日刊IWJガイド・番組表「熊本の大震災を受け、安倍総理『大震災級の事態にならない限り予定通り増税する』と明言!/宮城県知事が緊急事態条項に懸念『一歩間違うと大きな誤りにつながる』/内閣官房機密費の真実にせまる!岩上さんによる神戸学院大学教授の上脇博之先生への驚愕のインタビュー(後編)本日配信!」2016.4.19日号~No.1314号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「熊本の大震災を受け、安倍総理『大震災級の事態にならない限り予定通り増税する』と明言!/宮城県知事が緊急事態条項に懸念『一歩間違うと大きな誤りにつながる』/内閣官房機密費の真実にせまる!岩上さんによる神戸学院大学教授の上脇博之先生への驚愕のインタビュー(後編)本日配信!」2016.4.19日号~No.1314号~ ■■■
(2016.4.19 8時00分)

 おはようございます。IWJ記者の原です。

 14日の震度7の大地震以降、いまだに熊本・大分などを中心に大きな余震が相次いでいます。より甚大な犠牲をもたらした16日未明のM7.3の「本震」発生から72時間が経ち、現場での救助活動はより深刻さが増していると思われます。

 昨日、熊本県南阿蘇村で女性1人の死亡が確認され、熊本県で亡くなった人は合わせて43人になりました。さらに、土砂崩れに見舞われた南阿蘇村では9人と連絡が取れなくなっています。昨日午後の時点で、重傷が204人、軽傷が851人で、合わせて1055人となっているとのことです。被災され、お亡くなりになった皆様のご冥福、そして今も行方不明となっている皆様のご無事を心よりお祈り申し上げるとともに、1日も早い被災地の復興を願います。

 IWJは現在、安道幹記者と高橋敬明カメラマンの2人が佐賀でハイエースを借りて支援物資を積み込み、「九州緊急特派チーム」として現地で取材にあたりつつ、避難所や病院に物資を配給しています。被災現地では、指定避難所以外の場所で避難している方々には、物資が全然回っていません。IWJの特派チームは、そうした窮地に陥っている場所を中心にめぐり、本日も物資を運びつつ、取材を重ねていきたいと思いますし、被災された皆様が1日でも早く日常に戻れますよう、微力ながら頑張りたいと思います。

 現地の情報は特設ページにまとめていますので、ご参考になさってください。

※【IWJ緊急行動】熊本地震 緊急取材と関連情報
http://iwj.co.jp/wj/open/kumamoto-eathquake

※熊本現地取材の様子は、IWJチャンネル8でご視聴いただけます
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=8

※ツイートはこちらから流します
https://twitter.com/IWJ_AreaCh1

 目次と中継番組表のあと、さらに九州の被災地情報をお届けします。

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■【ニュースフラッシュ!】熊本の大震災を受け、安倍総理「大震災級の事態にならない限り予定通り増税する」と明言!/宮城県知事が緊急事態条項に懸念「一歩間違うと大きな誤りにつながる」(原佑介)
┠■「川内原発を止めて」署名が4万超え、田中俊一委原子力規制委員長が半ば切れ気味で「政治家に言われても停めるつもりはありません」(ぎぎまき)
┠■安倍総理、まるで「平時」とばかりにTPP国会審議を再開!そもそも審議が中断していたのは安倍政権が原因だったのに、総理はもう忘れてしまったのか?(佐々木隼也)
┠■クリントン夫妻が米国内のタックスヘイブンに5つのダミー会社!?英ロンドンではキャメロン退陣などを求めて大規模デモ(太田美智子)
┠■安倍政権が「惨事便乗型全体主義」に乗り出した今、必読!~「緊急事態条項」を詳しく論じた『前夜・増補改訂版』をお買い求めください!(平山茂樹)
┠■半額セール実施中!「脱・財政危機」に向けて、IWJオリジナルグッズをお買い求めください!(平山茂樹)
┠■わとはぷ~What happened today?~
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◆中継番組表◆

**2016.4.19 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJエリアCh・熊本】8:00~「九州緊急特派チームによる熊本地震被災地レポート-NPO団体らによる『熊本地震』緊急支援プロジェクト会議」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※NPO団体らによる「熊本地震」緊急支援プロジェクト会議を中継します。

【Ch4】11:30~「日本外国特派員協会主催 国連『表現の自由』特別報告者 ディビット・ケイ氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「日本外国特派員協会」主催の記者会見を中継します。

【Ch5】13:30~「第4回・民間『立憲』臨調記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「民間『立憲』臨調」による記者会見を中継します。

