日刊IWJガイド「外交失態続きの日本と急変する南米情勢!その背景には米国の対外政策の激変が!? もはや在沖米軍の存在は正当化できない!」2018.9.18日号~No.2196号~(2018.9.18 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~
┠■【中継番組表】
┠■<本日のタイムリー再配信>「日本ナショナリズムの成り立ちを考えると、古代の天皇制まで遡らざるを得ない!」岩上安身が書籍編集者・前高文研代表 梅田正己氏にインタビュー(第三弾)を冒頭のみフルオープンで再配信します!
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】プーチン露大統領の「前提なき平和条約交渉」の提唱に「右往左往」しないと述べた安倍晋三総理!このままでは北方四島は永久に日本に帰ってこない!? 対する石破茂元自民党幹事長も的はずれな街頭演説! #やってる感詐欺師
┠―【2】産油国ベネズエラ経済を支える中露!機能が低下する米州機構(OAS)!そこでトランプ米大統領がベネズエラへの軍事介入を示唆!?
┠―【3】基地は事故を起こさなければ安全なのではない!公開された環境汚染の数々!この問題の第一人者ジョン・ミッチェル氏の講演をIWJは中継しています!アップまでしばらくお待ちください!
┠■<お知らせ>
┠―■緊急の呼びかけにご寄付・カンパをくださった皆様、ありがとうございます! 8月からの第9期、ご寄付・カンパの目標達成率はまだ38%…。どうかさらなるご支援をよろしくお願いいたします! https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
┠―■IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを1~2名ほど緊急大募集中! 事務・ハドル班、ウェブ動画班はそれぞれ1名ずつ新メンバーを募集しています! 学生アルバイトも歓迎です! https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~

おはようございます。IWJ編集部です。

 本日9月18日は、日清食品の「カップヌードル」記念日だそうです。同製品が発売されたのは1971年の本日でした。今日では世界的に有名な商品となっており、その限りでは「成功」した商売と言えましょう。

 しかしながら、しばしば高度経済成長と重ね合わせられる、この成功した「商品」を、日々食べ続けたとしたら身体を壊してしまいます。この商品のヒットは、食品添加物などの人体への有害性を無視することについてまだまだ無頓着だった時代を背景として生まれたものでした。そうした健康への影響についての鈍感さは、環境汚染を度外視した経済活動を容認してきたことと軌を一にしているように思われます。新たな「成功」を探そうと模索するとき、こうした過去の「成功」の「負の歴史」についても、明確に自覚し、同じ「成功」と「失敗」を繰り返すのではなく、負の側面についても乗り越えようとする意志が必要ではないかと思います。

※『週刊金曜日』編集部『買ってはいけない』(金曜日、2005年、初版1999年)(https://amzn.to/2xppbD3

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2018.9.18 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】16:00~「公文書作成に関する野党合同ヒアリング ―内容:経産省内で議事録不要を呼び掛ける文書が配布されていたとの報道について経産省、内閣府よりヒアリング」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 野党合同でおこなわれる、公文書作成に関する経産省・内閣府へのヒアリングを中継します。

 8月30日、経済産業省が政府の新しい公文書管理ガイドラインを職員に説明した会合で、政治家らと打ち合わせをおこなった際の記録の作成時に「議事録のように個別の発言まで記録する必要はない」と指示していたことが報道されました。南スーダン国連平和維持活動(PKO)や森友・加計学園関連で公文書管理に関する問題が発覚し、政府は2017年12月、公文書管理ガイドラインを改定し打ち合わせ記録などの作成を徹底させることを決めました。しかし、この経産省の方針は詳細な記録の減少、隠蔽につながる恐れもあり、政府の方針と逆行しているようです。
——————-

【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。17日が祝日であったため振替開催になります。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
——————-

