日刊IWJガイド・非会員版「スクープ! イスラエル軍によるラファへの地上攻撃に、米国はGOサインを出し協力していた! バイデン政権の地上侵攻反対は偽りのポーズ!」2024.5.9号~No.4222


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~スクープ! なんと、150万人近くのパレスチナ人難民が追い詰められた、ガザ地区南部のラファへのイスラエル軍による攻撃に、米国はひそかにGOサインを出し、全面協力していた!! ほんの2ヶ月前には、バイデン政権あげて猛反対のポーズ! しかも、イスラエル軍のラファ侵攻直後に、米国はイスラエルへの武器供与を拒否したと発表したというのに!

■IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月までの5ヶ月間連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります!「IWJしか報じていない情報」がますます増えている中、今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■<インタビュー報告>「岸田政権にまで至る第2次安倍政権の路線は、大企業だけ良くする円安政策を進め、憲政史上最長の政権を築いた。そもそも最初から、『アベノミクス』は、中小零細企業を救う気は、まったくなかった。まして、非正規労働者を救おうなどと、思ってもいなかった」! 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏への緊急連続インタビュー第4弾!

■<米国内の大学で親パレスチナ、シオニスト・イスラエルによるジェノサイド反対学生運動が拡大(その5)>【5月2日、コロンビア大学ハミルトン・ホールで警察が発砲!? ニューヨーク市警は地元メディアの指摘を受けるまで発砲事件を隠蔽! UCLAでは、数百人の警察がキャンプを強制撤去し、209人の学生を逮捕! バイデン大統領は、「我々は人々を黙らせたり、反対意見を鎮圧したりする権威主義国家ではない」が、「我々は無法国家ではない、秩序が勝たなければならない」と、一連の親パレスチナデモに初声明! これこそ「虐待者が突然、被害者に変身する反作用的な虐待(reactive abuse)」の典型的なケース!】
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■はじめに~スクープ! なんと、150万人近くのパレスチナ人難民が追い詰められた、ガザ地区南部のラファへのイスラエル軍による攻撃に、米国はひそかにGOサインを出し、全面協力していた!! ほんの2ヶ月前には、バイデン政権あげて猛反対のポーズ! しかも、イスラエル軍のラファ侵攻直後に、米国はイスラエルへの武器供与を拒否したと発表したというのに!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ゴールデンウィークあけに、緊急ニュースです!

 イスラエル軍の戦車と地上部隊が、ラファを空爆した後、5月6日の夜、ラファの東部地区に入りました。

 7日の朝の時点で、イスラエル軍は、ガザ地区とエジプトを結ぶラファ国境線のガザ側を「作戦統制」したと発表しました。

※Israeli attack on Rafah has US blessing ― media(RT、2024年5月7日)
https://www.rt.com/news/597173-us-approved-rafah-invasion/

 このイスラエル軍の、ラファへの地上侵攻について、驚くべきニュースが飛び込んできました!

 カタールのニュースサイト『アルアラビー(アルアラビー・アルダディートとも)』が、8日付ですっぱ抜いたスクープ情報です。

 『アルアラビー』が、8日のXへのポストで、イスラエル軍のラファ侵攻について、表向きの地上侵攻反対のポーズとは違い、米国のバイデン政権は、ひそかにイスラエルのネタニヤフ政権に対して、ゴーサインを出していたと次のように報じたのです。

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■IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月までの5ヶ月間連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります!「IWJしか報じていない情報」がますます増えている中、今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 4月のご寄付・カンパの結果が、確定しました! 4月1日から4月末の30日までで、122件、395万7500円でした。これは、月間目標達成率の99%です!

