日刊IWJガイド・非会員版「今年もあと4日! IWJが2025年も活動を続けられますように、この歳末、緊急のご支援をよろしくお願いいたします!」2024.12.28号~No.4416


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■はじめに~今年もあと4日! IWJが無事に年を越せますように、2025年も活動を続けられますように、歳末、緊急でのご寄付・カンパによるご支援をよろしくお願いいたします! 12月は27日間で、92件、116万9200円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! これは月間目標額の約33%に相当します。月間目標額の350万円には、あと67%、233万800円が必要です! IWJの財政は大ピンチです! 11月からカンパの月間目標額を400万円から350万円に下げたのですが、8月からの今期第15期は、4ヶ月連続で未達です!「IWJしか報じていない情報」は激増中です!

■【中継番組表】

■仰天! 渡瀬康英元西播磨県民局長が公用パソコンで作成・保存していた「クーデター文書」の中身が、百条委員会で初めて明らかに! 悪質なことに、斎藤知事が就任した直後の2021年から2022年にかけて、斎藤県政に打撃を与える嘘まみれの怪文書(公益通報ではない!)配布計画と斎藤知事を孤立させる人事案が計画されていた! そのクーデター計画の中心人物の一人が自死した渡瀬県民局長! しかも渡瀬県民局長は、自らの告発文書を「公益通報」ではなく「怪文書」だと自認していた! 背景には 井戸敏三前兵庫県知事の存在! 退任後も人事に介入! その2

■<岩上安身による最新インタビュー報告!>2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!? 岩上安身によるインタビュー第1175回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
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■はじめに~今年もあと4日! IWJが無事に年を越せますように、2025年も活動を続けられますように、歳末、緊急でのご寄付・カンパによるご支援をよろしくお願いいたします! 12月は27日間で、92件、116万9200円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! これは月間目標額の約33%に相当します。月間目標額の350万円には、あと67%、233万800円が必要です! IWJの財政は大ピンチです! 11月からカンパの月間目標額を400万円から350万円に下げたのですが、8月からの今期第15期は、4ヶ月連続で未達です!「IWJしか報じていない情報」は激増中です!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 今年もあと4日。

 2024年の終わりに向けて、最終カウントダウンに入りました。

 12月は、1日から24日までの24日間で、92件、116万9200円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! この額は、単独月間目標額350万円の約33%にあたります。言いかえると、月間目標額には、あと67%も不足している、ということです。

 IWJの今期第15期は、5ヶ月目です。11月からは、より一層、支出を絞り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げることといたしました。目標額を下げても、目標額にはまったく手が届かないようならば、活動を続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字とならないようにするために、無料でご視聴の方は、有料会員登録と、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 今年1年を振り返ると、岩上安身が、年頭のコロナ感染以降、次々と疾病に見舞われ、まるまる1年、次から次へと新たな病苦に見舞われ、会社全体も、活発に活動できない苦しい状態が続きました。

 岩上自身は、治療と療養を重ね、十分な休息を取った上で、インタビューなどの負荷のかかる仕事も、やればできるというところまで、回復しています。

 来年は必ず復活しますので、どうかIWJが無事に年を越せますように、また、2025年も活動を続けられますように、歳末、緊急のご寄付・カンパによるご支援をお願いいたします!

 米国では、年明けの1月20日に、ドナルド・トランプ氏が大統領に就任します。世界が混沌として、一寸先は闇、誰も見通せない中、IWJはこれまで以上に、記者クラブメディアや、彼らと迎合するメディアとは一線を画し、混乱の中で真実を伝えていきたいと思います。

 岩上安身は、コロナ後遺症と思われる体調不良から、養生しつつも、少しずつ回復しつつあります。11月、12月と、続々とインタビューを収録・配信しています! 全編視聴は、会員のみとなることが多いので、会員登録してご視聴ください!

 また、インタビューを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!

 サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます!