【IWJ・エリアCh3・大阪】18:30~「日朝ピョンヤン宣言から16年 日朝国交正常化と東アジアの平和を!9.18キャンドル集会 ―登壇者:浅井基文氏(元外務省中国課長、元広島平和研究所所長)、纐纈厚氏(明治大学教授・前山口大学副学長)、川口真由美氏(シンガーソングライター)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3/

 2002年9月17日に小泉純一郎首相(当時)と金正日朝鮮民主主義人民共和国国防委員長(当時)との間で「日朝平壌宣言」が結ばれてから16年が経ちました。しかし、日朝間は拉致問題をはじめ安倍政権下において全く進展していません。今年、4月に南北首脳会談、6月に米朝首脳会談が開催され、朝鮮半島情勢は歴史的な大転換を迎えています。

 主催は、今日本に求められていることは、一日も早く日朝直接対話を進め国交正常化への道筋をつけることと考え、本日集会を開催。その模様を中継します。講師に浅井基文氏(元外務省中国課長、元広島平和研究所所長)、纐纈厚氏(明治大学教授・前山口大学副学長)を迎えた講演、シンガーソングライターの川口真由美氏によるキャンドルウェーブを予定しています。
——————-

【タイムリー再配信 243・IWJ_Youtube Live】20:00~「古代から何度も断絶の危機を迎えた天皇制!平安以降の武家はなぜ天皇にとってかわらなかったのか!? 天皇家存続の謎を探る!岩上安身が書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏にインタビュー(第三弾)! 」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 8月20日に収録された、岩上安身による書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏インタビューの第三弾を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。

 梅田氏はこのインタビューで、「日本ナショナリズムの形成を考えると、どうしても天皇制の問題がからんでくる。古代まで戻らざるを得ない」と述べています。「ナショナリズム」は、現在の日本にはびこるヘイトスピーチや嫌韓意識に直結する、非常に重要な問題です。「ナショナリズム」がいつ、どのようにして生まれ、今の日本の政治や社会や文化にどのような影響を与えているのかを探るためには、歴史の中で天皇の持つ権威がどのように利用されてきたのかを見直す必要があり、梅田氏のお話により具体的な史実とともに明らかになっています。9月20日に予定されている梅田正己氏インタビュー第四弾の前のおさらいとして、ぜひご覧ください。

 岩上安身による梅田正己氏インタビューの第一弾、第二弾は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%A2%85%E7%94%B0%E6%AD%A3%E5%B7%B1

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429868

========

◆中継番組表◆

**2018.9.19 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中知委員長代理 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 田中知委員長代理による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
——————-

【IWJ・エリアCh5・大阪】15:00~「松井一郎 大阪府知事 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5/

 松井一郎 大阪府知事の定例会見を中継します。

 9月4日、台風21号が近畿地方を直撃し、大阪府は大きな被害を受けました。松井知事は、停電が続いていた7日に、沖縄県知事選に出馬表明していた佐喜真淳氏に日本維新の会代表として推薦状を手渡すため沖縄へ飛び、そして9日には、ハンガリーとデンマーク、イタリアの3か国を訪問し、政府関係者らに大阪への2025年国際博覧会(万博)誘致をPRしていました。16日に帰国しましたが、本来大阪で災害復旧の陣頭指揮をとらねばならない知事が、災害対策本部の設置もせず「逃亡」したと批判が巻き起こっています。

 IWJは今まで、関西の中継市民の方のご協力を得て、また事務所からスタッフを派遣して、会見で松井知事に質問をぶつけてきました。これまで報じてきた松井一郎氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%BE%E4%BA%95%E4%B8%80%E9%83%8E
——————-

【IWJ・Ch6】18:20~「戦争法からまる3年、安倍9条改憲NO!沖縄・辺野古新基地建設阻止!9・19日比谷野音集会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」ほか2団体共催による、日比谷野外音楽堂で開催される集会を中継します。9月19日は、2015年に安保法制(戦争法)が強行採決されてから丸3年になります。主催は、毎月19日に欠かさず国会周辺で安保法制廃止を求める行動を続けてきて、この9月19日で36回目になるそうです。

