日刊IWJガイド・非会員版「安部総理、政治的空白の中で体調悪化! 麻生副総理は「147日間休まず働いたことがあるか」と恫喝!きわだつ日本の「遅れ」、中国、東アジア、東南アジア諸国の「かえる跳び」現象とは?」2020.8.19日号~No.2897号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~安部総理、政治的空白の中で体調悪化! 麻生副総理は「147日間休まず働いたことがあるか」と恫喝!きわだつ日本の「遅れ」、中国、東アジア、東南アジア諸国の「かえる跳び」現象とは?
■IWJの第11期がスタートしました! しかし、コロナ禍と経済危機で先が見通せない非常に厳しい状況に変わりありません! 第11期の予算計画を作成中ですが、厳しい見通しにとなることは避けられません! 第11期のスタート時点の、8/1~8/14までのカンパの実績をご報告します。かなり厳しい状況です! 独立メディアとしてのIWJの報道活動の継続のために、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!
■7月も多くの皆様から温かいご支援をいただきました。ここに感謝を込めて、ご寄付・カンパをくださった方々のお名前を掲載させていただき、御礼のしるしとさせていただきます! 本当にありがとうございます!
■これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編ご覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします! この機会にぜひ会員登録をお願いします! 休会中の方もぜひ再開してください!
■【中継番組表】
■英国に第2波はない! 7月4日に約3カ月半ぶりに休業状態が続いていたパブやレストラン、ホテルなどの営業解禁されたものの、現在まで急激な陽性者の増加は見られない! 英国の検査体制の柱は5つ! 英国の検査能力は3か月で3倍に!
■<本日の再配信>原爆が戦争を終わらせたわけではない! にもかかわらず米国が原爆を投下したのはなぜか!? 憲法9条改正したら日本の若者が遺体袋に入れられて帰還することになる! 本日午後8時より【核と戦争を考えるシリーズ特集 10・IWJ_YouTube Live】20:00~「オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授が語る『アメリカ史から見た原爆投下の真実』」を再配信します!
■お待たせいたしました! ニュー・デザインのIWJオリジナルTシャツ6種類が入荷しました! ぜひお早めにお買い求めください!
■IWJのYouTubeチャンネル「Movie Iwj」登録者が5万人を突破! 次の目標は10万人突破! 登録は無料ですので、ぜひご登録、登録の呼びかけ・拡散をお願いします!
■【スタッフ募集】エクセル操作に慣れた事務スタッフ、そして中継・動画編集スタッフを緊急募集中です!
■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~安部総理、政治的空白の中で体調悪化! 麻生副総理は「147日間休まず働いたことがあるか」と恫喝!きわだつ日本の「遅れ」、中国、東アジア、東南アジア諸国の「かえる跳び」現象とは?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 安倍総理が8月17日に検査入院したことで、日本は今、政治的な空白状態にあります。権力とは無形の求心力です。総理に健康不安があれば、その求心力は一気に衰えます。

 安倍政権は新型コロナ「第1波」を、緊急事態宣言の発動によって一定程度封じ込めながらも、経済危機の深化によって継続を断念しました。

 その後、GOTOトラベルキャンペーンに代表される経済活動支援対策と、「第2波」の到来に慌てふためいて帰省を控えるようアナウンスするなど、二兎を追いながら、一兎も得ることができない状況に陥りました。

 感染者数は5万人を超え、未だに終息には向かっていません。経済危機は一段と深刻化し、昨日お伝えしたとおり、内閣府はGDPが「27.8%減」となる可能性を発表しました。

 そんな、日本全体が丸ごと崖っぷちに追い詰められたような状況下で、安倍総理の体調悪化が伝えられました。2ヶ月にわたり、国会にも出席せず、記者会見にも応じず、「政治的空白」を生じさせて、挙げ句の果てが、「体調不良」という話です。

 病名の正式発表もなく、側近の政治家からは、「疲労の蓄積だ」とか、「潰瘍性大腸炎だ」とか、バラバラな情報が流されて、国民は一層の混乱に陥れられています。「疲労」と「難病」が同じわけがありません。安倍政権を支える面々は、なぜ国民を愚弄するような振る舞いをするのでしょうか。

 言語道断なのは、昨日の麻生副総理の記者団に対する物言いです。麻生氏は、「147日間休まず連続で働いたら、普通だったら体調おかしくなるんじゃないの。あなたも147日間、休まず働いてみたことありますか」と記者たちに向かって、こう発言しました。