 惜しいことに、あと1%、4万2500円あれば、4月は月間目標額を達成できていました! でも、これまでの未達の月には、目標額の半分以下の月もありましたし、これはほぼ達成したといってもいい金額です。

 ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかし、今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月まで、5ヶ月連続で目標金額に到達しなかった、という重い事実は残ります。この5ヶ月間の不足額の合計は、972万3789円にもなってしまいました。4月の不足額4万2500円を加えた不足額の合計は、976万6289円です。1000万に達してはいないものの、非常に厳しい赤字額です!

 IWJは収支を合わせるべく、徹底的に支出を減らす努力を今も続けています! オフィスを移して、スモール化することも模索中です! そうやって収支を減らしても、収入が減り、赤字が積み上がっていけば、活動が続けられなくなります!

 もし、これ以上目標に達しない月があれば、年の半分が未達確定となってしまい、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 第14期の期末である7月まで、5月を含めてあと3ヶ月です! この間にロスした分を、ぜひとも、取り返し、少なくとも収支をトントンにさせてください!

 第13期は2000万円を超える赤字でした。2年連続大幅な赤字となると、IWJ史上初の最大級のピンチとなります! 岩上安身個人が、私財を投じても支えきれません!

 5月は、8日までに、15件、112万7400円のご寄付・カンパをいただきました。誠にありがとうございます。

 5月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を、期末の7月末までに少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 また、ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 また、4月30日に発行した【IWJ号外】にも、ぜひご注目ください! 米国の既存ジャーナリズムの惨状が、クリス・ヘッジズ氏らによって、報告されています。ヘッジズ氏らも、市民に直接支えられる独立メディア形式へと移行しています。

※【IWJ号外】クリス・ヘッジズが、「米国内の新聞9000紙のうち3000紙近くが廃刊し、4万3000人の新聞記者が失職」と米国の既存ジャーナリズムの惨状を報告! 唯一の光明は独立メディア! 2024.4.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522859

 IWJもまた、市民に支えられる独立メディアとして、2010年12月にスタートして、13年5ヶ月となります。

 最初は、ライブ・ストリーミングのサービスがユーストリーム・アジアという会社によって、初めて日本で可能になったばかりのタイミングで、東電会見や大臣会見などの中継・実況を先駆的に行いました。

 他に同様のストリーミングを、多チャンネルで同時平行で行うネットメディア等は存在せず、IWJは「パイオニア」的な存在であったと自負しています。

 しかし、ご存知の通り、ライブ・ストリーミングはその後、ツイキャスその他で、スマホで手軽に行えるようになり、今日では、あらゆるSNSでライブや動画配信が可能となっています。メディアの技術進化のスピードは、凄まじいのひと言です。

 こうした技術進化の結果、現在では動画やライブ配信コンテンツがあふれかえるようになり、IWJだけがライブ・ストリーミングを行なっているわけではなくなりました。

 ですが、その間もテキストメディアとしてのIWJを時間をかけて充実させてきており、岩上安身によるインタビューも、1154回を数えるまで、回を重ねております。

 ジャーナリズムとしての「本道」を決して忘れず、重点となるテーマが変わり、情報伝達の手段や機器は変わっても、お伝えしている報道・論評のコンテンツは、むしろ充実していっているとすら、自負しています!!

※シリーズ: 岩上安身インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwakami-interview

 また、特に昨今は、日米欧の「先進国」グループ内の情報だけでなく、これも急激な変化を見せている国際情勢に迫り、特に、成長著しい、グローバル・マジョリティにまで視野を広げて、翻訳のスピードと量を上げ、激動する国際情勢を先取りしてお伝えし続けてきました。

 その理由のひとつには、ウクライナ紛争やコロナ問題など、権力からの圧力がかかってのことか、既存のテレビ・新聞など、記者クラブメディアの報道が、硬直した「官報」化し、西側諸国全体が「大本営発表」をたれ流すような「異常な事態」が「日常」化してしまったためでもあります。

 「IWJしか報じていない情報」が、いまだにあります。それどころか、「米国の利益のための『代理戦争』を待望する勢力」によって、自立した報道への権力からのコントロールが強まり、「IWJしか報じていない情報」は、技術的進化とは反対に、逆に増えつつあるのが現実なのです!