 今、自民党総裁選、沖縄県知事選を控え、日本の未来をかけて憲法・平和について真剣に問われている時期です。主催はこの集会で、安倍政権による憲法9条改憲に反対し、安保法制廃止を求め、沖縄の辺野古新基地建設に反対の声をあげます。各立憲野党議員からの挨拶や、上野千鶴子氏(安保法制に反対する学者の会)、渡辺治氏(九条の会)、山城博治氏(沖縄平和運動センター議長)などの市民の連帯挨拶、集会後は銀座方面へのデモが予定されています。

 IWJがこれまで報じてきた、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催の行動や講演関連の記事は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%83%BB9%E6%9D%A1%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%81%AA%EF%BC%81%E7%B7%8F%E3%81%8C%E3%81%8B%E3%82%8A%E8%A1%8C%E5%8B%95%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E5%93%A1

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

「本当に心強く感じた」米軍ヘリの部品落下被害にあった宜野湾市の緑ヶ丘保育園園長と保護者らが記者会見で故・翁長前知事に感謝の言葉!佐喜真前市長の冷たい対応には不満の訴え!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431434

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■<本日のタイムリー再配信>「日本ナショナリズムの成り立ちを考えると、古代の天皇制まで遡らざるを得ない!」岩上安身が書籍編集者・前高文研代表 梅田正己氏にインタビュー(第三弾)を冒頭のみフルオープンで再配信します!

 本日、岩上さんによる、古代から近代までの天皇制を軸にナショナリズムを論じたJCJ賞受賞作、『日本ナショナリズムの歴史』(全4巻)(https://amzn.to/2MmGcmU)の著者、梅田正己氏へのインタビュー第三弾を冒頭フルオープン、その後は会員限定で配信します。

※会員登録フォーム
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※≪お知らせ≫ 2018年度JCJ賞(第61回)、決まる!(Daily JCJ、2018年7月19日)
http://jcj-daily.seesaa.net/article/460596443.html

 本インタビュー冒頭では、岩上さんが全4巻に達した著作を貫く問題意識をうかがうため、「近代から古代に遡って天皇制を論じるというのは、これまでにない試みですね」と切り出しています。これに対し梅田氏は「日本ナショナリズムの形成を考えると、どうしても天皇制の問題がからんできます。古代まで戻らざるを得ないんですね」と答えました。

 皇室が断絶することなく日本を一貫して統治してきたとする「万世一系」史観が、いかに根拠のないものであるかを、梅田氏は具体例をあげて明らかにしていきます。実際、645年の「乙巳(いっし)の変」や、810年の「薬子(くすこ)の変」など、親族同士の血で血を洗うような争いにより、天皇制は何度も断絶の危機を迎えてきました。

 また、聖徳太子が作った行政法である十七条憲法には、「詔(みことのり=天皇の言葉・命令)」は必従(必ず従うこと)ではなく必謹(ひっきん=「必ず謹んで承けよ」の意味)とされていました。ところが、20世紀の軍国主義時代になると「承詔必謹(しょうしょうひっきん)」として、国民は国の命令に(天皇の命令という形をとることがしばしばだった)に絶対的に従わなくてはならないというスローガンとなっていきます。

 このことを指摘した梅田氏は、「天皇崇拝の決め言葉だったんですよ。特に軍隊ではよく使われました」と述べました。こうした梅田氏の丹念な検証は、古代史の用語が近代の軍国主義の時代に歪めて再利用(リユース)されてきた事実を暴いていきます。ぜひ以下のURLよりご視聴ください。

―――――――――――――――――――――
【タイムリー再配信 243・IWJ_Youtube Live】20:00~
古代から何度も断絶の危機を迎えた天皇制!平安以降の武家はなぜ天皇にとってかわらなかったのか!?
天皇家存続の謎を探る!岩上安身が書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏にインタビュー(第三弾)!
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
―――――――――――――――――――――