 この恫喝的な発言は、記者団の向こう側にいる国民に向かって発せられたものと言えるでしょう。なぜ、国民は麻生太郎氏に凄まれなければならないのでしょうか。

 確かに、安倍晋三氏は生身の人間であり、激務で体調を崩したなら同情には値します。

 しかし、総理大臣という椅子は、安倍晋三氏のためにあるのではありません。総理とは公職であり、誰であれ、政治的空白を作ることは許されません。

 日本は今、有事のもとにあり、病気でその任務に耐えられないならば、その理由をつまびらかにした上で、速やかにその座を去り、適任者に後事を託すべきです。何日間働いたことがあるか、どうか、などという甘ったれたゴタクは、この経済危機の只中で苦しむ中小零細企業の事業者の前で言えるセリフでしょうか。

 安倍総理が執務できなければ、本来ならば副総理の麻生氏が首相代行として執務することになっています。しかし、この甘ったれた副総理にその任が務まるでしょうか。

「技術立国」をうたい、高い技術力と品質を自負してきた日本ですが、もはやその地位は磐石とは言いがたい状況です。政治、経済、技術、どの側面を取っても「遅れ」が目につきます。

 一方で、中国をはじめとすると東アジア、東南アジア諸国の多くが、新型コロナウイルスの感染を早期に抑制し、経済の立て直しに向かっています。この差は「たまたま」ではなく、ITをはじめとする技術革新の差です。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

———-
 

■IWJの第11期がスタートしました! しかし、コロナ禍と経済危機で先が見通せない非常に厳しい状況に変わりありません! 第11期の予算計画を作成中ですが、厳しい見通しにとなることは避けられません! 第11期のスタート時点の、8/1~8/14までのカンパの実績をご報告します。かなり厳しい状況です! 独立メディアとしてのIWJの報道活動の継続のために、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 IWJは11年目、第11期の第一歩を、8月1日から踏み出しています。しかしながら、このコロナと不況の複合的な危機は今後も長引く可能性が高く、IWJにとってはまだまだ険しい道のりが続くと覚悟しています。

 IWJでは、第11期の予算計画を作成中です。コロナ禍という未曾有の事態を前にして、どのような見通しを立てたらよいのか、まだ明確にできないからでもあります。

 IWJでは第9期より、活動経費を見直して緊縮財政を敷き、代表である岩上安身の役員報酬は50%削減しました。1年間にわたって支出を抑制した上で、1年間のご寄付・カンパの目標額を5400万円と設定させていただき、それを12ヶ月で分割して、1ヶ月のご寄付・カンパの目標額を450万円とさせていただきました。

 前期の第10期も、引き続き、第9期の年間、月間の目標額を引き継ぎました。代表の岩上安身の役員報酬も50%オフを継続しました。しかし消費税増税とコロナパンデミックおよびそれに伴う経済危機によって、会員数が減少しカンパも低迷して、期の途中から大幅な赤字見通しとなりました。そのため、万一のためのセーフティネットとして積み立ててきた倒産防止共済800万円を会期末の7月末に解約し、赤字の補填に当てる結果となりました。

 第11期において、もっと厳しい数字を前提にしなかればならないと思われます。
 
 8月に入って、IWJのご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆様からのカンパをご報告します。

 <8/1~8/14までのカンパの実績 14日間> (暫定)

 実績        528,700円 36件

 コロナ禍の経済危機のなかにもかかわらず、こたえてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます! 前期まで月間450万円を目標額として、しかしながら、予算を組んでいましたから、半月間で50万円強というペースでは、IWJは活動を続けることができなくなります。本当に厳しい数字です。

 皆様もそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと思います。こうした状況で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは心苦しいことではありますが、特定のスポンサーに頼らない独立メディアであるIWJが、活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません!
 
 下記に、ご寄付・カンパくださった皆様のお名前を記して感謝の意を捧げております。ぜひ御覧いただければと存じます。
 
※いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告>
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/information/donation

 11年目となったIWJが、目前のコロナ危機を乗りきることができますように、皆様からの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■7月も多くの皆様から温かいご支援をいただきました。ここに感謝を込めて、ご寄付・カンパをくださった方々のお名前を掲載させていただき、御礼のしるしとさせていただきます! 本当にありがとうございます!

 
 皆様、IWJへのご支援、ありがとうございます! 岩上安身とIWJスタッフ一同、この場をお借りして深くお礼申し上げます。ありがとうございます!

