日刊IWJガイド・非会員版「海外にエネルギー資源を依存している日本は『絶対に戦争のできない国』! 岩上安身による現役経産官僚・藤和彦氏インタビュー」2023.3.30号~No.3850号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<インタビュー報告>「日本の安全保障にとって最も枢要な要素は『エネルギー資源』! ほぼ完全に海外にエネルギー資源を依存している日本は『絶対に戦争のできない国』」 岩上安身による、現役経産官僚・経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏インタビューをお送りしました!

■IWJは創業以来、最大の経済的危機です! 3月29日までの29日間でいただいた3月のご寄付は、138万7400円と月間目標の36%でした! ご寄付をお寄せいただいた皆さまありがとうございました! しかし、3月の月間目標までには残り2日で残り64%、251万円以上が必要です! 毎月、累積赤字が増え続けている状況で、第13期の7ヶ月間の累積の不足分は1655万4500円となりました! 3月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■3月10日、北京で中国の仲介によってイランと歴史的和解を果たしたサウジアラビアが、上海協力機構(SCO)の「対話パートナー国」として参加することを決定!「中東最大の親米国」であったサウジアラビアがまた一歩、中国との関係を深め、中東への米国の影響が弱体化! サウジアラムコは中国北東部に石油精製と石油化学の複合施設を建設する契約を中国と締結したと発表!

■<IWJ取材報告>ウクライナ戦争と安倍晋三銃撃事件の間にある「つながり」とは? そして、そもそもなぜウクライナ戦争は勃発したのか?~3.28たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「オルタナティブな日本を目指して」~台湾有事と日米軍事同盟」―登壇:孫崎享氏(元外務省国際情報局長)

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■はじめに~<インタビュー報告>「日本の安全保障にとって最も枢要な要素は『エネルギー資源』! ほぼ完全に海外にエネルギー資源を依存している日本は『絶対に戦争のできない国』」 岩上安身による、現役経産官僚・経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏インタビューをお送りしました!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は29日午後3時半から、「ノルドストリーム爆破事件の教訓 米国は誠実な同盟国と言えるのか?『自国の国益のためには同盟国の利益をも犠牲にする』厳しい現実! 日本は絶対に戦争はできない!」と題して、現役経産官僚であり、経済産業研究所コンサルティングフェローである藤和彦氏にインタビューを行いました。

 藤氏は、官邸直属で、国内外の重要情報の収集と分析を手がけるインテリジェンス組織である「内調(内閣情報調査室)」で、2003年から内閣参事官、内閣情報分析官を務められていました。特にエネルギー分野に詳しく、安全保障や地政学的な分析にも長けていらっしゃいます。

 藤氏は、3月15日、『現代ビジネス』で、「『ロシアー欧州パイプライン』を破壊したのは“アメリカ”なのか!? ウクライナ戦争最大のミステリーにバイデンが焦る『ヤバすぎる事情』」を発表されました。藤氏は、「ノルドストリーム爆破事件」についてのシーモア・ハーシュ氏のスクープを正面から取り上げ、この事件は「自国の国益のためには同盟国の利益をも犠牲にする」という国際政治の厳しい現実を表しているとし、「日本もドイツの苦い教訓を『他山の石』として肝に銘ずるべきだ」と提言されています。

 藤氏は「ノルドストリーム爆破事件」の最大の教訓は、米国が自国の国益のために、同盟国であるドイツの利益をも犠牲にしたことである、といいます。

 藤氏は、「ハーシュ氏によれば、北大西洋条約機構(NATO)の団結が揺らぐことを懸念したバイデン政権は、冬を迎えるドイツが苦境に陥ることを承知の上でロシアからの天然ガス供給を途絶させることを画策したという」、「米国は同盟国ドイツに対して明確な背信行為を犯していた」ことになる、と『現代ビジネス』で指摘しています。

藤氏「もう、歴史的に見るとですね。本当にアメリカってそうだったんですよ。1970年代に、ノルドストリームとは別に、(ロシアから欧州に)パイプラインが引かれて天然ガスを供給するようになってから、もうずっと、アメリカはドイツに対しては『本当にやるのか』と言って、ある意味では文句言ってて」

岩上「圧力をかけてきました」

藤氏「1970年代、ブラントさんとかシュミットさんを含めて、相当、アメリカと意見交換しながら何とかやってたんですけど。ずっと、この(ノルドストリーム)パイプラインは、アメリカにすれば『目の上のたんこぶ』でしたから。それを考えれば、本当にやっても全然不思議じゃないなっていう感じもありますよね」