 皆さま、会員登録をよろしくお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 11月末現在、IWJ会員の総数は2102人、このうちサポート会員の方は802人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします! 会員総数が5000人、そのうちサポート会員が2000人いてくれたら、IWJの経営は格段に安定します!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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 年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。

 同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの活動をご支援ください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

※12月27日号より1月4日号まで、年末年始は『日刊IWJガイド』を簡易版とさせていただきます。ご了承ください。


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◆中継番組表◆

**2024.12.28 Sat.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.12.29 Sun.**

調整中

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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

ロシア・ウクライナ戦争について「もちろん、早く平和が回復され、停戦が行われることに越したことはないと思っているが、それは、あくまでもウクライナに『公正かつ永続的な平和』が実現されるということが前提」と岩屋外務大臣!! ~12.24岩屋毅 外務大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526023

◆「2025年2月28日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(前編)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241007#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53982#idx-6

※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(後編)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241008#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53987#idx-7

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

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■仰天! 渡瀬康英元西播磨県民局長が公用パソコンで作成・保存していた「クーデター文書」の中身が、百条委員会で初めて明らかに! 悪質なことに、斎藤知事が就任した直後の2021年から2022年にかけて、斎藤県政に打撃を与える嘘まみれの怪文書(公益通報ではない!)配布計画と斎藤知事を孤立させる人事案が計画されていた! そのクーデター計画の中心人物の一人が自死した渡瀬県民局長! しかも渡瀬県民局長は、自らの告発文書を「公益通報」ではなく「怪文書」だと自認していた! 背景には 井戸敏三前兵庫県知事の存在! 退任後も人事に介入! その2

 12月25日の百条委員会で、渡瀬康英元西播磨県民局長が、公用パソコンで作成し保存していた「クーデター文書」の中身が一部、明らかになりました。

 なぜ、今まで、この公用パソコンのプライバシー部分の公開が問題になっていて、それよりも、最も肝心の公用部分の問題にメスが入らないのかとやきもきしたり、苛立ちを覚えてきたものでしたが、やっとメスが入るところに辿り着いたのです。

 問題の箇所は、まず、維新の会の増山誠委員の質問で、明らかとなりました。

 増山委員は、渡瀬元県民局長が公用パソコンで作成・保存した、プライベートな内容も含む文書すべてを公開するように、百条委員会に要求してきた委員の一人です。

※兵庫県・百条委員会で証人尋問 片山安孝元副知事が出席 告発文書問題(2024年12月25日)(THE PAGE、2024年12月25日)
https://www.youtube.com/live/Cwq7gTtRecg?si=M2Hr09Bw4C2Z_Fjp

増山委員「では、次にクーデターについてうかがいます。

 元西播磨県民局長が公用PCで作成した私的文書の中には、関係者と会話した内容や感想などが日付入りで数多く記載されておりまして、簡単な日記のような形式になっているものがあります。

 幾つか例としてあげますと、まず日付が令和3年(2021年)9月12日、約3年前、知事が就任して間もない時期(斎藤知事就任は2021年8月1日)なんですけれども、内容としては荒木副知事(荒木一聡副知事(2016-2022)※)から元西播磨県民局長に連絡があった場面。

※2021年3月の金沢和夫前副知事の退任から、2021年9月に片山安孝前副知事が就任するまで、荒木副知事の1人副知事体制だった。副知事は、2人置くことができるが、現在、兵庫県では、2024年7月12日に片山副知事が退職届を出して以来、片山氏の後任はまだ決まっていない。服部洋平副知事1人体制が続いている。

 小橋、原田と協議した。あの2人の態度がひどい。仕事もできないくせに偉そうに。井戸さんからは、荒木副知事は粘って残れと言われている。

 井戸(前知事(2001―2021))、金沢(金沢和夫前副知事(2010―2021))から、それぞれ連絡があり、金沢さんはSさんが面倒を見ることになったようだ、顧問として、などという記述がありまして…」

奥谷健一委員長「個人名は出さないように」

増山委員「これは特別職を御経験された方だったらいいと思っているんですけど」

奥谷委員長「どうですかね」

増山委員「それを言われると何も質問できないんですが」

奥谷委員長「状況がつかめれば、役職、当時の役職とか」

増山委員「はいわかりました」

増山委員「前副知事(井戸前知事の間違い)などと記述記載がありまして、前副知事(井戸前知事の間違い)が退任後も県人事に干渉してきている様子がうかがえました。

 次に、その3ヶ月後の例は、(令和)3年(2021年)12月14日、元西播磨県民局長、教育次長、人事課長ほか1名が姫路で飲み会をした場面の記載があります。

 まず、人事課長が人事情報を皆に教えるような記載がありまして、〇〇副知事(金沢副知事のこと)が退任し、一人体制(荒木副知事一人体制)になると。県民局長の異動はない。教育長、防災部長は、F氏、E氏というような会話があります。

