IWJ第5期(平成26年11月1日~平成27年7月31日)決算収支報告


 先ずは初めに、昨年12月末に経理責任者が急病で退社せざるをえなくなって以来、経理事務が長期にわたって滞り第5期収支報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

 今年3月より経理・総務チームとして3人体制となりました。誰かが急病となってもカバーアップできる万全の体制を敷いたつもりです。サポーターとしてIWJをご支援くださっている税理士さんの下、今期(第6期)の決算に追いつくよう急ピッチにて作業にあたっております。

 遅ればせながら、会員の皆様方に、第5期(平成26年11月1日~平成27年7月31日)の決算収支の御報告をさせて頂きます。

 IWJは12月を決算月としておりましたが、12月は毎年恒例の一大イベントであります饗宴の開催月であること、合わせまして年末時期に当たることから最も多忙な時期を迎えます。より効率的に作業を進めるべく決算月を7月に変更させていただくこととなりました。
 
 IWJの代表であり創設者である岩上安身が、2010年12月に会員の皆様のお力添えによりIWJを創立してから第5期末(2015年7月31日)まで4年半が経過しました。会員の皆様方からの厚いご支援により、紆余曲折ありながらも配信規模を拡大し第5期の期末を迎えられたことを大変ありがたく存じています。

 会員数の推移は下記の通りです。

 2011年12月  739名
 2012年12月 4,688名
 2013年12月 5,412名
 2014年12月 4,781名
 2015年12月 5,673名

 日頃日刊IWJガイドでもお伝えしていますように、安定的な運営には約8,000名の会員登録が必要になっております。現在は6,000名にまで増えつつありますが、まだまだ皆様のご寄付・カンパに頼らざるを得ない状況は変わりありません。

 テレビや新聞が伝えない重要な出来事を編集・加工されない一次情報のままお伝えし、時に隠されたり見過ごされたりしている真実を掘り起こす、市民による市民のための独立メディアとして情報を発信していきたいと思って活動しております。

 第5期の間のIWJにとって忘れられない大きな出来事は、2015年2月に代表の岩上安身が北海道の取材中に「冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)」の発作に見舞われ、深夜に救急病院に搬送された事でした。会員の皆様方には大変なご心配をお掛けいたしましたこと、お詫び申し上げるとともに、たくさんの励ましをいただいたことを改めて御礼申し上げます。

 岩上安身に心臓病の既往症はなく、まさに不意討ちのような衝撃でした。ドクターの診断では、激務による過労と、寒暖差や第3者が吸うことで生じる副流煙をイベント後の懇親会で吸い込んだことなど、複合的なストレスが重なって突発的に起きた発作であるとの事で、ニトログリセリンの常時携行と、静養を強く指示されました。

 会員の皆様方には大変なご心配をお掛けしましたこと、お詫び申し上げるとともに、たくさんの励ましをいただいたことを改めて御礼申し上げます。

 第5期につきましては詳細は以下のとおりとなっております。

 税理士法人西川会計の監査を受けたあとの数字をご報告させていただきます。

(単位:千円) ※当社は税抜き方式を採用しております。
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<収入>
会費        58,851
カンパ       31,940
物販・イベント    8,138
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収入合計      98,929
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<支出>
取材活動      5,160
物販仕入      2,875
役員報酬      2,550
スタッフ/外注   33,407
スタッフ/従業員  13,901
*その他経費    34,985
税金        5,132
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支出合計     98,010
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収入98,929 ― 支出98,010 = 当期純利益 919千円

*その他経費  34,985千円 のうち主な支出項目 (単位:千円)
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地代家賃    4,887 (事務所の賃借料)
リース料    2,985 (システムサーバー代等)
備品消耗品費  2,653 (機材、HDD購入代)
支払手数料   2,274 (クレジット決済の利用手数料、各種手数料等)
減価償却費   2,158 (事務所の内装設備、機材等の減価償却分)
保守料     2,090 (機材保守料、機材・車両修繕代)
管理諸費    2,014 (システム利用料等、経理事務委託料)
新聞図書費   1,752 (書籍・雑誌購入代)
通信費     1,560 (携帯電話使用料、通信機器使用料)
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【アーカイブ保存・再アップ・プロジェクトについてのご報告】

 2014年10月のUstreamによるアーカイブ映像の保存期間変更を受けて、急遽<アーカイブ保存・再アップ・プロジェクト>を立ち上げの呼びかけに応じて頂きましたが、プロジェクト運営は当期中には完了いたしませんでした。よって今期中の収支には反映しておりません。

<アーカイブ保存・再アップ・プロジェクト>収支状況  (単位:千円)
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収入  カンパ         15,634
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支出  機材購入/サーバー追加費 1,051
臨時スタッフ/アルバイト     5,088
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支出合計             6,139
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収入15,634 - 支出6,139  = 9,496   ※平成27年5月31日現在

 アーカイブの整理、会員様に見やすく読みやすいコンテンツに仕立て直し、様々な角度からの検索にひっかかりやすくすることなど、すべて手作業で行っているため、たいへんマンパワーと時間がかかっております。地道に、しかし全力をあげて続けておりますので、どうぞもうしばらくお待ちください。

 こちらの収支は完了次第改めて収支報告をさせていただきます。

 第5期もおかげさまで数多くの素晴らしい専門家の方々による貴重なお話を「岩上安身によるインタビュー」として会員の皆様へお届けすることができました。また、全国各地で行われる講演や市民運動の取材、様々な記者会見の中継など、大変精力的に活動することができました。これもひとえにご支援くださる皆様の支えがあってのことと感謝しております。

 しかし2月には前述のとおり岩上安身の急病により会員の皆様に大変ご心配をおかけしました。また本人はもとよりIWJそのものがピンチに陥りました。司令塔を一時的に失い日常業務をこなすことだけで精一杯でした。最初の発作で緊急搬送されたあとも、帰京後、2度、救急搬送、計3度も救急病院に見舞われましたが、しばしの静養のあと現場に復帰いたしました。

 無理の効かない心臓を抱えながらの復帰でしたが、徐々に仕事のペースをあげて以前と変わらないようなハイペースで仕事をこなしていることは、会員の皆様、よくご存じの通りです。幸いなことに現在まで4度目の発作に見舞われることなく、今日まで志すジャーナリズムの使命を全うすることができていること、本当に多くの方々のお支えあってのことと感謝申し上げます。

 そんな中会員の皆様のご支援のおかげで第5期は赤字を出すことなく919,000円の純利益を出すことができました。IWJでは設立当初より、岩上安身の活動にご賛同いただいた多くの方からの会費・ご寄附・カンパが、活動のための大きな収入源となっています。

 一時的には代表の生命・身体面だけでなく、IWJの経営面でも危機的な状況がありましたが、皆様のご寄付・カンパによって窮地をしのぐことができました。赤字を出すことなく、どうにか黒字にすることができたのは、ひとえに、窮地に応援してくださった皆様のおかげです。心より御礼申し上げるとともに、今後とも変わらぬご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパをどうぞお願いいたします!
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 なお、会員様、またはご寄付・カンパをお寄せくださった方で、この決算収支報告について質問やお問い合わせがある方は、下記までご連絡ください。

office@iwj.co.jp