岩上「すごい今、大事なことをおっしゃられている。この件が起きてから、この海域に誰か怪しいのがいたかとか、今、ハーシュに対する批判者がズラーっと出てきて、議論をやっているんですけど、みんな近視眼的に議論してるんです。そうじゃなくて、バーっと大局を見たらアメリカはずっと『(ノルドストリームを)やめろやめろ』と言ってきて」

藤氏「50年越しで言っていますから」

 岩上は、米国はロシアの天然ガスパイプラインの通過国であるウクライナを利用して、ロシアに対する「嫌がらせ」をしてきたと指摘しました。

岩上「藤さんは以前、ドイツとロシアの平和とか安全とか、安全保障上の重要なインフラになるんだとおっしゃっていましたね」

藤氏「経済的に連携することは、当然安全保障にもプラスの効果を与えますから。冷静終結、ドイツ再統一を旧ソ連が認めた最大の理由ですから」

岩上「(ソ連・ロシアは)ドイツとはこれからも仲良くやっていくんだと。ドイツにソ連時代から流してきたガスをさらにちゃんと流すよと。冷戦時代というのは、日本も経済成長していた時期ですけど、同時に西ドイツも成長してた。それってなんと、ソ連からの天然ガスや石油の供与があったからだったんですね」

藤氏「70年代の第1次石油危機の時に、日本は本当に苦労して、アラスカからLNGを輸入するようになったんですけど、脱石油で。

 ドイツは本当に見事な脱石油政策で、パイプラインで非常に安い値段で天然ガスを入手できましたから。それはエネルギーやってる人間からすると本当に理想的な解決策だったですね」

岩上「LNGじゃ、全然バカ高いですよ」

藤氏「(同じものでもコストが)倍以上は違います」

岩上「生ガス、楽ですねえ。安いですね」

藤氏「安いです」

 岩上は、海上輸送されるLNGは、船が座礁するなどのリスクも高いと付け加えました。

藤氏「LNGはなかなか展開ができないんです。パイプラインだと、ドイツに入ってからものすごく支線があって、ドイツ国内には、どうも何十万キロメートルというパイプライン網があるんですね。だから大企業に限らず、中小企業も安いガスを使って、製品ができた。

 ある意味では、ドイツは化学とか肥料の国際競争力が、まさしくロシアからの安い生ガスのおかげだったので。ドイツの産業競争力が物凄く棄損することは間違いないですね」

 岩上は、米国には、ドイツとロシアが仲良くなるとNATOの結束が弱くなるので、安全保障上両者の関係を断ち切りたいのだ、とされているが、それ以上の狙いがあったのではないかと、ハーシュ氏へのあるインタビュアーが指摘していることを紹介しました。

岩上「もう一つはアメリカは一石二鳥というか、ロシアも叩き潰すけど、返す刀で(米国にとって)産業競争力上のライバルだったドイツを叩き潰す思惑があったのではないか、と質問している人がいました。

 ドイツ人の中には、ノルドストリームの爆破は、ロシアへの攻撃だけではなく、ドイツに対する攻撃でもあるのでは、という疑いを抱く人がいるのです。

 戦国大名で言えば、昔敵だった外様の部下で、それがあんまり大きくなってきたら――日本もそうかもしれませんけど――叩くという。

 そういうドイツ叩き、ドイツの産業競争力を弱体化させるという狙いがあったんですかと、ドイツ側が質問しているんですよ」

藤氏「ハーシュ氏はなんと答えたんですか?」

岩上「ハーシュは細かくは答えていないんですが、『そういう目的もあったかもしれないですよね』と」

藤氏「まあ、(ドイツ産業の弱体化は)副次効果でしょうね。やっぱり、アメリカは安全保障が基本ですからね。一石二鳥ということは考えてるかもしれないけど、主目的ではないでしょうね」

岩上「ドイツとロシアが結ばれて、それこそプーチンが言ってた『ユーラシア二ズム』じゃないですけど、ユーラシア大陸全体が結び付きながら繁栄する。プーチンが一番思っていたのは、ヨーロッパとの安定ですよね。(ノルドストリームは)その一番の柱だったと思うんですよね。それを断ち切られたっていうのは、すごく大きなショックだっただろうと思います」