 なお、梅田氏にはご著書『日本ナショナリズムの歴史 I ~「神国思想」の展開と明治維新』と『日本ナショナリズムの歴史 II ~「神権天皇制」の確立と帝国主義への道』にサインを入れていただきました。ご購入は会員限定となります。数量限定ですのでお早めにIWJ書店よりお買い求めください。

―――――――――――――――――――――――――
再入荷【梅田正己さんサイン入り】日本ナショナリズムの歴史 I ~「神国思想」の展開と明治維新
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=384

再入荷【梅田正己氏サイン入り】日本ナショナリズムの歴史 II ~「神権天皇制」の確立と帝国主義への道
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=403
―――――――――――――――――――――――――

■<ニュース・フラッシュ>
【1】プーチン露大統領の「前提なき平和条約交渉」の提唱に「右往左往」しないと述べた安倍総理!このままでは北方四島は永久に日本に帰ってこない!? 対する石破茂元自民党幹事長も的はずれな街頭演説!

 自民党総裁選(20日投開票)に立候補した同党の安倍晋三総裁(総理)と石破茂元幹事長は16日、NHK討論番組に出演しました。

 そこで安倍総理は、北方領土問題を棚上げして平和条約交渉を進めるよう促したロシアのプーチン大統領の提案について「一部の発言で右往左往しない」と述べました。ならば、なぜ安倍総理自身がプーチン大統領の発言に対しニタニタと笑ってごまかすのではなく、その場で毅然と「領土問題の解決が先である」という日本のこれまでの交渉方針に変わりがないことを伝えなかったのでしょうか。安倍総理の「弁明」は、とっさに反応できなかった自身の「鈍さ」「判断力のなさ」に対する「後出しジャンケン」の色彩が濃いと感じざるをえません。

※自民総裁選 2氏が北方領土問題などで議論(NHK NEWS WEB、2018年9月16日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180916/k10011632371000.html

 安倍総理はかねてより北方領土問題に関し、「私としては私の世代でこの問題に終止符を打つとの決意」を持っていると述べてきました。今にして思えば、そもそも安倍総理は、この問題の「解決」の定義として、北方四島(択捉、国後、色丹、歯舞諸島)すべての日本への返還以外にないと決めていたのかどうか、当初より疑うべきだったのかもしれません。

 領土を画定しないまま平和条約締結交渉に入るということは、当然領土問題をうやむやにしてしまう可能性が高くなります。しかもそこでは、島を実効支配しているロシアの立場が有利になります。交渉のきっかけをつかめないまま同問題は「終わった話」となってしまうことでしょう。

※北方領土元島民の方々との懇談(首相官邸ホームページ、2016年12月12日)
https://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201612/12kondan_hoppo.html

 これでは永久に北方四島は日本に戻ってきませんから、時間が経てば経つほど既成事実化して、「解決」したことにされてしまいます。ロシアの領土への執着心は並々ならぬものがあります。日本側でも四島返還に凝り固まらず、解決に向けて能動的な対応が求められます。そこでは日本国内での合意形成、日露関係、そして米国をも含めた日米露関係の複数のレベルで粘り強い交渉が必要となるでしょう。

 少なくとも、トランプ米大統領に、日本との友好関係は「終わりだ」と言われる前に、もっと効果的な対露外交を進められたはずです。「外交の安倍」の無為無策ぶりが次々と明らかになってきました。

※Trump Eyes a Japan Trade Fight (Wall Street Journal、2018年9月6日)
https://www.wsj.com/articles/trump-eyes-a-japan-trade-fight-1536260141?mod=searchresults&page=1&pos=7

 そこで、岩上さんは次のようにツイートしています。ロシア大使館に近いIWJ事務所周辺にも静謐が訪れるのでしょうか?