 ここに、感謝を込めて7月にご支援くださった方々のお名前を、順次ご紹介させていただきます。

久松 友子様
K.T.様
I.T.様
I.T.様
藤本ひさ子様
K.J.様
徳山 匡様
山本 修吾様
Y.K.様
小田嶋義美様
R.H.様
山崎憲成様
Y.T.様
M.K.様
石山敏夫様
N.N.様
寺倉 清之様
板倉 博様
コラール伊織様
永山直道様

 皆様、ありがとうございます! これからもIWJをどうぞよろしくお願いいたします!

■これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編ご覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします! この機会にぜひ会員登録をお願いします! 休会中の方もぜひ再開してください!

 
 独立メディアとしてのIWJの存在は、会員の皆様のサポートがあってこそのものです。特定のスポンサーをもたないことで、誰にも、どんな党派にもおもねることなく、真の報道の自由の実現を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。

 8月10日時点の会員数は4640名様です。

 まだ、無料の視聴のみにとどまり、会員登録はされていないという方は、ぜひ、この機会に新規の会員になっていただき、IWJの活動をお支えいただければと存じます!

 いったんは会員登録したものの、現在は休会中であるという方、うっかりして会費が未納になっているという方、この機会にぜひ、再開をお願いいたします!

 いったん会員登録した皆様の会員番号は、未納・休会の間も大切に保存してあります。会費を再び納付していただければ、着金が確認でき次第、サービスを再開させていただきます!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいはかつて会員だった方は再開して、ご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、現在、一般会員の方は、ぜひ、サポート会員への切り替えをご検討くださいますようお願いいたします!

※ぜひ、サポート会員にお切替えいただいてご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2020.8.19 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】14:00~「第13回 感染実態解明 野党合同国対ヒアリング ―内容:新型コロナウイルスの感染状況及び検査体制などについて、内閣官房、厚生労働省より」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 感染実態解明 野党合同国対ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/special_new-coronavirus
———————-

【IWJ・Ch5】14:00~「新型コロナ災害緊急アクション第二次活動報告会&緊急政府交渉」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「新型コロナ災害緊急アクション」の第二次活動報告会と緊急政府交渉を中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/special_new-coronavirus
———————-

【核と戦争を考えるシリーズ特集 10・IWJ_YouTube Live】20:00~「オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授が語る『アメリカ史から見た原爆投下の真実』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2013年8月に収録した、「長崎ピースウィーク実行委員会」主催のトークイベントを再配信します。これまでIWJが報じてきた原爆関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%88%86

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/95425

========

◆中継番組表◆

**2020.8.20 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【核と戦争を考えるシリーズ特集 11・IWJ_YouTube Live】20:00~「小出裕章氏『原子力平和利用は差別の上に成り立った』――シンポジウム『原発と差別、戦後日本を再考する』(前半)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

  2015年2月に収録した、「 2.22シンポジウム実行委員会」主催のシンポジウムを再配信します。これまでIWJが報じてきた原爆関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%88%86

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/234879

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

WJ記者「大阪府では検査数が足りておらず、実際の市中感染はより深刻なのでは?」西村大臣「大阪府と連携し、増加傾向を減少傾向に、引き続き全力で連携し取り組んでいく!」~8.17 西村康稔新型コロナ対策担当大臣会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/479769

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

<なし>

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■英国に第2波はない! 7月4日に約3カ月半ぶりに休業状態が続いていたパブやレストラン、ホテルなどの営業解禁されたものの、現在まで急激な陽性者の増加は見られない! 英国の検査体制の柱は5つ! 英国の検査能力は3か月で3倍に!

 新型コロナウイルス対策で休業状態が続いていた英国のパブやレストラン、ホテル、映画館やカフェ、屋外のジム、理髪店などで、7月4日から営業が再開されました。

※英国のパブやレストラン再開 3カ月半ぶり、解禁はイングランド限定(毎日新聞、2020年7月6日)
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/030/022000c

 解禁は、国内人口の大半を占めるイングランド限定ですが、7日間の平均で新規陽性者数の増減傾向を見ると、3月の下旬から始まった新規陽性者数の増加傾向は、4月4日の4,570人から5月8日の4,639人まで、ほぼ一か月間高止まりしましたが、それ以降は、減少傾向が続き、7月5日に546人で底を打ち、それ以降現在まで微増傾向がみられるものの、7月4日の営業再開を経ても、第2波と言えるような大きな山はできていないのです。8月17日時点での英国の新規陽性者数は713人、合計陽性者数は、319,197人です。

※Cases in United Kingdom(英国におけるコロナウイルス(COVID-19)、英国政府)
https://coronavirus.data.gov.uk/cases

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

———-

■<本日の再配信>原爆が戦争を終わらせたわけではない! にもかかわらず米国が原爆を投下したのはなぜか!? 憲法9条改正したら日本の若者が遺体袋に入れられて帰還することになる! 本日午後8時より【核と戦争を考えるシリーズ特集 10・IWJ_YouTube Live】20:00~「オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授が語る『アメリカ史から見た原爆投下の真実』」を再配信します!