藤氏「ある意味で百年前に戻ってますね。第1次、第2次世界大戦はユーラシアで起きた大戦争ですから。第2次はアジア太平洋地域もありましたけど。でも二度とそういうことを起こさないということは、旧ソ連も含めて考えていて。その安全保障装置がなくなっちゃったわけですね」

 岩上は、ノルドストリームのようなエネルギー上の結びつきは、核ミサイルとMADによる「恐怖の均衡」ではなく、「繁栄による均衡」であり、戦争の抑止力になり得たのではないかと問いました。

藤氏「そうですね。『相互確証破壊』というのが正しくMADでありましたけど、ロシアの専門家は相互確証抑制という言い方をしていましたね。エネルギー(の結びつき)が強くなればなるほどお互いケンカができなくなる」

岩上「逆に言うと、例えば第一次大戦の比喩と言いますか、重ねあわせてみると、当時勃興してきた『新興国ドイツ』は新しいエネルギーとして、あの時は天然ガスじゃなくて、石油が新しいエネルギーだったわけですね。それはバグダッドの方にある。それで、3B政策、ベルリンからトルコ(ビザンチウム)を通ってバグダットへ。『ベルリン=バグダッド鉄道』ということで、これは鉄道であると同時に、エネルギー資源と消費地、生産地を結ぶという。

 この内陸を通る通路というものができたら、海洋国、シーパワーであるイギリスに対して、とんでもなく有利になってしまう、と。それに対して3C政策でケープタウンとかカルカッタ、喜望峰を回る海路を守るんだってやるんですけれども。結局その3B政策は、最終的にはバッチバチにぶっ壊されていくわけじゃないですか。今もあるわけじゃないわけだから。

 石油以上に、天然ガスは次の未来に向けて、水素を抽出するには非常に重要だっていう話を(JOGMECの)原田さんがされていました」

藤氏「化石燃料の中で一番、炭素と水素の比率で水素の比率が高いですから。一番、二酸化炭素を出さずに熱効率がいいって意味では究極の化石燃料であることは間違いない」

岩上「化石燃料の中で一番優等生で、かつものすごく安価で、パイプラインで運ばれて。我々なんか羨ましいぐらいなわけですよ。本当にうらやましい」

 海上輸送のLNGだけに頼る日本にとっては、安価なロシア産天然ガスをパイプラインで安定的に供給されるというのは、本当に羨ましい夢のような話です。

 米国がどれほど執拗に「ノルドストリーム2」の建設に対して妨害工作をしてきたか、ということは、時系列で見ると明らかです。

1)2017年4月「ノルドストリーム2」ファイナンス契約成立。
  ⇒8月、米第1弾制裁「米国の敵対者に対する制裁法(CAATSA)」
  ⇒ドイツ等が米制裁を押し切って着工。

2)2019年「ノルドストリーム2」残り160km
  ⇒12月末、米第2弾制裁「欧州エネルギー安全保障保護法(PEESA)」
  ⇒ロシア・ガスプロムが自前で完成へ

3)2021年1月米第3弾制裁「欧州エネルギー安全保障明確化法(PEESCA)」
  ⇒承認過程遅延

 さらに「ノルドストリーム2」が完成した後も、その稼働はあちこちから阻止されてきました。

4)2021年9月「ノルドストリーム2」完成
 ⇒10月ウクライナ政府が東部分離派への攻撃を激化
 ⇒11月ロシア軍10万人国境地帯に集結

5)2022年2月21日プーチン大統領、東部2州を独立国家と承認
 ⇒22日、ショルツ独首相「ノルドストリーム2」承認過程停止
 ⇒24日ロシア軍ウクライナ侵攻

6)2022年9月23~27日東部4州でロシアへの併合を問う住民投票
 ⇒26日「ノルドストリーム1、2」爆破
 ⇒27日「バルティック・パイプ」開通

 藤氏はこの中で、2022年2月22日にドイツのショルツ首相が「ノルドストリーム2」の承認過程を停止したことが、一番ショックだったと振り返りました。

藤氏「これが一番ショックだったんですよ。なんでショルツはそんなこと言ってるのかと。根拠はないんですけど、これがあったから2月24日の本当の軍事作戦が始まったんじゃないかと、実は思ってるんですよね」