 IWJは、どれだけ孤立しようとも、その孤立は一時的なものであり、隠されたり、ごまかされたり、歪められたりしたプロパガンダは必ずほころぶ、と確信しています。

 本日、5月8日付け日刊IWJガイドに掲載した10年前の2014年の「オデッサの惨劇」については、事件発生当時、IWJでは事件自体の事実を報じていました。

※【岩上安身の「ニュースのトリセツ」】オデッサの「惨劇」、緊迫続くウクライナ東部 米国はウクライナを「戦場」にするのか(IWJウィークリー48号より)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/138337

 記者クラブメディアで、これほどの虐殺を報じたものは、ほとんどありません。その後も、ウクライナ軍による、東部のロシア系住民への武力攻撃に対して、8年経ってからロシア軍がしびれを切らして、ついに介入を決めた2022年2月以降も、ウクライナ政府やネオナチが、国内の少数民族であるロシア系住民への差別・迫害・殺戮といったジェノサイドについては、日本政府と日本のメディアはだんまりを決め込んで、もう2年以上経ちます。

 こうした「沈黙」自体が、犯罪です。

 我々IWJは、プロパガンダに決して加担せず、乗せられもせず、安きに流れることなく、真実を報じ続ける、茨の道を、今後も歩き続けます。

 どうか、そうしたIWJの独立性、独自性をご評価いただき、今後も活動が続けられますよう、応援をお願いしたいと存じます。

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.5.9 Thu.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.5.10 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「市民を戦争体制に動員する法改悪が、国会に出されている!」「憲法を逸脱し、自衛隊員を戦争で犠牲にすることを米国と約束してよいと、いつ岸田首相に委任したのか!?」~5.3 武力で平和はつくれない!とりもどそう憲法いかす政治を~2024 憲法大集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522929

ガザ停戦の申し入れ書をイスラエル大使館に渡す予定が、警察に阻まれ果たせず!「なぜイスラエル大使館に忖度するのか?」~5.1反戦メーデー・イスラエル大使館前行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522869

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■<インタビュー報告>「岸田政権にまで至る第2次安倍政権の路線は、大企業だけ良くする円安政策を進め、憲政史上最長の政権を築いた。そもそも最初から、『アベノミクス』は、中小零細企業を救う気は、まったくなかった。まして、非正規労働者を救おうなどと、思ってもいなかった」! 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏への緊急連続インタビュー第4弾!

 昨日午後5時過ぎから、岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏への緊急連続インタビュー第4弾を、「『歴史的円安』が凄まじい勢いで進行中! 悪性インフレ、株高、都市部では地価高騰を引き起こす一方、地方では逆に空洞化! 二極化が進み、富裕層が高笑いする一方で庶民はどう「生活防衛」すればいいのか!? 【後編】」と題してお送りしました。

 田代氏は、4月下旬(21日から29日)の中国に出張されました。「中国はすでにシンガポールとかタイの人に対しては、もうビザなし(で渡航OK)と認めてるんですけども、日本に対しては認めていないという状態」にあり、日本人が中国に行くにはビザが必要です。

 田代氏は、顧問をしている企業の、提携先の中国の企業の招待によって、ビザを得たということです。田代氏は、出発前から北京で『CCTV』の取材を受ける予定でしたが、それは「5年ぶりに訪れた北京の印象」がテーマの予定だったといいます。しかし、歴史的な円安が大きな関心を中国で呼んでおり、急遽、「円安についてのコメント」を求められて、現地で急遽解説用の資料作成などを行って取材に応じたということです。

 田代氏の中国訪問についてお話をうかがう予定でしたが、「歴史的円安」と「少子化問題」で、時間が押し、また次の機会にお話いただくことになりました。

 日本は現在、歴史的な円安状況にあります。しかし、一方で、株高や都市部の不動産価格が高騰するなど、「令和バブル」ともいえる状況にもあります。この「令和バブル」は、「昭和バブル」とはどのように異なるのでしょうか。これは「失われた30年」からの脱出の糸口になるのでしょうか。