 「終止符を、たしかに打ちましたねぇ。これで、北方領土は帰ってこない、と。戦後70年間、返還運動してきた皆様、週末にロシア大使館におしかけ、北方領土返せーって大音響で叫んでいた街宣右翼、任侠右翼の皆さんもご苦労さんでした。燃え残りの気持ちがあるならば、安倍さんの方へクレームはどうぞ」

※岩上安身ツイート(2018年9月16日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1041014192222822400

 他方で、安全保障通を自認する石破氏にしても、上記も含め安倍総理が外交で失態続きのわりには、その点の追及が十分でないように思われます。石破氏は昨日17日におこなった東京の銀座での街頭演説で「ロシアは友情や経済的な利益で領土を明け渡すほど甘くない。私は一切妥協しない交渉をしていく」と述べましたが、石破氏もまた、日露の二国間の関係しかみていない点では、物足りなさが残ります。

 実際には、外交は多国間の網の目のような関係性の中でとらえるべきであり、大国ではない国の外交は、時に、ヘゲモニーを争う国同士の外交の一変数に過ぎないことがままあります。そして、現在ならば日米露中という多国間の視点を欠いた一方的な意見表明では外交とは呼べません。外交は相手のある交渉であり、かつ第三国に影響を与えたり、第三国から干渉されたりすることが絶えず起こります。残念ながら石破氏にも、複数の他者を相手とする営み、という認識が不足しているようです。安倍政権の問題点を直接的にふれずにいて、片方で強硬論を打ち出す石破氏の姿はやはり空虚に感じられました。

 経済政策についても、石破氏は的はずれな発言をしています。「消費税を上げても、やっていける経済環境を作らなければならない。国民一人一人の所得を10年で3割伸ばす」などと放言しています。これは労働分配率の低下(2011年は81%、2015年は74%)、そして2014年の消費増税(5%から8%)と過度の円安(アベノミクスの第一の矢がもたらした影響です)によって消費が冷え込み、2008年の金融危機以降の経済の復調にブレーキをかけたという基本的事実から目を背ける発言です。安倍政権を批判し、次の政権を担うつもりなら、アベノミクスと消費増税の弊害をまず指摘した上で自説を掲げるべきでしょう。

 IWJはこの銀座の街頭演説を中継・配信しました。ただ今アップ作業を進めておりますので今しばらくお待ちください。

【2】産油国ベネズエラ経済を支える中露!機能が低下する米州機構(OAS)!そこでトランプ米大統領がベネズエラへの軍事介入を示唆!?

 米州機構(Organization of American State, OAS)のルイス・アルマグロ事務総長は14日、経済・人道危機に陥っているベネズエラのニコラス・マドゥロ政権の「転覆」を目的とした軍事介入を選択肢から外すべきではないと述べました。米国一国の思惑で米州機構の枠組みを用いて軍事介入し、特定の国の政権を「転覆」させるべきという発想は、到底容認できるものでありません。

※米州機構は、1948年に設立された南北アメリカ地域の安全保障、および経済協力を目的とする地域機構。

※「ベネズエラへの軍事介入、排除すべきでない」 米州機構の事務総長(AFP、2018年9月15日)
http://www.afpbb.com/articles/-/3189737

 ベネズエラは2017年6月に米州機構からの脱退(正式脱退の手続きは2年ほどかかる)を表明しています。冷戦時代は軍事同盟としての役割を果たしたとされる米州機構ですが、冷戦終結後は国境紛争の和平調停や選挙監視活動などを試みてきました。しかし近年、地域における役割は縮小しています。

※米州機構、ベネズエラが脱退正式表明 非難決議できず(日本経済新聞、2017年6月22日)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H65_S7A620C1FF1000/

 むしろ産油国であるベネズエラは、近年その存在感を高めました。14日、中国の北京訪問中のマドゥロ大統領と李克強(り・こっきょう)首相との間で、石油分野など地価埋蔵資源を中心とした両国の経済協力の進展に関して合意がなされました。石油については、両国の国有石油企業による合弁企業への追加出資や、ベネズエラの石油権益の中国側への売却などが本合意に含まれるとのことです。