岩上「(ロシア側は)希望をなくしたんですからね、これ」

藤氏「はい。(紛争に)直接関係ないのに。ドイツ、ヨーロッパが先にエネルギーを武器にしましたから」

岩上「しましたよね、これ。(西側メディアは)ずっと(ロシアが)エネルギーを武器にしたって言うんですけど。僕は、そうじゃないと思うんですよね。(ドイツは)アメリカにさせられた、っていう風に言うべきだと思うんですけど」

藤氏「ここで、なぜかショルツが、旗色を鮮明にする人じゃなかったのに、しちゃいましたから。ここが僕は一番ショックでした」
 
岩上「これは日本においても起こり得ることじゃないですか。日本の大臣がこのような立場だったら。総理が今の岸田さんだったら、安倍さんだったら、こういうようなことをしちゃいそうだなっていう気がします」

藤氏「ですよね。今の政権はちょっと危ういですよね」

 このあと、インタビューでは、米国の石油・ガス企業が空前の利益を上げていること、『ニューヨークタイムズ』が出した「親ウクライナ派グループ説」のお粗末さ、それに対してハーシュ氏が「『ドイツに伝わったのは、米国諜報機関による完全な捏造で、あなたの話の信用を失墜させることが目的だった』と、私は米国諜報機関の関係者から聞かされた」とリークし、「プロパガンダ作戦がうまくいくのは、受け取る側が、望ましくない真実を矮小化したり、置き換えたりできるストーリーを必死に求めている場合だけ」だと指摘した件、ドイツ銀行の破綻危機、欧州で起きている反NATO・反戦運動などについてお話をうかがいました。

 藤氏はドイツ銀行の経営危機はより大きな危機につながり、欧米諸国がスタグフレーションが起きれば、欧米の世論は反戦・停戦に傾く可能性があると指摘しました。欧州が反戦に傾いた時、イケイケドンドン一点張りの日本は「梯子を外される」ことになるかもしれない、と警告しました。

 藤氏は、日本の安全保障にとって最も枢要な要素は「エネルギー資源」であり、ほぼ完全に海外にエネルギー資源を依存している日本は「絶対に戦争のできない国」なのだ、と指摘しています。

 詳しくはぜひ、インタビュー全編を御覧ください。

※藤和彦氏関連のIWJコンテンツ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%97%A4%E5%92%8C%E5%BD%A6

 また、岩上安身は、4月17日(月)午後7時からJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)調査課長の原田大輔氏にインタビューを行います。「ノルドストリーム1、2」爆破事件の真相、「誰が爆破したのか」という大問題について、おうかがいします。ぜひ御覧ください。

 以下は、IWJの原田大輔氏関連のコンテンツです。

※原田大輔氏関連のIWJコンテンツ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%94%b0%e5%a4%a7%e8%bc%94

■IWJは創業以来、最大の経済的危機です! 3月29日までの29日間でいただいた3月のご寄付は、138万7400円と月間目標の36%でした! ご寄付をお寄せいただいた皆さまありがとうございました! しかし、3月の月間目標までには残り2日で残り64%、251万円以上が必要です! 毎月、累積赤字が増え続けている状況で、第13期の7ヶ月間の累積の不足分は1655万4500円となりました! 3月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJの第13期も半期の折り返しを過ぎ、この3月で8ヶ月目に入りました。

 3月の1日から29日までの29日間でいただいたご寄付は、116件、138万7400円となっています。これは月間目標額390万円の36%にあたります。ご寄付をお寄せいただいた皆さま、まことにありがとうございます。

 しかし、3月の月間目標額達成まで、あと64%、251万2600円が必要です! 毎月のように月間目標額を割り込む月が続き、3月の時点では、月間目標額を含め、第13期の累積不足額は1655万4500円となっております! ぜひ、皆さま、今月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、あと251万2600円のご寄付を、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!

 その上でさらに、累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けてまだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費(最近の流行語ではサブスク)とご寄付・カンパ(最近の用語でいえばドネーション)の両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 2023年、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。

 先月、2月における、最も特筆すべきエポックメイキングな出来事は、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出したことでしょう。日本の新聞・テレビなどのメインストリームメディアは、一切このスクープを報じませんでした。

 IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5

 私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。

 私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての判断を示しませんでした。

※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss

※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230225#idx-1

 このウクライナ紛争は、米国主導の戦争です。

 ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったということになります。

 つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これは同盟国への重大な背信であり、裏切りです。

 IWJでは、独自のIWJ検証レポートで、ノルドストリームの建設の経緯から、完成したもののウクライナ紛争の勃発と制裁によって使用できなくなり、さらに爆破に至るまで、断続的に連載してお伝えしています。この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国はノルドストリームの完成と開通を何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。