 今年の8月も、広島と長崎の原爆忌が過ぎました。

 米国では、過去75年間、広島と長崎への原爆投下を、戦争終結の促進を理由に正当化してきた説が欺瞞であったと、あらためて語られ始めています。さらに、世界的なBLM(黒人の命は大切だ)運動や反植民地主義の運動の流れの中に、この米国による日本への原爆投下を位置づけ、率直に国民的な議論を行うべきだという呼びかけがなされています。これらの動きについて、長崎の原爆忌前日8月8日のIWJ日刊ガイドでお伝えしました。

※はじめに~どの命も大切! 「良い戦争はない」(ハワード・ジン)! 日本への原爆投下の見直しは、米国のBLM(黒人の命は大切だ)運動と同じ流れの中にある!明日9日は、長崎忌!(日刊IWJガイド2020.8.8日号)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20200808#idx-1

 米国での、原爆投下正当化への異議申し立てを、ドキュメンタリー映像や著書を通して、早い時期から強く訴えていたのが、映画『プラトーン』『JFK』等で広く知られるオリバー・ストーン監督と、アメリカン大学のピーター・カズニック教授です。

 お二人は2012年、第二次世界大戦から当時のオバマ政権に至る70年間のアメリカの歴史を、従来とは異なる批判的視点から描いたドキュメンタリー・シリーズ『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 』を制作、共著『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史』を出版しました。映像は日本でもNHKが放映、著書は早川書房から出版され、大きな話題を呼びました。

 ストーン監督とカズニック教授は、2013年8月8日、長崎市内で行われたトークイベント『アメリカ史から見た原爆投下の真実』に登壇。ストーン監督は「原爆投下によって戦争が終結したと言われているが、それは真実ではない」と語り、原爆投下は必要なかったと繰り返し強調しました。

 本日夜8時より、このトークイベントの録画映像を配信します。

 ストーン監督は、「米国の一般高校生は、広島・長崎(の原爆投下)を、第二次世界大戦を終わらせた『勝利』だと考えています。なぜなら、日本人は狂信的な国民であり、(原爆投下がなければ)アメリカ人は日本を侵略するのに、何百年何千年とかかっただろうからです。こうした神話を学校で教えられるのです」と語ります。

 次いで「1945年に日本が降伏しようとしていた大きな要因はソ連の侵攻にあったことなどが、米国の学校で子どもたちに説明されることはまずありません。長崎への原爆投下によって第二次世界大戦が終わったという話は、真実ではないのです」と訴えます。

 カズニック教授も「米国は、日本が敗北を認め、降伏しようとしていることを知っていました。トルーマンはポツダムに行って、ソ連が参戦することを確認しました。トルーマンはこう日記に記しています。『スターリンが参戦を言明。8月15日までに対日戦争に加わる。そうなったら日本は終わりだ』と。原爆が戦争を終わらせたわけではないのです」と、当時の米国指導者の実像を語ります。

 そのうえで、「にもかかわらず、米国が原爆を投下したのはなぜでしょうか。それは、米国がソ連に対し、『ソ連が米国の終戦後の計画を妨害すれば、同じことがソ連にも起こるぞ』というメッセージを送るためだったのです。残念ながら、広島・長崎の市民はその過程で犠牲となりました」と、米国が原爆投下を強引に実行した恐るべき意味を、解き明かしていきます。

 一方、ストーン監督は、当初、リベラル層から期待されて政権に就いたオバマ大統領を「買いかぶってはいけません」として、「ヒラリー・クリントンなど、ネオ・コンと呼ばれる人々を登用し」「自ら保守派の政策を選択」するようになり、「法を破ることを制度化した」と批判します。

 さらに2人は、原爆投下と日本の敗戦を起点に、戦後の冷戦やキューバ危機など、米国の歴代指導者層が、どのような政策をとってきたかを詳しく振り返ります。

 最後に、今回の来日で(原爆関係の)記念館・資料館を訪問した感想、および中国や朝鮮に対する歴史問題について聞かれたストーン監督は、「私は同じ質問を日本人に問いたいと思います」と返しました。