※ベネズエラ、中国と経済協力で合意 首脳会談で(日本経済新聞、2018年9月15日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35426430V10C18A9000000/

 資源開発のみならず、ベネズエラは、債務整理をめぐる財政的支援も中露から受けています。こうしたベネズエラの中露接近が、実は米国政府を刺激しているのです。

※Terence Corcoran: Everyone realizes too late that Stephen Harper was right about Venezuela(Financial Post、2018年9月13日)
https://business.financialpost.com/opinion/terence-corcoran-everyone-realizes-too-late-that-stephen-harper-was-right-about-venezuela

 ハーバー・ビジネス・オンラインによれば、トランプ米大統領はベネズエラへの軍事介入への意向を表明しているとのことです。

※白石和幸「独裁と対米姿勢を強めるベネズエラのマドゥロ政権。トランプは軍事介入したくてたまらない!?」(ハーバー・ビジネス・オンライン、2018年9月6日)
https://hbol.jp/174135

 トランプ政権の対外政策に関しては、『ドナルド・トランプ物語』(緑風出版、2018年)(https://amzn.to/2vxRkr9)である在米国際コンサルタントのトーマス・カトウ氏に岩上さんがインタビューしています。このインタビューで深掘りしたように、グローバルな軍事・経済的覇権(パックス・アメリカーナ)からの撤退を進めているトランプ大統領は、同時に他国の内政や外交に口を出さなくなったわけではありません。むしろ、過剰な膨張から撤退した分だけ、トランプ大統領は米国一国の利益追求には余念がなく、自らの国益のためとなれば、身勝手な言動や行動も、遠慮なく行うであろうし、実際行っています。「ベネズエラの石油」という近接地域の重要資源をめぐる問題で、トランプ大統領がきわめて強硬な姿勢をとることも予想されています。今後の展開を注視する必要があります。

【3】基地は事故を起こさなければ安全なのではない!公開された環境汚染の数々!この問題の第一人者ジョン・ミッチェル氏の講演をIWJは中継しています!アップまでしばらくお待ちください!

 米海兵隊総司令部が監査で日本国内の海兵隊基地の環境基準違反を繰り返し指摘していることが、沖縄タイムスが情報公開請求で入手した内部文書で判明したと報じられています。その文書によれば、ポリ塩化ビフェニール(PCB)、アスベスト、殺虫剤といった危険物の管理、排水や排気、ごみの処理で不適切な点が多数あったことが明らかであるとのことです。

※在日海兵隊基地で環境違反相次ぐ 沖縄は100件超で推移 米総司令部の内部文書(沖縄タイムス、2018年9月13日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/314128

 IWJでは、9月13日に東京都の弁護士会館開かれた「新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム『沖縄と米軍基地~県知事選で問われるべきは何か~』―登壇者:屋良朝博氏(ND評議員/元沖縄タイムス論説委員)、ジョン・ミッチェル氏(ジャーナリスト)ほか」を中継・配信しました。

 登壇者のひとり、ジョン・ミッチェル氏は、2016年から沖縄タイムス特約通信員として活躍しています。『追跡・沖縄の枯れ葉剤:埋もれた戦争犯罪を掘り起こす』(高文研、2014年)(https://amzn.to/2QCo9vV)、『追跡・日米地位協定と基地公害』(岩波書店、2018年)(https://amzn.to/2MFYkb6)の著者であるミッチェル氏は、衝撃の事実を日本語でも発信してきました。

 米軍基地による環境汚染という問題は、沖縄県知事選挙の重要な争点のひとつです。こうした米軍基地による汚染について判明した事実は、「米国、ドイツ、ベルギー、韓国では公開された情報になっています。しかし、沖縄では逆にあらゆる手段で(汚染の実態が)隠蔽されている」とミッチェル氏は喝破しています。当日の様子を記録した動画は現在、会員向けアーカイブへのアップ作業を急いで進めております。また、近日中に再配信もする予定ですので、配信日が決まり次第、お知らせします。

■<お知らせ>
■緊急の呼びかけにご寄付・カンパをくださった皆様、ありがとうございます! 8月からの第9期、ご寄付・カンパの目標達成率はまだ38%…。どうかさらなるご支援をよろしくお願いいたします!