岩上安身「この歴史的な円安、円安が生む株価の上昇。それから不動産価格の上昇も生んでいる。

 だから、安いときに株をたっぷり買ってあった、それから不動産も安いうちに買って持っていた、あるいは代々持っていた。それで資産がある、という人達にとっては、これは大変結構なことかもしれません。

 が、株を持っていない人達、あるいは不動産を持っていない人達。とりわけ、若い人はこれから結婚して所帯を持って家を買おう、住宅ローンを組もう、と思っているわけですけれども。これが、不動産価格が上昇していくと、家も持てない、ということになるわけですよね。

 都市部で家を持とうとすると、非常に狭小の住宅で暮らすしかない、ということになって、『子供を諦めようか』とか、あるいは『3人欲しいんだけど、1人だけにしておこうか』とか、そういう希望をもっていても、子供の数を減らさざるを得ない。少子化がすごく進んでしまうだろうと。今でも、(政府の)推計値をはるかに下回るような状態にあるんですから。

 だから、ある者にとっては『高笑い』ですけれども、ある者にとっては『大変苦しい』という状態が起こっているわけです。

 こういう中で、円安を止めるべく、政府・日銀も動いた。(1ドル=160円と突破した)そのタイミングで、ちょうどリアルタイムで、田代さんにご登場いただいて(5月3日第3弾)、解説していただいたんですけれども、実際問題としてこの円安に歯止めがかかるわけではない。その構造についてもお話していただきました。

 実は、田代さんに連続して緊急インタビュー、本日4回目になるんですが、タイトルちょっと長いんですけど、タイトル通り、歴史的円安がすさまじい勢いで進行中です。

 悪性インフレと株高が、都市部では地価高騰を引き起こす。一方、地方では逆に空洞化。これは地方と言っても東京対地方という単純な問題じゃないです。首都圏でも、ある一定の郊外になると、急に落ちるんですよね。そういう現象が起こっています」。

 岩上は、「富裕層は高笑いする一方で、庶民は生活防衛をどうしたらいいんだろうか(と困惑している)」という2極化が進む状況だと、第3回の不動産価格を例に取って、指摘しました。

 話題はいよいよ、「歴史的な円安」「令和バブル」に入ります。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

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 ぜひ、IWJに会員登録をして、全編動画を御覧になってください。

※【冒頭オープン 5/8 17時頃~】岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー
https://www.youtube.com/live/Re7Ln-xckgY

■<米国内の大学で親パレスチナ、シオニスト・イスラエルによるジェノサイド反対学生運動が拡大(その5)>【5月2日、コロンビア大学ハミルトン・ホールで警察が発砲!? ニューヨーク市警は地元メディアの指摘を受けるまで発砲事件を隠蔽! UCLAでは、数百人の警察がキャンプを強制撤去し、209人の学生を逮捕! バイデン大統領は、「我々は人々を黙らせたり、反対意見を鎮圧したりする権威主義国家ではない」が、「我々は無法国家ではない、秩序が勝たなければならない」と、一連の親パレスチナデモに初声明! これこそ「虐待者が突然、被害者に変身する反作用的な虐待(reactive abuse)」の典型的なケース!】

 4月17日以降、全米の46の大学キャンパスで、2400人以上が逮捕されるなどの混乱が続く中、卒業式や期末試験を控えて、いくつかの大学が、ガザでのジェノサイドを続けるイスラエルとの関係を断ち切るように求める学生達の抗議に一定の妥協をして、事態の収集をはかっています。

 5月4日付『AP』によると、学生達との合意を選んだのは、ブラウン大学、ノースウェスタン大学、ラトガース大学、ミネソタ大学などです。これらの大学では、大学がイスラエルへの投資を見直したり、長年の米国の同盟国であるイスラエルとの取引をやめるよう求める学生達の声に耳を傾けたりする、という約束をしています。

