくなるものがたくさんあるものの、見ているような余裕もなく、とにかく照合、照合。ダウンロードはとにかく完了し、まだ膨大なアップ作業があるわけですが、着実に進捗していることに勇気づけられております。
Vimeo に上げる際のエンコード不良など、一つ一つ、きめ細やかなチェックを怠らず、アーカイブ整理を進める皆さん、最高です。ご一緒させて頂けたこと、わずかでもお手伝いできたこと感激しております。
一ノ瀬
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おそらく最も新しく参加した私は、おそらく実働時間はズバぬけて最短かと思います。よって、大きな大きな山の全貌も知らぬまま、小さなスコップで穴をほじくるばかり、、、。
大変だったことにも未だ遭遇しておらず、つまらないコメントになりそうな次第です。
状況を知らないのをよいことに感想を書かせていただくならば、膨大な情報がおそらくは玉石混交のままというのが(事実という意味では等価であると思いつつ)ユーザーにとって使いづらくなる可能性もあり、今後、その整理を工夫されるのだろうとは思いつつ、同時に最新のものもその都度、精査する作業が必要なのだろうなぁ、、、と。
(いわゆる重要度とともに腐るタイプの情報か長期的に活用できる情報か、、、などの分類とそれに適した保管のスタイル?)
ここにしかない情報を多くの人が見つけやすい見せ方に興味があるなぁ、、、と、これを書いていて思った次第です。
松本典子
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今回、たくさんの方々よりご支援いただく中、ペイワークの方、ボランティアの方で混成する「対策本部」臨時スタッフの連絡係りをさせていただきました。
みなさん、熱いお気持ちをもって駆けつけて下さり、対応するこちらも思わず姿勢を正してしまいます。不慣れな中、行き届かないことが多々あったかと思いますが、逆に助けていただきありがとうございました。
「対策本部」のパソコンは、このために新調したものも含めてフル稼働。機械がうなる中、みなさん無言で一つ一つの動画に向き合い、タイトルの打ち直しなど細かい作業をされていました。
人と機械で部屋は一日中ものすごい熱気!それが毎日続きました。
web動画のタグ付けを2日間だけ担当したものとしては、本当に頭の下がる思いです。
10月最後の日、岩上さんからがスタッフのねぎらいのための慰労会を開かれました。その飲み物や食べ物の調達のため、六本木の街へ買い出しに出ました。
ハロウィン仮装の人々とすれ違い、季節は秋から冬へ移り変わるのを感じました。
どうぞみなさまにはお変りなく、引き続き応援よろしくお願いいたします。
藤沢由美子
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Ustreamの急な方針転換で、IWJが窮地に追い込まれていることを知り、少しでもお役に立てればと思い、この度のプロジェクトに参加させて頂きました。
通って数日目に気付いたのは、日々の通常業務に加えてのアーカイブ救出作戦に際して、IWJの常勤スタッフの方の中には泊まり込みで臨まれている方もいるということでした。
期限が迫っているというプレッシャーは私には計り知れませんでしたが、私たち救出作戦の参加者に対しては、作業に没頭して肩や腰が凝っていないか、必要な休憩が取れているかなど、どなたも常に気配りして下さり、和やかな雰囲気の中で作業に当たらせて頂きました。
私が担当した動画を照合する作業では、ある日には2009年の動画の一群に取り組み、翌日は2014年の一群に取り組むなど、ほんの一部をなぞったに過ぎませんが、IWJの変遷を辿ることとなりました。
動画の撮影地は、東京、鹿児島、福岡、福島、北海道、福井、果てには台湾やヨーロッパなどの海外の地にまで及びました。その全てに高い問題意識と旺盛な行動力で活躍されている方々の姿と訴えが記録されていました。
これらの記録はIWJだからこそ保存され、広く公開されていたものだと思います。
この作業に関わったことで、どれだけ貴重なアーカイブを扱っているのか、そしてそれが失われてしまう危機の持つ意味の重大さに、身をもって改めて思い至りました。
同時に、岩上さんをはじめ、常勤スタッフの方々、中継を担われた遠方の方々やその他多くの関係者の方々の危機感や悲痛な想いを想像し、奮起を促されました。
他の参加者の方々も同じような思いだからこそ、あれほど黙々と、熱心に作業を続けられていたんだと思います。
10月31日の夜には我々臨時作業スタッフにも、岩上さんから保存と照合の作業が落ち着いたとの知らせと今後の方針のお話がありました。
一同が一抹の安堵を感じつつ、今後も続く作業の膨大さに思いを馳せて、複雑な表情をしながらも新たに士気を高めていました。
その場の懇談の中で、ある方が今回の「事件」から得た自らの教訓として「大事なものは他人に預けてはいけないですね」と言われ、その場の笑いを誘いました。
そうして笑い合えることで、ああ、ひとまずの関門は越えられたのかなと、やっと実感しました。
また、これまで触れてきた動画の中に記録された方々や、IWJの関係者の皆さんは、各自の大事な信念を他人には預けずに、自ら進んで現実と格闘されている方々なんだなとも感じました。
微力ではありましたが、そんなIWJの活動の一端を担えたことを誇らしく思います。
貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。
今回の危機を乗り越えたことで、IWJが活発な報道を続け、貴重なアーカイブを保存、公開することの意義と重要性はより高まったことでしょう。
さらに言えば、今後のさらなる発展の為の産みの苦しみだったのではないかと、僭越ながら思っています。
IWJの活動の成果が、より多くの心ある方々に伝わり、自ら考え行動を促す契機になることを切に願っています。
益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
中山裕規
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「ユーストリームアーカイブ保存再アップ対策本部」へ私がお手伝いしにいこうと決意したきっかけは、IWJを視聴されていた方からの1本のリツイートでした。今まで中継してきた大切なデータが突然消えてしまうかもしれない。そんな状況のリツイートを目にし、何かお手伝いできれば!と対策本部に飛び込みました。
作業をしてみると、テレビでは放送されない福島の声、全国各地で原発について問題意識を持っている人々、事件、記者会見、インタビューなど多くの貴重な映像がアーカイブの中にひしめき合っていました。そんな映像にじーんと涙し、目薬をさしてごまかすことも。
リツイートしてくれた視聴者の方もきっとそのアーカイブの重要性を感じていたのでしょう。その思いを私は少しでも共有できるようにと作業にひた走ってきました。これまで作業されてきたスタッフの方々のご苦労は言葉では表現しきれません。今後もIWJの活動が多くの市民の皆さまに届くことを願っています。
前園由美子
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IWJの商売道具のひとつがピンチ!ということで保存作業に参加させていただきました。
これまでに参加したイベントや、視聴してきたアーカイブ映像を確認しながら
「懐かしいものを見つけ、作業する手が止まる、、、」などという余裕のない程膨大な記録の数々。
そしてシステムトラブルや保存期間の切迫など、この作業を始めるまでこんなにも崖っぷちで茨の道とは露知らず。
ここだけの話、もう少し楽な作業だと思っていました。
ハロウィンで仮装した人々が街を練り歩いていた頃、全ファイルのダウンロードが完了しました。これから先は、正確かつスピーディーに、スタッフの皆さまの力をお借りしつつ邁進していきます。
これ以上、トラブルが起きませんように。
田辺陽
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一日だけしか出ていないのですが、大変な作業がなんとなか終わり、本当に良かったと思います。沢山の方が黙々と一生懸命作業をされていました。作業を教えて下さるスタッフの方たちも皆さん優しかったので、慣れないことに緊張しながらも、楽しく作業できました。
ありがとうございました。今後も応援よろしくお願いします。
川島安乃
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