 9月1日から11日までの間にいただいたご寄付・カンパは、148件、199万3311円です。8月はご寄付・カンパが、月間の目標金額である450万円の4分の1にとどまってしまったため、8月末に岩上さんから緊急の呼びかけをさせていただきました。岩上さんの呼びかけに応えてご寄付・カンパをくださった皆様には、心よりお礼を申し上げます。IWJをご支援してくださった皆様、本当にありがとうございます。皆様からのご寄付・カンパは、活動費として大切に使わせていただきます。

 もちろん、IWJ自らも徹底的に支出を減らす努力をしなければなりません。IWJは今年8月までご寄付・カンパの目標額を500万円に設定していたところ、全体の支出を徹底的に見直し、9月からは目標額を450万円へ削減しました。

 第9期が始まった8月1日から9月11日までのご寄付・カンパは247件、344万8816円であり、2ヶ月間の目標額900万円の達成率はまだ38%にとどまっています。どうか皆様、IWJの苦境をご理解いただき、ご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 また、今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方は、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討いただきたく存じます。

 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツをアーカイブでお好きな時にご覧いただけます。また、冒頭だけ公開しているテキスト記事や、岩上さんのインタビューなども、公開から1ヶ月間、アーカイブをご覧いただけます。入会金は無料。会費は月々1000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降、現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます。IWJでは中継した動画以外にも、独自の取材にもとづいたテキスト記事や検証レポートも多数出しています。その中には大手メディアが報じない貴重な記事も含まれています。こうした記事の全文を読むには会員へのご登録が必要です。

 IWJでは、毎月15日の時点で、会費が未納になっている方へのサービス提供をいったん停止させていただいております。もちろん、納付が確認され次第、すぐにサービスは再開させていただきます。会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

 年会費をクレジットでお支払いされる場合は、支払い方法の選択時にクレジットカードをご選択ください。また、海外にお住まいの方でも、クレジットカードでお支払いいただくことが可能です。ぜひ、会費の支払いが楽なクレジットカード払いをご検討ください!

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方は、ぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください!サポート会員の方は、岩上さんの過去のインタビューも含め、すべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 9月13日時点での会員数は5775名様。そのうちサポート会員は1885名様です。会員数が増えれば、そして何よりサポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。仮にあと2115名の方がサポート会員になってくださり、サポート会員の人数が4000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 会員総数は、増えてはいませんが、今、こうした私どもの呼びかけにこたえて、既存の一般会員の皆さまでサポート会員に切り替えてくださる方が増えています!これはIWJの経営を安定させる上で非常に助かります。とても心強いことで、ありがたく思っています。今後も一人でもサポート会員になってくださる方が増えるよう、心よりお願い申し上げます。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを1~2名ほど緊急大募集中! 事務・ハドル班、ウェブ動画班はそれぞれ1名ずつ新メンバーを募集しています! 学生アルバイトも歓迎です!

 IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを緊急大募集中です! 事務・ハドル班、ウェブ動画班の新メンバーも引き続き募集しています! テキスト班は1~2名、事務・ハドル班とウェブ動画班はそれぞれ1名募集しています。

 IWJは8月から新たに第9期を迎え、ついに正社員制度がスタートしました! 財政難に苦しんでいるIWJが正社員制度を導入することは矛盾しているようにも思われるかもしれませんが、活動を維持・発展させていくには、どうしても正社員制度という安定した雇用のもと、人材の確保が必要になります。

 また、IWJは週休2日制を徹底しており、残業時間を三六協定の範囲内(月45時間、年360時間)に抑えることに全力を注いでいます。スタッフの残業時間が過剰にならないためにも、コンテンツの質と量を向上させていくためにも、やはり人材の確保は必要になります。

 繰り返しになりますが、経営者である岩上さんはIWJの財政を持ち直すために、代表取締役の役員報酬を前期より30%カットすることを決断しました。

 真に公共性、公益性、緊急性のある報道を目指すIWJに共感される方、お待ちしています。岩上さんもスタッフも共倒れにならないよう、私たちと一緒にIWJを支えてください!