 岸田文雄総理は、1月早々に昨年末閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて岸田総理は鼻高々でした。

 しかし国会での議論と承認がなされなくても、閣議決定し、米国からの承認があれば軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が代わりに犠牲となり、日本は米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。

 上記の24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」、「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。

 岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権はあたかも米軍から独立して存在しているかのように述べました。

 しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。

 自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結し、米国から独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。

 2月28日、衆議院本会議は与党の賛成多数で、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案を可決しました。過去最大の114兆3812億円に上る2023年予算案は、参議院が仮に可決せずとも、3月中に自動成立してしまいます。

 日本は、このまま米国追従を続け、米国の単独一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政支出を重ねてゆくのはあまりに愚かではないでしょうか!?

 そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!?

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として、そもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?

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 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2023.3.30 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】12:00~「インボイス制度の中止を求める税理士の会『国会決起集会』」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「インボイス制度の中止を求める税理士の会」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきたインボイス関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%9c%e3%82%a4%e3%82%b9
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【IWJ・Ch5】15:00頃~「『国会決起集会』後のフリーランス当事者のオープンマイク街宣~インボイス止めたいみんなで初スピーチ」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「インボイス制度を考えるフリーランスの会」主催の街宣を中継します。これまでIWJが報じてきた税制関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a8%8e%e5%88%b6

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◆中継番組表◆

**2023.3.31 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】シーモア・ハーシュ氏の続報の第2弾! 題名「隠蔽」を仮訳! 副題は「ノルドストリーム・パイプライン破壊の責任を隠し続けるバイデン政権」!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515047

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■3月10日、北京で中国の仲介によってイランと歴史的和解を果たしたサウジアラビアが、上海協力機構(SCO)の「対話パートナー国」として参加することを決定!「中東最大の親米国」であったサウジアラビアがまた一歩、中国との関係を深め、中東への米国の影響が弱体化! サウジアラムコは中国北東部に石油精製と石油化学の複合施設を建設する契約を中国と締結したと発表!

 サウジアラビアが28日、上海協力機構(SCO:Shanghai Cooperation Organization)に参加する決定をしたと、29日付『ロイター』などが報じました。

※サウジ、上海協力機構への参加を閣議了承 中国との関係強化(ロイター、29日)
https://jp.reuters.com/article/saudi-china-sco-idJPKBN2VV0IF

 SCOは、中露を核とし、旧ソ連の構成国である中央アジアの国々が集まって作られた政治、貿易、安全保障の幅広い分野にまたがる同盟です。これまでオブザーバーだったイスラム教スンニ派の盟主サウジアラビアは、3月10日、北京で中国の仲介によって、これまで敵対していたイスラム教シーア派の盟主イランとの外交の正常化に向けて歴史的な和解を発表し、世界を驚かせたばかりですが、さらにもう一歩、中国との関係を深めることになります。

 中東一の親米国と見られていたサウジアラビアは、イスラエルと米国に敵視されているイランと和解をするだけではなく、米国が敵対するロシアと中国が核となる同盟であるSCOに参加をすることで、米国との距離をどんどんと広げています。

 29日付『CNBC』によると、サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が主宰する会議で、サウジ内閣が28日、SCOの「対話パートナー」の地位を獲得する覚書を承認したということです。

※Saudi Arabia takes step to join China-led security bloc, as ties with Beijing strengthen(CNBC、2023年3月29日)
https://www.cnbc.com/2023/03/29/saudi-arabia-takes-step-to-join-china-led-security-bloc-as-ties-with-beijing-strengthen.html

 サウジアラビアにとって、今や最大の貿易相手国は中国です。他方、サウジにとって米国は、輸出でも輸入でも順位を下げています。

 やや古いデータですが、2017年の時点で、サウジアラビアは機械設備・食品・化学薬品・自動車・繊維製品などが主な輸入品目ですが、輸入相手国は中国が15.4%で1位、米国は13.6%で2位です。

 サウジアラビアの輸出品目は石油と石油製品ですが、輸出相手国は日本が12.2%で1位、中国は11.7%で2位、米国は8.3%で5位です。

※サウジアラビアの貿易相手国と貿易品目(世界経済のネタ帳)
https://ecodb.net/country/SA/trade/

 中国株ビジネスのコンサルティングなどを行う田代尚機氏によると、「サウジアラビアと中国との貿易総額(2021年、グローバル時報データより)は412億8000万ドルであるのに対して、サウジアラビアと米国との貿易総額は160億9000万ドルに過ぎない」。

