朝日新聞・青木美希様から著者『いないことにされる私たち~福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」』をご恵贈いただきました。
青木美希著
『いないことにされる私たち~福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」』
朝日新聞出版 2021/4/30
福島第一原発の事故から10年目に、避難者が減り、復興が進んだと政府が喧伝する中、決してそうではない実態を、被災者への丹念な取材をもとに訴えています。著者の青木美希氏には、岩上安身が何度もインタビューを行ってきました。関連記事もあわせて御覧ください。
「『住宅提供を打ち切られれば暮らしていけない』『なぜ避難者数に私は数えられないのか』。
甚大な被害を及ぼした福島第一原発事故。
避難者たちは、国の政策に翻弄されながらこの10年をどう過ごしてきたのか、その実態に迫る」(朝日新聞出版サイトの紹介より)
「報道が少なくなり、世間の関心が薄れる中で、政府は被災者への支援を打ち切っている。政府と福島県は避難者2万世帯への住宅提供を打ち切り、その後、自死に至った人がいる。福島県南相馬市に暮らしていたある家族は、避難先の新潟県で住宅提供が打ち切られた。生活のため父親が除染作業員として一人で福島県に戻った直後、中学3年生の息子は、自ら命を絶った。『お父さんがいなくて寂しい』と同級生に言い残したという」(「はじめに」より)
「政府は、『避難者が減り、復興が進んだ』というが、政府が発表する避難者数4万人は、各市町村がまとめている避難者数7万人の6割に過ぎない。福島県では長期避難者用県営住宅に入居した人や住宅提供を打ち切った人を基本的に避難者から除外して集計している」(「はじめに」より)
「原発事故から10年。忘却は、政府の最大の武器で、私たちの最大の弱点だ」(「おわりに」より)
「知人の40代の官僚に、『避難者はパチンコや酒ばかりだ』と言う人がいた。そこで、『地図から消される街』(講談社現代新書)を書いた。わかってもらえるように、被害者が何に、どうして困り、何を失ったかを細かく書いた。出版後、彼の態度は変わっていた。『本を買って読みました。どんなに避難者の人たちが大変な思いをしているか、わかりました』と言ってくれた。本書でも詳しく書くことに努めた」(「おわりに」より)
「原発は複雑な格差の問題でもある。私は、なぜ格差があるのかを問い続けている。答えを求めて与党の政治家や大学教授らに尋ね歩いた。17年夏、政権に助言し、有識者として教育再生実行会議委員を務めた一人に聞いた。(中略)
──諸外国に比べて、教育にかけるお金が少なすぎます。
『だってみんな大学に行ったら、ブルーカラーの人がいなくなっちゃうでしょう』
言葉を失った。私自身が『高校を出たら妹の学費を稼ぐように』と言われたことを思い起こした」(「おわりに」より)
◇◇◇関連記事◇◇◇
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