<テキスト班>
 テキスト班では現在、週5日フルタイムの勤務は難しい、兼業でライターをやりたいという方と、週5日フルタイムでしっかり働ける、という方の2タイプの人材を募集しています!

 このうち、後者の週5日フルタイムで勤務するテキスト班スタッフは、原稿の校正、入稿を夜の遅い時間帯までこなせることが前提となります。ハードな仕事ではありますが、やりがいがあるのはもちろんのこと、給与面での優遇もあります!

 知的好奇心が旺盛な方、地道に粘り強く仕事のできる方、気力・体力・機動力のある方、そして、チームワークを大事にできる方、大歓迎です!

 また、学生アルバイトも募集します。大学や大学院で学びながら、空いている時間を使ってジャーナリズムの現場で働きたいという方、ぜひご応募ください。

<事務・ハドル班>
 事務・ハドル班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、予定を組み立てるという、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊ガイドでの番組表へ反映させる、IWJのコンテンツ構成の要ともなる部署です。

 ご応募の資格は第一に穏やかな性格で、明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方、そして第三にPCスキルがある方です。

 なお、「ハドル」「事務」に限らず、総務、庶務、会員管理事務等なんでも、またはいずれかに興味のある方を広く募集します。

<ウェブ・動画班>
 ウェブ・動画班では、動画の機材や技術、PC、撮影、編集に関して知識やスキルがある方、またウェブサイトの見せ方やリニューアルにアイデアやスキルのある方を募集しています。これらのいずれかに何か得意分野がある方なら、どなたでもご応募いただけます。素直に学ぶ気持ちのある方を歓迎します。

 IWJは、スタッフが複数ポジションをこなし、悪しきセクショナリズムの弊害にとらわれないよう、1970年代にヨハン・クライフが率いて活躍したオランダ代表チームの「トータルフットボールシステム」を採用しています。全員が攻撃にかかり、全員が守備にもつきます。こうした柔軟性に富む方も歓迎いたします。会社は365日稼働していても、全員が週休2日を取れるのは、ローテーションで回しているからです。チームワークは最も大事な要素です。

 報酬については事務・ハドル班、ウェブ・動画班は時給1100円からのスタートとなります。テキスト班のみは読解力・文章力のある方に来ていただきたいので、時給1200円からのスタートです。時給は、本人の能力・実績に応じて順次昇給してゆきます。

 皆様のお知り合いで、ネットメディアの仕事に強い興味をお持ちの方などもおられましたら、ぜひお声をかけていただければと存じます。いずれのセクションも能力と実績によって順次昇給していきますが、2ヶ月の研修期間があり、本採用に至らないこともまれにはありますので、その点はご承知おきください。

 他の仕事と兼業したい、あくまで独立業者として関わりたい等のリクエストにも柔軟に応じて、パートタイム、兼業、業務委託、外注などの働き方もあります。お迷いの方も、ぜひご応募ください!

 ご応募は、以下のフォームからお願いいたします!

※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 また、全国各地でIWJの活動を支えていただける中継市民、及びボランティアでお力を貸してくださるという方も募集します!

※IWJボランティアスタッフ募集中
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/11588

 さらに、ご自分が撮影された動画の投稿も随時受け付けています。ぜひ、ご応募ください。

 また、在宅のサマリーライターから、独自ネタで企画を持ち込み、寄稿したいという現役プロのジャーナリストやライターの方まで、投稿も随時受け付けています。投稿していただいた動画や原稿にももちろん報酬をお支払いいたします。

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、小野坂元、中村尚貴)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/