 また、先週4月28日からキャンパス内にテント野営地を築いて抗議を続けてきた、バーモント大学の抗議者達は、5月3日、今月下旬に卒業式で行われる予定であった、リンダ・トーマス・グリーンフィールド米国国連大使の演説を阻止することに成功しました。

 学生達は、トーマス・グリーンフィールド大使が繰り返し、国連安保理で、停戦決議案に対して拒否権を発動してきたことに対して抗議し、卒業式からトーマス・グリーンフィールド大使の演説をなくすように求めていました。

 しかし、学生達との合意を選んだ大学はごく少数にとどまります。多くの大学で、まだ学生達の抗議は続いており、警察がキャンパスに入り込んで、抗議の野営地のテントを撤去したり、学生達を逮捕したりするなど、混乱が続いています。

 5月2日、ニューヨーク州立大学ニューパルツ校のテント野営地を警察が破壊し、132人の抗議参加者を逮捕しました。

 同日、テネシー大学では、ドンデ・プラウマン学長が、「同校の行動規範にもとづいて制裁を受ける」と通告した学生7人を含む9人が、警察に逮捕されました。

 発火点となったコロンビア大学では、4月30日にニューヨーク市警察がキャンパス内のテント野営地を破壊しました。

 コロンビア大学の学生達は、4月17日、キャンパス内の南の芝生に「ガザ連帯キャンプ」を設営し、大学側に対して、武器製造業者やイスラエルと関連のある機関や企業から資本を切り離すことや、学校が機関投資家への投資を公表することなどを求めていました。

 4月30日の夜、ニューヨーク市警察は、野営地を追われた学生達が立てこもったハミルトン・ホールに突入して、学生たちを強制的に逮捕・排除しています。ハミルトン・ホールは、1968年に、ベトナム戦争などに反対し、抗議する学生達が占拠した、象徴的な建物のひとつです。

※Striking deals to end campus protests, some colleges invite discussion of their investments(AP、2024年5月4日)
https://apnews.com/article/israel-palestinian-campus-student-protests-war-df5f7cf1547a3ca8fb959b992d6ebe1b

※<米国内の大学で親パレスチナ・反ジェノサイド学生運動が拡大(その2)>【4月28日、1968年当時、コロンビア大学でベトナム戦争反対デモのリーダーの一人だった年配の女性が、キャンパス内で野営する学生たちの前で演説する動画が拡散される!「進み続けなさい、進み続けなさい、私達が進み続ければ、彼らは譲歩せざるを得なくなる」!】大統領選挙の年、1968年にコロンビア大学で起きたベトナム反戦の学生運動と、現在起きている親パレスチナ・シオニスト・イスラエルによるジェノサイド反対を核とした学生運動は、無所属の大統領選候補、「RFK」こと、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏への注目を高める可能性が!
(日刊IWJガイド2024.5.7号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240507#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53475#idx-5

 ハミルトン・ホールから学生達を排除する作戦中に、ハミルトン・ホール内で警官1人が銃を発砲しましたが、地元報道機関『ザ・シティ』がスクープするまで、ニューヨーク市警察はこの発砲事件を隠していました。

 5月2日になって、指摘を受けたニューヨーク市警察は、「この事件を直ちに調査し、事故が暴発であると判断した、負傷者はいなかった」と発表しました。

 5月3日付『BBC』によると、ニューヨーク市警察は、ハミルトン・ホールのドアをこじ開け、2階の窓によじ登って、階段の吹き抜けから椅子や机を撤去する様子の動画を公開しました。その映像によると、「デモ参加者による暴力的な反応は映っていなかった」ということです。

※NYPD officer fired gun while clearing Columbia protest(BBC、2024年5月3日)
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-68947267

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240509

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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