【Ch6】15:00~「緊急集会『CHANGE 日本、北海道5区から in Tokyo ~野党共闘を全国へ~』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「『CHANGE日本、北海道5区から in Tokyo』実行委員会」主催の緊急集会を中継します。

【Ch5】17:00~「憲法に緊急事態条項なんて必要ない『さぁ、安倍政治を終らせよう』4.19院内集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「立憲フォーラム、戦争をさせない1000人委員会」主催の院内集会を中継。IWJ代表・岩上安身も登壇します。

【IWJ_KYOTO1】18:30~「京都レッドアクション 街宣&デモ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※安全保障関連法に反対する抗議行動とデモの模様を中継します。

【IWJ_KYOTO1】19:00~「戦争法制廃止をめざす市民アクション@きょうとデモ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※安全保障関連法に反対するデモの模様を中継します。

【ツイキャス・IWJエリアCh・熊本】19:00~「九州緊急特派チームによる熊本地震被災地レポート-NPO団体らによる『熊本地震』緊急支援プロジェクトによる炊き出し」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※NPO団体らによる『熊本地震』緊急支援プロジェクトによる炊き出しを中継します。

【録画配信・Ch1 シリーズ特集・政治とカネ~自民党の正体12】19:00~「岩上安身による神戸学院大学・上脇博之教授インタビュー 〜内閣官房機密費について(後編)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※3月26日に収録した、岩上安身による神戸学院大学・上脇博之教授インタビューを録画配信します。

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◆中継番組表◆

**2016.4.20 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】14:00頃~「辺野古総合大学の第2弾-講師 加藤裕(弁護士)『代執行訴訟―和解の意義と今後の展望』」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※辺野古総合大学の第2弾を中継します。講師は加藤裕氏(弁護士)。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch未定】18:00~「安保法制違憲訴訟・決起集会」
※「安保法制違憲訴訟の会」主催の決起集会を中継します。内容は、「安保法制違憲訴訟の会」からの挨拶、いま違憲訴訟をおこす意義について、原告からの決意表明など。

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■関テレ撮影クルーが被災地で暴挙!「シャッターを切る前に人命を助ける」岩上イズム!IWJが報道と支援を両立させる「理由」

 IWJ九州緊急特派チームは、物資の買いつけ、荷積みから実際に被災者の皆さんに手渡すまでの一連の動きを、随時、Ust中継でお伝えしています。そのためか、「IWJへの支援が、ダイレクトに被災地支援に繋がっていると実感できる」という声も寄せられています。昨日も被災地から数十キロ離れたところで新たな物資を買い込み、大型レンタカーに詰め込む様子を一部始終配信しました(スーパー店内の様子は音声だけでお届けしました)。

 昨日は、避難所で生活する被災者の女性にインタビューしましたが、インタビュー後、女性は「わざわざ遠いところまで取材にきてくれてありがとう」とねぎらいと感謝の言葉を口にされ、IWJスタッフになけなしのおにぎりを分け与えてくれようとしました。もちろんIWJスタッフは恐縮しつつ、丁重にご辞退いたしましたが、物資が足りない中、しかも被災者でもないIWJスタッフにまで食料を分けてくれようとするその温かい心づかいに大きく胸を打たれました。

 一方で反吐が出るような、許しがたいニュースもあります。関西テレビは昨日、熊本地震の現地取材にあたっていたテレビ中継車が、ガソリンスタンドに並ぶ車の列に割り込む迷惑行為をしたと発表し、謝罪しました。

※「給油待ち車列に中継車割り込み 関西テレビ、熊本の地震で 」日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO99773800Y6A410C1CC0000/

 この「割り込み行為」は、17日、twitter上に関テレ中継車の写真入りで報告されており、4万6千以上もリツイートされるなどして話題となっていました。次のツイートです。

 「ガソリン入れるために朝早くからたくさんの人が並んでたのに横入りされて、母が『後ろに他の人もいるので並んで下さい』て言ったのにも関わらず無視して我先にとガソリン入れてました。テレビ局だからいいんですか??もう少し考えて欲しい。」
https://twitter.com/ayayan_ts2/status/721475847194943488

 報道に携わる者に、何か特別な特権があるはずがありません。しかし残念ながら、こうした傲慢なメディアを現場で見かけることはしばしばです。テレビ、新聞といった特権的な記者クラブメディアの驕り、極まれり、です。