 2021年にはすでに、サウジアラビアにとって、米国との貿易額に対して中国との貿易額が3倍近くになり、サウジアラビアにとっての両国のウエイトが変わっていることがわかります。

※サウジ・イラン合意の仲介役・中国、中東での影響力拡大で「ドル覇権」に大きな揺らぎ(田代尚機のチャイナ・リサーチ、マネーポストWEB、2023年3月15日)
https://www.moneypost.jp/1004304

 上海協力機構は、1996年、中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの「上海ファイブ」によって始まりました。

 現在はウズベキスタン(2001年加盟)、インド(2017年加盟手続き完了)、パキスタン(2017年加盟手続き完了)が加盟し、8カ国に増えています。

 そのほか、「オブザーバー」国として、イラン、モンゴル、アフガニスタン、ベラルーシの4カ国、「対話パートナー」として、トルコ、アゼルバイジャン、アルメニア、エジプト、ネパール、スリランカ、カンボジア、カタール、サウジアラビアなど9カ国が参加しています。

 また今後、UAE、クウェート、バーレーンなどが「対話パートナー」に参加することを予定しており、シリア、イラクなどのほか、驚くべきことに、イランの天敵とも言うべきイスラエルも、参加を申請しています。

 当初は中露を中核にして中央アジアの国々で始まりまったSCOでしたが、南アジアから中近東まで大きく広がりつつあります。

※中央アジア・コーカサス等の地域機構・枠組(外務省、2023年1月26日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/europe/ca_kiko/index.html

 27日付『クレイドル』によると、サウジの石油大手アラムコが、3月27日、燃料や石油化学製品に対する中国の需要拡大を支援することを目的として、中国北東部に石油精製と石油化学の複合施設を建設する契約を中国と締結したと発表しました。

 サウジアラビアの新聞「Sabq」によると、プロジェクトの総費用は122億ドルにのぼるといいます。

 アラムコは声明の中で、中国遼寧省盤錦市に建設中の複合施設に21万バレルの原油を供給すると発表しました。

 アラムコのモハメド・アルカタニ上級副社長は「中国およびより広い地域における当社の継続的な下流拡大戦略における大きなマイルストーンとなります」と述べました。

 このプロジェクトはサウジのアラムコと、中国兵器工業集団有限公司、そのグループ会社で中国最大の兵器輸出企業である中国北方工業公司(NORINCO)の共同イニシアティブだとされています。

 NORINCOグループの副総裁は、「この大規模な製油所と石油化学コンプレックスは、高品質の『一帯一路』イニシアティブの共同開発を実施・実現するための重要なプロジェクトである」と述べています。

 前日26日には、アラムコは「北京で開催された中国発展フォーラム」で、中国のエネルギー安全保障に対する長期的な支援を約束しています。この協定は、サウジと中国の二国間およびエネルギー協力の大幅な強化の一環として行われました。

 サウジアラビアは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカによるBRICSグループへの参加にも関心を示しています。サウジアラビアは、米国とは距離を起き始めたことをもはや隠していません。

※Saudi oil giant to build refinery in northeast China(The Cradle、2023年3月27日)
https://thecradle.co/article-view/22999

■<IWJ取材報告>ウクライナ戦争と安倍晋三銃撃事件の間にある「つながり」とは? そして、そもそもなぜウクライナ戦争は勃発したのか?~3.28たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「オルタナティブな日本を目指して」~台湾有事と日米軍事同盟」―登壇:孫崎享氏(元外務省国際情報局長)

 2023年3月28日、午後7時より、東京千代田区のたんぽぽ舎(スペースたんぽぽ)にて、元外務省国際情報局長の孫崎享氏を講師に招き、「新ちょぼゼミシリーズ『オルタナティブな日本を目指して』~台湾有事と日米軍事同盟」が開催されました。

 会場は満席。講義は、ウクライナ戦争を中心テーマに、孫崎氏からの質問に参加者が応じるかたちで進められ、孫崎氏と参加者との対話と熱気に満ちた講義となりました。

 孫崎氏は、「去年の9月、ノルドストリームっていうのが爆破されましたよね。これが世界の経済を大インフレに導いた。だから、世界中は怒っている。まあ、こういう状況ですね」と前置きして、この爆破事件に、アメリカが介入した可能性について、次のように語りました。

