吉田千亜様から『ルポ 母子避難――消されゆく原発事故被害者』をご恵贈いただきました。
吉田千亜著
『ルポ 母子避難――消されゆく原発事故被害者』
岩波新書 2016.2.27
「自主避難者」とは、年間被曝量が20ミリシーベルト以下の地域から避難した人たちのことです。政府による避難指示がなかったものの、放射能の被爆影響を避けるために、とくに影響を受けやすいとされる子どもを連れて母子で避難し、夫は避難せずに避難元に残り仕事を続けた人が多いとのこと。
「自主避難者」たちは「裕福だから逃げられるのでしょう」と言われることがありますが、実際に話を聞くとそうではないことがほとんどだと、著者は訴えています。
本書をお送り頂いた際に、著者である吉田様が執筆に込めた思いが、メッセージとして添えられていました。
「この本は、震災後に出会った私の大切な人たちの物語です。そして、これから先、おそらく、存在をなかったことにされていってしまう人たちの話です。被害を受けた方たちに関わらせていただいたものとして、一人ひとりの葛藤や悩み、苦労されたことを、決して消させない、そして、今の状況にほんの少しでも一石を投じたい」
原発事故から5年、政府は、この「自主避難者」への住宅無償提供を2017年春に打ち切ろうとしています。復興とは程遠い状況の中で今も続く、孤立無援の悲しみ、二重生活の苦悩、困窮する生活。人災とも言われる原発事故の被害者の実情を知るためにも、ぜひ手にとって頂きたい一冊です。
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