 次に、教育次長が、幹部の人間関係について話す場面になりまして、これは室長ですかね。室長の〇〇ちゃんが、最近よく自分(教育次長)に接触してくる。

 〇〇〇〇(斎藤知事のことか)のことをよく思っていないと発言し、これを聞いた元西播磨県民局長は、この辺はがしたら何か起こるかもと感想メモらしきものを残しており、まさにクーデター計画が芽吹き始めたような記載をされております。

 さらに3ヶ月後、令和4年(2022年)3月25日には、元西播磨県民局長のクーデター計画を実行に移していく状況を示す以下の記述があります。

 今後、教育次長が〇〇室長に接触し、片山と〇〇組とを分断させるというような内容の文章であります。

 次に、奥谷委員長が確認してまったく関係ないと判断された文章についてでありますが、元西播磨県民局長が携帯電話から自分宛てに送ったメモとされる文章を引用します。

 これは片山、そうですね。これは、他3名の左遷。適切な人事評価、対外的に我々の思いを公表するといった、気に入らない幹部を左遷させたいという意図の記載があり、その後に怪文書の作成と配布を類推される記述が続きます。

 少し引用しますと、知事が維新に傾いた時、その違和感は逆モーションで増幅し、取り返しのつかない隔たりとなる。

 怪文書をあちこちにばらまいてみる。〇〇室長が片山に相談したら、片山は握りつぶす。その後でマスコミに撒く。マスコミから知事に直接あのペーパーが行く。

 マスコミには写しを同封し、知事に見たことがあるか、これは事実か確認させる。

 知事の信用を失った人事当局がいかにシンドイか思い知らせる。

 片山他3名を仲違いさせる。

 出番が来るまで待つ、辺境の地で待つ。

 クーデターを起こす方法はあるのか。メンバーは揃っている。

 担ぎ上げるリーダーは、はてなという形で記載がされております。

 これに加えて詳細な人事案というのが40ページ余り作成されておりまして」

奥谷委員長「増山委員、そろそろ質問していただいて」

増山委員「もう質問に入ります。

 公用パソコンには、このような資料があって、公用パソコンを調査することで間違いなく、今回の文書作成の動機や目的が明らかになったと思うんですが、資料全体を通して見るとですね、政権に打撃を与える目的を持って特定の幹部を貶めたり、仲違いさせる行為を計画し、実行している(又は、実行を強いている)いうことが明らかだなと感じたんですが、また反斎藤派と思われる職員の名前がたくさん出てきてですね。

 人事案は反斎藤派職員で、知事の周りの主要ポストを固めるような内容になっておりました。

 この内容を総合するとですね。まさにクーデターを画策していたように感じるんですが、片山元副知事の認識というのは、こういった文書にもとづいていったものでありましょうか」

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■<岩上安身による最新インタビュー報告!>2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!? 岩上安身によるインタビュー第1175回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏

 12月27日午後7時より、岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューを、撮りおろし初配信しました。

 孫崎氏は、来年1月28日に、新著『私とスパイの物語』(ワニブックス)を上梓される予定です。同書は、英国のMI6、米国のCIA、イスラエルのモサド、旧ソ連のKGBなど、「日本で最もスパイと接触・交流した外交官」といわれる孫崎氏による、自伝的回想録です。

 インタビューの前半では、年明け1月20日に発足する第2次トランプ政権によるウクライナ和平など、今後の展望について、孫崎氏の見解をうかがいました。

 孫崎氏は、「ウクライナ問題の一番重要なことは、もはやウクライナは、ロシア軍をロシア国境まで押し返すことはできない。だから、戦争をやめることは、交渉による和平でしかできない」ことだと述べ、以下のように、バイデン政権に追随し続ける日本政府を批判しました。

 「世界中は今、交渉のことを考えて動き出しているわけです。

 (バイデンではなく)トランプが、(ノートルダム大聖堂再開の式典に)フランスへ行って、マクロンが、トランプとゼレンスキーを会わせる。それから、トルコも和平のことをやる。