孫崎氏「このウクライナ戦争が起こったときに、アメリカがやる手段というのは、多くの人の考えていることを超えている、もう。先ほど、『ノルドストリームをアメリカが破壊するということにコミットするか?』と聞いたら、ここ(会場)にいる人の7割くらいのひとが、『するだろう』と言った。

 じゃあ皆さん、自分の身の回り、職場環境、友だちに、『いや、アメリカがノルドストリームやったと思うよ』と言ってごらんなさい。『あんた一体、どうなってんの?』と言われると思う。

 ということで、こんなにすごいことを、今まではアメリカも、そこまで酷いことまではやっていなかったかもしれない。ところが、今回は、そうではない政権になっている」。

 米国が本当にノルドストリームの爆破を行なったのか? この点について、その可能性を検証した報道もまったくない中で、ノルドストリームがどのように爆破されたのかについて、かなり詳しく報道した人物として、孫崎氏は、ピューリッツァー賞を受賞したシーモア・ハーシュ氏(※)の名前を挙げました。

 ※これまでにIWJが報じたシーモア・ハーシュ氏関連の記事は以下でご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5

孫崎氏「ピューリッツァー賞を受賞している記者が、それくらい評判をとった人が書いた(記事)、それを、大手メディアは一切、出さないで、かつ、『シーモア・ハーシュはなんか言ってるけど、ひどい人間だ』と、そういう形になっているんですね」

 孫崎氏は、ここまでの内容が講義の「序盤」であるとし、2022年7月8日、奈良県奈良市で起こった、元内閣総理大臣・安倍晋三氏銃撃事件とウクライナ戦争の間の隠されたつながり、そして、ウクライナ戦争勃発の原因について、随時、参加者からの質問に答えながら、わかりやすく、かつ、詳しく解説をしました。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※ウクライナ戦争と安倍晋三銃撃事件の間にある「つながり」とは?そして、そもそもなぜウクライナ戦争は勃発したのか?~3.28たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「オルタナティブな日本を目指して」~台湾有事と日米軍事同盟」―登壇:孫崎享氏(元外務省国際情報局長) 2023.3.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515007

■IWJ書店新刊入荷! ジャーナリスト田崎基氏の直筆サイン入り!!『ルポ 特殊詐欺』を10冊限定で、IWJ書店から販売いたします!

 3月7日および13日に、岩上安身による連続インタビューに出演された、神奈川新聞報道部デスクの田崎基(たさきもとい)氏の直筆サイン入りの本を、限定10冊で、IWJ書店から販売いたします。

 世間を震撼させている連続広域強盗事件(「ルフィ」事件)発覚の3ヶ月も前に上梓された『ルポ 特殊詐欺』(ちくま新書、2022年11月10日)は、新聞社の報道部に身を置く著者の田崎氏が、綿密な取材にもとづいて書かれたルポルタージュです。

 こちらは、会員限定の商品になります!

『ルポ 特殊詐欺』(田崎基氏直筆サイン入り)
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=471

 この機会に、会員でない方は、ぜひとも、会員登録していただいて、ご購入ください!

 下記のURLから会員登録いただけます。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 岩上安身は4月6日、田崎氏に3回目のインタビューを行う予定です。これまで2回の岩上安身による田崎氏へのインタビューは、下記から閲覧・ご視聴いただけます!

※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596

※背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! 岩上安身によるインタビュー第1112回 ゲスト『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏 第2回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514705

■【インターン(短期の方は無給実働なし研修見学のみ・中長期希望の方は実働、報酬あり)募集】IWJでは、テキスト班・パワポ作成担当班・動画班・WEB班など各部署で、ご本人の希望と適性を見た上での部署で、春休み期間中に研修したり、働いていただいたりするインターンを募集しています。

 短期間(1日~3日間)の純然たるインターン(見学・研修)は無給です! 実働が発生する場合従業員と同様、有給となります。

 過去にも数々の大学生等が、インターンをつとめ、そのままIWJに就職した人もいますし、他のメディア(新聞社、通信社、出版社、etc)に就職試験を突破して合格したケースもあります。マスコミ志望であれば、受験指導もします。どうぞご応募ください。

 春休み後も継続的にアルバイトしたい人も歓迎します。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴、前田啓)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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