 そのうえで「これまで日本を何度も訪れていますが、どうにも分からないことがあるのです。それは、日本人が東条内閣の時代、なぜあれほど残忍になれたのか、どうしてそうなったのかということです。日本を破壊した軍国主義者の心理が働いたのか。なぜ、中国人や朝鮮人をあれほど残虐に扱うことができたのか。アメリカ人やイギリス人、オランダ人捕虜などに、なぜあれほどひどい仕打ちができたのか。非常に暗い闇があるようです」と語ります。

 「日本人は親切で、温和で、あらゆる美徳を備えているように映ります。文化水準もとても高い。よく練られた映画が作られています。にもかかわらず、想像を絶する残忍さや残虐さがある。私には理解できない闇が、日本人の心に潜んでいるのでしょうか。その大きな隔たり、日本人の闇というものが、私には理解できません」と慨嘆したのです。

 カズニック教授も、過去に真摯に向き合おうとするドイツに対して、「日本は過去の出来事を水に流して、なかったことにしようとしている」とし、「その点で、日本は米国とよく似ています。米国も自らの過去に向き合っていません」と米国を振り返ります。

 加えて「日本もまた、自らの歴史を否定してきました。石原氏、橋下氏、安倍氏など。これまでの日本のリーダーを見ると、安倍総理の言動は目に余ります。安倍総理は、慰安婦問題を否定しているだけではなく、南京の大虐殺や他の歴史についても否定しようとしています」と安倍政権を強く批判。NHKや教科書に対する圧力にふれ、「歴史に対してより誠実に向き合うのではなく、不誠実になろうとしています」と述べました。

 カズニック教授は最後に「安倍総理が日本国憲法第9条の改正に成功したら、日本の将来の姿は相当醜いものになる」「日本は、米国の戦争に関与することになる」と予測。「近い将来、日本の若者が米国の戦争に参加するために派遣され、遺体袋に入れられて帰還するようなことになるのではないかと危惧しています」と結びました。

 現在の日本が抱える問題に直結する、このトークイベントでのストーン監督とカズニック教授の発言の詳細を、ぜひ動画で御覧ください。

——–

【核と戦争を考えるシリーズ特集 10・IWJ_YouTube Live】20:00~「オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授が語る『アメリカ史から見た原爆投下の真実』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

——–

■お待たせいたしました! ニュー・デザインのIWJオリジナルTシャツ6種類が入荷しました! ぜひお早めにお買い求めください!

 
 皆様、大変お待たせいたしました。新しいデザインのIWJオリジナルTシャツが入荷いたしました。沖縄の『Tシャツ工房・Doucatty』さんによる新デザインで、今回は、2パターン各3色の計6種類です。

 胸に有刺鉄線のイラストと「Should be Independent but Alone Together(独立していなければならない、しかしひとりじゃない)」 というロゴをデザインした、ちょっとハードなデザインは、黒、白、カーキの3色展開です。左袖にIWJのロゴも入れました。

 もう一つの、胸のロゴ「Don’t Let Me Down!」は、ザ・ビートルズの名曲 Don’t let me downでもおなじみ、「がっかりさせないで」「失望させないで」の意味。海に向かって、何に向かってそう言いたいのかは、それぞれ着る人が考えてください! ロゴの間に猫の顔のイラストと、左袖にIWJのロゴ入りで、色はナチュラル(生成り)、ライトグリーン、ネイビーの3色展開です。

 いずれも丈夫なコットン100%で、それぞれサイズは S、M、L、LL の4種類をご用意いたしました。サイズは以下をご参考にしてください。

<サイズ一覧>
        S   M   L   XL
着丈(cm)   65   68   71    74
身幅(cm)   48   51   54    57
================

 価格はいずれも税込 4400 円です。ぜひお早めにお買い求めください!

※IWJオリジナル・Tシャツ
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=3

 立秋は過ぎましたが、各地で連日猛暑日を記録するなど、まだまだ暑い日が続きます。IWJオリジナルTシャツでコロナ禍の夏を乗り切ってください!

■IWJのYouTubeチャンネル「Movie Iwj」登録者が5万人を突破! 次の目標は10万人突破! 登録は無料ですので、ぜひご登録、登録の呼びかけ・拡散をお願いします!

 
 IWJの第11期がスタートした8月1日、IWJのYouTubeチャンネル「Movie Iwj」のチャンネル登録者数がついに5万人を突破しました!

