■■■ 日刊IWJガイド 2014.10.25日号 ～No.773号～ ■■■
（2014.10.25 8時00分）

　おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

　すっかり秋も深まり、紅葉のシーズンとなりました。私はこの季節になると、銀杏が黄色に色づいた大学のキャンパスを思い出します。たまにですが、じっくりと腰を落ち着けて、学問をやり直してみたい、などと思ったりもします。

　そうはいっても、私が今、身を置いているのは、慌ただしいジャーナリズムの世界。常に新しい情報が更新される中で、様々な人々が、生々しく、かつドラマチックに動きまわっているのが実態です。IWJでは、日々、その動きを可能な限りキャッチし、コンテンツのかたちに仕上げ、スピーディーに発信しています。

　一昨日は、弁護士の立場からTPPに警鐘を鳴らし続けている岩月浩二氏に、岩上さんがインタビューを行いました。さっそく、以下の通り記事としてアップしています。

※2014/10/23 「TPPはグローバル企業による侵略、国家の乗っ取り」～TPPの違憲性ついて岩月浩二弁護士に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/189222

　岩月弁護士は、山田正彦元農水相や前日本医師会会長の原中勝征氏らとともに、「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」設立準備会を発足させました。同会には、岩上さんも呼びかけ人として名前を連ねています。

※2014/09/24 「日本の国家主権が根底から覆される」TPP交渉差し止め・違憲訴訟準備会が発足 ～山田正彦元農相ら、呼びかけ人は約30人に
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/170627

　岩月弁護士はこの日のインタビューで、司法がなぜ、TPPの問題に踏み込むべきなのか、そして、違憲訴訟が今後、どのような展開をたどるのか、法律の専門家の立場から詳細に語りました。岩月弁護士によると、TPPは、日本国憲法の3原則のうちの一つ、「国民主権」をないがしろにし、「投資家主権・企業主権」を作り上げるのだといいます。

　岩月弁護士には、昨年4月にも岩上さんがインタビューしています。その中で岩月弁護士は、TPPの「ISD条項」は憲法違反だと語りました。昨日のインタビューとあわせ、こちらもぜひ、ご覧ください。

※2013/04/11 「ISD条項はクーデターに近い」～TPPの危険性について、その本質を議論する―岩月浩二氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73528

　ところで、憲法の問題といえば、岩上さんと梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士の共著『前夜』を忘れることはできません！

　なぜ、国民主権をないがしろにするようなTPPが、今、安倍政権によって前のめりに進められているのか。自民党の真の狙いが巧妙に刻まれた自民党改憲草案と、日本国憲法を逐条で比較しながら読み解いた『前夜』を読めば、その答えが自然と明らかになるのではないかと思います。

　『前夜』は、全国の書店やAmazonの他に、IWJのサイトからもご購入いただけますので、ぜひ、この機会にお買い求めください！

※梓澤和幸・澤藤統一郎・岩上安身『前夜～日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』 http://bit.ly/1jWh3da

　さて、昨日の日刊ガイドにもありましたように、昨日の10月24日は、孫崎享著『戦後史の正体』などベストセラーを生んだ「戦後再発見双書」のプロデューサー、矢部宏治氏の新刊『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』の発売日でした。書店に並んだ本を、実際に手に取られた方も多いのではないでしょうか。本書は、Amazonの「日米安全保障」で1位になるなど、既にベストセラーの予感を漂わせています。

　この本について、岩上さんが矢部宏治氏にインタビューをしているので、本書とあわせて、ぜひ、ご覧ください。

2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」～岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181723

　私はまだ本書を読んでいないのですが、公開されている「立ち読みページ」を開くと、目次に「安保村の謎～昭和天皇と日本国憲法」とあります。『前夜』の編集に多少なりとも関わり、日本国憲法について触りだけでも勉強した身としては、非常に気になる見出しです！

　矢部氏には、岩上さんが日を改めて再度インタビューをする予定とのことですので、期待して待ちたいと思います。皆様も、どうぞご期待ください！

…（後半へ続く）

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

＊＊2014.10.25 Sat.＊＊

【IWJ_OKAYAMA1】13：30～「岡山弁護士会シリーズ憲法講演会No.2 兼 秋季県民法律講座 第2講 ?『集団的自衛権を考える』?」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※柳澤協二氏（元内閣官房副長官補）が講師として登壇。「迷走する集団的自衛権と日本の進路」と題し、講演を行なう。主催は、「岡山弁護士会」