 また、報道や記者クラブ云々以前に、人間として最低の行為です。震源地周辺では特に物資が不足しています。被災者の皆さんは長い列をつくってガソリンを入れて、渋滞の中、遠くまで買い出しにゆかなければいけない状況です。また、家族や親戚と避難したり合流したりするためにもガソリンは必要でしょう。生きるためにガソリンを必要としている被災者を押しのけるような暴挙に出た関テレの撮影クルー。IWJにおにぎりを分けてくれようとした優しい被災者の女性とは正反対のありようだと思います。

 同じメディアの仕事に従事するものとして、実に恥ずかしく思います。また、謝罪に際しても、会社名で通りいっぺんの「お詫び」を提示するだけで、当事者が自分の名前で、自分自身が頭を下げて、自分の行為を謝ったわけではありません。それは「お詫び」したことになるのでしょうか?そんな基本的なこともできない人間は、被災地からとっとと帰っていただきたいと思います。手前味噌に思われるかもしれませんが、支援物資を積み込んで被災者に届けつつ取材してまわる安、高橋のふたりを、同じIWJスタッフとして誇らしく思います。

 一般に、報道は取材だけするもの、被災地に行っても支援や救助などは一切しない、ものとされています。

 長年、フリーとして既存メディアの一角で仕事をしてきた岩上さんは、初めて週刊誌記者になった時から、記者クラブか否かを問わず、メディアのこうした姿勢をずっと「おかしい」と感じ続けてきたと言います。

 「昔、日航機墜落事故のご遺族を回って取材するときは、『お線香をあげさせてください』と言って仏壇に手をあわせてから話を聞いた。被災地の取材の時は、最低限、人助けになる物を持って行くか、何かしらお手伝いした。昔から、誰にも言われず、上司にも誰にも言わず、やってきた。言えば邪魔もされるし、面倒な議論にもなる。

 『人が流されそうになっている時、決定的瞬間の写真を撮るか、助けるのか』などと議論を吹っかける奴もいた。助けるのが先に決まってるだろ、と言って、それはジャーナリストではないなどと難じられ、不毛な議論をしたこともあった。人が流されてゆくのを助けずにシャッターを切った写真が、どれほどインパクトがあろうと、何かの賞を受賞しようと、その瞬間、人を見殺しにしていたら、何の価値もない」

 IWJを会社として立ち上げてすぐの時、3.11に遭遇。我々自身も被災者の状態で着の身着のまま、人手のほとんどない状態で取材、中継、発信、そして福島現地への取材も敢行した。当時は物資も何も運ぶ余力がなかった。その時の悔いが、今も残る、と岩上さんは言います。

 3.11のインパクトが少し落ち着いた同年の夏、小田原で廃校になった学校をまるまる一週間借り受けて、「3.11」について考えるシンポジウムやトークなどのイベントの数々を、校舎全体を使っての「文化祭」のように開くと同時に、基金を集めて、福島の親子約10組を招待し、放射線が濃厚な地域から少しでも離れて、くつろいでもらうという保護プロジェクトも行いました。これも報道本来の使命とは違う営みかもしれませんが、無意味な営みであったとは思いません。

 今回、岩上さんが発災直後に「現地へ記者・カメラマンを出す」と決め、その人選をした時に「運転ができること、体力があること」を最優先にしました。その条件を楽々クリアした高橋カメラマンに、「飛行機で隣県へ行って、そこで大型のレンタカーを借り、水や食料など支援物資を買い込んで陸路で被災地へ向かうように、と指示した際、高橋カメラマンは目を白黒させていました。

 高橋カメラマンは35歳。放送業界で約10年間働いてきた経験豊かな中堅の働き盛りです。NHKでも民放大手でも、ドキュメンタリーや報道・情報番組に携わってきたディレクター兼カメラマンです。その彼が、岩上さんの指示に固まりました。

 「し、支援って、、、。取材しながらですか???」

 「もちろん。手ぶらで行かないで水一本であっても手渡しながら行くんだよ。物資は買い込んで積んでゆくの。そうやって多少でもお役に立ちながら取材するの」

 既存メディアの取材の「正攻法」では絶対にありえない取材と支援を並行して行うように、というミッションに、高橋さんは心底驚いた様子で、ジャーナリズムやメディアについての「既成概念」がガタガタに揺さぶられたようです。