 世界中の動きが、和平の方に行っている時に、まったく和平のことに、日本政府が関与せずに、一方にだけ軍事支援をしているというのは、これはもう、世界の笑いものですよ。

 ここが、一番の肝心なところ」。

 その上で孫崎氏は、「(退陣前にウクライナ支援を急増させるなど)結局、バイデン政権がおかしいことをやっているということの、(日本政府は)その先鋒になっている」と述べ、次のように続けました。

 「今、世界中が、トランプとどうディール(取引き)するかということを考え始めている。もう、バイデン政権と仲良くすることはないんです。

 ところが、日本の場合は、形式的に、バイデン政権がいるということを前提に、外交をやってるわけです。(中略)

 トランプという人の非常に強い特色は、自分に近寄ってくる人間とは、仲良くする。自分と反対の方に行く人間は、切る。これ、明確なんです。

 ところが、(日本政府が)今やっていることというのは、バイデン政権と協力するということを、一生懸命にやってる。(中略)

 石破さん(石破茂総理)が外交をあまり知らないということであれば、外務省の人は、必死になってそっち側(次期トランプ政権)に持っていかなきゃいけないんですよ。今やらなきゃいけないのは、バイデンと仲良くすることじゃなくて、トランプを、これからの4年間をどうするかということが重要なんだから、シフトしなきゃいけないんですよ。そのシフトができない」。

 さらに孫崎氏は、次のように指摘しました。

 「結局日本の場合、特にウクライナ問題というのは、もうほとんど最初から、しっかり情勢がどうなっているかということを学んで、そしてそれに対応するという姿勢が、日本政府にはまったくないんですよ。

 それを言っていたのが、(故)安倍元首相だったんです。しかし、安倍元首相が何を言っていたかということを、まったくマスメディアは取り上げない。

 元首相が、ウクライナ問題というものが、どういうような形で展開したのかということを、まったく報道しない日本ということは、逆に言うと、それだけウクライナ問題というものが、アメリカの動きと一体になってしまったからです。それの典型。

 これまでにも、いろんなことがあったけれども、(マスメディアが)一方の事実だけ述べて、他の事実はまったく述べないというのは、このウクライナ問題で、一番激しくなった」。

 故・安倍元総理は、2022年2月27日の『日曜報道The Prime』で、次のように語っています。

 「プーチンの意図はNATOの拡大、それがウクライナに拡大するという事は絶対に許さない、東部二州の論理でいえば、かつて(旧ユーゴスラビアから)ボスニア・ヘルツェゴビナやコソボが分離・独立した際には、西側が擁護したではないか、その西側の論理をプーチンが使おうとしているのではないかと思う」。

 さらに安倍氏は、2022年5月に英『エコノミスト』のインタビューで、以下のように語っています。

 「侵略前、彼らがウクライナを包囲していたとき、戦争を回避することは可能だったかもしれません。ゼレンスキーが、彼の国がNATOに加盟しないことを約束し、東部の二州に高度な自治権を与えることができた。おそらく、アメリカの指導者ならできたはずです」。

 岩上安身は、2023年7月6日収録の孫崎氏へのインタビューで、安倍総理殺害事件とロシアによるウクライナへの軍事介入について、孫崎氏の見解を詳しくうかがいました。ぜひあわせてご視聴ください。

※安倍元総理を銃殺したのが山上徹也容疑者ではないとすると、日本という国があまりにも自主的に物事を判断できない国というところにまでつながっていく ~岩上安身によるインタビュー第1126回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏 2023.7.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/517054

 27日に初配信したインタビューで、孫崎氏は以下のように訴えました。

 「世界中がどう動いているか。アメリカが今、どういう動いてるか。そして、フランスがどう動いてるか。

 そこに共通するもの、中国がどうするか、トルコがどうするか、サウジがどうするかも含めて、すべての国は、もはやウクライナ一方だけ支援するということをやめて、和平というものがどういう形になるかということに、動き出した。