【IWJ_EHIME1】14：00～「明石昇二郎氏が語る原発の真実」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-ehime1
※ルポライターの明石昇二郎氏が愛媛県で講演。主催は「『週刊金曜日』松山読者会」。

～関連記事はこちら～
・2011/07/15 自由報道協会主催 広瀬隆氏・明石昇二郎氏記者会見 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/7515

【IWJ_HYOGO1】14：00～「神戸マルイ前アクション」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※神戸市中央区の神戸マルイ前で行われる、反原発を訴える抗議行動。「さよなら原発神戸アクション」が主催

【IWJ_TOKYO1】16：00～「特定秘密保護法に反対する学生デモ FINAL@SHIBUYA」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo1
※特定秘密保護法に反対する学生有志の会（SASPL）が、「DEMO FINAL@SHIBUYA」と題したデモを行なう。SASPLは、10月22日に、記者会見も行なっている。

～関連記事はこちら～
・2014/10/22 「私達のデモは個性的。誇りを持っている」 ～ 特定秘密保護法に反対する学生有志の会（SASPL）が会見 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/188806
・2014/10/10 学生有志「言うこと聞かせる番だオレたちが！」と特定秘密保護法に反対 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/180913

※福島県知事選関連の再配信も予定！IWJトップページからご確認ください。

【2014年 福島県知事選挙 特集ページ】
http://iwj.co.jp/feature/senkyo/fukushimaken2014

視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1

【録画配信・IWJ_OSAKA1】20：00～「10.23講演会『世界はヘイトスピーチと闘う』～元国連人種差別撤廃委員ソーンベリーさんを迎えて」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※10月23日、エル・おおさかで行なわれた講演会を録画配信。元国連人種差別撤廃委員のソーンベリー氏も登壇し、「世界はヘイトスピーチと闘う」と題して発言された

（前半の続き）…

　本日は、「特定秘密保護法に反対する学生有志の会（SASPL）」による、渋谷でのデモを16時より中継します。特定秘密保護法の施行が12月10日に迫るなか、学生たちはどのような思いでデモに参加するのでしょうか。現地の模様を、参加者へのインタビューも交えつつ中継しますので、ぜひ、ご覧ください！

　特定秘密保護法に関しては、IWJはこれまで、様々な角度から取材をし続けています。岩上さんによる、元NSC高官であるモートン・ハルペリン氏や、「ツワネ原則」に詳しい海渡雄一弁護士へのインタビュー、他にも、院内集会やシンポジウムなど、多数を取材、中継しています。

　取材成果は、特集ページに一挙集約していますので、ぜひ、こちらをご覧ください！

※【特集】“稀代の悪法”特定秘密保護法～米国によって剥奪される国民の権利
http://bit.ly/1cExtmP

　ちなみに、辞任した松島みどり前法相、新しく就任した上川陽子新法相ともに、特定秘密保護法に関しては、「これから勉強する」「これから情報を集める」といった体たらくでした。施行を目前にして、それを所管する大臣がこのような答弁を行っているようでは、学生たちの危機感も当然のことだと思います。

　そういう意味でも、明日の「SASPL」のデモは要注目です！ ぜひ、ご覧ください！

　IWJは、市民の皆様が本当に必要とする情報をお届けするため、市民に直接支えられるメディアとして活動しています。活動は、定額会員の皆様からの会費と、カンパによって賄われています。岩上さんによるインタビューでも、デモの中継でも、機材費や人件費など、多くの経費がかかっています。

　皆様、ぜひ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動をお支えください。

※IWJ定額会員登録はこちらから
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　急遽立ち上げられた「ユーストリームアーカイブ保存・再アップ対策本部」では連日、ボランティアの方、アルバイトの方が作業にあたられています。IWJの貴重な、貴重なアーカイブを救っていただいているわけで、本当に感謝しています。

　IWJでは、このユーストリームアーカイブ保存プロジェクトの他にも、事務やテキストの編集などで、臨時のスタッフとレギュラースタッフを募集しています。

　私は主にテキストを編集したり、記者会見に一人で行って中継をしつつ質問をしたり、といった仕事をしているのですが、現場とデスクを行き来しながら、自分を含め、記者が現場で拾ったネタを編集し、メルマガなどのかたちに仕上げる仕事は、本当にやり甲斐のあるものです。

　IWJの活動に興味を持たれた方は、ぜひ、下記のフォームからエントリーしてみてください。

■IWJ 臨時スタッフ募集フォーム
→ http://bit.ly/1hVsSCe

■IWJ レギュラースタッフ 募集フォーム
→ http://bit.ly/1qTRfBx

本日もIWJをどうぞよろしくお願いいたします。

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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