 「そ、それって、、、なんというか、偽善的とか、批判されたりしないんですか、、、???」

 高橋さんの質問に岩上さんは全然動じず、「誰に何言われたってそんなのどうでもいいんだよ」と一蹴しました。「僕らも皆さんのご寄付やカンパのおかげで取材しているんだ。困っている被災者の方にせめて水や食料のひとつも届けてあげたい、という思いは、僕らを支援してくださっている方々の思いでもあるだろう?だいたい、人としておかしいだろって。被災地に取材に行ってカメラやマイクを向ける前に、水くらい届けろよって、誰だって思うよ。人としてあたり前のことだよ」

 僕にも覚えがあります。2012年6月末、原発事故後、初となる原発再稼働を果たそうとした福井県・大飯原発の正門前に、再稼働に反対する多くの市民が集まり、雨の中、3日3晩の抗議行動が行われました。IWJはこの抗議行動の模様を、中継市民の協力を得て初期から中継し続けました。IWJ本部からも岩上さんと僕、そしてカメラマンの古田晃司が現地入りし、取材・中継にあたったのですが、岩上さんから真夜中に「行くぞ!」と連絡があったとき、先乗りした取材チームのためにバッテリーを持っていくことと、雨の中、抗議活動を続けている皆さんのために、せめてタオルと雨合羽や水や食べ物を持てるだけ持って現地へ行こう、と言われたのです。ほんの数十人分で、とても皆さんに行き渡るような分量ではありませんでしたが、それでも喜ばれました。今でもあの時のことを覚えていてくださる方がいます。

 岩上さんは言います。「取材対象に対して『中立的』であるために取材以外の人間的な問題を最小限にして『観察』だけに徹するって、まるで19世紀までの物理学者か何かのような考え方。そんな考え方自体、人としての情の部分でも、知的にも、疑ってみないほうがおかしい。『参与観察』のような手法や考え方もある。人は接触した時点で、相手に影響を与えたり、与えられたりしている。それがあたかも『ない』かのように見なして非人間的にふるまおうとする不自然なやり方自体、虚構に過ぎない。

 僕らはジャーナリストである前に血の通った人であるし、取材で接点を持つ時点ですでに人と交わっている。人と人が交わる時に、困っている人がいるなら助ける、できる範囲で多少でも親切であろうとする、それはジャーナリストだって同じこと。ごく自然なこと。特に被災地へお邪魔するんだから水一本持って行くのは当たり前。人としての礼儀だろう」

 そう言う岩上さんは関テレのクルーの傲慢なふるまいが伝えられた時、すぐにスタッフに、他山の石とするように注意しました。

 他山の石とする、とは他人のふりみて我がふり直せ、ということ。関テレの一件は、我々も自戒の材料としたいと思います。

 IWJ九州緊急特派チームは常に謙虚さを忘れず、毎日余震に見舞われながらも昼夜問わず被災地を駆けまわって頑張っています。今日も1日、自らの意志で、ほとんど眠らず動き回ることでしょう。

 関西テレビなどの大手メディアとは異なり、IWJをご支援してくださっているのは巨大広告主ではなく、市民の皆様ひとりひとりです。本当に微力ではありますが、日頃のご恩返しのつもりで取材活動にあたり、同時に物資を提供させていただければと思っております。こうしたIWJの取材活動には経費がかかっています。どうかIWJが継続的な取材活動に取り組めるよう、特に九州以外の皆様におかれましては、引き続きIWJをご支援いただきたく思います。よろしくお願いします。

 明日以降、被災地支援用の口座を急ぎ開設しますので、もう少々お待ちください!

※会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパも可能な範囲でよろしくお願いします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■安倍政権が「惨事便乗型全体主義」に乗り出した今、必読!~「緊急事態条項」を詳しく論じた『前夜・増補改訂版』をお買い求めください!

 おはようございます。IWJで主にテキスト関連の業務を担当している平山と申します。

 4月14日夜と17日未明に発生した「熊本地震」は、現在もなお、熊本県と大分県を中心に震度3~4の余震が続いています。

 今回の地震に際しての安倍政権の対応は、実に酷いものです。地震対応を後回しにして、国会でTPPの審議を野党の反対にも関わらず強引にスタートさせた他、食糧支援も避難所ではなくコンビニ優先、あげくのはてには危険極まりない米軍のオスプレイを投入する始末です。

 なかでも、今回の政府の対応で最も看過できないのが、4月15日の菅義偉官房長官が、憲法改正による「緊急事態条項」の創設について、「極めて重く、大切な課題だ」と述べたことです。これはまさに、震災に乗じた「ショック・ドクトリン」――「惨事便乗型全体主義」ではないでしょうか。

※2016/04/17 【緊急UP!】あらかじめ原稿を用意していた菅官房長官の「緊急事態条項は重い課題」発言!会見は八百長芝居か!?ドサクサまぎれの「惨事便乗型全体主義」改憲を許すな!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/297427