 これに、日本はまったく関与していないというのは、おかしい。ここが、一番大きい問題だと思います」。

 また、インタビューの後半では、シリアのアサド政権崩壊や、その後の情勢などについて、孫崎氏に詳しくうかがいました。

 孫崎氏は、「まず、シリアというものの位置付けだと思うんです」と述べ、以下のように解説しました。

 「今から2、3年前に、駐日シリア大使とお話ししたことがあるんですが、彼が非常に面白いことを言ったんですよ。

 それは、『アラブ勢力がスエズ運河を超えて、外に、地中海の方に出られないようにしている。それがレバノンだ』と言った。

 イスラエルがあって、アラブが地中海に出るときの押さえが、レバノンなんです。『そのためにレバノンがある』と言ったんです。

 だから、(米国やイスラエルにとって)アラブ諸国が、地中海の方に出られないようにするのが、レバノンなんですね。

 そういうことを、シリアの人が言ってた。だから、そういう役割が、レバノンやシリアにはあるんですよ。

 それが、イスラエルとトルコの2ヶ国に取られてしまうと、ますますアラブ諸国が地中海の方に出る道が閉ざされる、という地理的な構図があるということを、彼が説明してくれたんです。

 ということで言うと、今は、イスラエルが攻める、それからトルコが攻めるという形で、シリアというものが、なくなるような雰囲気なわけですね。

 だけど、やっぱりアラブ諸国には、あそこを持つということが、彼らにとっての利益であるという共通観念があるんです。

 ここで非常に大きい問題は、ガザ(での戦争)というものが起こったことから、アラブ諸国に非常に大きな変化が出てきたことがある思う。

 それはどういうことかというと、アラブ諸国というのは、第1次中東戦争から始まって、第4次までずっと、イスラエルの建国から、彼らが受けたレッスン(教訓)は、『我々は、軍事的に戦っても負けるんだ』というもの。それが、アラブ社会の政治家の共通(認識)になったわけです。

 ちょうど、日本で『アメリカと一緒にならなければだめだ』と政治家が思っているように、『イスラエルに盾突いたら、負ける』と。

 『イスラエルと対決するという政策は、我々の取るべき政策ではない』ということが、(アラブ諸国の)みんなの共通の認識になったわけです。

 そういう中で、ガザ戦争が起きて、変化したものが2つあって、1つは、戦えば勝てる可能性があるということ。

 それからもう一つは、情報が、『BBC』であるとか、そういうメディアのコントロールじゃなくて、ネットですぐに出るようになった。だから、ガザの人達が、どういう苦しみに置かれてるかというのが、わかってきた。

 そうすると、今、サウジの人間は、みんなそれ(ネットやSNS)を見ているわけです。だから、怒り、苦しんでいるというのを、わかっているから、湾岸諸国の人達、サウジの皇太子にしたって、パレスチナというものを無視して生きていくという方法が、彼らには取れないんです。

 パレスチナを支援しないということになったら、国民が許さないというような状況になってきたから、これからシリア情勢がどうなるかはわからないけれども、あそこがアラブのものではなくなっていくという形、そして、イスラエルがシリア全部を支配していくという構図は、取れない。

 今は、ロシアが戦争をしているので、(アサド政権を)支援ができない状況になって、今のような状況があるんだけれども、アラブ社会というのは、パレスチナというアラブ系の人間を支援しないでは、国内が持たないということだから、長期的に、必ず支援の方に行くんですよ。

 その支援は、一番の中心はミサイルで、それが、イランであれ、イラクであれ、イエメンであれ、様々なところから、イスラエルを攻撃できるようになる。

 だから、(イスラエルが)今のような形で、地上戦でどんどん拡大していったら、勝ち得だからと、トルコと一緒になってシリアを分配しようとするような形には、私は収まらないと思います」。

 さらに孫崎氏は、「非常に大きな鍵を握るのは、イランの核兵器」だと述べ、「今、なぜイランが黙っているかと言えば、今イスラエルを攻撃すれば、核兵器で報復されるから。でも、イランが核兵器を持てるという状況ができてしまったら、今のような、イスラエルが圧倒的に軍事的な優位を保てるという構図は、もう崩れるんです」との見方を示しました。

 岩上安身による孫崎享氏インタビューの詳細は、会員向けサイトのアーカイブにて、ぜひ以下のURLから御覧ください! 会員にまだなっていない方は、この機会にぜひ、会員登録をお願いします。

※2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!? 岩上安身によるインタビュー第1175回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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