 チャンネル登録者数は、8月17日午前7時の時点で5万275人と順調に伸び続けています。

 IWJのYouTubeチャンネル「Movie Iwj」では、岩上安身によるインタビューや毎日の中継の録画を短くまとめたハイライト動画をアーカイブとしてラインナップしています。また、国会での審議の中で、重要な質疑応答や話題のシーンも国会ハイライトとしてアップしています。

 YouTubeのチャンネル登録者が増え、動画の視聴回数が増えれば、わずかではありますが広告料も入り、IWJの財政安定の助けになります。まだ登録されていない方は、無料ですのでこの機会にぜひご登録をお願いします!

 今後は10万人、20万人の登録者数を目指していきたいと思います!

※YouTubeチャンネルはこちらから(右側の赤いチャンネル登録という項目をクリック! )
https://www.youtube.com/channel/UCO6c-ejeQxxKArNHWieU2OQ

■【スタッフ募集】エクセル操作に慣れた事務スタッフ、そして中継・動画編集スタッフを緊急募集中です! IWJでは現在、パソコン特にエクセル操作に慣れた事務職とカメラマン・記者職を緊急募集中です!

 
 事務スタッフは、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、会員管理等、IWJの屋台骨となる重要なお仕事です。パソコンはもちろん、ワードのみならず、エクセルの操作に慣れた方を緊急募集しています。

 中継・動画スタッフは、カメラマンとして現場に出向いて取材をおこない、動画を編集するほか、記事を執筆することもあります。

 それぞれの業務の詳細については、下記のリンクよりご確認いただけます。

※レギュラースタッフ募集要項
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 連日こちらでお伝えしております通り、コロナウイルスが蔓延して、日常生活においても感染が心配な日々が続きますが、IWJでは、スタッフが一律に定刻に出社退社するという制度になっていません。

 創業期からですが、機能的に仕事をするために無意味な通勤ラッシュを避けて時差通勤を徹底しています。マスクの着用や消毒液による防護も、コロナ感染当初から、社内で徹底して行なっています。また、体調が悪いが欠勤するほどではないという時などは、職務内容にもよりますが、柔軟に在宅テレワークに切り替えることも、かねてより実践しています。

 そしてもう一点、残業代不払いは一切なし! 同時に無駄な会議もありません! ホウレンソウや引継ぎ等は、おおむねメーリングリストやメール、LINEなどですませています。スタッフが総勢顔をそろえて延々と無駄な会議をやることも、意味のない形式だけの朝礼をすることもありません。無駄な時間は使わず、集中して業務に取り組み、チームワークを発揮するというのがIWJのポリシーです。

 すべての班に共通して、スタート時はアルバイトとなりますが、実績次第で契約社員、正社員への昇格が可能です。正社員の定年は65歳で退職金も会社として積み立てています。

 また、通勤交通費や業務中に移動した交通費、および仕事上必要になった経費やカメラ・PCなど必要な備品も会社が別途支給します!

 なおIWJでは、全職種で、残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。

 メディア業界はどこも、「裁量労働制」(注)をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。

 IWJでは、事務職はもちろんですが、記者職・編集職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、6時間ごとの休息もとらせ、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代不払い」などは一切ありません!

(注)「裁量労働制」は何時間働いても一定時間の労働と「みなす」制度です。専門職など労働者の裁量で時間管理するとされますが、経営側に都合の良い「定額働かせ放題」になりがちなのが実態です。「みなし残業」も、何時間残業しても一定時間の残業と「みなす」制度です。「固定残業代」というのも同じです。要するに労働者を長時間「働かせホーダイ」にし、その賃金を支払わずにすませるトンデモない制度なのです。

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。

 日頃から、IWJをご支援下さり、様々なコンテンツを、ご視聴、ご覧いただきましてありがとうございます。

 現在、IWJのサイト上で一部のコンテンツが閲覧できない状態になっています。

 コンテンツの大がかりな整理を行っているためで、皆様にはご不便をおかけしており申し訳ありません。復旧まで少々お時間がかかるとは思いますが、もうしばらくお待ちください。

 これからも、激しく流動する「現代」という時代をくっきりと浮かび上がらせるために、IWJならではの視点、切り込み、深堀りで、記事、中継、録画配信、インタビューなどを、皆様にお届けしていく所存です! そのため様々な企画も進行中です。

 ぜひ、これからも、IWJがお届けする様々なコンテンツにご期待ください。よろしくお願いいたします。

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20200819

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、中村尚貴、木原匡康、六反田千恵、近藤ゆり)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/