 IWJではこれまで、この「緊急事態条項」の危険性を繰り返しお伝えしてきました。「緊急事態条項」が発令されると、総理が国会の承認なしに予算措置を行えるようになるなど、行政府である内閣の権限が大幅に強化され、独裁体制が確立されてしまうことになります。

 事実、ヒトラー率いるナチス・ドイツは、1933年2月27日の国会議事堂炎上事件を契機として「緊急事態宣言」を発令し、首都ベルリンが位置するプロイセン州だけで5000人もの共産党員を逮捕。これが、1933年3月23日の「全権委任法」につながりました。

 この緊急事態条項の危険性について、分かりやすく解説したのが、岩上さんと澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士の共著『前夜・増補改訂版』です。『増補改訂版』では、現行の日本国憲法と自民党憲法改正草案を逐条で読み解いた『前夜』に、緊急事態条項の危険性を中心に、新書一冊分のボリュームを追加しました。安倍政権が「惨事便乗型全体主義」の乗り出している今、必読の一冊です!全国の書店、Amazonなどのネットショップの他、「IWJ書店」でもご購入いただけます。ぜひ、この機会にお買い求めください!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
http://bit.ly/1VG56wH

 そして明日は、岩上さんが立憲フォーラム、戦争をさせない1000人委員会の主催する「憲法に緊急事態条項なんて必要ない『さぁ、安倍政治を終らせよう』4.19院内集会」に登壇し、緊急事態条項の危険性に警鐘を鳴らします!17時から参議院議員会館1階・講堂で行いますので、ぜひご来場ください!

※詳細
http://www.anti-war.info/schedule/1604061/

 「IWJ書店」では他にも、岩上さんと政治経済学者の植草一秀氏、鹿児島大学教授の木村朗氏、元衆議院議員の川内博史氏によるクロストークを収録した『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』や、岩上さんが母校・早稲田大学で行った学生向けの講義を収録した『「今を伝える」ということ』も好評発売中です。こちらも、ぜひ、あわせてお買い求めください!

※【岩上安身単独サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

※【岩上安身単独サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194

 また「IWJ書店」では、岩上さんがインタビューした有識者の方々の著書を、サイン入りで販売するサービスを行っています。現在は、内田樹氏の『街場の戦争論』や鳥越俊太郎氏の『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?』など、下記のラインアップに関して販売を行っています。こちらも、ぜひ、お買い求めください!

※【井戸謙一さんサイン入り】『「子ども脱被ばく裁判」の弁護士が、ふくしまの親たちに送るメッセージ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=229

※【内田樹さんサイン入り】『街場の戦争論』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=227

※【鳥越俊太郎さんサイン入り】『がん患者』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=216

※【鳥越俊太郎さんサイン入り】『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=215

※【海渡雄一さんサイン入り】『市民が明らかにした福島原発事故の真実 東電と国は何を隠蔽したか』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=224

※【上脇博之さんサイン入り】『告発!政治とカネ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=222

※他にも「IWJ書店」では多数のラインナップを取り揃えています!
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16

■半額セール実施中!「脱・財政危機」に向けて、IWJオリジナルグッズをお買い求めください!

 IWJでは現在、DVDとTシャツといったオリジナルグッズに関して、お買い得な半額セールを実施しています!

 築地市場の豊洲への移転問題を負ったDVD「ドキュメント築地市場移転」(通常価格1,500円)が750円、日米関係の隠された真実に迫る岩上さんと孫崎享氏による対談を収録したDVD「Deep Night」シリーズ(通常価格2,000円)が1,000円、地球温暖化問題について岩上さんと武田邦彦氏による議論を収録したDVD「クロストークカフェ Vol.6 武田邦彦×岩上安身」(通常価格1,800円)が900円など、いずれも大変お手頃な値段となっています!

 また、カラフルなIWJオリジナルTシャツも、通常価格3,780円のところ、1,890円でご提供! こちらは、レディースサイズもご用意しています。

 これらオリジナルグッズの収益は、IWJの活動費にあてさせていただきます。IWJは現在、財政危機に陥っています。ぜひ、これらオリジナルグッズをお買い上げいただき、IWJをご支援ください!どうぞ、よろしくお願いいたします!

※半額セール対象商品のお買い求めはこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=26

本日の目次のコンテンツが全て入ったフルバージョンの日刊IWJガイドはこちらからご覧ください!

http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160419

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/